施工管理技士合格をアシスト
建設業特化の受験対策
高所作業車の特別教育は外国人でも受講可能?字幕付き講座がおすすめ!
公開日:2024年9月18日 更新日:2024年9月18日
高所作業車の特別教育は外国人でも受講可能?字幕付き講座がおすすめ!
近年、日本の様々な業種で外国人が活躍しています。
建築現場なども例外ではなく、多くの外国人が作業に従事していますが、高所作業車の運転は可能なのでしょうか。
高所作業車を運転するには、特別教育という講習を必ず受講する必要があります。
高所作業車の特別教育を、日本語が堪能ではない外国人が受講できるのか、詳しく解説していきます。
目次
高所作業車の特別教育とは
高所作業車とは文字通り高い場所で作業するための車のことで、運転するためには「特別教育」という講義を受ける必要があります。
高所作業車の定義や、特別教育の内容については下記の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
高所作業車の特別教育は外国人でも受講できるWEB講座がおすすめ
高所作業車の特別教育を受けるために必要な条件は、18歳以上という年齢制限しかないため、外国人の受講も可能です。
日本全国に教習所や協会があり、そこで受講することができますが、WEB講座での受講もできます。
日本語が堪能ではない外国人の場合は、WEB講座がおすすめです。
ここからは、外国人にWEB講座がおすすめの理由をご紹介します。
ベトナム語字幕付きの講座がある
令和5年度10月末に厚生労働省が行った「外国人雇用状況」によると、日本で働く外国人はベトナム人が一番多くなっています。
英語の他、ベトナム語などの外国語に対応している教習所や協会もありますが、通えるところにあるとは限りません。
また、教科書が日本語しかないところも多く、講習は外国語で受講できても、日本語の読み書きが必要な場合もあります。
しかし、WEB講座では多くの機関がベトナム語に対応した講座があり、ベトナム語の字幕が出るものも増えているので安心です。
WEBなので何度も見られる
WEB講座はインターネット環境があれば、いつでもどこでも受講することができて、働きながら受講したい人には特におすすめです。
パソコンだけでなく、スマホからも受講ができるので手軽に受講することが可能です。
また、WEBの講座は動画で勉強ができるので、理解しにくい部分は何度でも巻き戻して見ることができます。
日本語と母国語の両方を確認できる
WEB講座の音声は日本語で、字幕は母国語(ベトナム語など)になるため、両方の言葉で確認することができます。
母国語で講習を理解しても、実際の現場では日本語で指示されることが多くなるので、ある程度の日本語を理解した上で受講をすることが必須になっています。
日本語を理解した上で、母国語で確認することによりさらに理解が深まるでしょう。
動画なのでわかりやすい
教習所などでの座学では、講師の説明を聞くことが多くなりますが、WEB講座では現場の状況なども映し出されます。
特に分かりにくいところはアップになったり、同時にテロップなども出るのでとても分かりやすく、早く理解できます。
また、動画の場合は直接質疑応答ができない分、講師はあらゆる質問を想定した講習を行うため、内容はより詳しく丁寧です。
実技の実施法とサポート動画
多くの団体や協会でオンラインによる講習を行っています。
しかし、高所作業車の特別教育は実技もあるので、WEB講習だけでは受講を完了させることができません。
オンライン講座は学科のみしか行っていないところが多く、それでは実技を受ける時に困ってしまいます。
実技の実施法やサポート動画がある講座もあるので、WEB講習を受ける場合は実技に関するフォローがあるところを選ぶことが大切です。
CICでは、受講者の職場で使用している機種で実技試験が行えるよう、実施方法のポイントをまとめた「実技教育サポート資料」をお送りしています。
なお、実技試験を行う際は次の点に注意して実施する必要があります。
- 講師は十分な知識と経験を有する実技実施責任者(特別教育終了者、実務経験者など)であること
- 講師と受講者は同一施設で対面のもと、実際の器具を用いて想定時間以上実施すること
教材・修了証
協会やその他実施機関で高所作業車の特別教育の講義を受けると、修了証が発行されます。
この修了証によって、高所作業車が運転できることが証明できるのですが、WEB講習によっては修了証を発行しないところがあります。
WEB講習を受講する場合は、修了証の発行があるかどうかの確認をしっかりするようにしましょう。
