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土木施工管理技士の年収は高い?仕事でできることや将来性、年収アップの方法まで徹底解説!

公開日:2023年11月24日 更新日:2024年1月12日

土木施工管理技士の年収は高い?仕事でできることや将来性、年収アップの方法まで徹底解説!


土木施工管理技士コラム04

「土木施工管理技士の年収って高い?」
「土木施工管理技士の将来性や年収をアップさせる方法も知りたい」

とお考えではありませんか?

土木施工管理技士の平均年収は、約474万円が相場です。
日本人の平均年収よりも高い年収を目指せるため、土木施工管理技士は取得する価値があるといえます。

ただし、平均年収は雇用形態や地域などの条件で異なるため、各条件や他資格と比較して相場を把握することが大切です。

本記事では、土木施工管理技士の平均年収について詳しく解説します。
仕事でできることや将来性、年収を上げる方法もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。


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土木施工管理技士の年収は平均474万円

土木施工管理技士の平均年収は、約474万円です。
国税庁によると日本人の平均年収は約441万円とされており、土木施工管理技士の年収は比較的高いといえます。

平均年収約474万円は、月給換算で約39万円、初任給は約21万円が相場です。
また、雇用形態別の平均年収として以下をご覧ください。

  • 正社員:平均年収約474万円
  • 派遣社員:平均時給1,693円
  • アルバイト・パート:平均時給:約1,024円

正社員以外でみた場合でも、時給は高い傾向であるといえるでしょう。
ただし、年収は地域や仕事の条件などでも異なります。

ここでは、地域別・仕事の条件別にみた土木施工管理技士の平均年収について詳しくみていきましょう。

地域別にみた土木施工管理技士の平均年収

以下の表は、土木施工管理技士の年収を地域別にまとめたものです。

地域 土木施工管理技士の年収
北海道・東北 435万円
北信越・北陸 443万円
関東 496万円
東海 470万円
関西 482万円
中国 426万円
四国 435万円
九州・沖縄 431万円

参照:求人ボックス「土木施工管理の仕事の地域別給料」

表をみると、関東・関西などの都会は年収が高く地方になると、年収が低いことがわかります。
ただし、年収に大きな差があるわけではありません。

地方で土木施工管理技士の仕事に従事した場合でも年収400万円以上は十分に狙えます。
そのため、土木施工管理技士の年収は低くないといえるでしょう。

仕事の条件別にみた土木施工管理技士の年収

求人には条件が記載されたものもあります。
以下の表は、仕事の条件別にみた土木施工管理技士の年収をまとめたものです。

仕事の条件 土木施工管理技士の年収
介護休暇あり 550万円
資格取得支援 447万円
土日祝休み 475万円
販売士 384万円
寮完備 525万円

参照:求人ボックス「土木施工管理の仕事の条件別給料」

表をみると、介護休暇があったり寮が完備されたりしている企業の年収が高いことがわかります。
しかし、資格取得支援や土日・祝日休みの企業の年収が低いというわけではありません。

むしろ、条件がよい中で450万円前後の年収があるのはメリットといえます。
企業を選ぶ際は自分に適した条件を見つけることが大切なので、年収は1つの目安にして待遇や環境が自分にあった企業を選びましょう。

土木施工管理技士の年収は高い?低い?

土木施工管理技士の平均年収は約474万円ですが、他の施工管理技士や関連資格と比較して年収がどのくらい違うのか気になりますよね。
それぞれの年収の違いとして以下の表をご覧ください。

関連資格・業種 平均年収
土木施工管理技士 約474万円
管工事施工管理技士 約501万円
電気工事施工管理技士 約496万円
電気工事士 約420万円
測量士 約446万円
技術士 約417万円

参照:求人ボックス 給料ナビ

土木施工管理技士は、他の施工管理技士と比較すると年収が少し低いことがわかります。
ただし、施工管理技士の年収が種類で異なるのは、従事する現場や企業の規模の影響を受けるためです。

