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ローラーの運転の業務に係る特別教育とは?受講内容と受講方法を解説

公開日:2024年6月18日 更新日:2024年9月17日

ローラーの運転の業務に係る特別教育とは?受講内容と受講方法を解説

ローラーの運転に業務に係る特別教育(以下:ローラー特別教育)は、ローラー車で作業するすべての方に受講義務がある特別教育です。

そのようなローラー特別教育の概要や、受講の方法、さらにおすすめの受講方法などに関して詳しく解説していきましょう。


CICローラー運転特別教育




目次

ローラー特別教育とは?

ローラー特別教育とは?

自走式のローラー車を運転されるすべての方に、受講を義務づけられているのがローラー特別教育です。ローラーのサイズに関しては制限がないため、どのようなサイズのローラー車を運転する場合にも、このローラー特別教育の修了が求められます。

もちろんこの特別教育で得られる資格は、工事現場等の作業現場内で、ローラーを使用して業務にあたる場合の資格であり、公道を走行する場合には別途対応する自動車免許証が必要です。

ローラー特別教育は、ローラー作業に従事する従業員に受講義務がありますが、同時に事業者にも受講してもらう義務が生じます。事業者の方は、ローラーを扱う従業員には、必ず特別教育を受講してもらいましょう。

ローラーとは

ローラーは、路床、路盤や舗装面などの支持力を高めるために使用される締固め機械のことです。道路やダムの舗装、盛土締固め、建築構造物基盤などの締固めに用いられ、以下のような種類があります。

  • タイヤローラー
  • コンバインドローラー
  • ハンドガイドローラー

ローラー特別教育では、サイズに関して受講制限がないものの、ローラーの種類自体はいくつかあります。種類ごとの特徴を把握し、労働災害の発生を防止することが大切です。

ローラー特別教育の必要性

「ローラー特別教育って本当に受講が必要なの?」とお考えの方もいるかもしれません。結論からお伝えしますと、安全衛生法や安全衛生規則にて、事業者はローラーの運転業務に就く労働者に対して特別教育の実施が義務づけられています。

安全衛生教育と違って必ず受講しなければならず、受講せずに作業に従事すれば罰則が適用される可能性があります。

また、多種多様なローラーが活躍する中で、運転者の操作が未熟だったり知識不足だったりすると、運転者だけでなく周囲の人間にも被害を及ぼす可能性があります。現場での労働災害を防止するため、ローラー特別教育の受講は必要不可欠というわけです

ローラー特別教育の概要

ローラー特別教育の概要
ここからは、ローラー特別教育の概要を解説していきます。ローラー特別教育には、厚生労働省が認定したテキストが必要であり、テキストに沿って、既定の講義を定められた時間受講しなければいけません。

講習には学科教育と実技教育がありますので、それぞれ確認していきましょう。

学科教育

ローラー特別教育の学科科目と受講時間は以下のとおりです。

講習科目 受講時間
ローラーに関する知識 4時間
運転に必要な一般的事項に関する知識 1時間
関係法令 1時間
合計 6時間

とくにローラーに関する知識に関しては、しっかりと時間を確保して受講しましょう。また、ここで示した受講時間は最低限受講すべき時間であり、必要であれば上記の時間以上の講習が必要です。

実技教育

続いて実技教育に関しても確認していきましょう。

講習科目 受講時間
ローラーの運転方法 4時間
合計 4時間

実技教育に関しては、実際のローラー車を使用して、運転方法をしっかりと学びます。
ローラー特別教育は学科と実技を合わせて最低で10時間必要です。

ローラー特別教育は実務のための講習ですので、受講する方は原則就業時間内での受講となります。そのため一般的に受講には2日間が必要です。

ローラー特別教育の受講方法

ローラー特別教育の受講方法
ローラー特別教育は学科と実技を合わせて10時間以上受講かかります。受講方法は、主に以下の4つです。

  • 自社内で講師を選任して講習を実施する
  • 専門講師を呼んで講習を実施する
  • 外部の講習会で受講する
  • Web(オンライン)講座で受講する

それぞれの特徴とメリット・デメリットをみていきましょう。

自社内で講師を選任して講習を実施する

ローラー特別教育に関しては、講師を選任する条件が明確に定められていません。つまりローラーの仕組みを理解し、ローラーによる作業に精通した従業員を講師に選任できます。

自社内の従業員を講師に選任して厚生労働省が認可するテキストを準備すれば、自社内でもローラー特別教育が可能です。

自社内で完結させるメリットは、費用がかからないことでしょう。必要なのはテキスト代程度ですので、ほかの方法と比較しても費用面で節約できるのがこの方法の魅力です。

一方で、デメリットが多いのもこの方法の特徴です。まずは講師に選任された従業員は、実質2日間通常業務に従事できません。講義の準備の時間が必要な場合、その時間も業務には参加できないため、通常業務に支障が出る恐れがあります。

また、講師が人にものを教える専門家ではないため、講義の質といった面でも不安が残ります。通常業務への悪影響と講義の質が担保できないというのが、この方法のデメリットです。

専門講師を呼んで講習を実施する

ローラー特別教育は、外部の企業や団体から講師を招いて実施することも可能です。外部で講師の派遣をしている企業や団体は、専門講師を派遣してくれますので、講義の質が確保できるのはメリットといえるでしょう。

