コンクリート技士試験の申し込み方法は、試験を実施する「日本コンクリート工学会」の公式サイトに公開されていますが、詳細までは記されていません。
どのような準備が必要か、気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事ではコンクリート技士試験の申し込み方法について、詳しく解説します。
記事を読むことによりオンライン申込みを含めた合格発表までの流れや注意点などをまとめて把握可能です。
この記事を、スムーズな申請にお役立てください。
公開日:2022年8月9日 更新日:2025年10月24日

コンクリート技士試験の申し込み方法は、試験を実施する「日本コンクリート工学会」の公式サイトに公開されていますが、詳細までは記されていません。
どのような準備が必要か、気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事ではコンクリート技士試験の申し込み方法について、詳しく解説します。
記事を読むことによりオンライン申込みを含めた合格発表までの流れや注意点などをまとめて把握可能です。
この記事を、スムーズな申請にお役立てください。

まず、コンクリート技士試験の流れをご紹介します。
願書の入手から合格発表までを4段階に分けて、どのように進められるかみていきましょう。
2025年度の試験から申し込みは、オンラインのみとなります。書類申請はできないため、ご注意ください。
書類の提出(アップロード)と受験料の支払いの両方が完了していなければなりません。締め切り後の受付は対応されていないため、期間内に忘れず申請しておきましょう。
受験の申請が完了したら、あとは受験票の到着を待つのみです。2025年度の試験の場合、11月上旬になると、受験資格がある方に対して受験票が発行されます。
受験票が届いたら、試験会場や注意事項、当日の持ち物などを確認してください。会場が遠い場合は、交通機関やホテルの予約が必要となる場合もあります。
また試験当日は公共交通機関の遅延が原因であっても、試験開始後30分を過ぎると受験できません。余裕を持って準備し、当日も早めの移動を心がけると良いでしょう。
翌年の1月中旬に、合格が発表されます。
合否の結果はメールで通知されますので、当日は忘れずチェックしておきましょう。
また合格者には、コンクリート技士の登録申込用紙が送られます。必要事項を記入し、郵送してください。
3月下旬ごろにコンクリート技士の登録証が届き、有資格者となれます。
なお登録手続きには、5,500円が必要です。

2025年度に実施されるコンクリート技士は、以下のスケジュールで実施されます。
| 項目 | 期日 | 備考 |
|---|---|---|
| 申込期間 | 7月1日(火)~9月1 日(月)午後11時59分 | |
| 受験資格の審査 | 7月中旬~9月上旬 | |
| 受験票の発送 | 11月上旬を予定 | |
| 試験の実施 | 11月30日 | |
| 合否の通知 | 2026年1月中旬 | 合格者には登録申込用紙を同封 |
申込期間は、試験の約3カ月前に締め切られます。また、受験資格の審査機関もあるため、余裕を持った申請が大切です。
早めの情報収集と準備を心がけましょう。

コンクリート技士試験の申し込みを確実に行うため、進めておきたい準備の項目はいくつかあります。
主な4つの項目を取り上げ、詳しく解説していきましょう。
コンクリート技士には、受験資格があります。
出願の時点で、以下に示すいずれかの要件を満たさなければなりません。
| 受験資格 | 要件 | 必要な対応 |
|---|---|---|
| 資格の保有 | コンクリート診断士、一級建築士、技術士(建設部門、農業部門-農業土木、農業部門-農業農村工学のいずれか)、土木技術者(特別上級、上級、1級のいずれか)、RCCM(鋼構造及びコンクリート)、コンクリート構造診断士のいずれか、1級土木施工管理技士、1級建築施工管理技士 | 合格番号の入力や登録証書などのPDFのアップロード |
| 実務経験 | コンクリートの技術関係業務に3年以上携わったこと | 実務経歴書・証明書のPDFのアップロード |
| 学歴と実務経験 | 大学、短大、高等専門学校、高校のいずれかで、コンクリート技術に関する科目を履修し、実務経験を2年以上積んだこと0 | 実務経歴書、卒業証明書、履修証明書のPDFをアップロード |
受験資格がないと、申請しても受験できません。事前に確認しておきましょう。
また必要な書類は発行に時間を要する可能性があるため、早めに入手することをおすすめします。
実務経験の条件で受験する場合は、実務経歴書に記入し勤務先の証明印を受ける必要があります。
証明印を受けるために必要な期間は、職場により異なります。
なかには社内手続きに時間がかかるケースや、実務経歴書の書き直しを求められるケースもあるかもしれません。
このため勤務先に証明印をもらう手続きは、早めに行いましょう。
特に8月はお盆休みがある企業も多く、社内手続きに要する日数が伸びる可能性があることにも注意が必要です。
試験の締切日は9月上旬である一方で、試験日は11月末です。
申込みの時点で、3カ月先の予定を確保しなければなりません。
確実に受験できるよう、スケジュール調整を万全に行っておきましょう。
オンライン申請では、試験申込みの専用ページにてマイページの作成が必要です。マイページに登録した後で、受験の申込みや顔写真をアップロードしなければなりません。
また、顔写真では以下のような規格があります。
事前に確認しておきましょう。
前年度に学歴や実務経験の条件で受験した方は、前年度の受験票を用意しましょう。
出願書類に同封することで、以下の手続きを省略できます。
ただし、実務経験そのものの入力は必要であることに注意してください。

コンクリート技士の申込みには、3つの注意すべきポイントがあります。
確実に出願できるよう、しっかり確認しておきましょう。
2025年度から、コンクリート技士試験の申込方法はオンラインのみとなりました。書類申請には対応しなくなったため、ご注意ください。、
受験申込みページで記載する内容は、誤字なく正しく入力してください。誤った内容を入力してしまうと、以下に挙げるトラブルの原因となります。
記憶があいまいな箇所は、面倒でも正しい内容を確認してから入力しましょう。
コンクリート技士試験は、全国9箇所の試験地から選べます。
一方で試験会場は、日本コンクリート工学会が指定します。
試験会場が複数ある場合でも、会場は選べません。

コンクリート技士試験をスムーズに申込むためには、以下のポイントが重要です。
いずれの項目も、早め早めの準備が大切です。
「期限に間に合わず受験できない」といった事態にならないよう、計画的に準備を進めましょう。