第一種電気工事士試験の筆記試験とは? 第二種との違いや勉強方法について解説

第一種電気工事士試験の筆記試験とは?
第二種との違いや勉強方法について解説

電気工事士コラム12

「第一種電気工事士の筆記試験ってどんな問題が出題される?」
「第二種電気工事士との違いについて詳しく知りたい」

とお考えではありませんか?

第一種電気工事士は、第二種と同様に筆記試験と技能試験で構成されています。

筆記試験に合格後、技能試験に挑戦して合格することで第一種電気工事士の取得といった流れです。

そのため、まずは筆記試験の合格を目指しましょう。

本記事では、第一種電気工事士筆記試験の概要について解説します。

合格に向けた勉強方法や試験当日に意識すべきことも解説していますので、ぜひご覧ください。

最終更新日:

第一種電気工事士の筆記試験とは?

挿絵

第一種電気工事士には、筆記試験と技能試験があります。

筆記試験は、出題された問題の回答をマークシートに記載して合格点を目指す試験です。

ここでは、第一種電気工事士の筆記試験について概要を確認していきましょう。

筆記試験の日程

第一種電気工事士の筆記試験は年に1回、10月頃に実施される試験です。

筆記試験の合格者が技能試験に臨めます。

例年実施される筆記試験の日程は、次の通りです。

項目項目
申込期間 下旬~上旬
試験日 中旬
合格発表日 上旬

参照:一般財団法人 電気技術者試験センター

また、技能試験は12月の中旬に実施されます。

筆記試験の実施から1ヶ月程度しか期間がないため、筆記試験が終了したタイミングで対策を始めることが大切です。

筆記試験の内容

第一種電気工事士筆記試験の内容については、次の通りです

項目詳細
試験方式 マークシート方式(四肢択一)
出題数 全50問
配点 1問あたり2点
試験時間 140分
試験範囲 ・電気に関する基礎理論
・配電理論及び配線設計
・電気応用
・電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
・電気工事の施工方法
・自家用電気工作物の検査方法
・配線図
・発電施設・送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性
・一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安に関する法令

参照:一般財団法人 電気技術者試験センター

第一種電気工事士は、自家用電気工作物や発電施設など高圧の範囲が出題されます。

実際の過去問題の例として、以下の画像をご覧ください。

過去問
引用:2021年度実施筆記試験午前:問9

上記のような形式で問題が出題されます。

また高圧設備は、日常で目にする機会が少ないため、イメージもしづらいのが特徴です。

そのため試験対策では、動画やイラストを用いたテキストを使用するなど工夫が必要となります。

合格基準

第一種電気工事士筆記試験の合格基準は、60%以上の正解率です。

問題は全部で50問出題されるため、30問以上正解できると合格できます。

また、難易度に対して合格基準が変動することはないため、60点以上獲得できるように対策が必要です。

正解できる問題を少しずつ増やせるよう対策してください。

合格率と難易度

ここでは、第一種電気工事士筆記試験の過去5年間の合格率から難易度についてご確認ください。

実施年度合格率
53.5%
52.0%
54.1%
40.4%
47.0%

参照:一般財団法人 電気技術者試験センター

免除条件

次のいずれかに該当する方は、第一種電気工事士の筆記試験を免除できます。

  • 前回(前年度)の筆記試験に合格した方
  • 電気主任技術者免状の交付を受けている方
  • 旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の資格保有者

筆記試験免除に該当する方は、証明書類を用意して申請することで免除が可能です。

技能試験に合格できるよう対策を進めてください。

第二種との違いは?

第一種電気工事士と第二種電気工事士の筆記試験に大きな違いはありません。

試験時間は第二種が120分、第一種が140分と違いますが、合格基準や試験形式などは同じです。

ただし、試験の難易度については第一種の方が高くなります。

これは、第一種の方が取り扱える電圧が大きく、試験範囲が第二種よりも広くなるためです。

第二種電気工事士が扱える電圧は、低圧が該当します。

そのため、出題される問題も電気の基礎的なものが多く、合格率が50〜70%を推移している比較的簡単な試験です。

一方で第一種電気工事士は、低圧に加えて高圧も扱える資格です。

高圧の送配電設備や発電設備などに関する問題も出題されるため、難易度は第二種より高くなります。


ただし、合格できない難しい試験ではありません。

合格率も40%〜50%後半を推移しているため、計画的に効率よく対策することで合格は十分に狙えます。

合格に向けた勉強のポイント

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第一種電気工事士筆記試験の合格に向けた勉強のポイントは、次の3つがあります。

