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外国人労働者の方に玉掛け特別教育を受講してもらう最適な方法は?
公開日:2024年9月30日 更新日:2024年9月30日
外国人労働者の方に玉掛け特別教育を受講してもらう最適な方法は?
建築現場などにおいて、クレーンで資材を移動させるなどの業務で必要になるのが、運ぶ資材等をクレーンに掛ける業務であり、これを玉掛け業務といいます。最大荷重1t未満の玉掛け業務に就く場合、玉掛け特別教育を受講することが義務付けられています。
この記事では主に外国人労働者に方に玉掛け特別教育受講してもらうために、雇用者が行うべきことを中心にまとめていきましょう。
目次
玉掛け特別教育とは?
玉掛け特別教育は、指定されたカリキュラムを消化する講習です。特別教育のため、特定の業務に就く方には受講義務があります。玉掛け特別教育を受講すべき方や、その内容に関して簡単に解説していきましょう。
最大荷重1t未満の玉掛け業務を行う方に受講義務がある
作業現場において、最大荷重が1t未満の玉掛け業務に従事する方は、全員玉掛け特別教育を受講し、終了していなければいけません。
この特別教育を、受講し修了していないと業務に就くことができません。これは日本人労働者に限らず、外国人労働者においても同様ですので、この点は覚えておきましょう。
玉掛け特別教育の受講内容と受講時間
玉掛け特別教育の講習内容に関して詳しく解説していきます。
受講科目 | 受講時間 | |
---|---|---|
学科科目 | クレーン、移動式クレーン、デリック及び揚貨装置に関する知識 | 1時間 |
クレーン等の玉掛けに必要な力学に関する知識 | 1時間 | |
クレーン等の玉掛けの方法 | 2時間 | |
関係法令 | 1時間 | |
実技科目 | クレーン等の玉掛け | 3時間 |
クレーン等の運転のための合図 | 1時間 | |
合計受講時間 | 9時間 |
玉掛け特別教育は、学科科目と実技科目に分かれており、合計すると最低9時間の受講が必要です。玉掛け特別教育は、就業時間内の受講が原則となっており、受講してもらう雇用者の方は、業務の調整を行って受講してもらわなければいけません。
玉掛け特別教育の受講方法
玉掛け特別教育にはいくつかの受講方法がありますので、紹介していきましょう。
- 外部の講習会を受講する
- 外部団体・企業から講師を自社に招いて受講する
- 自社内の従業員から講師役を選任し、自社内で講習を実施する
- Web(オンライン)講習を受講する
従業員に受講してもらう雇用者の方は、どの方法での受講が最適か、自社の事情も踏まえながら検討する必要があります。もちろん外国人労働者に受講してもらう場合は、より慎重な検討が必要といえるでしょう。
Web(オンライン)講座での受講がおすすめ
4つの受講方法のメリットとデメリットを考えると、Web(オンライン)受講がもっともおすすめの方法といえます。
外部の講習会に参加するメリットは、質の高い講習が受講でき、かつ自社で用意するものがほぼないという点です。一方デメリットは、自社のタイミングでの受講ができない点や、受講費用以外の経費が必要になる可能性が高い点が挙げられます。
外部の講習会は常に実施されているものではありません。また、実施会場が自社の近隣にあるとも限りません。実施されるタイミングが、自社の業務が忙しいタイミングであれば、従業員に受講してもらうのが難しくなりますし、遠方での実施となれば、移動費用や場合によっては宿泊費用の負担も発生します。
Web(オンライン)受講であれば、外部講習会と同様に質の高い講義が受講でき、受講料以外の費用はほぼかかりません。また、自社のタイミングで実施できますので、業務への影響も最低限に抑えられるでしょう。
外部から講師を招く場合、受講者の人数の問題があります。少人数での受講の場合でも講師に支払う費用は下がりませんので、1人あたりの受講料が高くなってしまいます。そのため、一定以上の受講者がいない場合、派遣自体してもらえないケースもあるでしょう。
Web(オンライン)講座であれば、受講者の人数分の受講料のみで受講可能ですので、費用面でのメリットが大きいと言えます。
自社内で実施する場合、講義の質という点で問題があります。自社内の従業員に講師役をしてもらうことは可能ですが、その講義の質を担保することはなかなか難しく、正しい知識を伝えられるかという懸念点があります。
Web(オンライン)講座では、他人にものを教える専門家の講義が受けられますので、その質は高く、安心して受講してもらえるでしょう。
さまざまな面でメリットが大きいのがWeb(オンライン)受講であり、おすすめの受講方法となります。
実技科目はWeb(オンライン)講座では受講できないので注意
Web(オンライン)受講では、実技科目が受講できません。実技科目に関しては自社内で別途実施する必要があります。
Web(オンライン)講座を選ぶ場合は、実技科目に対するサポートに注目して選ぶのがいいでしょう。
外国人労働者の方の受講方法
