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【2025年版】技術士の資格試験対策を徹底解説

公開日:2025年10月24日 更新日:2025年10月24日

【2025年版】技術士の資格試験対策を徹底解説

【2025年版】技術士の資格試験対策を徹底解説

技術士とは、国によって優れた技術的知識や論理があると認められた技術者の名称です。技術士試験に合格するとキャリアアップにつなげられますが、難関国家資格であるため、しっかりとした対策が必要不可欠といえます。

この記事では、技術士試験の概要はもちろん、技術士試験対策におけるロードマップ例やポイントなどを詳しく解説します。


CIC技術士

目次

技術士試験とは?

技術士試験とは?

こちらからは、技術士試験の概要として以下5つの項目をご紹介します。

  1. 技術士とは?
  2. 資格取得のメリット
  3. 技術士試験の難易度
  4. 必要な対策期間
  5. 試験のスケジュール

「技術士試験を受けてみようかな」と検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

技術士とは?

技術士とは、科学技術に関する高度な知識と応用能力、さらに技術者倫理を備えていると国が認めた技術者のことであり、該当資格に合格した人のみ名乗ることができます。建設・機械・電気電子など、全21の部門があるため、あらかじめどの部門を受験するべきか調べておきましょう。

技術士になるためには、指定された教育課程を修了、もしくは第一次試験に合格した後、実務経験を経てから第二次試験に合格することが必要です。

資格取得のメリット

技術士の資格を取得することには、以下のメリットがあります。

  • キャリアアップにつながる
  • 高年収が期待できる
  • 転職や独立時に有利になる
  • 他の資格試験を受験しやすくなる

科学技術における高度な知識や倫理観を証明できる資格だからこそ、取得によって高い信頼を得ることができ、キャリアアップや高年収につながりやすくなります。さらに、技術士の合格者は多くないからこそ、転職や独立時にも好印象を与えられるでしょう。

また、技術士の資格を取得することで、他の資格試験でも受験資格を得られたり試験の一部が免除されたりすることがあります。

技術士試験の難易度

技術士試験における近年の合格率は以下のとおりです。

【技術士第一次試験の場合】

試験年度 令和4年度 令和5年度 令和6年度
受験者数(人) 17,225 16,631 16,666
合格者数(人) 7,264 6,601 6,233
合格率(%) 42.2 39.7 37.4

【技術士第二次試験の場合】

試験年度 令和4年度 令和5年度 令和6年度
受験者数(人) 22,489 22,877 23,043
合格者数(人) 2,632 2,690 2,395
合格率(%) 11.7 11.8 10.4

技術士第二次試験合格率は約10%という数値からも、高難易度の試験であることがわかるでしょう。

必要な対策期間

技術士試験の合格に求められる勉強時間は、第一次試験であれば約400時間、第二次試験であれば600〜1,000時間といわれています。

このため1日2時間の勉強をする場合、第一次試験は約6か月半、第二次試験は約10か月〜1年半の対策期間が必要といえるでしょう。

試験のスケジュール

2025年度(令和7年度)の技術士第一次試験・第一次試験のスケジュールは以下のとおりです。

【2025年度の技術士第一次試験スケジュール】

  日程
受験申込書等配布期間 2025年6月9日(月)〜6月26日(木)
受験申込受付期間
  • 郵送受付の場合:2025年6月11日(水)〜6月26日(木)※6月26日(木)までの消印は有効。
  • Web受付:2025年6月11日(水)9:00〜6月25日(水)17:00
試験日(筆記のみ) 2025年11月23日(日)
合格発表日 2026年2月

【2025年度の技術士第二次試験スケジュール】

  日程
受験申込書等配布期間 2025年6月9日(月)〜6月26日(木)
受験申込受付期間
  • 郵送受付の場合:2025年4月1日(火)〜4月16日(水)※4月16日(水)までの消印は有効。
  • Web受付:2025年4月1日(火)9:00〜4月15日(火)17:00
筆記試験日(総合技術監理部門の必須科目) 2025年7月20日(日)
筆記試験日(総合技術監理部門を除く技術部門、および総合技術監理部門の選択科目) 2025年7月21日(月・祝)
筆記試験合格発表 2025年11月上旬
口頭試験(筆記試験合格者のみ) 2025年12月上旬〜2026年1月中旬のうちのあらかじめ受験者に通知する日
口頭試験合格発表 2026年3月中旬

技術士試験対策のロードマップ例

技術士試験対策のロードマップ例

こちらからは、技術士試験対策のロードマップ例として以下5つを解説します。

  1. 全体スケジュール
  2. 学習計画立案
  3. 基礎固め
  4. 論文対策
  5. 口頭試験対策

合格までの道のりを確認し、効率的な勉強につなげていきましょう。

全体スケジュール

まずは、技術士試験合格に向けて、以下のように全体スケジュールを可視化することで、何をするべきかはっきりと把握することができます。

  • 学習計画立案(試験の半年前〜1年前)
  • 基礎固め(〜試験の3ヶ月前)
  • 論文対策(試験3ヶ月前〜)
  • 口頭試験対策(筆記合格後〜)

