【2022年度】電験三種試験の合格発表はいつ?
気になる合格基準点と合格率も紹介!
「電験三種の合格率と合格基準点の推移を知りたい」
「からは年に2回の実施らしいけどスケジュールが知りたい」
とお考えではありませんか?
電験三種は、理論・電力・機械・法規の4科目から構成されている国家資格です。
資格を保有することで電気主任技術者として従事できます。
しかし、合格率が例年10%前後を推移している難易度の高い資格です。
そのため、スケジュールにあわせて自分に必要な行動を取りましょう。
本記事では、電験三種の合格発表日と発表後に取るべき行動について解説します。
の試験に向けた対策方法も解説していますので、ぜひご覧ください。
目次
最終更新日:
電験三種の合格率と合格基準点
冒頭でもお話しした通り、電験三種は他の電気資格よりも難易度の高い資格です。
試験の範囲が非常に広く出題される科目も多いことが原因として挙げられます。
例えば、第二種電気工事士の合格率は40〜70%、第一種電気工事士の合格率は30〜50%を推移していますが、電験三種の場合は10%前後の合格率です。
ここでは、過去5年間の合格率と合格基準点の推移について解説します。
試験がどんな傾向をたどっているかご確認ください。
電験三種の過去5年間の合格率
電験三種の過去5年間における合格率の推移は、次の通りです。
実施年度 | 受験者 | 合格者 | 科目合格者 | 合格率 | 科目合格率 |
---|---|---|---|---|---|
37,765人 | 4,357人 | 12,278人 | 11.5% | 32.5% | |
39,010人 | 3,836人 | 11,686人 | 9.8% | 28.9% | |
41,543人 | 3,879人 | 13,318人 | 9.3% | 32.1% | |
42,976人 | 3,918人 | 12,335人 | 9.1% | 28.7% | |
45,720人 | 3,698人 | 12,176人 | 8.1% | 26.6% |
合格率の推移から分かること
先ほどの合格率の推移から分かるポイントをまとめると主に以下の3つです。
- 受験者数が4万人前後
- 合格率が例年10%前後を推移
- 科目合格率が例年30%前後を推移
電験三種は、受験者が4万人前後で推移しています。
そのため、受験した理由が「会社から指示されたから」などさまざまです。
そういった場合、試験日までモチベーションが維持できず、結果不合格になって合格率の低さにつながります。
また、科目合格者の合格率は約30%です。
試験自体は非常に難しいですが、科目合格だけで見ると比較的狙いやすいことがわかります。
そのため、社会人の方などで1回で4科目狙うのは厳しいといった方は科目合格制度を利用するのも1つの方法です。
1回目の受験で2科目の合格を狙い、その半年後に残り2科目の合格を狙うなど対策方法を工夫することで1年での取得が狙えるでしょう。
電験三種の合格基準点
電験三種の合格基準は、基本的に各科目60点以上です。
ただし、試験の難易度から年度ごとに調整される可能性があります。
過去5年間における合格基準点についても下記にまとめました。
横にスワイプで左右にスライドできます。
実施年度 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 |
---|---|---|---|---|
令和3年度 | 60点 | 60点 | 60点 | 60点 |
令和2年度 | 60点 | 60点 | 60点 | 60点 |
令和元年度 | 55点 | 60点 | 60点 | 49点 |
平成30年度 | 55点 | 55点 | 55点 | 51点 |
平成29年度 | 55点 | 55点 | 55点 | 55点 |
実施年度によって合格基準点が下がることがあるものの、ほとんどは60点が合格ラインです。
そのため、点数が下がることに期待せず、各科目で60点以上獲得できるように対策しましょう。
電験三種の合格発表
電験三種の試験から合格発表までの流れは、次の通りです。
- 試験を受験する
- 試験翌日に自己採点を行う
- 合格発表日にネット又は試験通知書で確認
