建設業では、工期のプレッシャーや厳しい環境によりストレスを感じる方は珍しくありません。従業員のストレスに気付かなければ、生産性低下や大きな事故につながるため、適切な対策が必要です。
この記事では、建設業で多いストレスの原因、2024年問題による変化、現場のストレスを軽減する対策について詳しく解説します。さらに、企業が従業員のストレス対策をするメリット、CICのメンタルヘルス・マネジメント講座の特徴もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
更新日:2026年7月16日

建設業では、工期のプレッシャーや厳しい環境によりストレスを感じる方は珍しくありません。従業員のストレスに気付かなければ、生産性低下や大きな事故につながるため、適切な対策が必要です。
この記事では、建設業で多いストレスの原因、2024年問題による変化、現場のストレスを軽減する対策について詳しく解説します。さらに、企業が従業員のストレス対策をするメリット、CICのメンタルヘルス・マネジメント講座の特徴もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

建設業で多く見られるストレスの原因としては、以下6つが挙げられます。
こちらでは、上記6つの原因について解説していきます。
建設業では、下記のような外的要素によって予測しづらいトラブルが発生することが多いです。
例えば、想定外の天候不良が続くと、工期厳守のために短期間の作業が求められ、現場管理者や現場担当者は大きなストレスを感じることになります。また、工事を進める中でガス管や水道管などの地中埋蔵物が発見され、工事が中断されることも少なくありません。
このように、事前に把握しづらい要因から計画の変更につながり、精神的な負担を感じることが考えられます。
建設業における工期は、発注者からの信頼はもちろん、「次も発注されるか」に大きく関係します。工期遅れが発生すると、利益率の低下や「納期を守れない会社」と認識され取引先が減少する恐れがあることから、現場は大きなプレッシャーを感じやすいです。
一方で、短工期であれば会社の利益率アップにつながることから、元請け企業から厳しい工期を要求されることも珍しくないでしょう。このように余裕のない工期のなかで、さらに予期せぬトラブルが発生しがちなので、ストレスを感じる方は多いといえます。
建設業のプロジェクトは、発注者や設計事務所、協力会社の職人など、様々な人が関わって作業を進めていくため、人間関係が複雑になりやすくストレスの原因になることもあります。
お互いが仕事のうえで大切にしている目的の違いから衝突が起こることもあり、当事者はもちろん、調整役を担う施工管理・現場監督が悩んでしまうことも。加えて、多重構造の人間関係によって指示が上手く伝わらないこともあり、現場でストレスが蓄積することもあるでしょう。
建設業の仕事上、人の少ない早朝や深夜に工事が進められることもあり、不規則な生活から精神的に苦しさを感じる方もいるでしょう。また、納期が迫っているにもかかわらずトラブルなどで工事が遅れると、休日出勤や残業を余儀なくされてしまい、プライベートとのバランスを上手く調整できないことでストレスになることもあります。
不規則な生活は自律神経の乱れや睡眠の質の低下にもつながるといわれているため、スケジュールが変わりやすい建設業だからこそストレス対策は必要不可欠といえるでしょう。
建設業の現場では、足場の組立てや鉄筋の運搬、コンクリートの打設など、体力を使う仕事が多いため、肉体疲労によるストレスを感じやすいといえます。また、立ちっぱなしや中腰での作業もあり、腰痛などの症状が出てしまうことも。
ただ体力を使うだけではなく、安全面や品質を考慮しながら丁寧かつ手際のよい作業が求められることから、心身共に疲労を蓄積してしまう方もいるでしょう。
建設業は屋外作業が多いからこそ、暑さや寒さ、雨風を直接受けながらの仕事により、ストレスを感じることもあります。真夏の炎天下では熱中症のリスクを抱え、冬場では寒さにより手足がかじかむ中で作業を行わなければいけません。
雨の日でも現場仕事を進めなければいけないときもあるため、屋外作業による負担から辛さを感じる方も多いです。

働き方改革関連法の施行により、建設業では2024年4月から時間外労働の上限規制が設けられていることで、管理職の業務的・精神的な負荷が増しています。
建設業界は、高齢化や労働人口の減少による人材不足が課題となっているため、この状況下で職人や部下の残業時間を管理するため、現場代理人や施工管理者が多忙を極めるという働き方が蔓延しており、メンタルヘルス不調を感じる方も珍しくありません。
従業員の健康やコンプライアンスを守るためにも、ストレス対策のための施策を実施しましょう。

建設業で現場のストレスを軽減するためには、以下3つの対策が効果的です。
こちらでは、上記3つの対策について解説していきます。
AIやIoT、3Dなどのデジタル技術を活用し、業務効率改善を図ることで、建設業における従業員のストレスを緩和することが可能です。
例えば、無人建設機械の遠隔操作、AI分析による熟練技能のマニュアル化、測量や点検におけるドローンの活用を行えば、少ない人員で業務に対応できるため現場の負担を軽くできるでしょう。また、DX化により現場の情報が一元的に管理されれば、バックオフィス業務への業務的・精神的な負担の軽減にもつなげられます。
企業でストレスチェックを実施すれば、従業員の具体的なストレス程度を把握できるうえ、高ストレスと判断された場合は医師からの面接指導を行うといった措置の実施にもつなげられます。
令和7年5月に公布された労働安全衛生法の改正により、これまで努力義務とされていた「労働者数50人未満の小規模事業場」に対しても、ストレスチェックの実施義務化が決まりました。
令和10年4月までに完全義務化する方針が、厚生労働省から明示されており、それまでに社内体制(管理職への教育や就業規則の整備など)を整える準備期間を考えると、今すぐ対策を始める必要があります。
従業員のメンタルヘルス不調を防ぐことはもちろん、コンプライアンス経営の実施のためにも、ぜひストレスチェックを行いましょう。
ストレスにより休業・退職を選択する従業員が増えていることから、部下のメンタルヘルスケアを担う管理職への研修も検討してみましょう。
研修を受けることで、部下の不調に早期に気付いて対処できたり、働きやすい環境づくりにつながり定着率が向上したりといったメリットがあります。さらに、研修ではセルフケアやストレスマネジメントの方法も学ぶことができるので、日々の業務に追われている管理職自身のメンタルヘルスを守ることにもつなげられます。

建設業界の企業が従業員のストレス対策をするメリットは、以下のとおりです。
ストレス対策の実施は、従業員のモチベーション維持による会社全体の業務効率向上や、離職率・休職率の低下による経営の安定化が期待できます。また、労働災害が発生しやすい建設業だからこそ、致命的なミスや事故を防ぐためにもストレス対策の実施が求められます。

建設業でストレス対策を実施する際は、時代とともに変化する部下のストレスケアの形に対応することが重要です。
CIC日本建設情報センターでは、管理職に向けて労働安全衛生法に基づく安全衛生教育の「メンタルヘルス・マネジメント講座」を提供しております。受講内容は、セルフケアやメンタル不調の早期発見と対応など、実務に直結する内容を体系的に学べるものとなっております。
24時間好きな時間にいつでもWeb(オンライン)受講が可能ですので、ぜひ受講を検討してみてください。

この記事では、建設業で多いストレスの原因、2024年問題による変化、現場のストレスを軽減する対策について詳しく解説しました。
ストレスを抱えている従業員へ適切な対処ができなければ、生産性の低下だけではなく大きな事故につながる可能性もあります。CIC日本建設情報センターでは、長年の建設業向け教育事業によるノウハウからメンタルヘルス対策のサポートをご提供しております。
ストレス対策にお困りの企業様は、企業研修などによる対策をご提供している「CIC日本建設情報センター」にご相談ください。