プラントの設計・建設・運用・保守などを担当する「プラントエンジニア」。スケールの大きな建築物を担当するやりがいのある仕事だからこそ、「年収はどれくらいなんだろう」と感じますよね。
この記事では、プラントエンジニアの平均年収や年代別の平均年収、さらに年収を上げるポイントについて詳しく解説します。また、プラントエンジニアの平均年収や御三家もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
公開日:2025年5月29日 更新日:2025年5月29日
プラントの設計・建設・運用・保守などを担当する「プラントエンジニア」。スケールの大きな建築物を担当するやりがいのある仕事だからこそ、「年収はどれくらいなんだろう」と感じますよね。
この記事では、プラントエンジニアの平均年収や年代別の平均年収、さらに年収を上げるポイントについて詳しく解説します。また、プラントエンジニアの平均年収や御三家もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
厚生労働省の職業情報提供サイト「jop tag」によると、プラントエンジニアの中でも主にプラントの設計に関わるプラント設計技術者の全国平均年収は612.4万円です。令和5年分民間給与実態統計調査(国税庁)によると日本の平均年収は460万円なので、プラントエンジニアの平均年収は高いことがわかります。
また、就業する地域によってもプラントエンジニアの平均年収は異なり、例えば北海道は520.3万円、秋田県は527.2万円の一方で、東京都は639.6万円と全国平均年収を上回っています。実際のプラントエンジニアの年収は、働き方や環境、スキルなどで異なるため、ご紹介した平均年収は目安として捉えておきましょう。
プラントエンジニアの平均年収が高い理由としては、以下4つが考えられます。
プラントエンジニアとして働くには、生産設備から設備で製造する製品まで幅広い専門知識が必要となります。さらに、他の建築物に比べてプロジェクトの規模が大きく、海外への長期出張も珍しくないので、他の職種と比べて平均年収が高く設定されているのでしょう。
また、プラントエンジニア業界では人手不足が課題となっているからこそ、未経験であっても好条件の求人は多いです。
こちらからは、プラントエンジニアの平均年収を以下の年代別に解説します。
自分と同じ年代はもちろん、上の世代の年収も目安として参考にしてみてください。
厚生労働省の職業情報提供サイト「jop tag」では、プラント設計技術者における20〜24歳の平均年収は347.09万円、25〜29歳の場合は467.51万円とされています。
20代はキャリアの初期段階であり、まだ十分なスキルや経験を積んでいないことが多いため、他の年代と比べると平均年収が低いことが考えられます。
厚生労働省の職業情報提供サイト「jop tag」では、プラント設計技術者における30〜34歳の平均年収は555.18万円、35〜39歳の場合は644.99万円とされています。
30代は、20代と比べて徐々に責任のある仕事も任されるようになるため、比例して年収も上がっていくでしょう。
厚生労働省の職業情報提供サイト「jop tag」では、プラント設計技術者における40〜44歳の平均年収は677.45万円、45〜49歳の場合は732.7万円とされています。
40代になると、今まで培ってきたスキルを活かして大規模なプロジェクトに携わることも増えてくるので、全国平均年収よりも高い年収を狙えるでしょう。
厚生労働省の職業情報提供サイト「jop tag」では、プラント設計技術者における50〜54歳の平均年収は749.46万円、55〜59歳の場合は769.58万円とされています。
プラントエンジニアは、経験年数に応じて年収が上がる傾向にあるため、50代では700万円以上と高年収に達する可能性が考えられます。
こちらからは、業界内で御三家と呼ばれる下記3つの会社についてご紹介します。
会社名 | 平均年収 |
---|---|
日揮ホールディングス | 1,083.4万円 |
千代田化工建設 | 1,000.3万円 |
東洋エンジニアリング | 875.6万円 |
参考:有価証券報告書
日揮ホールディングスは、約80カ国で2万件以上のプロジェクトを手掛けてきた会社です。
天然ガス処理プラントなどのエネルギー・化学分野から、ニッケル精錬プラントなどの一般産業・社会分野まで、多岐にわたるプラントの設計・調達・建設を行っています。
プロジェクトに関わる総人数は最大3万人と大規模な案件もあり、一か月に約300件の海外出張が発生していることから、より様々な経験ができる環境といえます。
千代田化工建設は、「技術による社会への奉仕」を理念に国内外でプラントの設計・調達・建設を中心に手掛けています。世界にある、天然ガスを液化天然ガス(LNG)に加工するための設備「LNGプラント」の4割以上に関与しており、高い技術力が強みです。
また、プラント分野にAI技術をいち早く取り入れており、クライアントの生産性と安全性の更なる向上をサポートしています。
東洋エンジニアリングは、世界を舞台にグローバルな事業を展開している会社です。案件の多くが海外顧客からの受注であり、石油化学・化学プラントや石油精製プラント、発電所など幅広いプラントやインフラを手掛けています。
特に化学プラント分野の強さが評価されており、アンモニア・尿素プラントやエチレンプラントでの実績は注目を集めています。
「現在プラントエンジニアとして働いていて、もっと年収を上げたい」「転職活動中で、前よりも年収アップを狙いたい」と考えている方は、以下2つの年収を上げるポイントを押さえておきましょう。
上記2つのポイントについてご紹介します。
資格を取得することは専門スキルを持っている証明になるので、海外で働く機会や管理職への昇進などにつながり、年収アップが期待できます。さらに、企業によっては資格を取得することで手当が支給される場合もあるので、近いうちに給料が増える可能性も十分考えられるでしょう。
現在よりも規模の大きい会社へ転職することで、年収アップを狙う方法もあります。
大企業は売上高が大きい傾向にあるので、人件費に充てる余裕が生まれることから高年収を実現できます。また、生産性を向上するためにも優秀な人材の確保を重要視しているため、優良求人を出していることも多いです。
大企業への転職は倍率が高いことから、資格を取得しておくなどの準備をすることがおすすめです。また、転職エージェントを活用することで、経験豊富なキャリアアドバイザーから求人情報の紹介や書類・面接対策のサポートをしてもらったり、応募先の内部情報を教えてもらったりできるので、希望に合った転職を達成できます。
この記事では、プラントエンジニアの平均年収や年代別の平均年収、さらに年収を上げるポイントについて詳しく解説しました。
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