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【2022年度】技術士(第一次試験)の申し込み方法は?試験スケジュールや合格発表までの流れを解説

公開日:2022年7月28日 更新日:2023年3月29日

【2022年度】技術士(第一次試験)の申し込み方法は?試験スケジュールや合格発表までの流れを解説

【2022年度】技術士(第一次試験)の申し込み方法は?
試験スケジュールや合格発表までの流れを解説

技術士コラム06

技術士の第一次試験は、技術士になる最初の関門です。

年1回しか開催されないため、万全の準備を整えたうえで試験日を迎えたいものです。

とりわけ「申し込み方法を間違えた」「試験スケジュールを知らず、気がついたら締切日を過ぎていた」といった事態は、ぜひとも避けたいもの。

実力を存分に発揮するためにも、申し込み方法や試験スケジュールの把握は重要です。

加えて合格発表も、気になるポイント。

この記事で、しっかり確認していきましょう。


最終更新日:

技術士(第一次試験)申し込みから合格発表までの流れ

技術士(第一次試験)の申し込みから合格発表までの流れは、大きく3つに分かれます。

それぞれの流れについて、詳しく確認していきましょう。

受験申込書の入手から出願まで

試験の申し込みは、受験申込書の入手から始まります。

受験申込書は、3つの方法で入手できます。

  • 日本技術士会の公式サイトからダウンロードする
  • 日本技術士会から送付してもらう
  • 日本技術士会の窓口で入手する

入手した受験申込書に必要事項を記入してください。

試験手数料の支払いは、ATMの利用も可能です。

受験申込書に「振込を証明する書類」と「写真」を貼り、郵便局の窓口から書留郵便で発送してください。

出願から試験日当日まで

出願後、しばらくの間は特に手続きがありません。

試験会場と試験時刻が記された受験票は、11月上旬に発送されます。

受験票に記された注意事項を確認し、試験当日を迎えましょう。

早めに試験会場を知りたい方は、10月下旬に発行される官報でも確認可能。

発行後30日間は、インターネットでの閲覧もできます。

試験後から合格発表まで

試験問題の正答は、試験終了後に公表されます。

問題用紙は持ち帰ることが可能ですので、早めに自己採点を済ませておくとよいでしょう。

合格発表は2月下旬に行われ、受験者には試験結果が通知されます。

早めに合否を知りたい方は、日本技術士会の公式サイトや官報で確認可能です。

技術士(第一次試験)のスケジュール(2022年度)

2022年度に実施される技術士(第一次試験)のスケジュールは、以下の通りとなっています。

項目 日程 備考
受験申込書等配布 6月10日~6月29日 郵送で請求した方は、6月10日から順次発送する
受験申込受付 6月16日~6月29日 当日消印有効
試験会場の発表 10月下旬ごろ 官報で公告する
受験者には個別に通知する
受験票の発送 11月上旬
試験日 11月27日 試験時間は受験者に通知する
合格発表 令和5年2月下旬

11月に実施される試験ですが、申し込みは6月中に締め切られます

申込書の配布開始から締め切りまでは19日間しかありません。

のんびりしているとすぐに締め切り日となるため、早めに準備を行い出願しましょう。

申し込み前に必要な準備

技術士(第一次試験)をスムーズに申し込むためには、受験申込書の配布前から準備を進めることが重要です。

ここからは申し込み前に必要となる4つの項目を取り上げ、どのように準備を進めればよいか解説します。

試験当日のスケジュールを確保し、学習計画を立てる

技術士(第一次試験)の受験手数料は、11,000円です。

また試験は、年1回しか開催されません。

受験のチャンスを逃さないためにも、試験当日に確実に受験できるようスケジュールを確保しておくことが求められます。

加えて試験地から遠い地域にお住まいの場合は、交通手段や宿泊施設の確保が求められる場合もあります。

試験は択一式であり、科目ごとの正答率も50%以上あればよいため、一見すると楽な試験と思われがちです。

しかし試験は、相応の実力がないと合格できません。

事前に学習計画を立て、合格するための学習時間を確保できるかどうか確認しておきましょう。

受験申込書を用意する

受験にあたり、受験申込書の入手は必須です。

日本技術士会の公式サイトからダウンロードする方、日本技術士会の窓口で受け取る方は、配布期間が始まりしだい入手することをおすすめします。

一方で受験申込書の送付を依頼する場合は、早めの手続きが必要です。

以下のものを用意し、日本技術士会に送りましょう。

受験申込書の発送は、配布開始日から順次行われます。

  • 「技術士受験申込み案内セットを請求する」趣旨の内容と、「請求部数」を記載したメモ
  • 「受験申込書請求」と記載した封筒
  • 返送用封筒(A4サイズの書類を折らずに入れられる封筒。返送先を記入し切手を貼る)