玉掛け特別教育はWeb(オンライン)受講がおすすめですが、では外国人労働者に受講してもらう場合はどうなるかを考えてみましょう。外国人労働者に玉掛け特別教育を受講してもらう場合、ポイントとなるのは受講者の日本語能力です。
雇用者がしっかりと個々の日本語能力を確認し、その日本語能力に合わせた受講方法を検討する必要があります。
十分な日本語能力がある外国人労働者の場合
日常会話だけではなく、業務上の会話に関しても問題ないほど日本語能力が高ければ、日本人労働者と同様の受講方法でも十分理解できますので、どの受講方法でも受講可能です。
日常会話程度は可能な日本語能力がある外国人労働者の場合
日常的なコミュニケーションは取れるものの、専門用語に関しては理解が難しいというのは、日本に来る外国人労働者としては一般的な日本語能力といえます。こうした日本語レベルの場合は、受講方法を考えなければいけません。考えられる受講方法は以下の通りです。
- 受講対象の外国人労働者が理解できる言語で講義を行っている講習を受講してもらう
- 通訳の同席が認められている外部講習会に出席してもらう
- 受講対象の外国人労働者が理解できる言語の字幕付きのWeb(オンライン)講習を受講してもらう
外部の講習会の中には、外国語での講習を行っている講習会があります。こうした講習会に出席してもらうのがひとつの方法です。ただし、外国語での特別教育を実施している機関は限定的ですので、どの企業でも利用できるものではありません。
また、日本語の講義を行うものの、通訳者の同席を認めている講習もあります。こうした講習の場合、通訳が認められるのは専門用語に関してのみというケースがほとんどですので、それ以外の講義を日本語で受講できるだけの日本語能力がなければいけません。
最後に、字幕付きの講習です。Web(オンライン)講習が中心になりますが、もっとも受講しやすい方法といえるでしょう。受講する外国人労働者の方が理解できる言語の字幕がついているWeb(オンライン)講座を探してみましょう。
CIC日本建設情報センターでは字幕付きのWeb(オンライン)講座を提供
玉掛け特別教育の受講を検討している方には、CIC日本建設情報センターが提供するWeb(オンライン)講座がおすすめです。外国人労働者の方でも安心して受講してもらえる講座であり、非常におすすめの講座となります。その理由についていくつか解説していきましょう。
ベトナム語&英語の字幕付きWeb(オンライン)講座を提供
日本で働く外国人労働者で多いのがベトナム人の方です。また、ベトナム以外の方の場合、日本語能力は不足していても、高い英語能力を持つ方が多いのも特徴といえるでしょう。そんな外国人労働者向けに、CIC日本建設情報センターでは、ベトナム語・英語の字幕付きの講座を提供しています。
受講者個々にアカウントを発行
CIC日本建設情報センターの特徴の一つが、受講者個々にアカウントを発行することです。受講者が個々に自身に都合のいいタイミングで受講できるため、自社の業務に与える影響を最大限抑えた、効率的な受講が可能となっています。
受講状況は顔認証システムで確認
Web(オンライン)講座では、当然ですが目の前に講師がいません。そのため受講者がきちんと受講しているかどうかのチェックが難しいという問題点があります。
CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座では、顔認証システムを採用しています。講義動画再生中に、画面の前に受講者がいないと判断した場合、講義動画は自動的に停止するシステムになっていますので安心です。
実技科目をスムーズにするサポート動画を提供
CIC日本建設情報センターでは、Web(オンライン)講座では受講できない、実技科目へのサポート体制も万全です。実技科目を実施するために必要な情報を、サポート動画として提供しています。
修了後は2種類の修了証を発行
CIC日本建設情報センターは、修了証の発行に対応しています。修了証はPDFデータによる電子版と、カードタイプの2種類の発行が可能です。
修了証は学科科目終了を証明するものになりますが、裏面に実技科目修了を記載するスペースが設けられていますので、自社内で実技科目を実施し記入して携帯するようにしてください。
まとめ
玉掛け特別教育は、最大荷重1t未満の玉掛け業務に従事するすべての従業員に受講義務がある講習です。受講方法はさまざまですが、もっともデメリットが少なく、メリットが大きいのはWeb(オンライン)講習です。
外国人労働者の方に玉掛け特別教育を受講してもらう場合は、受講者の日本語能力を十分に確認しましょう。例え受講したとしても、日本語能力不足で、内容を理解できないようでは意味がありません。
CIC日本建設情報センターの講義動画には、ベトナム語と英語の字幕の表示が可能ですので、多くの外国人労働者の方に受講していただけます。
これから玉掛け特別教育の受講を考えている方や、現状利用している講座に疑問がある方は、ぜひCIC日本建設情報センターの利用を検討していただければと思います。
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