そのため、平均年収でみただけでは土木施工管理技士の年収だけが低いとはいえません。
実際、電気工事士などの他業種と比較すると平均年収は比較的高いことがわかります。

日本人の平均年収以上を目指せる業種なので、土木業界で従事する方であれば、積極的に土木施工管理技士の取得を目指すのがよいでしょう。

土木施工管理技士の仕事でできること

先ほど、土木施工管理技士の年収に関してお話ししましたが、そもそも土木施工管理技士はどんな仕事に従事するのでしょうか?
ここでは、土木施工管理技士が仕事でできることを詳しく解説します。

まず土木施工管理技士は、土木工事における施工計画書の作成や工程管理・安全管理・品質管理・コストの管理などに従事できる資格です。
他にも用地を確保したり書類の処理をしたりなど施工管理以外にも幅広い仕事を受け持ちます。

要するに、現場監督から施工管理まで全体的に行う仕事というわけです
また、土木施工管理技士が従事する土木工事には以下のようなものがあります。

  • 河川工事
  • 道路工事
  • 橋梁工事
  • 海岸工事
  • トンネル工事
  • 上下水道工事
  • 土地区画整理工事
  • ダム工事
  • 空港建設工事
  • 災害時の復旧工事

上記の現場における土木工事では、土木施工管理技士が主任技術者や監理技術者として従事します。
資格の未保有者では現場責任者としての役割を担えないため、土木施工管理技士の存在は、非常に大切といえるでしょう。

土木施工管理技士の資格を取得するメリット

土木施工管理技士の資格を取得するメリットは、以下の通りです。

  • 大きい規模の工事にも携われる
  • キャリアアップを狙える
  • 企業側は土木工事に関する技術評価が高まる

土木施工管理技士を取得する大きなメリットは複数あります。
それぞれのメリットについて詳しくみていきましょう。

メリット①大きい規模の工事にも携われる

1級土木工事施工管理技士を取得すると、大きい規模の工事にも携われます。
1級土木工事施工管理技士を取得することで、管理技術者として認められ、今よりも仕事の幅が大きく広がるためです。

また、土木工事施工管理技士として現場経験を積むことで知識や技術力が飛躍的に向上し、さまざまな現場での適切な判断能力につながります。

資格を保有し、知識や技術力、優れた判断能力を有した技術者は企業からも重宝される人材です。
そのため、後述するキャリアアップや他の働き方の実現などさまざまな場面で役に立ちます。

土木施工管理技士を取得することで、仕事や働き方の幅を今より広げられるのは大きなメリットといえるでしょう。

メリット②キャリアアップを狙える

土木施工管理技士の資格を取得すると、企業内や転職などを通してキャリアアップを狙えます。
先ほど解説したように、資格を取得して経験を積むことで企業側から重宝される人材となれるためです。

現在、土木施工管理技士の資格を取得していたり現場経験を積んだりしている技術者は不足気味の傾向にあります。
企業側は、技術者がいないと経営が成り立たないため、取得していると企業内での昇進や転職で有利に働くというわけです。

また、キャリアアップや転職では年収をアップさせたり今よりも待遇が良い会社に就いたりといったこともできます。
自分と相性の良い企業を見つけて上手く転職することで、より充実した働き方を実現できるでしょう。

メリット③企業側は土木工事に関する技術評価が高まる

土木施工管理技士の取得者が企業に属していると、企業側は土木工事に関する技術評価が高まります。
そのため、技術者だけでなく企業側にもメリットがあるのが特徴です。

今現在、入札制度を取り入れている企業は少なくありません。
そのため、土木施工管理技士のような施工管理技士の国家資格の取得者が属していると、技術評価が高まります。

技術評価が高まった結果、施工会社の選定などで有利に働き、企業の実績や利益につながるというわけです。

技術者側では、資格手当による年収アップといったことも期待できるため、土木施工管理技士の取得は積極的に挑戦しましょう。

土木施工管理技士の今後の需要と将来性

先ほど、土木施工管理技士のメリットについて解説しました。
しかし、中には「土木施工管理技士って取得しても今後の需要はあるの?」と将来性に疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。

結論からお話しすると、土木施工管理技士は今後も需要が無くならない仕事です。

現在、AIの普及によりAIに奪われる仕事といった話題が注目を集めています。
建築・土木業界なども例外ではなく、AI時代が到来することで仕事にさまざまな影響を及ぼすことでしょう。