- 合否にあわせて必要な行動を取る
ここでは、2と3の内容について詳しく解説します
試験翌日に自己採点を行う
電験三種の試験日は毎年8月下旬~9月上旬に実施されますが、合格発表日は試験から約1ヶ月後の10月頃に発表されます。
それまでは自身の合否について確認できません。
ただし試験を終えた受験者は、すぐにでも解答を確認したいのが本音です。
そのため、試験翌日に電気技術者試験センターで公開される解答で自己採点を行いましょう。
事前に回答を問題用紙に記録しておき、その後に公開される解答を確認しながら自分自身で採点を行うといった方法です。
この結果を元に自分の合否を事前に予想できます。
電気技術者試験センターの公式ページにある「第三種電気主任技術者試験の問題と解答」にて確認できるため、試験翌日はこちらのページで自己採点してください。
合格発表日にネット又は試験通知書で確認
合格発表日は、試験通知書が自宅に郵送されます。
その後、結果にあわせて必要な行動を取るといった流れです。
また、ネットを使う場合、次の手順で試験結果を確認できます。
- 電気技術者試験センターの公式ページを開く
- 「合格者一覧の検索」をクリック
- 合否を確認したい試験を選択
- 受験番号を入力して検索
- 表示された試験結果を確認
合否を確認した後は、結果にあわせて必要な行動を取りましょう。
合格発表後の取るべき行動に関しては、次で詳しく解説するのであわせてご覧ください。
電験三種の合格発表後の動き
電験三種の合格発表後の動きは、以下の2パターンにわかれます。
- 電験三種に合格
- 電験三種に不合格
それぞれで取るべき行動は異なります。詳しくみていきましょう。
電験三種に合格した場合
電験三種に無事合格した方は、免状の交付申請を行いましょう。
免状交付申請書が試験通知書に同封されているため、必要事項を記載して郵送するだけで完了します。
ただし、免状は申請後1~2ヶ月後に届くため、すぐに済ませることが大切です。
既に会社で働いており、免状が早く必要になる方は早急に申請を済ませてください。
免状の申請方法については、電気技術者試験センターでも詳しく解説しています。
一度、ホームページにて申請方法を詳しくご確認ください。
電験三種に落ちた場合
電験三種に合格できなかった方は、次の試験に向けて対策を始めましょう。
残り科目の勉強を早い段階で始めて、少しでも合格する可能性を高めてください。
特に、からは試験の実施回数が年に2回となりました。
科目合格制度の年数は3年と変わりないため、合格のチャンスは今までの2倍です。
そのため、学習の方法を見直して自分に適した対策を取りましょう。
また、次の試験までの対策をこれまでよりも効率よく行いたい方は、CICの講座受講をご検討ください。
CICの通信講座は、専門の講師による動画をスマホやタブレットで閲覧できるため、時間や場所を選ばずに勉強できます。
加えて、電験三種の各科目ごとに講座の受講が可能です。
そのため、合格できなかった科目がある方などは、必要な科目のみ受講いただけます。
独学での対策に限界を感じている方や隙間時間を有効に活用したいと考えている方は、ぜひ受講をご検討ください。
【】電験三種試験スケジュール
電験三種は、これまで年に1回の実施でしたが、からは年に2回の実施となりました。
令和4年度の試験スケジュールについては、次の通りです。
項目 | 詳細 | |
---|---|---|
試験案内の配布 | 上期試験 | |
下期試験 | ||
受験申込期間 | 上期試験 | ~ |
下期試験 | ~ | |
試験日 | 上期試験 | |
下期試験 | ||
合格発表日 | 上期試験 | 未定(情報が分かり次第、追記致します。) |
下期試験 |
上記の通り、夏頃以外にも翌年の春に実施が追加されました。このほか、変更が予定される箇所と変更されない箇所について詳しく解説します。
変更が予定される箇所
以降、電験三種ではCBT方式の導入が予定されています。
CBT方式とは、パソコンとマウスを用いて画面に表示される問題を解く方式のことです。
これにより、平日・休日に関係なく受験者にあわせた日時での受験が可能となります。
