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第一種電気工事士の合格発表はいつ?合否の確認方法や合格後にやるべきことを解説!

公開日:2022年7月27日 更新日:2023年3月29日

第一種電気工事士の合格発表はいつ?合否の確認方法や合格後にやるべきことを解説!

第一種電気工事士の合格発表はいつ?
合否の確認方法や合格後にやるべきことを解説!

電気工事士コラム20


「第一種電気工事士の合格発表はいつ?」
「第一種電気工事士の合否の確認方法や合格にやるべきことを知りたい」

とお考えではありませんか?

第一種電気工事士は、年に1回秋頃〜冬頃にかけて実施される試験です。

筆記試験は10月中旬、技能試験は翌年1月中旬に合格発表が行われます。

また、2022年度よりWeb上でも合否を確認できるようになったため、試験結果通知書が発送される前から次に向けて必要な行動を取ることが可能です。

本記事では、第一種電気工事士の合格発表のスケジュールと合否の確認方法について解説します。

合格後にやるべきこともご紹介しますので、ぜひご覧ください。


最終更新日:

第一種電気工事士の試験スケジュール

挿絵

第一種電気工事士は第二種電気工事士と異なり、年に1回しか実施されません。

そのため申込みを忘れると、次回の申込みは来年となるためご注意ください。

令和4年度における第一種電気工事士の試験スケジュールは、次の通りです。

項目 日程
受験申込みの受付期間 6月20日(月)~7月7日(木)
筆記試験受験票の発送日 9月15日(木)
筆記試験日 10月2日(日)
筆記試験合格発表(Web) 10月17日(月)
筆記試験結果通知書発送日 11月11日(金)
技能試験日 12月11日(日)
技能試験合格発表(Web) 令和5年1月11日(水)
技能試験結果通知書発送日 令和5年1月20日(金)

出典:電気技術者試験センター「令和4年度 第一種電気工事士試験 受験案内」

表を見ると試験の申込みから合格までは、少なくとも半年近くの期間を有することが分かります。

そのため事前にスケジュールについて把握しておき、間違えずに行動することが大切です。

また、Web上で公開される合格発表日と試験結果通知書が発送される期間は約1ヶ月の間があります。

技能試験に合格する可能性を少しでも高めるため、Web上で合格を確認できたらすぐにでも技能試験の対策を始めましょう。

もし自己採点の段階で合格を確信できたら、そのタイミングで技能試験の対策を始めるのも有効です。

第一種電気工事士の合格者発表の時期と方法

これまでの第一種電気工事士試験と異なり、2022年度からは合格者発表の内容が早い段階で確認できるようになりました。

第一種電気工事士の合否の分かるタイミングや確認方法について詳しく解説します。

第一種電気工事士の合格者発表の時期

令和4年度における第一種電気工事士の合格発表のスケジュールは、以下の通りです。

試験区分 合格発表(Web) 試験結果通知書発送日
筆記試験 10月17日(月) 11月11日(金)
技能試験 令和5年1月11日(水) 令和5年1月20日(金)