ただ、土木施工管理技士の仕事は技術者自身の付加価値がつきます。
現場の施工管理や工程・安全・品質管理などの施工管理技士の仕事は、知識と現場経験の両方が必要であるためです。

要するに、AIの技術では再現が難しい仕事となります。
そのため、AI時代が到来して仕事の中でAI技術を活用することはあっても、仕事そのものが無くなるといったこともないといえるでしょう。

土木施工管理技士で年収を上げる方法

土木施工管理技士で年収を上げる方法には、以下の3つが挙げられます。

  • 2級を取得してから1級の取得を考える
  • 関連する資格もあわせて取得する
  • 転職や独立する

それぞれの内容について詳しく解説します。

方法①2級を取得してから1級の取得を考え

土木施工管理技士には1級と2級がありますが、まずは2級の取得を目指しましょう。
1級に挑戦するためには、長い実務経験年数が必要となるためです。

2級土木施工管理技士の取得でも就ける仕事の幅が広がるため、メリットは多くあります。
経験を積むことで技術者としてのレベルも上がり、企業からの付加価値も高められるでしょう。

その後、1級の実務経験年数を満たした後は1級を取得を目指してください。
1級まで取得すると仕事の幅が大きく広がるため、キャリアアップを狙えます。

結果、資格手当や実績が評価されて年収アップにつながるでしょう。
2級の第一次検定は実務経験年数を必要としないため、ゼロから始める場合でも積極的に挑戦してください。

ちなみに、令和6年度以降は受験資格が緩和されるため、1級の第一次検定も実務経験年数が必要なくなります。
自分の状況などにあわせて、挑戦を考えるのがよいといえるでしょう。

方法②関連する資格もあわせて取得する

土木施工管理技士と関連する資格もあわせて取得すると年収が上がりやすくなります。
企業によっては、関連資格の取得によって資格手当を支給しているためです。

例えば、土木施工管理技士に関連する資格には以下のようなものがあります。

  • 技術士
  • 建設機械施工技士
  • コンクリート技士
  • コンクリート診断士
  • 測量士

資格手当は、取得しているだけで支給されるため、簡単に年収をアップできるのが特徴です。
そのため、関連資格の取得は積極的に狙うとよいでしょう。

また、関連資格の取得は自身の付加価値を高められるのもメリットです。
今よりも仕事の幅を広げるといった目的でも期待できます。

方法③転職や独立する

現在の職場の給料や待遇に満足していない場合は、転職や独立も視野に入れましょう。
土木施工管理技士の資格を取得して経験を積んでいると付加価値は高いため、よりよい待遇の企業に転職できる可能性があります。

  • 年収をアップする
  • 福利厚生が整った会社がいい
  • 今よりも休みを増やしたい
  • 待遇が良い会社を選びたい

上記のように目的をしっかりと決めて転職を考えてください。
しっかり自分の条件にあった企業を見つけて仕事を充実させることが大切です。

また、独立するのも年収アップの観点からは1つの方法といえます。
ただし、コミュニケーション能力や営業能力など土木施工管理技士としての知識・技術力以外にも必要なスキルは多いです。

成功すれば年収は大幅にアップできますが、まずはキャリアアップや転職を考えてください。
その後、独立するために必要なスキルや人脈などを身につけたうえで独立を目指すのがよいといえるでしょう。

まとめ

本記事では、土木施工管理技士の平均年収について、仕事でできることや将来性、年収を上げる方法とあわせてご紹介しました。

土木施工管理技士の平均年収は約474万円です。
他の施工管理技士と比較すると年収は多少低いものの、日本人の平均年収である約441万円は超えているため、決して低いとはいえません。

電気工事士などの他業種と比較しても土木施工管理技士の方が高いので、地域に関係なく土木業界に従事する方であれば、取得を狙ってよいといえるでしょう。

また、土木施工管理技士は将来性や需要が高く、AI時代が到来しても生き残りやすいのがメリットです。
キャリアアップをしたり上手く転職したりすることで年収アップを狙えます。

本記事の内容を参考に、土木施工管理技士の資格やメリットを存分に活かしましょう。


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