特に、現場職で休みが不定期だったり休日にも出勤したりする会社で勤めている社会人の方にとっては、受験しやすい方式と言えるでしょう。
ただし、CBT方式は試験の問題用紙や解答用紙が用意されていません。
そのため、自己採点を自宅でできない点にだけご注意ください。
変更されない箇所
電験三種試験で変更されない箇所については、次の通りです。
- 試験で出題される科目数
- 科目ごとの試験範囲
- 科目合格制度の適応年数
出題される科目は例年通り、理論・電力・機械・法規の4科目です。
試験の実施回数に変更があっても試験範囲や合格する科目数に変更はありません。
また、科目合格制度の適応年数についても変更ないのは受験者にとってメリットです。
チャンスが2倍に増えるので、科目合格制度を活かすとより合格しやすくなります。
2022年度試験に向けた受験対策準備を始めよう
ここまでで、電験三種の合格発表に関しての動きと試験スケジュールについて解説しました。
最後にの電験三種に向けた対策方法について解説します。
- 必要な参考書・問題集を揃える
- 参考書を使って基礎知識をつける
- 過去問題集5~10年分を2~3周する数
- 必要な場合は予想問題集で仕上げる
それぞれの対策についてみていきましょう。
必要な参考書・問題集を揃える
まずは、自分に適した参考書・問題集を揃えましょう。現在持っている参考書や残っている科目を踏まえた上で、新たなテキストを購入するかご検討ください。
- 図や説明はわかりやすいか
- 合格に必要な情報量があるか
- 問題集と併用しやすいか
参考書を選ぶ際は、上記の点を踏まえた上で選択しましょう。
また、電験三種の参考書は4科目一括収録型と各科目個別収録型の2種類あります。
こちらについても勉強の環境や自身の実力を踏まえて選択してください。
一方、問題集については過去5〜10年分のものが掲載されたものを購入しましょう。
解説のわかりやすさを見つつ、自分に適したものを選択してください。
参考書を使って基礎知識をつける
テキストの購入後、まずは基礎知識をつけましょう。
参考書を用いて科目に対する基礎知識を身に付けてください。
このとき大切なのが、参考書を勉強しすぎないことです。
というのも、電験三種は基礎知識だけで合格できる試験ではありません。
参考書で基礎知識をつけた後は、問題集で応用能力を身につけてください。
ペースとしては、3〜4週間で参考書の1科目分を一周するのが目安です。
参考書をずっと勉強するのは効率が悪いため、ある程度勉強した後は問題集を用いての対策に切り替えましょう。
過去問題集5~10年分を2~3周する
過去問題集を用いる場合、過去5〜10年分を2〜3周するのがおすすめです。
参考書と併用しながら勉強すること効率よく知識を身につけられます。
また、過去問題集で対策すると試験傾向を掴めるのもメリットです。
電験三種は過去問と同じ問題は出題されませんが、類似したパターンの問題が何問か出題されます。
過去問題を対策しながら得意分野と苦手分野を見つけましょう。
その後、得意分野はさらに伸ばす、苦手な分野は最低基準まで克服するといった方法で対策すると効率よく点数を稼げるようになります。
5〜10年分の過去問題を徹底して解いて応用能力を伸ばしてください。
必要な場合は予想問題集で仕上げる
試験1ヶ月前は、過去問題集だけでは不安になる恐れがあります。
そのため、必要に応じて予想問題集を購入して対策しましょう。
予想問題集に試験と同じ問題が必ず出題されるとは限りませんが、より試験本番を意識した実践的な内容で勉強できます。
また、予想問題集を通して本番の試験で出題されたら不安な箇所を把握できるのもメリットです。
参考書と併用して試験本番に向けた最終調整を行いましょう。
まとめ
今回の記事では、電験三種の合格発表日について合格率や合格基準点とあわせて解説しました。
電験三種は、例年の合格率が10%程度と難易度の高い試験です。
しかし、科目合格率は30%と低くないため、科目合格制度を活用して数回にわけることで合格しやすくなります。
また、から年に2回になるのも受験者にとっては嬉しい情報です。
チャンスが今までの2倍となったため、より合格を狙いやすくなりました。
本記事で書いてある内容を参考に、の電験三種に向けた対策を始めましょう。Ï