工事担任者の資格・試験方法は、2021年以降大きく変わりました。直近においても、2025年の1月に端末設備等規則等の改正に伴う試験範囲の変更があったため、情報の確認が大切です。
この記事では、工事担任者の資格・試験の近年の変更点やCBT方式による試験の導入について解説します。試験に合格するためのポイントをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
更新日:2026年6月25日

工事担任者の資格・試験方法は、2021年以降大きく変わりました。直近においても、2025年の1月に端末設備等規則等の改正に伴う試験範囲の変更があったため、情報の確認が大切です。
この記事では、工事担任者の資格・試験の近年の変更点やCBT方式による試験の導入について解説します。試験に合格するためのポイントをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

工事担任者は、電気通信回線に端末設備・自営電気通信設備の接続工事を行い、または監督する役割を担っています。利用者による端末設備または自営電気通信設備の接続は、総務大臣が工事担任者に工事を行わせ、または実地に監督させることを義務づけています。
工事担任者資格は下表の種類があり、それぞれ工事の範囲が定められています。
| 資格の種類 | 工事の範囲 |
|---|---|
| 第一級アナログ通信 | アナログ伝送路設備(アナログ信号を入出力する電気通信回線設備をいう。以下同じ。)に端末設備等を接続するための工事及び総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事 |
| 第二級アナログ通信 | アナログ伝送路設備に端末設備を接続するための工事(端末設備に収容される電気通信回線の数が1のものに限る。)及び総合デジタル通信用設備に端末設備を接続するための工事(総合デジタル通信回線の数が基本インターフェースで1のものに限る。) |
| 第一級デジタル通信 | デジタル伝送路設備(デジタル信号を入出力とする電気通信回線設備をいう。以下同じ。)に端末設備等を接続するための工事。ただし、総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事を除く |
| 第二級デジタル通信 | デジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事(接続点におけるデジタル信号の入出力速度が毎秒1ギガビット以下であって、主としてインターネットに接続するための回線に係るものに限る。)。ただし、総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事を除く |
| 総合通信 | アナログ伝送路設備又はデジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事 |
最近の工事担任者資格・試験の主な変更点をまとめると、以下のとおりです。
下表の通り、工事担任者資格の名称およびAI第二種およびDD第二種の資格が廃止になりました。
| 改正前 | 改正後 |
|---|---|
| AI・DD総合種 | 総合通信 |
| AI第一種 | 第一級アナログ通信 |
| AI第二種 | 廃止 |
| AI第三種 | 第二級アナログ通信 |
| DD第一種 | 第一級デジタル通信 |
| DD第二種 | 廃止 |
| DD第三種 | 第二級デジタル通信 |
建設業法に基づく電気通信工事施工管理技術検定に合格した者(二級の第一次検定に必要な試験にのみ合格した者を除く)は、全資格の試験科目のうち「電気通信技術の基礎」が科目免除になります。
また、従来通り、工事担任者(総合通信・第一級アナログ通信・第一級デジタル通信)を取得すれば、電気通信主任技術者(伝送交換主任技術者・線路主任技術者)試験のうち、「電気通信システム」が科目免除になります。
工事担任者の試験の申請は、令和3年度(2021年度)第2回試験よりインターネット申請のみになりました。
2021年9月1日より、第二級アナログ通信および第二級デジタル通信の試験は、CBT方式による試験に変更になりました。
2021年4月の資格改正に伴い、廃止となったAI第二種およびDD第二種については、経過措置として令和3年度から3年間に限り特例試験が実施されていました。この特例試験は2023年8月に申込が全て終了し、2026年現在はAI第二種・DD第二種の試験を受けることはできません。
令和7年(2025年)1月1日より、端末設備等規則および端末機器の技術基準適合認定等に関する規則が改正・施行されました。主な改正内容は以下の通りです。
また、7月1日には「複数SIM対応の携帯電話端末の緊急通報の相互接続性確保」についても改正されています。この法令改正は試験科目「端末設備の接続に関する法規」の出題範囲に関わる内容です。
2025年度以降の試験では改正後の内容が出題対象となっておりますので、最新の試験出題範囲は必ず公式サイトで確認しておきましょう。

