建設業はパワハラが発生しやすい業種であり、建設現場では様々な種類のパワハラが起こっています。
この記事では、建設業でパワハラが起こりやすい理由、建設現場で起こりがちなパワハラの事例と解決策について詳しく解説します。さらに、企業側がとるべきパワハラ防止策などについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
更新日:2026年7月15日

建設業はパワハラが発生しやすい業種であり、建設現場では様々な種類のパワハラが起こっています。
この記事では、建設業でパワハラが起こりやすい理由、建設現場で起こりがちなパワハラの事例と解決策について詳しく解説します。さらに、企業側がとるべきパワハラ防止策などについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

パワハラの基準としては、厚生労働省が提示する以下3つの要素全てに該当するかどうかで判断できます。
例えば、自分よりも上の地位にいる者から、業務上必要のない暴力や人格否定をされた場合、パワハラとして当てはまるといえます。

建設業でパワハラが起こりやすい理由は、以下のとおりです。
建設現場ではひとつのミスが人命に関わる事故を引き起こすリスクがあるので、作業員の安全を守るために気を張って大声で怒鳴るといった行動をとるケースがあります。また、建設現場では「現場で見て覚えろ」という過去の指導法が実践されていることや、スケジュールや人手不足によるストレスが暴言につながることもあります。
加えて、数多くある建設現場すべての指導法を会社がチェックできていることは少なく、現場の個人個人が判断して教育を行ってしまうことでパワハラにつながりやすくなる環境であることも理由といえるでしょう。

建設現場で起こりがちなパワハラの事例として、以下の8つをご紹介します。
こちらでは、上記8つの事例とともに解決策を解説していきます。
「こんなこともできないのか!」「使えないから辞めろ」などの暴言は、建設現場で起きる精神的な攻撃であるパワハラのひとつです。「役に立たない」や「お前は給料泥棒だ」などの暴言はもちろん、ため息をつかれたり物を机に叩きつけながら𠮟責されたりすることもパワハラになります。
このようなパワハラの解決策として、人事部の相談担当者や信頼のおける先輩に相談できるように環境を整えることが大切です。
「お前の親もバカなんだろうな」など、仕事の指導には必要のない個人や家族の人格否定を行うこともパワハラになるため、社内外の相談窓口に相談できる仕組みづくりが大切です。
人事部などの会社の窓口に相談することで問題が改善できると、従業員に考えてもらえるような環境をつくりましょう。
先輩に挨拶をしても無視され続けられたり、根拠のない噂話を流されて仲間はずれにされたりといったパワハラも起こり得ます。
自分から率先して話しかけ続けても無視されたり孤立させられたりする場合に備え、「一人で悩まず、社内の相談窓口に問い合わせる」ということを周知しましょう。
「教えてもらえていない仕事を押し付けられた」「無理な量の仕事を振られた」など、一人ではできない仕事を押し付けるパワハラもあります。
この場合は、どんな仕事を押し付けられたかをメモや録音などで記録しておくことがその後の事実確認に大切なので、社内の相談窓口への相談と併せて記録をすることの重要性も社内に浸透させましょう。
「プロジェクトに参加させてもらえない」「毎日掃除ばかりさせられる」など、過度に仕事量を減らされるパワハラもあります。
自分から上司に仕事を任せてもらえるように行動したにもかかわらず改善されない場合はパワハラの可能性があるため、社内外の相談窓口への相談をすることを周知しましょう。
ヘルメットの上から頭を小突かれたり体罰として殴られたりする暴力も、建設現場で起こり得るパワハラといえます。
直接の暴力だけでなく、物を投げつけられた場合もパワハラになるため「一人で悩まず会社の相談窓口へ問い合わせる」を浸透させることが大切です。
必要以上に長い時間立たされて叱責を受け、繰り返し怒鳴られるパワハラもあります。
大勢の前で叱責を受けること自体もパワハラになり得るため、このような状況が発生することを想定して「できるだけ記録を残す」「社内の相談窓口へ問い合わせる」ことの大切さを周知しましょう。
「忙しいから現場に来い」「休日に資料作成を行え」と休日出勤を強いるパワハラもあります。休日出勤には適切な手続きが必要であり、むやみやたらに命じることはできません。
このようなパワハラが発生した場合は、「指示された内容などの証拠をできるだけ記録し、社内の相談窓口に相談する」ということを推奨していきましょう。

企業側がとるべきパワハラ防止策は、以下のとおりです。
パワハラが起きた場合どのような罰則があるかを就業規則などを通して周知することで、従業員に問題意識を持ってもらうことができ、相談窓口を設置してパワハラが起きた際の適切な対応ができるように整えることで若手社員が安心して働ける現場をつくれるでしょう。
加えて、パワハラ防止研修を導入し、建設現場ごとにバラバラな教育方法を体系化させることも重要です。今の若い世代に適した指導法を取り入れることでパワハラを未然に防ぐことができます。

従業員がとるべきパワハラへの対処法は、以下のとおりです。
スマホなどでの録音記録や被害事実をまとめたメモなど、後々の事実確認に有効な証拠を残しておきましょう。信頼のおける同僚や上司に相談しても改善されない場合は社内外の相談窓口に問い合わせし、今の環境を変えたいときは現場異動や部署異動を希望するのもひとつの手です。
「自分の希望条件に合うより良い企業を探してみたい」という方は、転職エージェントに相談して自分に合った職場を探すこともおすすめします。厳しい労働環境から離れたいという転職希望者は実際に多いため、プロのキャリアアドバイザーに任せることで条件に適する転職をサポートしてもらえるでしょう。

パワハラ対策で悩む方は、建設業向け教育事業で長年の実績を持つ「CIC日本建設情報センター」にご相談下さい。長年の教育事業でのノウハウを活かし、企業向けのハラスメント防止研修もご提供している他、現場への入場前に必要な知識を得られる講座のご提供、希望にあった優良求人のご紹介もしております。
建設業におけるハラスメント関連の幅広いお悩みの解決策を持っているため、お困りごとがあればぜひ「CIC日本建設情報センターのお問い合わせページ」からお気軽にご相談ください。

この記事では、建設業でパワハラが起こりやすい理由、建設現場で起こりがちなパワハラの事例と解決策などについて詳しく解説しました。
建設業で現場のパワハラ対策に悩んでいる企業様は、建設業向け教育事業で長年の実績を持つ「CIC日本建設情報センター」にご相談ください。若手の定着につなげるためにも、現場任せになっている教育方法を標準化してパワハラを未然に防ぎましょう。