消防設備士乙種4類ってどんな試験?出題内容や対策方法を解説!

消防設備士乙種4類ってどんな試験?
出題内容や対策方法を解説!

消防設備士コラム06

「消防設備士乙種4類ってどんな試験?」
「消防設備士乙種4類の出題内容や対策方法を教えて欲しい」

とお考えではありませんか?

消防設備士乙種4類は、火災報知設備の整備・点検に従事できる国家資格です。

試験は3つの分野で構成されています。

そのため試験の出題内容やそれに伴う対策方法を事前に把握し、自分に適した方法で対策することが大切です。

本記事では、消防設備士乙種4類の概要や出題内容、対策方法について解説します。

分野ごとのポイントについても解説していますので、ぜひご覧ください。

最終更新日:

消防設備士乙種4類とは

挿絵

消防設備士乙種4類は、第1類〜第7類に分類される消防設備士の第4類に該当する資格です。

取得すると「火災報知設備の整備・点検」に従事できます。

消防設備士が各区分で扱える消防設備については、次の表をご覧ください。

種類 分類 対象の消防設備
甲種又は乙種 第1類 屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、水噴霧消火設備、屋外消火栓設備 パッケージ型消火設備、パッケージ型自動消火設備、共同住宅用スプリンクラー設備
第2類 泡消火設備、パッケージ型消火設備、パッケージ型自動消火設備
第3類 不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備、粉末消火設備 パッケージ型消火設備、パッケージ型自動消火設備
第4類 自動火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備、消防機関へ通報する火災報知設備 共同住宅用自動火災報知設備、住戸用自動火災報知設備 特定小規模施設用自動火災報知設備、複合型居住施設用自動火災報知設備
第5類 金属製避難はしご、救助袋、緩降機
乙種 第6類 消火器
第7類 電火災報知器

引用:一般財団法人 消防試験研究センター

表を見ると、消防設備士乙種4類がさまざまな種類の火災報知設備に対応していることが分かります。

また消防設備士には乙種と甲種があり、乙種は消防設備の整備・点検のみに従事できるのが特徴です。

一方で甲種は、整備・点検に加えて消防設備の工事も取り扱えます。

そのため消防設備士甲種4類を取得すると火災報知設備の整備・点検・工事の3つに従事可能です。

ただし甲種になると受験資格が必要となるため、自分に適した方の区分で資格を取得しましょう。

乙種4類の試験とは

消防設備士は「消防試験研究センター」が取り扱っています。

消防設備士乙種4類における試験の概要について詳しく解説します。

試験内容

消防設備士乙種4類で実施される試験内容は、次の通りです。

項目 細詳
試験形式
  • 筆記試験:四肢択一方式
  • 筆記試験:四肢択一方式
試験時間 1時間45分
出題内容
  • 消防関係法令:10問
  • 基礎的知識:5問
  • 構造・機能・整備:15問
  • 実技試験:5問
合格基準
  • 筆記試験:各科目の正答率が40%以上かつ全体の60%以上の正答率
  • 実技試験:60%以上の成績を修める
受験料金 3,800円(税別)

引用:一般財団法人 消防試験研究センター

消防設備士乙種4類は、3つの分野実技試験で構成されています。

試験時間自体は長く設けられているため、解けない問題を減らして点数を稼げるよう対策することが大切です。

過去問対策を徹底して試験合格を目指しましょう。

各分野のポイントや具体的な対策方法については後述します。

受験資格

消防設備士乙種4類に受験資格はありません。

年齢や性別、学歴に関係なく誰でも受験が可能です。

ただし、甲種4類には受験資格があります。

学歴や実務経験、すでに取得している資格によって受験資格が変わりますので、甲種の受験をお考えの方は「消防試験研究センター」にある受験資格を確認した後、受験の申し込みを行ってください。

受験手続き

消防設備士試験を受験するための手続きには「書面申請」と「電子申請」の2つの方法があります。

どちらでも問題なく申し込みは可能です。

受験申し込みから試験日までの流れについて次の表をご覧ください。

種類 分類
受験手続き 書面申請と電子申請のどちらかで申し込みが可能。受験する試験地を決めた後、必要事項を記載(入力)して申請する
受験票の送付 書面申請:受験票の1週間前までに受験票が送付される
電子申請:受験票がダウンロードできるメールが送付される
試験本番 受験票に記載された日時・試験会場にて試験を受験する