CICではWEB講習終了後にカード型の「学科修了証」が発行されます。
その裏面に実技試験の実施日などを記入する欄があるため、実技実施責任者が署名することで学科と実技終了の証明が可能です。
ただし、学科修了証はオプションでカード型修了証を選択する必要があります。
受講期間は60日
高所作業車特別教育のWEB講習の受講期間は60日間で、その間は何度でも講習動画を見ることができます。
受講料の支払いの確認が取れ次第、すぐに受講を始めることが可能です。
講習動画の時間は、実施している教習所や協会によって違いがありますが、おおむね次の通りです。
講習内容 | 動画時間 |
---|---|
高所作業車に関する基礎知識 | 約60分 |
高所作業車の作業に関する装置の構造や取扱い | 約2時間 |
原動機に関する知識 | 約60分 |
力学等と電気の知識 | 約30分 |
災害事例 | 約30分 |
関係法令 | 約1時間 |
合計6時間程度で動画を見ることができますが、繰り返し見られるのでゆっくり学ぶことが可能です。
顔認証システム搭載の講座がおすすめ
協会や実施機関に通って受講すれば、本人が間違いなく受講していることが分かるのですが、WEB講習の場合はどうやって受講の証明をするのでしょうか。
せっかく受講したのに、それが証明できなかったら全くのムダになってしまいます。
WEB講座で受講証明を確実にするなら、顔認証システムが搭載されている講座がおすすめです。
顔認証システムが搭載された講座は、スマホやタブレット、カメラ付きのパソコンがあれば受講できます。
本人が受講したことを証明できる
顔認証システム搭載のWEB講座は、最初に顔を撮影して登録し、その写真と受講中にスマホやパソコンに映る顔とをAIが照合するものです。
スマホのロック解除をする時の顔認証と同じようなシステムです。
カメラの画角から顔が離れてしまうと、動画が一時停止する仕組みになっているものなどもあるので、確実に受講したことが証明できます。
不正な受講を防止できる
顔認証システムにより、本人が受講している証明ができるだけでなく、全ての講座をちゃんと受けたかどうかも分かります。
当然のことながら別人が受講することはできないので、不正な受講を防止することができます。
顔認証システム搭載のWEB講座は、巻き戻すことはできますが、早送りはできないため、講義を受けた振りをすることもできません。
また、顔がはっきり写らない状態で受講すると、講義が自動で停止するので注意が必要です。
高所作業車の特別教育を外国人が受ける際の注意点
特別教育を外国人が受講する場合、いくつかの注意点があります。
初めて自社の従業員に特別教育を受講させたいと考えている会社の方は、ぜひ参考にしてください。
日本語が理解できない場合は受講不可
日本語で行われる特別教育は、日本語での読み書きが出来るのが条件です。
在留資格「特定技能」を持つ外国人は、日本語能力N4級等に合格している必要があるので、一定以上の日本語が理解できると判断されます。
仮にこの基準に達しない者に特別教育等を受講・修了させた場合は、事業者側に責任がありますので注意しましょう。
なお、受講前に外国人受講者が日本語を理解しているかのチェックを行う教習所や協会もありますので、その際は必要書類などは準備の上提出する必要があります。
通訳が付き添う場合も注意が必要
日本語で行われる会場型の特別教育の講習では、通訳が付き添うことが認められていますが、通訳できるのは専門用語だけになります。
それ以外の内容を通訳することはできませんので、日本語の日常会話が理解できない外国人はそもそも受講することができません。
言語によって対応していない場合もある
現在の日本には、様々な国の外国人労働者が増えているため、多くの言語に対応した特別教育の講座があります。
しかし、全ての言語に対応しているわけではなく、フランス語やイタリア語などに対応している教習所や協会はごくわずかです。
中国語に対応しているところは多いのですが、中国語は北京語や広東語、上海語など複数の言語に別れているので注意する必要があります。
まとめ
今回は高所作業車の特別教育を、日本語が堪能ではない外国人が受講できるのか、詳しく解説しました。
高所作業車の特別教育は外国人でも受講が可能で、言葉に不自由を感じずに受講するにはWEB講座がおすすめです。
WEB講座ならベトナム語や中国語など、複数の言語に対応していて、字幕で動画を見ることができるからです。
日本で働く際に資格を取得すれば、より幅広い仕事に従事することができるので、ぜひ検討してみてください。