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コンクリート技士は転職に役立つ?どんな求人があるのか、未経験でも大丈夫なのか徹底リサーチ

公開日:2022年8月9日 更新日:2023年3月29日

コンクリート技士は転職に役立つ?どんな求人があるのか、未経験でも大丈夫なのか徹底リサーチ

コンクリート技士は転職に役立つ?
どんな求人があるのか、未経験でも大丈夫なのか徹底リサーチ

コンクリート技士コラム04

「コンクリート技士の資格を持っているが、転職に役立つのだろうか」
このような不安や疑問を持つ方も、いるのではないでしょうか。

コンクリート技士は、建設や土木業界で役立つ資格です。

誰でも取れる資格ではないからこそ、価値があるといえるでしょう。

コンクリート技士には、どのような求人があるのでしょうか。

また未経験や30代・40代の方でも、資格を活かし希望する就職を実現できるのでしょうか。

この記事では転職する際のポイントも含めて、解説していきます。


最終更新日:

コンクリート技士とは

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コンクリート技士は、コンクリートに関する基礎的な知識や能力を認定する資格です。

年1回行われる試験に合格した後、日本コンクリート工学会に登録することで有資格者になれます。

土木工事や建設現場において、重要とされる資格です。

試験には、受験資格が設けられています。

以下のいずれかに当てはまる方でなければ受験できないことに注意が必要です。

  • 一級建築士や土木技術者、RCCMなど、所定の資格を持つ方
  • コンクリートに関する実務経験を有する方

基本的には、コンクリートの実務経験を3年以上積んだ方が目指す資格となっています。

コンクリート技士の主な就職先や業種

コンクリート技士は、土木や建設に関する業種で活かせる資格です。

どのような業務を任されるのか、年収も含めて解説します。

土木工事を行う企業

橋やトンネルは、日々の生活や地域間交流に欠かせません。

また河川工事や砂防工事は、私たちが安心して暮らすために欠かせないインフラを守る工事です。

土木工事は国民を守るインフラをつくる仕事。

風雨や地震にも十分に耐えられる構築物をつくるうえで、コンクリートは欠かせない材料です。

土木工事にはさまざまな仕事がありますが、コンクリートに関わる仕事には資材の運搬やコンクリートの攪拌、打込みや締固めなどがあります。

コンクリート技士は、土木工事を行う企業でよく募集されています。

土木施工管理や土木作業員は、代表的な職種。

求人ボックスによると、正社員の平均年収は以下の通りです。

職種 年収の平均額
土木施工管理 488万円
土木作業員 384万円

建設工事を行う企業

建設工事はビルやマンション、商業施設やタワーなどの建物を建てる仕事。

土木工事と異なり、上へ上へと伸ばすことが特徴です。

丈夫な建物をつくるうえで、コンクリートは不可欠の材料となっています。

このため建設工事でも、コンクリート技士の有資格者が求められています。

求人ボックスによると、正社員の平均年収は以下の通りです。

職種 年収の平均額 備考
建設施工管理 508万円 ボーナスは2カ月分と想定
建設作業員 404万円

なおコンクリートに関する仕事内容は、土木工事と大きな違いはありません。

コンクリート製造業

コンクリートに求める品質は工事現場ごとに、また季節によっても異なります。

コンクリート製造業は工事現場の注文内容にあわせて適切な配合を行い、製品を製造する仕事です。

配合が決まれば機械を使って製造できるものの、配合の決定は人が行う必要があります。

品質通りの製品が納品されているか、現地で調査する業務もあります。

工事の成功を裏で支える重要な仕事といえるでしょう。

Indeedによると、コンクリート製造業における基本給の平均額は、年間でおよそ350万円となっています。

未経験や30~40代の転職でも大丈夫?

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コンクリート技士の資格をお持ちの方は、コンクリートに関する一定レベルの知識を持っています。