返送用封筒に貼る切手の額は、1部の場合は140円、2~3部の場合は250円となります。

なお送付先や日本技術士会の窓口がある場所は、日本技術士会の公式サイト「受験申込書等請求先」ページ
でご確認ください。

写真を用意する

受験申込書には、以下の条件を満たす写真1枚の貼付が必要です。

  • 縦4.5cm、横3.5cm
  • 半身脱帽。本人と確認できること
  • 撮影日は申込みの6か月以内

写真専門店での撮影がベストですが、上記の条件を満たせるならばデジタルカメラ等で撮影したものでも問題ありません。

印刷する場合は、写真専用用紙を使いましょう。

コンビニのマルチコピー機で「証明写真プリント」を選ぶことがおすすめです。

科目免除を希望する方は、必要書類を準備する

お持ちの資格や受験する部門によっては、科目免除が受けられる場合があります。

該当する方は、資格を証明できる書類を準備しておきましょう。

書類によっては、発行まで日数を要するものもあります。

早めに発行を依頼することは、出願の締切日に間に合わせるコツです。

申し込みの手順

受験申込書等の必要書類が入手できたら、いよいよ申し込みとなります。

どのように進めればよいか、4つに分けて解説していきましょう。

受験申込書に必要事項を記入する

受験申込書には、以下の記入欄があります。

  • 氏名
  • 生年月日
  • 本籍地
  • 住所、郵便番号、電話番号
  • 勤務先(電話番号も記入)
  • 受験地
  • 技術部門
  • 最終学歴
  • 写真および撮影日

試験の一部免除を希望する方は、合格年月等を記入する必要があります。うろ覚えでの記入は禁物。しっかり確認し、確実な情報を記入しましょう。

送付用封筒に正しく記入する

送付用の封筒にも、要件と記入すべき事項があります。

出願の際、受験申込書は折り曲げないこととなっています。

このため、A4サイズの用紙が入る大きさの封筒を用意してください。

また記入すべき事項は、以下の3つです。

  • 送付先(「受験申込み案内」を参照)
  • 封筒の表に、「技術士第一次試験 受験申込書 在中」と記入する
  • 出願者の郵便番号・住所・氏名

近年では「書留・特定記録郵便物等受領証」へ記入させる代わりに、封筒の宛先と差出人をハンディスキャナーで読み取り、受領証を発行する郵便局もあります。

このため封筒には、出願者の郵便番号・住所・氏名も必ず記入しましょう。

受験手数料を振り込む

受験申込書と送付用封筒への記入が終わったら、受験手数料を振り込んでください。

振込方法は、受験申込書を入手した方法により異なります。

日本技術士会から冊子版の受験申込書を入手した場合は、払込用紙がついています。

必要事項を記入のうえ、郵便局の貯金窓口や銀行でお支払いください。

手続きが済むと2枚の書類が返されますので、以下のとおりご対応ください。

交付される書類 受け取り後の対応
振替払込請求書兼受領証
(振込金(兼手数料)受領書)
申請者が保管する
振替払込受付証明書
(お客さま用)
受験申込書の所定の欄に貼り付け

日本技術士会の公式サイトから受験申込書をダウンロードした場合、受験手数料の振込方法は以下の3種類から選べます。

いずれの方法も、振込先や金額など、必要事項はご自身で記入、または入力する必要があります。

受験申込書に添付すべき書類も記しますので、ご参照ください。

振込方法 受験申込書に添付すべき書類
郵便局所定の払込取扱票や銀行の振込用紙を使い、窓口で振り込む 受領証等(原本を貼付)
郵便局や銀行のATMを使って振り込む 明細票等(原本を貼付)
インターネットバンキングにより振り込む 振込内容が確認できる書類を添付