また、講師を招いた場合、テキストも同時に提供されるケースがほとんどです。事業者側で準備するものがとくにないというメリットも考えられます。

一方で、デメリットは費用の面です。専門講師を実質2日間拘束しますので、それなりの費用がかかります。

一度に受講する方が多い場合はそこまで気になりませんが、受講者数が少ない場合は割高になりやすいでしょう。また、受講者数が少ない場合、講師の派遣に応じてもらえないというケースもあります。

外部の講習会で受講する

ローラー特別教育は、全国各地でさまざまな企業や団体が講習会を開催しています。こういった講習会に参加して受講することも可能です。

外部の講習会に参加するメリットは、講師を招くケースと同様で、自社で準備するものがほぼないという点です。手間をかけずに多くの方に質の高い講義を受けてもらえます。

一方で、デメリットは自社の近所で行われているとは限らない点や、毎日講義を行われているわけではない点です。ローラー特別教育は2日かかりますので、遠くで実施されている講習会に参加させるのは簡単ではありません。また、講義を受講しに行く従業員は2日間業務に従事できなくなります。

Web(オンライン)講座で受講する

ローラー特別教育の学科科目に関してはWeb(オンライン)講座での受講が可能です。

Web(オンライン)講座のメリットは、自社で準備するものがほぼないことや、質の高い授業が受けられること、さらに受講生のタイミングで受講できることが挙げられます。Web上で完結するため、業務に支障をきたしません。

デメリットとしては、実技教育に関してはWeb(オンライン)講座では対応できないという点が挙げられます。実技教育は自社で別途実施しなければいけません。また、受講生が個々に受講できるWeb(オンライン)講座の場合、受講生がきちんと受講しているかどうかの確認が難しいという点もデメリットに挙げられるでしょう。

ローラー特別教育をWeb(オンライン)講座で受講する場合

Web(オンライン)講座
ローラー特別教育の受講方法には4つの方法がありますが、おすすめなのがWeb(オンライン)講座です。自社や受講者の都合で受講ができるだけでなく、質の高い講義が受講できる点や受講料を抑えられる点でもおすすめできます。

Web(オンライン)講座は、いろいろな企業や団体が提供していますが、ここではWeb(オンライン)講座を選ぶ際に注意すべきポイントに関して解説していきます。

実技教育はWeb(オンライン)講座では受講できない

ローラー特別教育では、4時間の実技教育が必須となっていますが、Web(オンライン)講座では実技教育は受講できません。Web(オンライン)講座で学科科目を受講し、実技科目に関しては自社内で講師を選任して実施する必要があります。

Web(オンライン)講座を選ぶ場合は、実技教育の講師を選任し、しっかりとした準備が必要です。

信頼できる講習機関を選ぶこと

ローラー特別教育のWeb講座を用意している機関は1つではありません。複数の機関が講座を用意しているため、講習機関の質やサポート内容を踏まえて選ぶことが大切です。

例えば、Web講座に関して一定以上の実績を有していたり、専門講師をきちんと確保できたりしている機関であれば、安心して受講できます。講習に関して悩んでいる点も相談することでスムーズに解決できるでしょう。

ローラー特別教育の受講で失敗するリスクを最小限に減らすため、信頼できる講習機関を選びましょう。

CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座

CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座
数あるローラー特別教育のWeb(オンライン)講座の中でおすすめが、CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座です。ここからは、CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座の特徴や、おすすめする理由を解説します。

実技教育のサポート動画が特典としてついてくる

CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座には、学科科目の講義動画とともに、実技教育をサポートするサポート動画がついてきます。このサポート動画があれば、講師役の従業員を選任して、スムーズに実技教育が可能です。

選任された従業員の方も、人にものを教えるプロではありませんが、サポート動画にて講義のポイントがしっかり解説されますので、問題なく実技教育の講師ができるでしょう。

修了証には実技教育受講修了を記入できる

ローラー特別教育において、受講を修了した修了証の発行は義務ではありません。しかし、いざ作業現場でローラーを操作する際、他業者や現場監督者の方から修了証の提示が求められる可能性は十分に考えられます。そう考えると、修了証があった方が受講者の方も安心できるでしょう。

CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座では、2つのパターンの修了証発行に対応しています。具体的には、講習修了と同時に申し込めば即発行できるPDFタイプの修了証と、後日郵送となるカードタイプの修了証です。

学科科目の修了証ですが、どちらも裏面に実技教育修了を記入できるスペースが確保してあります。自社内で実技教育終了後に記入すれば、ローラー特別教育の修了証として活用可能です。

Web講座の機関選びでお悩みの方は、ぜひCIC日本建設情報センターの講座受講をご検討ください。

まとめ

ローラー特別教育
ローラー特別教育は、作業現場内でローラー車の操作を行うすべての方が受講必須の講習です。講習を受講していないと業務に従事できません。

ローラー特別教育は、自社での実施や外部の講習会への参加など、受講方法が複数ありますが、中でもおすすめなのがWeb(オンライン)講座です。ただし、Web(オンライン)講座では実技教育が受講できませんので、実技教育へのサポートがしっかりしたWeb(オンライン)講座を選びましょう。

CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座であれば、実技教育へのサポート、修了証の発行など、Web(オンライン)講座で気になるポイントをしっかりフォローしています。

CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座のご利用を、ぜひご検討ください。


CICローラー運転特別教育

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