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未経験でもビルメンへの転職は可能?求人の有無や年収、仕事内容を解説 – 建設キャリア転職 –

公開日:2025年6月20日 更新日:2025年6月20日

未経験でもビルメンへの転職は可能?求人の有無や年収、仕事内容を解説 – 建設キャリア転職 –

未経験でもビルメンへの転職は可能?求人の有無や年収、仕事内容を解説

「ビルメン業界は未経験だけど転職することはできるのかな?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。ビルメン業界は未経験を歓迎している求人が多いため、特殊な技能がなくても挑戦しやすいです。

この記事では、ビルメンの仕事内容や未経験歓迎求人の割合、未経験転職における年収の目安について詳しく解説します。さらに、未経験からのビルメン転職が有利になる資格についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ビルメンの仕事内容

ビルメンの仕事内容

ビルメン(ビルメンテナンス)とは、オフィスビルや商業施設、マンションといった建物の維持管理を行う仕事です。主な業務内容としては、以下が挙げられます。

  • 設備管理
  • 保守・点検業務
  • 修理・トラブル対応
  • 清掃業務
  • セキュリティ管理

ビルメンは、建物を安全かつ快適に保ちながら、建築物という財産・資産を守る業務です。「縁の下の力持ち」のような存在であり、なくてはならない仕事だからこそ大きなやりがいを感じられるでしょう。

未経験歓迎求人の割合

未経験歓迎求人の割合

ビルメンの未経験歓迎求人の割合は80%程です。(参照元:自社独自調べ)

業界が未経験の場合は、「私でも採用してもらえるかな」と不安になるものですが、多くの会社が未経験の方を歓迎しているので安心してくださいね。

未経験求人が多い理由

未経験求人が多い理由

ビルメンの未経験求人が多い理由は、以下のとおりです。

  • 人手が不足している
  • 経験者の採用が困難になっている
  • 既存の枠にとらわれない人材を獲得できる

上記3つの理由についてご紹介します。

人手が不足している

ビルメンの未経験求人が多い理由として、業界の人手不足が挙げられます。

ビルメンテナンス情報年鑑2023の調査では、ビルメンテナンス業の悩みごととして「現場従業員が集まりにくい」が89.5%で最多になっています。長年業界を支えてきた熟練技術者の定年退職も増加しているため、未経験者採用が重視されているのです。

経験者の採用が困難になっている

人手不足により経験者採用は激化しているため、未経験者の育成を検討している企業も少なくありません。

限界のある経験者採用のみに固執すると、現場の人手不足が解消しなくなり、サービスの質や顧客満足度の低下、さらに企業の信頼失墜につながることもあるため、未経験者採用が増加しています。

既存の枠に囚われない人材を獲得できる

ビルメンの未経験求人が多いことは、既存の枠に囚われない人材を獲得できるというメリットも関係しているでしょう。

異業種からの転職者であれば、今までの経験やスキルによって企業の成長をサポートしてくれることが期待できます。また、意欲や人柄などを重視した採用によって、組織の活性化や多様性の向上も見込まれるため、未経験求人の割合が多いことが予想されます。

未経験転職での年収の目安

未経験転職での年収の目安

厚生労働省の職業情報提供サイト「jop
tag
」によると、ビル施設管理が未経験の方の所定内給与額は24.36万円でした。年換算すると、年収は292.32万円になります。

実際の年収は、就業地域や企業、スキルなどによって異なるので、こちらはあくまで目安として考えてみてください。

未経験からのビルメン転職が有利になる資格

未経験からのビルメン転職が有利になる資格

ビルメンとして働くうえで必須の資格はありません。しかし、「スムーズに転職したい」「年収アップを狙いたい」と考えている場合は、関連する資格を取得することでスキルや知識をアピールできるうえ、キャリアアップにもつながります。