インターネットバンキングを使って振り込んだ場合は、以下の事項が記された書類を印刷し、受験申込書に添付してください。

  • 振込先の口座
  • 振込日
  • 振込人の氏名(申込者本人であること)
  • 振込金額
  • 振込が完了していること

なお振込や払込には、手数料が必要です。

郵便局で払い込む場合、現金で直接払うと手数料が110円加算されることに注意してください。

郵便局の窓口から簡易書留郵便で発送する

書類を揃え受験手数料の支払いが終わったら、郵便局の窓口に出向き、簡易書留郵便で発送してください。

平日の朝から夕方までの営業が大半ですが、一部の郵便局では夜間や土日祝日でも発送できます。

日本技術士会に到着したかどうかは、日本郵便の追跡サービスで確認できます。

必ずチェックしておきましょう。

申し込みの注意点

試験を出願する際には、注意しておきたいポイントがあります。

主な4つのポイントを取り上げ、注意点をチェックしていきましょう。

受験申込書や払込票には正しく記入する

受験申込書は、正しく記入しましょう。

うっかりミスであっても誤記があると、受験票が届かないなど、受験できなくなるおそれもあります。

また技術士(第二次試験)や技術士補の申請に支障が生じるかもしれません。あわてず落ち着いて記入を進めましょう。

また受験手数料の支払いに払込票を使う場合は、氏名や金額など、いくつか記入する項目があります。

こちらも誤りのないよう、慎重に記入を進めましょう。

出願書類は郵便局の窓口で、締切日までに差し出す

出願書類の発送方法は、書留郵便が指定されています。

書留郵便での発送は、郵便局の窓口に限って受け付けています。

このため出願する際は書類を入れた封筒を持って、郵便局に出向かなければなりません。

出願書類は、受験申込受付期間内に必着ではありません。

締切日当日の消印がつけば、出願は認められます。

もっとも郵便局は、深夜の営業をしていません。

事前に差出できる時間を確認し、早めに発送しましょう。

試験地は選べるが、試験会場は選べない

技術士(第一次試験)は、試験地を選んで出願することが可能です。

試験地には、12の都道府県が設定されています。

  • 北海道
  • 宮城県
  • 東京都、神奈川県
  • 新潟県、石川県
  • 愛知県
  • 大阪府
  • 広島県
  • 香川県
  • 福岡県
  • 沖縄県

一方で試験会場は、受験票で指定されます。

試験地によっては複数の試験会場が設けられる場合もありますが、その場合でも試験会場を選ぶことはできません。

状況によっては自宅に最も近い試験会場とならない場合もありますが、その場合でも指定された会場で受験する必要があります。

技術士補の申請を考えている方は、技術部門を慎重に選ぶ

技術士(第二次試験)で受験する技術部門は、第一次試験で合格した技術部門と同じである必要がありません

皆さまのなかには合格の可能性を上げるため、できるだけ多くの科目免除を受けられる技術部門を選びたい方もいるのではないでしょうか。

もし技術士補になることを考えている場合は、技術部門の選択に注意が必要。

技術士補の申請には、以下に挙げる方の技術部門が同一でなければならないことが理由です。

  • 技術士補を申請する方が、第一次試験で合格した技術部門
  • 申請者が補助しようとする技術士(申請者が指導等を受ける技術士)の技術部門

いわば「指導者となる技術士は、申請者と同じ技術部門でなければならない」わけです。

技術士補を申請する段階になって、指導者となる技術士が見つからない事態は避けたいもの。

事前に技術士を見つけたうえで、受験する技術部門を選ぶとよいでしょう。

まとめ

技術士の申し込み方法に、特殊な内容はありません。

しかし正しい方法で出願しないと申し込みが受理されないことがあるため注意が必要です。

出願期間は短いため、早めに手続きを済ませましょう。

また技術士(第一次試験)は、出願から試験日、合格発表までの長さも特徴的です。

スケジュールを確認し、確実に受験することは合格への必須条件。

「忘れた」などといった、もったいない行動をしないよう注意しましょう。


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