  • 参考書で基礎知識を身につける
  • 参考書で基礎知識を身につける
  • 解けない問題を1問でも多く減らす

上記のポイントを押さえて勉強することで効率よく対策できます。

それぞれのポイントについて詳しくご紹介します。

ポイント①参考書で基礎知識を身につける

筆記試験に合格するため、まずは参考書で基礎知識を身につけましょう。

筆記試験で出題される問題は主に次の3つです

  1. 計算問題
  2. 鑑別問題
  3. 配線問題

計算問題では、使用する公式を覚えましょう。

ただ暗記するのではなく、公式がどのような場面で用いられるのかセットで覚えることで効率よく対策することが可能です。

鑑別問題は、写真・名称・用途をセットで覚えてください。

暗記分野になるため、一夜漬けなどではなく、毎日コツコツ継続して対策しましょう。

配線問題は、高圧の配線図で出題されます。

第二種と比較して図記号などの種類が多くなるのも特徴です。

そのため、参考書と問題集を併用しながら繰り返し解きましょう。

参考書の解説や練習問題を活用して、上記の問題を解くための基礎を身につけてください。

ポイント②問題集を繰り返して知識を定着させる

参考書で基礎知識を身につけた後は、問題集を繰り返して知識を定着させましょう。

参考書でインプットした内容を問題集でアウトプットさせる勉強です。

問題集としては、過去5〜10年分が掲載されたものをおすすめします。

これは、過去5〜10年分を繰り返し解くことで、筆記試験の傾向も把握できるためです。

また、問題集を選ぶ際は解説がわかりやすいものを選んでください。

イラストや図が用いられたものを選択することで、より効率的に対策できるでしょう。

問題集を繰り返し解きながら解ける問題を少しずつ増やすことが大切です。

ポイント③解けない問題を1問でも多く減らす

試験の約2週間前からは、解けない問題を減らす勉強がおすすめです。

解ける問題をひたすら繰り返すのは効率がよくありません。

筆記試験で60点以上を獲得するため、解けない問題を少しでも多く減らしてください。

出題されたら不安な箇所を見直すことが大切です。

また、不安な箇所の見直しは前日までに行うことをおすすめします。

試験前日は本番への緊張から全部の分野に対して不安を感じてしまうためです。

加えて、試験前日は本番に向けて早めに寝ることを心がけてください。

本番で実力を100%発揮できるように調整しましょう

独学と試験対策講座

第一種電気工事士の筆記試験は、独学でも合格を狙えます。

独学は、費用をかけずに対策できるのがメリットです。

ただし、独学は悩んだ問題に対して全て自分で解決しなければいけないといったデメリットもあります。

そのため、独学が苦手な方や日中仕事が忙しくて勉強時間を多く確保できない方は、CICの通信・通学講座をご検討ください。

CICの通信・通学講座は、受講者のライフスタイルにあわせて効率よく第一種電気工事士の筆記試験を対策できます。

通学講座は、筆記試験で悩んだ箇所についてもその場で質問して解決することが可能です。

すぐに解決できるためモチベーションが落ちにくく、独学よりも勉強の効率がアップします。

また通信講座は、受講生のアンケートで選ばれた人気講師の動画講義をスマホやタブレットで閲覧可能です。


テキストと動画の両方で勉強できるため、通信講座でも独学より効率を上げられます。

第一種電気工事士を効率的に対策したい方は、生活スタイルにあった講座の受講をご検討ください。

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試験当日の流れと気をつけるべき3つのポイント

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第一種電気工事士の筆記試験当日は、気をつけるポイントがいくつかあります。