Web上での合格発表は、試験日の2~3週間後に行われます。

その約1ヶ月後くらいに試験結果通知書が発送されるといった流れです。

そのため早い段階で合否を確認できるようになりました。

これにより、次の試験に向けての準備や合格後の行動を効率良く取ることが可能です。

第一種電気工事士の合否の確認方法

Web上で合否を確認する場合、電気技術者試験センターのWebサイトにて受験番号を入力して合否をチェックします。

試験日の2~3週間後に確認できるため、これまでと比べて次の行動を取りやすくなったのが特徴です。

これまで合否の確認は、合格発表日まで待つ必要がありました。

それまでは自己採点で合否の見通しを付けて次の行動を取るといった流れです。

そのため合格基準ギリギリの方は不安を抱えた状態で過ごすことになりましたが、2022年度からは早い段階で確認できるようになったため、効率よく次の行動をとれます。

筆記試験合格後に技能試験対策の準備に素早く取りかかることができるのは、受験者にとっても大きなメリットと言えるでしょう。

第一種電気工事士の合格基準と合格率

挿絵

第一種電気工事士を受験する方で、試験の合格基準や合格率を気にしている方は多いのではないでしょうか。

ここでは、第一種電気工事士の筆記試験と技能試験それぞれにおける合格基準と合格率について詳しく解説します。

筆記試験の合格基準

第一種電気工事士の筆記試験の合格基準は、第二種電気工事士と変わりません。

100点中60点以上の点数を獲得することで合格できます。

問題数は50問出題されるので30問以上正解できれば合格することが可能です。

技能試験の合格基準

第一種電気工事士の技能試験も第二種電気工事士と同様、欠陥のない施工が合格基準です。

そのため、電気技術者試験センターが公表する欠陥の判断基準に1つでも該当すると不合格となります。

例えば、欠陥の例としては次のものが挙げられます。

  • 配線図と異なる配線を行っている
  • 電線が損傷している
  • 心線が露出している
  • ねじの締め付けが不足している
  • リングスリーブの圧着マークが違う
  • ゴムブッシングを使用すべき箇所に使っていない

など

上記以外にも欠陥のポイントは多くあります。

一度、電気技術者試験センターにて公表されている「欠陥の判断基準」について確認しておきましょう。

欠陥については、知っておくだけで日頃の練習から意識できるため、必ず確認して日々の練習に活かすことが大切です。

第一種電気工事士の合格率

第一種電気工事士の難易度について、過去5年間の合格率を参考にみていきましょう。

実施年度 筆記試験合格率 技能試験合格率
令和3年度 53.5%) 67.0%
令和2年度 52.0% 64.1%
令和元年度 54.1% 64.7%
平成30年度 40.5% 62.8%
平成29年度 47.0% 63.5%

参照:電気技術者試験センター

合格率を見ると、技能試験よりも筆記試験の合格率が低いことがわかります。

そのため、筆記試験に合格できるかが重要なポイントの1つです。

また技能試験についても第二種電気工事士より難しくなっているため、複線図の記載や基本的な施工のレベルアップを目指しましょう。

合格後は何をすれば良い?

第一種電気工事士には筆記試験と技能試験がありますが、各試験の合格後にやるべきことがあります。

試験合格後にやるべきことについてそれぞれ見ていきましょう。

筆記試験に合格した後は技能試験の対策を始める

第一種電気工事士の筆記試験に合格した後は、技能試験の対策を始めましょう。

技能試験は候補問題全10問の中から出題される1問の配線図を欠陥なく施工できると合格できます。

どの候補問題が出題されるかは分かりません。

そのため、どの問題が出題されても良いように対策をしておく必要があります。

試験時間60分を有効に活用し、素早く丁寧に施工を行いましょう。

対策としては、最初に複線図を反復練習し、その後に候補問題を2〜3周分施工するのがおすすめです。

徐々に施工速度と正確性を上げて合格する力を身に付けてください。

技能試験に合格した後は実務経験を積む

第一種電気工事士は、免状を申請するために3年以上の実務経験を積む必要があります。

そのため技能試験合格後すぐに申請できるわけではありません。

実務経験として認められる業務の例としては、以下の通りです。

  • 動力盤や分電盤、受変電設備の設備工事
  • 電線やケーブル、配線器具の取り換えや修繕
  • 天井に固定された照明器具の修繕や取り換え
  • 屋内配線工事

実務経験を満たした後は、免状を申請することが可能です。

期間に余裕を持って申請を行いましょう。

第一種電気工事士の免状を申請する方法については、後述します。

第一種電気工事士の免状を申請する方法

挿絵

第一種電気工事士の免状を申請する際、第二種電気工事士と違って3年以上の実務経験が必要です。

そのため、試験合格後に誰でもすぐ免状を入手できるわけではありません。

実務経験を満たした後に第一種電気工事士の免状を申請する方法は、以下の6手順です。

手順 手順 備考
1 申請用紙を入手する 「免状交付申請書」と「実務経験証明書」を入手する
2 実務経験証明書を記載する 実務経験証明書を記載後、会社の証明印を貰う必要あり
3 申請に必要な書類を準備する 「住民票」「顔写真2枚」「試験結果通知書のはがき」「資格を証明する書類の写し(すでに電気工事の資格を有している方のみ)」を準備する
4 申請手数料を準備する 6,000円の申請手数料が必要
5 免状の交付申請書を記載する
6 申請書類を提出する 都道府県ごとに設けられた申請窓口に提出する