また受験票には顔写真の貼付が必要です。

受験票を入手したら忘れないように写真を貼り付けてください。

このほか、申請時に科目免除申請を行う場合は必要書類の用意が必要となります。

「消防試験研究センター」に掲載されてある準備物を用意した後、免除申請を行いましょう。

難易度と合格率

消防設備士乙種4類の難易度について、過去5年間の合格率を参考にみていきましょう。

甲種と比較した合格率についてご確認ください。

実施年度 乙種4類 甲種4類
令和3年度 39.2% 42.4%
令和2年度 37.2% 39.0%
令和元年度 33.0% 33.6%
平成30年度 32.4% 32.4%
平成29年度 32.4% 30.7%

表を見ると消防設備士乙種4類の合格率は、32%〜40%で推移していることが分かります。

また、甲種4類と比較しても同等の合格率です。

ただし、合格率が比較的高いからといって誰でも簡単に合格できる試験ではありません。

合格するには出題内容を把握して効率的な勉強方法を実践する必要があります。

乙種4類の出題内容

挿絵

消防設備士乙種4類は、以下の分野で構成されています。

  • 消防関係法令
  • 基礎的知識
  • 構造・機能・整備

上記の分野と実技試験で構成されているのが乙種4類の試験です。

それぞれの分野で出題される内容について詳しく解説します。

また試験の公式サイトでは「過去に出題された問題」が公表されています。

分野の内容とあわせて試験内容の把握にご活用ください。

出題内容①消防関係法令

消防関係法令は「共通部分」と「4類に関する内容」の2項目で構成されている分野です。

共通部分の項目では「消防関係の専門用語」や「消防設備士としての義務」など、消防設備士として従事する上での基礎知識が問われます。

一方で4類に関する内容では、火災報知設備に関する基準や知識が問われる傾向です。

また出題数としては共通部分が6問、4類に関する内容が4問出題されます。

出題内容②基礎的知識

基礎的知識の分野では電気に関する問題が5問出題されます。

電気回路に関する問題や物理・化学に関する問題が出題される傾向です。

ただし難易度の高い問題はあまり多く出題されません。

数式に当てはめて計算すると解ける問題が多いため、まずは数式を覚えることから始めましょう。

出題内容③構造・機能・整備

構造・機能・整備の分野では「電気に関する部分」と「規格に関する部分」の2項目が出題されます。

問題内容としては、火災報知設備の構造や効能について問われる傾向です。

このほか、感知器や受信機の種類・役割についても出題されます。

また出題数は、電気に関する部分が9問、規格に関する部分が6問出題される分野です。

出題内容④実技試験

消防設備士乙種4類の実技試験は5問出題されます。

問題内容は、火災報知設備に関する機器の写真やイラストに対して問われた内容を記述式で答える試験です。

そのため実際に何かを整備したり施工したりすることはありません。

また合格基準から考えると5問のうち3問以上正解する必要があります。

後述する対策方法を踏まえて徹底的に対策することが大切です。

それぞれの分野をどうやって勉強すべき?

消防設備士乙種4類を勉強する場合、どの分野にも共通して言えるのが「過去問対策が有効」である点です。

消防設備士乙種4類は、過去問と類似した問題が本番の問題でも出題されます。

そのため参考書で基礎知識を身に付けた後、過去問で本番の問題を解けるよう調整するといった流れで勉強しましょう。

ただし各分野で意識すべきことはそれぞれあります。

各分野のポイントは、次の通りです。

分野 ポイント
消防関係法令 条文の数字や語句を正確に覚えることが大切。
日々の隙間時間を活かしてコツコツ覚えるのが良い。
基礎的知識 問題数が少ないので問題を多く間違えられない。
過去問を徹底的にやり込んで正答率をアップさせることが大切。
構造・機能・整備 火災報知設備の構造や効能など乙種4類ならではの問題が出題される。
感知器の種類や特徴を間違えて覚えないよう注意しながら対策する。
実技試験 記述式なので回答の正確さが大切。
そのため問題集を解きながらどのように回答するのかをイメージして解くのが良い。