ここでは、試験当日の流れと本番で気をつけるべき3つのポイントについてご確認ください。

筆記試験当日の流れ

第一種電気工事士の筆記試験当日は、受験票に記載されている入室時間の30分程度前には到着するよう心がけてください。

試験前日の段階で試験会場に到着するまでの時間や道を調べておくのがおすすめです。

当日は、緊張から焦りや不安が付きまといます。

そのため、時間に余裕を持って行動し、精神的に落ち着いた状態で試験に臨みましょう。

  1. 試験会場に到着
  2. 席の確認とお手洗いを済ませる
  3. 出題されたら不安な箇所の確認

また、試験会場に到着してから試験が始まるまでの流れとしては上記の通りです。

自分の実力を100%発揮できるよう、試験会場に着いてからの行動を事前に決めておくことをおすすめします。

筆記試験当日に気をつけるべき3つのポイント

第一種電気工事士の筆記試験本番で気をつけるべきポイントは、次の3つです。

  • 満点を目指さない
  • 開始直後は問題全体を見る
  • 途中式などは問題用紙に残す

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

満点を目指さない

先ほど解説した内容の通り、第一種電気工事士の合格基準は、60%以上の正答率です。

全50問のうち30問に正解すると筆記試験に合格できます。

そのため、試験問題を解いていて分からない問題に遭遇した際は後に回してください。

これは、1問2点のために分からない問題を解くのは時間が勿体ないためです。

第一種電気工事士の試験時間は140分と比較的長く設定されてはいますが、時間は有意義に使いましょう。

満点を目指すのではなく、合格を第一目標として筆記試験に挑むのだと意識することが大切です。

開始直後は問題全体を見る

第一種電気工事士の筆記試験が開始したら、最初に問題全体を確認しましょう。

問1から順番に解き始めるのは効率がよくありません。

筆記試験の時間の使い方としては、以下の流れがおすすめです。

  1. 試験問題全体を確認する
  2. 簡単な問題や難しい問題に印をつける
  3. すぐに解ける問題だけ解く
  4. 問1から解き始める
  5. 難しい問題を最後に解く

まずは、試験問題全体を確認し、簡単な問題や少し悩みそうな問題に対して自分が分かるように印をつけておきましょう。

その後、過去問と類似した簡単な問題だけ解いてください。

簡単な問題を解いたら難しい問題だけ避けて、問1から解き進めましょう。

最後に難しい問題を解くといった流れです。

また、上記の手順で進めるメリットとして、不安が和らぐ点も挙げられます。

本番は緊張から不安がつきまとうため、間違いなく正解できる問題を1問でも多く解いておくことが大切です。

試験開始後は、問1ではなく問題の全体確認から始めましょう。

途中式などは問題用紙に残す

筆記試験は、時間内で回答の見直しが必要となります。

その際、見直ししやすくするために、計算問題などは途中式を残しておくことが大切です。

途中式を残しておくことで1回目と2回目で答えが違う際、回答を比べやすくなります。

結果、2回目の回答に変更したら1回目が正解だったなどのミスを防ぐことが可能です。

  • 残した途中式に計算ミスはないか
  • 2回目の計算でミスはないか
  • 使用している公式は正しいか

上記のような内容を踏まえた上で回答を見直しましょう。

効率よく見直すことで時間短縮にもつながるため、途中式などは必ず問題用紙に残してください。

筆記試験合格後にすること

第一種電気工事士筆記試験に合格したら次は技能試験に向けて準備しましょう。

追加で申し込みを行うといったことは必要ありません。

受験票の発送日に技能試験の受験票が届きます。

発送日については、受験案内にて確認が可能です。

技能試験は、筆記試験の合格発表から約1ヶ月後に実施されます。

そのため、筆記試験が終わった後に合格の自信がある方は、すぐに技能試験に向けて対策することが大切です。

技能試験は、次の方法で対策しましょう。

  1. 必要な工具・材料を揃える
  2. 候補問題の複線図を2~3周する
  3. 候補問題を2~3周施工する

いきなり施工を始めるのではなく、少しずつ対策するのがポイントです。

また、候補問題を2周目以降で施工する場合は、本番の時間を意識して施工してください。

60分以内に候補問題を施工する実力があれば、本番で合格する力は確実に身についています。

本番で焦らないための方法についても情報を集め、第一種電気工事士の合格を目指しましょう。

まとめ

本記事では、第一種電気工事士筆記試験の概要を中心に、合格に向けた勉強方法や試験当日の流れと意識すべきポイントについて解説しました。

筆記試験の出題形式や合格基準などは第二種電気工事士と変わりません。

しかし、出題範囲に高圧が加わるため、1問あたりの難易度が高くなります。

また、高圧受電設備などはイメージしづらいのが特徴です。

そのため、動画やイラストつきのテキストなどを用いて対策しましょう。

筆記試験合格後は、技能試験に向けて対策してください。

必要な工具を揃えた後、複線図を覚えながら施工を繰り返して合格を目指しましょう。

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