工事担任者試験は、一部種別においてCBT方式による試験を実施しています。ここでは、CBT方式による試験の概要について詳しく解説していきます。CBT方式による試験とは
CBTとは「Computer Based Testing」の略称で、コンピュータを使った試験方式です。一般的にはテストセンターと呼ばれる試験会場で受験します。CBT方式を採用している試験は工事担任者試験以外にも数多くあります。
CBT方式は従来の試験とは違い、決まった日時・会場というものはありません。第二級アナログ通信・第二級デジタル通信を受験する人は、通年24時間、電気通信国家試験センターのホームページで受験の申し込みをします。
試験の申請から試験、合格発表までコンピュータで行われるのがこのシステムの特徴です。
CBT方式の試験申請はパソコンまたはスマートフォンから行います。
まず、利用者登録・マイページを開設して、ユーザID・パスワードを取得。その後に試験の種別、受験手数料の決済方法などをしていして申請します。
申請にあたっては、確認票メール受信後90日以内に受験する必要があるので、十分余裕を持って申請してください。確認メールを受信後、マイページより試験会場・日時を選択して試験の申し込みが終わります。
また、試験会場・日時の変更がある場合は、試験日の3日前までオンラインで行います。
試験当日は、試験開始の30分〜5分前までに試験会場に到着してください。試験会場では本人確認書類を提示して、受付担当者から「受験ログイン情報シート」を受け取ってください。試験はコンピュータ画面に表示された問題を見て、マウス等で回答します。
試験会場入室後、「受験ログイン情報シート」に記載されたIDとパスワードをコンピュータに入力し試験を開始します。試験が完了したら試験官を呼んで、「試験終了確認書」を受け取ってください。これで試験は完了です。
試験日の翌月10日にメールで通知されます。メールに合否の記載はないので、ホームページ(マイページ)で確認します。

第二級アナログ通信および第二級デジタル通信の試験がCBT方式に変わったことにより、以下のことが変更になりました。
従来の年2回(春秋)から年末年始を除く通年実施に変わりました。
電気通信国家試験センターのホームページからインターネット申請のみに変更されました。通年で24時間受付されています。※定期メンテナンスを除く
変更前は全国の主要都市18カ所でしたが、変更後は全国47都道府県280の試験会場から選択可能になりました。
変更前はマークシート方式による択一方式でしたが、変更後はCBT方式による択一方式に変更になりました。
試験結果は受験日の翌月10日にホームページ上で発表されます。
試験日の3日前まで試験日時と試験会場が変更可能になりました。

2026年度における工事担任者試験のスケジュールを各方式ごとにご紹介します。それぞれどのような内容なのかご確認ください。
総合通信・第一級アナログ通信・第一級デジタル通信は、試験会場での定期試験(年2回)です。
なお、身体に障害があるなどの理由でCBT方式による試験を受けられない方は、定期試験の試験地において従来通りの筆記方式で受験することが可能です。(電気通信国家試験センターへ要問い合わせ)
第二級アナログ通信・第二級デジタル通信はCBT方式による試験です。通年実施(年末年始を除く)で、全国47都道府県の各地から受験会場を選択できます。詳細は前述の「CBT方式による試験」の項目をご確認ください。

第二級アナログ通信・第二級デジタル通信はCBT方式による試験に変更になりました。これには次のようなメリット・デメリットがあります。

次に工事担任者試験に合格するための学習のポイントを説明します。前提として工事担任者は、どの資格であっても試験科目は、「電気通信技術の基礎」「端末設備の接続のための技術及び理論」「端末設備の接続に関する法規」の3科目です。アナログ通信とデジタル通信では問題の分野が違い、一級と二級では問題の難易度が異なります。
電気工学の基礎、電子通信の基礎に関する知識が必要です。専攻が電気工学や電子工学の方はスムーズに覚えられると思います。しかし、専門外だった方は、基礎とはいえ苦労する科目になるでしょう。
テキストや過去問題を中心に、少しずつ基礎を固めていくことが大切です。
専門的な科目になります。ネットワークの世界は技術の進化が早いため、トレンドをおさえておくことも大切です。
デジタル通信では、IPネットワークや広域イーサネットワーク技術が近年増えており、情報セキュリティ技術はアナログ通信・デジタル通信とも、近年取り扱われるようになりました。このあたりも過去問題やテキストを通して理解しておく必要があります。
「不正アクセス行為禁止等に関する法律」「電子署名及び認証業務に関する法律及びこれに基づく命令」など、比較的新しく追加になった試験範囲もあります。古いテキストではなく、必ず最新のテキストを用いて対応しておくことが大切です。
改正前よりは試験範囲が拡大しているため、広範囲に学習する必要があるでしょう。

2021年に工事担任者は資格も試験制度も大きく変わりました。主な変更点はAI第二種・DD第二種の廃止と、第二級アナログ通信・第二級デジタル通信へのCBT方式導入です。また、経過措置として実施されていたAI第二種・DD第二種の特例試験も2023年8月に申込が終了し、現在は受験できません。
また、2025年1月1日には端末設備等規則等の改正が施行され、試験の法規科目に関わる内容が変更されました。受験を予定している方は、最新の出題範囲を公式サイトで必ず確認してください。
工事担任者の学習方法としては、テキスト・過去問題集を用いたものが一般的です。もし、独学が苦手な方や限られた時間の中で最短距離での合格を目指したい場合は、通信講座のご利用もおすすめします。
日本建設情報センターでは、「工事担任者(総合通信・第二級デジタル通信)」講座を提供しております。受講者がモチベーションを維持しながら、最短距離で合格を目指せる内容となっておりますので、ぜひご検討ください。

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