上記のスケジュールについて、次章から見ていきましょう。

学習計画立案

学習計画は、以下のポイントをふまえて立案してみてください。

  • 1日の勉強量を決める
  • 3日間実施してみる
  • 勉強計画を改善し、実践する

技術士試験合格という目標から逆算し、1週間、さらに1日単位で進める勉強量を決めてみましょう。立てた計画を3日間継続した後、振り返りをしながらさらに改善することで、効率的な学習計画を立てることができます。

基礎固め

学習計画を立案したら、合格に必要不可欠な基礎固めを行います。

過去問を繰り返し解きながら、出題の傾向や知識の定着をすることで、勉強していきましょう。過去問でわからなかったところは参考書を確認し、理解を深めていくことも重要です。

論文対策

技術士第二試験では、筆記試験として論文を書く必要があるため、あらかじめ対策を行っておきましょう。

まずは、「テーマに関して序論・本論・結論の流れで構成する」「だ・である調で書く」というような論文の基本ルールを確認します。さらに、過去問題を分析したり参考書を読んだりしながら、ひたすら書いてみることが大切です。

口頭試験対策

技術士第二試験の筆記試験に合格すると、口頭試験を受験することができるので、こちらも対策をしておきましょう。

口頭試験では、「〇〇について、あなたはどのような観点で対策を採用しましたか?」など、技術士にとって必要となる能力や適格について試問されるため、受験部門の知識はもちろんコミュニケーションや評価、マネジメントについてもまとめておくと安心です。

専門科目(部門)の選び方

専門科目(部門)の選び方

技術士の専門科目(部門)一覧は、以下のとおりです。

専門科目(部門)の種類 扱う分野
機械 機械設計、設計工学など
船舶・海洋 船舶の機能・設計・構造・性能・構造など
航空・宇宙 航空機、ロケットなど
電気電子 発電設備、電気機器など
化学 機能性セラミックス、電気化学関連製品など
繊維 紡糸、加工糸など
金属 金属材料、表面技術など
資源工学 金属鉱物、石油など
建設 地盤調査、コンクリート構造など
上下水道 上水道、下水道など
衛生工学 水質管理、廃棄物・資源循環など
農業 畜産、作物の栽培など
森林 森林計画及び森林管理、土木など
水産 漁法、水産機器など
経営工学 生産計画、品質管理など
情報工学 コンピュータ化学、オペレーティングシステムなど
応用理学 機器分析、物理および化学の応用など
生物工学 遺伝子工学、免疫工学など
環境 大気や水などの環境保全、地球環境保全など
原子力・放射線 原子炉物理、原子炉システムなど
総合技術監理 上記20部門のいずれかを選択科目とするもの

専門科目(部門)は、実務経験との関連性をふまえて自分の強みを活かしやすいものを選びましょう。自身の業務経歴を振り返り、過去問題や試験要項の内容も確認しておくことで、適切な専門科目を選択できます。

筆記試験対策のポイント

筆記試験対策のポイント

論文形式で答案を作成する筆記試験対策では、シンプルにまとめられるように意識することがポイントです。事実と意見を「一文一意」で記載することで、読みやすい文章を執筆できるでしょう。

また、試験本番を意識して、対策時に時間を計って論文を書くこともおすすめです。

口頭試験対策のポイント

口頭試験対策のポイント

口頭試験では、基本的に受験申込書と共に提出した実務経験証明書をもとに試問されるため、実務経験証明書の技術背景や課題設定の観点・理由などを事前に整理しておきましょう。

さらに、経歴に関する倫理違反事例・事故事例を調べておくことも、口頭試験対策として効果的です。

難関資格の技術士試験には対策講座がおすすめ

難関資格の技術士試験には対策講座がおすすめ

技術士試験は難関国家資格のため独学で合格を目指すことは難しいもの。ただ、「仕事の傍ら予備校に行くことは厳しい…」という方も多いでしょう。

技術士試験対策を効率的に行うのであれば、自宅で好きな時間に勉強できる対策講座がおすすめです。

建設業資格講座に特化しているCICの「技術士 対策講座」では、忙しい社会人でも効率良く合格ラインを超える短期集中型の講座で対策することができます。場所を選ばず視聴ができる「Web講座」をご用意していますので、学習スタイルに合わせて検討してみてください。

まとめ

まとめ

この記事では、技術士試験の概要、技術士試験対策についてロードマップ例やポイントなど詳しく解説しました。

技術士試験対策をするなら、受講生5万人に選ばれた受験指導のプロ集団から教えてもらえる、CICの「技術士 対策講座」がおすすめです。CICの無料質問サービスもご用意しておりますので、好きなとき好きな時間に学習を進めたい方はぜひ詳細を確認してみてください。


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