こちらからは、未経験からのビルメン転職が有利になる資格として、「ビルメン4点セット」「ビルメン三種の神器」についてご紹介します。

4点セット

「ビルメン4点セット」とは、ビルメン業界で働くときに役立つ下記4つの資格を指します。

  • 第二種電気工事士
  • 第三種冷凍機械責任者
  • 二級ボイラー技士
  • 危険物取扱者乙種4類

上記4つの資格は学歴や経験、年齢などに関係なく誰でも受験できるので、未経験の方にもおすすめです。では、それぞれの資格の概要について見ていきましょう。

第二種電気工事士

第二種電気工事士とは、600V以下で受電する設備の電気工事を行える資格です。電気工事は電気工事士の資格がなければ実施できないため、取得しておくことで転職に有利になるでしょう。

電気工事はどの建物でも実施する可能性がある工事だからこそ、ビルメン4点セットの中でも優先して取得することがおすすめです。


CIC電気工事士

第三種冷凍機械責任者

第三種冷凍機械責任者とは、1日の冷凍能力が100t未満の製造施設において、設備の保守管理を行える資格です。冷凍機械や空調機器についての知識や技術レベルを証明できるので、評価されやすくなります。

冷凍機械や大規模空調設備を備えている場所は、食品工場からショッピングセンターまで様々であり、取得することで業務の幅が広がるでしょう。


CIC冷凍三種

二級ボイラー技士

二級ボイラー技士とは、一般に設置されている製造設備や冷暖房、給湯用のエネルギー源としてのボイラーを取り扱える資格です。ボイラーに関する知識を持つことにより、日常の点検でもすぐに異常に気付くことができるため、転職でのアピールにも役立ちます。

ボイラーを安全に扱えるからこそ、企業からも重宝されることが考えられるでしょう。


CIC小型ボイラー取扱業務特別教育

危険物取扱者乙種4類

危険物取扱者乙種4類とは、灯油やガソリンなどの引火性液体を取り扱える資格です。危険物の中でも特に身近なものに携われるため、注目度が高くなっています。

さらに、貯蔵や取り扱う数量に応じて有資格者の設置を義務付けられているので、取得することで安定して働くことが可能です。


CIC危険物取扱者

三種の神器

「ビルメン三種の神器」とは、ビルメンへより好条件で転職したい場合に役立つ以下3つの資格です。

  • 建築物環境衛生管理主任技術者(ビル管理士)
  • 第三種電気主任技術者
  • エネルギー管理士

ビルメン4点セットと比べて取得難易度が高くなるので、未経験の場合は4点セットからの取得を目指していきましょう。こちらからは、上記3つの資格の概要や、取得に必要な経験についてご紹介します。

建築物環境衛生管理主任技術者(ビル管理士)

建築物環境衛生管理主任技術者(ビル管理士)とは、建築物の維持管理と衛生管理を監督できる資格です。特定建築物では有資格者を設置することが義務付けられているため、常に一定の需要がある資格でしょう。

取得することでビル管理のプロとして一目置かれる存在になりますが、2年以上の実務経験がなければ受験できません。業界未経験の方は、転職後に取得してキャリアアップを目指すことがおすすめです。


CICビル管

第三種電気主任技術者

第三種電気主任技術者とは、電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物を扱える資格です。ビルはもちろん、発電所や工場などに設置されている電気設備の保守監督を実施できます。

受験資格の制限はないので、年齢や経験問わず誰でも受験することが可能です。

エネルギー管理士

エネルギー管理士とは、エネルギーの監視と使用効率の改善を行う業務を管理できる資格です。取得難易度の高い資格ですが、国全体で省エネが推進されているため有資格者の需要増加が期待できます。

試験自体は誰でも受験することができるものの、免許取得には1年以上の実務経験が必要です。

まとめ

まとめ

この記事では、ビルメンの仕事内容や未経験転職における年収の目安、ビルメン転職が有利になる資格について詳しく解説しました。

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