実務経験や学歴の要件を満たしてコンクリート技士になった方は、資格を持っている時点で未経験者とはみなされません。

一方で建築や農業に関する実務経験はあっても、コンクリートに関する業界は未経験という方もいるかもしれません。

加えて30代や40代でも転職に役立つ資格なのかという点も、気になるところです。

コンクリート技士の資格は、業界未経験の方や30代・40代の方でも、役立つのでしょうか。

この点について、確認していきましょう。

業界未経験の場合

「コンクリート技士でありながら業界未経験」という方は、資格の条件を満たしてコンクリート技士を取得した方となります。

一級建築士などのように建築業界の経験は豊富である一方、建設や土木業界の経験が無いケースが挙げられるでしょう。

このような方は、元々の資格自体が高い評価を得られる場合が多いです。

コンクリート技士は、転職をますます有利にする要件となるでしょう。

お持ちのスキルを活かせる仕事であれば、転職は特に問題ないと考えられます。

30代~40代での転職

コンクリート技士の資格は実務経験だけで取得する場合、最短でも入社後3年を経過しないと出願できません。

若手の受験者が多いという特徴はあるものの、資格を取る頃には30歳前後になっているという場合も多いでしょう。

このため多くの求人において、年齢よりも経験の豊富さが求められています。

資格と実力があれば、30代や40代でもあまり不利にはならない資格といえるでしょう。

コンクリート技士への転職を実現する3つの方法

コンクリート技士への転職には、いくつかの方法があります。

ここでは主な3つの方法を取り上げます。

コツやポイントも含めて、確認していきましょう。

転職サイトを活用する

転職先を探すうえで、転職サイトはオーソドックスな方法に挙げられます。

さまざまな条件で選べることは魅力の一つ。

企業に関する詳細情報や、仕事の魅力を写真付きで紹介する求人もあります。

一方で転職サイトによっては、コンクリート技士に関する求人数が少ない場合もあります。

納得ゆく転職の実現には、複数の転職サイトを併用することがおすすめです。

知り合いの紹介を受ける

建設や土木業界で働く知り合いがいる方は、紹介を受けて転職することも選択肢に挙げられます。

Webや紙媒体では得られない情報をもとに判断でき、ミスマッチも起きにくいことは魅力。

入社後の活躍に結びつけることが可能です。

もっともこのメリットは、前向きな気持ちで入社してこそ得られるもの。

「せっかく紹介してくれたのだから、気が向かないが誘いに応じる」という姿勢では、あまり良い結果は期待できません。

不明な点は遠慮せず、納得するまで確認しましょう。

ご自身に合わない職場と感じたら、断ることも重要です。

ハローワークを活用する

コンクリート技士の資格を活かせる仕事は、ハローワークでも選べます。

中小企業を含めて、幅広い選択肢から選べることが特徴です。

「仕事で地元に貢献したい」という希望もかなえられます。

一方でハローワークを使う場合は、応募前に企業をよく知るステップが欠かせません

それは、以下の事情があるためです。

  • ハローワークの書式は定型化されているため、企業の特徴をすべて書ききれない
  • 受け付けた求人はすべて掲載することが原則であるため、ブラック企業が混じっている場合がある

企業の公式サイトを訪れるなど、企業研究を怠らないことが重要です。

ハローワークの職業相談を活用し、労働上の問題がないか確認することもよい方法に挙げられます。

コンクリート技士の資格で賢く転職するには

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資格を活かして賢く転職するには、5つのコツがあります。

それぞれのポイントを確認していきましょう。

応募先企業の事業内容を確認する

仕事内容や社風は、企業により異なります。

賢い転職の実現には、企業を知ることが欠かせません。

同じコンクリート技士でも企業によって、携わる業務は大きく異なります。

また働きやすさにも違いがあるため、あなたに合った企業選びが重要です。

採用ページはもちろん、企業の公式サイトもチェックしましょう。

応募先企業の事業内容を把握することが納得ゆく転職のコツです

これまでの経歴を整理し、ご自身の強みを把握する

賢い転職には、ご自身のスキルを活かすことも重要です。

経歴とお持ちのスキルを整理し、あなたの強みを把握しましょう。

その結果、今までは思ってもみなかった能力に気づくかもしれません。

スキルを正しく知ることは、あなたに合った会社選びと適切な志望動機の作成に役立ちます。

将来の希望を考え、志望動機につなげる

応募先を選ぶためには、将来の希望とマッチするかという点も重要です。

まずはあなた自身が将来どうありたいのか、明確にしましょう。

譲れないポイントや妥協できる点を整理することもおすすめです。

ここまでの作業が終わったら、応募予定の企業に対する志望動機を考えましょう。

以下のポイントを含めると説得力が増します。

  • 興味・関心やスキルと、貴社の事業内容がマッチしていること
  • 自分自身を採用するメリット(入社後に活躍できる理由など)
  • 将来の希望

良い企業ほど応募者が集まりやすいため、「この人を採用することでわが社にメリットがあるか?」という点はシビアに見られます。

採用担当者の立場に立った志望動機の作成がおすすめです。

仕事に活かせる資格を取得する

コンクリート技士には、以下のように関連する資格がいくつかあります。

  • コンクリート診断士
  • RCCM
  • コンクリート構造診断士

たとえばコンクリート診断士はメンテナンスに関わる資格ですから、取得により仕事の幅が広がります。

また以下のように、業務に関連する資格を取得することもおすすめです。

  • 建築士
  • 土木施工管理技士
  • 建築施工管理技士

希望する転職先で必要な資格を調査したうえで、仕事に活かせる資格を取得しておくこともよい方法に挙げられます。

年収をチェックする

せっかく仕事をするなら、高い年収を得たいもの。

同じような仕事でも、企業により年収は異なります。

年収を決める要素には職務内容だけでなく、企業の「稼ぐ力」も影響するためです。

このため転職先を選ぶ際には、年収もチェックしましょう。

同じ仕事内容ならば、年収の高い会社を選んで応募することもよい方法です。

コンクリート技士の資格は転職に役立つ

土木や建設などコンクリートを扱う業界において、コンクリート技士の資格は役立ちます。

ビルやマンション等の建設は、これからも続々と行われることでしょう。

また橋などの土木構築物は耐用年数を迎えるものが続々と現れるため、作り直しの需要も見込めます。

コンクリート技士は実務経験など一定の要件を揃えなければ、受験すらできない資格であることは特筆すべきポイント

有資格者は、コンクリートに関する一定の実務能力を備えた技術者として評価されます。

上位に「コンクリート主任技士」があるため、コンクリート技士はコンクリート業界の登竜門としての位置づけです。

しかし実務の裏付けがあることは、大きなアドバンテージ。

資格がない方よりは高く評価されることでしょう。

資格取得をして転職を成功させよう

いまコンクリートに関する仕事に就いている方は、コンクリート技士の取得をおすすめします

資格を取ることで、実務経験に裏付けされた実力を証明できます。

施工管理など、より高い年収を得られる職種も選びやすくなるでしょう。

コンクリートに関わらず、土木や建設に関する仕事は資格が重要視される面もあります。

納得ゆく転職を実現するためにも、まずは業務に関する資格を確実に取得しましょう。

まとめ

コンクリート技士は取得しておくことで、コンクリートに関わる仕事に就きやすくなるメリットがあります。

転職に役立つ資格といえるでしょう。

もっとも、コンクリート技士を求める求人は多種多様です。

納得ゆく転職の実現には、企業研究も不可欠です。

ご自身の希望とマッチした企業を選ぶことは、充実した社会人生活への近道。

手間を惜しまないことは、やりがいと高い年収につながります。


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