また、勉強する順番としては消防関係法令からスタートするのがおすすめです。

消防関係法令は、消防設備に関しての用語や火災報知設備の設置基準など必要な基礎知識が詰め込まれています。

そのため消防関係法令を最初に対策して、その後に他の分野で知識を派生させるといった流れで勉強するのが効率的です。

いきなり知識を詰め込み過ぎるのではなく、徐々に合格に必要な知識を身に付けていきましょう。

効率的に勉強するには

挿絵

消防設備士乙種4類を効率的に勉強するポイントは、以下の3つです。

  • 過去問5~10年分を2~3周する
  • 間違えた問題は解説を見直す
  • 暗記問題は語呂合わせを用いる

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

ポイント①過去問5年分を2~3周する

消防設備士乙種4類を対策する上で有効なのが過去問対策です。

試験問題では過去問と類似した問題が出題されるため、試験の傾向を掴みながら必要な知識を身に付けましょう。

おすすめは過去問題5~10年分程度を2~3周することです。

参考書で基礎知識を身に付けた後、過去問を解いて試験問題の流れや出題パターンを把握しましょう。

また過去問を解く際には、本番で不安な箇所をノートにまとめておくのも有効です。

試験日の朝にすぐに見直せるようまとめておくと試験会場で迷うことがなくなります。

ポイント②間違えた問題は解説を見直す

先ほどの過去問対策に補足して大切なのが間違えた問題の見直しです。

問題を解いて間違えた問題は解説を徹底的に見直してください。

自分の実力で正解した問題は、次回以降解いても解けることの方が多いです。

そのため間違えた問題の解説を見直して解けない問題を少しずつ減らすことで自然と全体の正答率がアップします。

また過去問題を解く際は、実践を意識して問題を解くのもおすすめです。

まずは試験全体の解ける問題から解いてその後、問1から順番に解くといった方法で進めると焦りや不安を減らしやすくなります。

間違えた問題の見直しや実践を意識した対策は日頃から意識してください。

ポイント③暗記問題は語呂合わせを用いる

消防設備士乙種4類の中で登場する「消防関係法令」は、暗記問題が多く出題される分野です。

そのため、毎日コツコツと継続して必要な知識を覚えなければいけません。

そこで有効となってくるのが語呂合わせを用いて暗記することです。

語呂合わせを用いることで必要なポイントを単体ではなく、セットで効率的に覚えられます。

例えば警報装置の種類は、自動火災報知設備・拡声設備・非常ベル装置・消防機関へ通報できる電話・警鐘の5つですが語呂合わせを用いると以下の通りです。

▼語呂合わせ例

警報の字(自火報)書く(拡声器)秘(非常ベル装置)書(消防)K(警鐘)

上記のように、一文を覚えることで必要な内容をセットで覚えることができます。

また語呂合わせは、試験本番でも役に立つのが特徴です。

単体で暗記すると本番の緊張で頭が回らなくなった場合に思い出しにくくなりますが、語呂合わせで覚えると必要な知識をセットで引き出せます。

効率的かつ実践でも役立つため、暗記問題は語呂合わせを用いて対策しましょう。

まとめ

本記事では消防設備士乙種4類の試験概要や出題内容について、対策方法とあわせて解説しました。

消防設備士乙種4類は、取得することで自動火災報知設備の整備・点検に従事できる国家資格です。

毎年の合格率も32%~40%で推移しているため、低いわけではありません。

試験自体は、以下の3分野と実技試験で構成されています。

  • 消防関係法令
  • 基礎的知識
  • 構造・機能・整備

また対策方法として各分野に共通しておすすめなのが、過去問を繰り返し解いて対策することです。

消防設備士の試験は過去問に類似した問題が出題されるため、周回することで試験の傾向を把握しながら必要な知識を効率的に身に付けられます。

間違えた問題の解説を見直したり語呂合わせを用いて効率良く暗記したりして、消防設備士乙種4類を対策しましょう。

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