ボイラー技士とは
ボイラーは、水を熱してお湯や蒸気をつくる機械であり、施設の規模や機器の種類によって様々なボイラーが存在します。例えば、工場や業務用施設など大規模な施設において利用されるボイラーがあれば、家庭用の石油給湯器や暖房端末用の熱源機のこともボイラーと呼ばれる場合もあります。
ボイラー技士は、これらの規模に応じたボイラーを運用や管理、保守点検を行います。
規模に応じてボイラー技士免許が定められており、業務を行うにはボイラー取扱作業主任者を選任することが必要であり、重要な役割を担っています。
ボイラー技士の設置義務
ボイラーを取り扱う際には、規模に応じて労働安全衛生法に定められたボイラー技士免許を受けた者が業務を行います。詳細は以下の通りとなります。各種のボイラー技士が取り扱うボイラーは、小規模・小型ボイラーは対象外となります。
特級ボイラー技士
伝熱面積の合計が500㎡以上のボイラーを取り扱う作業
(貫流ボイラーのみを取り扱う場合を除く。)
主に、大規模な工場等のボイラーを取り扱う役割を担います。
一級ボイラー技士
伝熱面積の合計が25㎡以上500㎡未満のボイラーを取り扱う作業
(貫流ボイラーのみを取り扱う場合において、その伝熱面積の合計が500㎡以上のときを含む。)
主に、大規模な工場や事務所・病院などのボイラーを取り扱う役割を担います。
二級ボイラー技士
伝熱面積の合計が25㎡未満のボイラーを取り扱う作業
主に、一般に設置されている製造設備あるいは暖冷房、給湯用のボイラーを取り扱う役割を担います。
試験スケジュール
二級ボイラー技士
試験日程について | 例年、二級ボイラー技士の試験は、都道府県ごとに、4月~翌年3月の期間に月に1~2回実施されています。 |
二級ボイラー技士の 講座案内 |
---|---|---|
受験対策講座 |
映像通信講座 Webコース / DVDコース |
※受験申請につきましては、試験団体ウェブサイトの手順に従い、所定の期日までに行って下さい。
(当センターの講座をお申込み及び受講予定の方で申請方法がご不明な方はお気軽にお問い合わせ下さい)
受験資格
二級ボイラー技士は、受験資格は不要です。ただし、本人確認証明書の添付が必要です。
・本人確認証明書につきましてはこちらをご確認ください
受験願書
願書は常時、公益財団法人安全衛生技術試験協会、各センターまたは、免許試験受験申請書取扱機関にて郵送にて取り寄せが可能。
願書提出期間
受験希望日の2か月前~14日前
試験情報
出題内容
二級ボイラー技士免許試験は、全40問・五肢択一(マークシート方式)による筆記試験です。試験科目・出題数・試験時間・合格基準は、下表のとおりです。
試験科目 | 出題数 | 試験時間 | 合格基準 |
---|---|---|---|
ボイラーの構造に関する知識 | 10問 | 3時間 | 各科目40%以上で、かつ、全科目の合計が60%以上 |
ボイラーの取扱いに関する知識 | 10問 | ||
燃料及び燃焼に関する知識 | 10問 | ||
関係法令 | 10問 |
受験手数料
8,800円(非課税)
試験地、試験日
全国7地域のセンターで月に1回程度、実施
合格発表
試験日の約1週間後
合格率(全国平均)
二級ボイラー技士の合格率
※試験実施機関から公表された全国受験者の平均合格率
横にスワイプで左右にスライドできます。
表全体を表示実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和4年度 | 23,978人 | 12,227人 | 51.0% |
令和3年度 | 24,260人 | 12,953人 | 53.4% |
令和2年度 | 16,098人 | 9,400人 | 58.4% |
令和元年度 | 25,192人 | 12,803人 | 50.8% |
平成30年度 | 25,601人 | 14,297人 | 55.8% |
平成29年度 | 27,393人 | 15,609人 | 57.0% |
平成28年度 | 27,211人 | 15,919人 | 58.5% |
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