第一種電気工事士の免状を申請してから受け取るまでには20日程度の期間を要します。

そのため、余裕を持って免状申請を行うことが大切です。

また免状交付の申請は住民票のある都道府県に行いますが、具体的な申請先は都道府県ごとで異なります。

申請先は都道府県ごとのWebサイトでも確認できるので、申請前に一度確認しておきましょう。

合格発表に関する注意点

合格発表に関する注意点として、以下の3つがあります。

  • 不合格の理由や得点は公開されない
  • 週明けから自己採点は可能
  • 試験結果通知書が届かない場合は連絡が必要

それぞれの注意点について詳しく解説します。

注意点①不合格の理由や得点は公開されない

合否に関しては試験結果通知書が送付されますが、合格・不合格に関係なく得点は公開されません。

そのため何点足りずに不合格となったか、理由や原因を知ることは難しいです。

具体的な不合格の理由を知りたい方は、第一種電気工事士において不合格の理由や得点は公開されないことを事前に理解しておきましょう。

ただし、筆記試験に関しては自己採点によりどのくらいの点数を獲得できたか知ることはできます。

試験時に問題用紙に回答をメモしておき、週明けに自己採点を行って合否の見通しを立てておきましょう。

注意点②週明けから自己採点は可能

先ほども軽くお話ししたように、試験問題や解答は試験後の週明けに電気技術者試験センターの公式サイトにて公開されます。

そのため、自己採点は週明けから可能です。

マークシート式の筆記試験は、問題用紙に回答を残しやすく自己採点を行いやすいので、合格ラインに到達しているか必ず確認しましょう。

筆記試験合格の見通しができた方は、早いタイミングで技能試験の対策を始めるのもおすすめです。

2~3週間後にWeb上で合否は発表されますが、複線図の対策だけでも始めるとより技能試験に合格しやすくなります。

技能試験の自己採点に関しては筆記試験よりも明確に行えませんが、正しい作品例を参考に、自身の合否の見通しを立てましょう。

注意点③試験結果通知書が届かない場合は連絡が必要

試験結果通知書の発送日から数日経っても届かない場合は、すぐに連絡しましょう。

筆記試験と技能試験で対処方法が違うので、以下の表を参考にしてください。

試験区分 試験結果通知書が届かない場合の対処方法
筆記試験 発送予定日から1週間を過ぎても届かない場合は、電気技術者試験センターに連絡して指示を仰ぐ(受付時間:平日9時から17時15分
技能試験 電気技術者試験センター指定の再発行申請書を記入して提出する。
試験結果通知書の発送日から2~3週間経つと再発行申請できる期間が設けられる

また、試験結果通知書は再発行申請してから届くまでに数週間の期間を要することがあります。

そのためWeb上の合格発表日に合否の確認を行い、結果にあわせて素早く必要な行動を始めましょう。

まとめ

本記事では、第一種電気工事士の合格発表のスケジュールや合否の確認方法について、合格後にやるべきこととあわせて解説しました。

第一種電気工事士は、筆記試験と技能試験の両方が実施されるため、筆記試験合格後はできるだけ早く技能試験の対策を始める必要があります。

2022年度からは合否をWeb上で確認できるようになり、試験結果通知書が発送される約1ヶ月前に自身の合否を確認可能です。

これにより、今までよりも早いタイミングで行動をとれるようになりました。

筆記試験合格後は技能試験の対策、技能試験合格後は免状申請に向けて実務経験を積みましょう。

本記事の内容を参考に、合格後に取るべき行動や免状の申請を行ってください。

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