施工管理技士合格をアシスト
建設業特化の受験対策

危険物取扱者乙種4類とは?試験概要、合格難易度、役立つ業種まで解説!

公開日:2022年8月23日 更新日:2023年3月29日

危険物取扱者乙種4類とは?試験概要、合格難易度、役立つ業種まで解説!

危険物取扱者乙種4類とは?
試験概要、合格難易度、役立つ業種まで解説!

危険物取扱者コラム2

「危険物取扱者乙種4類」という資格が気になる方は、多いことでしょう。

資格を取る際に気になることとして、どのような試験なのか、難しいのか、仕事で役立つのかという点が主に挙げられます。

危険物取扱者乙種4類は多方面で役立つ資格でありながら、難易度はそれほど高くないことが特徴です。

しっかり準備すれば、合格も十分に可能。その理由を、これから詳しく確認していきましょう。

危険物取扱者乙種4類とは

まず危険物取扱者乙種4類とはどのような資格なのか、他の類や甲種・丙種との相違点も踏まえて解説します。

乙種4類の範囲

乙種4類が対象となる危険物は、引火性液体です。以下のとおり、多種多様な物品が該当します。

品名 該当する物品の例
特殊引火物 ジエチルエーテル、アセトアルデヒド等
第一石油類 ガソリン、ベンゼン、トルエン等
アルコール類 メチルアルコール、エチルアルコール等
第二石油類 灯油、軽油、酢酸等
第三石油類 重油、ニトロベンゼン、グリセリン等
第四石油類 ギヤー油、シリンダー油、タービン油等
動植物油類 ヤシ油、パーム油、ヒマシ油等

出典:危険物保安技術協会「危険物関係用語の解説(第15回) P16

上記のなかには以下のとおり、生活や産業に欠かせない物品も含まれています。

  • 暖房などに使われる「灯油」
  • 自動車の運転に欠かせない「ガソリン」
  • トラックなど物流を支える車で使われる「軽油」
  • ボイラーや船舶でよく使われる「重油」

このようなこともあり、乙種4類は危険物取扱者のなかでも注目度が高くなっています。

乙種1・2・3・5・6類の範囲

危険物は引火性液体以外にもあり、これらは1類から6類のいずれかに含まれています。

それぞれの定義と代表的な物品を、以下の表に示しました。

対象となる危険物 物品の例
第1類 酸化性固体 塩素酸塩類、硝酸塩類、重クロム酸塩類等
第2類 可燃性固体 硫黄、鉄粉、金属粉、マグネシウム等
第3類 自然発火性物質及び禁水性物質 カリウム、ナトリウム、アルキルリチウム等
第5類 自己反応性物質 硝酸エステル類、ニトロ化合物等
第6類 酸化性液体 過塩素酸、過酸化水素、硝酸等

出典:消防試験研究センター「危険物取扱者免状の種類」

上記に該当する危険物は、乙種4類では対応できません。該当する類を選び、受験して資格を取りましょう。

甲種・丙種との違い

乙種4類と甲種・丙種では、いくつかの相違点があります。それぞれについて、詳しく確認していきましょう。

甲種との違い

甲種の有資格者は、すべての危険物について以下の業務を行えます。

  • 取り扱い
  • 定期点検
  • 保安の監督業務
  • 危険物保安監督者に選任される資格を持てる

一方で乙種の場合、上記の業務は合格した類に限り行えます。

たとえば乙種4類に合格した方は、灯油やガソリンだけを扱う施設ならば危険物保安監督者になれます。

しかし鉄粉や金属粉も扱う施設の場合は、乙種4類だけでは危険物保安監督者になれません。

丙種との違い

丙種は、乙種4類よりも下位の資格です。主な理由に、以下の2点が挙げられます。

  • 乙種4類よりも、取り扱える危険物が限られる(ガソリン、灯油、軽油、重油等)
  • 保安の監督業務はできず、危険物保安監督者にもなれない

一方で丙種の有資格者ができる業務は、乙種4類でもできます。

しっかり対策さえすれば、いきなり乙種4類から受験しても題ありません。

むしろ業務に必要な資格をすばやく取得するうえで有効です。


CIC日本建設情報センターの危険物取扱者受験対策講座について詳しく知りたい方はこちら


CIC日本建設情報センターの危険物取扱者受験対策講座の無料体験講座はこちら

危険物取扱者乙種4類が役立つ業種

危険物取扱者乙種4類が役立つ業種は、さまざまです。

ここでは主な5つの業種を取り上げ、どのように役立つか解説します。

石油貯蔵タンクを持つ企業

石油プラントや石油精製工場は、石油貯蔵タンクを持つ代表的な企業です。

商品として大切に扱うことはもちろん、事故を防ぐためにも適切な管理と取り扱いが重要です。

この点で、乙種4類はおおいに役立つことでしょう。

化学工場

化学製品には、石油やアルコール、動植物油などを原料とするものが多数存在します。

これらの引火性液体は、事故を防ぐためにも適切に管理し、取り扱わなければなりません。

乙種4類の有資格者はこれらの物質を知る者として、仕事に役立てます。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドはガソリンや灯油、軽油といった代表的な引火性液体を貯蔵し、来店者に対して給油などの方法で提供しています。

施設の運営に、乙種4類などの有資格者は欠かせません。

特に近年増加中の「セルフ式スタンド」では、重宝される資格です。

それは一般の方が給油する際に、管理・監督する方が必要なため。

この業務は丙種では行えないため、乙種4類の有資格者が活躍できる場面です。

タンクローリー

タンクローリーで引火性液体を移送する場合は、甲種、丙種、乙種4類のいずれかの有資格者が乗務しなければなりません。

もしドライバーが乙種4類の有資格者ならば、1人乗務も可能です。

1人で運転も危険物の取り扱いもできる人材は、会社にとってありがたいもの。

乙種4類は、タンクローリーの職場でも役立ちます。

ビル管理

ビルには、非常用発電機が設置されている施設も多いことが特徴です。これらは軽油などを燃料とするため、乙種4類の資格が役立ちます。

また施設によっては、ボイラーを使う場合もあることを認識しておきましょう。

ボイラーは重油を燃料とするものも多く、乙種4類に該当する燃料の貯蔵や取り扱いが頻繁にあることも特徴の一つ。

資格が役立つ職業といえるでしょう。

取得のメリット

乙種4類の資格を持つことには、さまざまなメリットがあります。

ここでは3つのメリットを取り上げ、詳しく解説します。

需要が多いため就職・転職で有利

ここまで解説したとおり、引火性液体を扱う業種や企業はたくさんあります。

これらの仕事は需要が多い一方で、有資格者でなければ就職できない場合も少なくありません。

必然的に応募できる方は絞られるため、就職や転職の際に有利となります。

資格手当で昇給のチャンス

企業によっては、乙種4類の有資格者に対して資格手当を支給する場合もあります。

支給額はひと月当たり数千円程度が多く、高額ではありません。

しかし乙種4類の保有により給料がアップすることは、資格がもたらす嬉しい結果です。

長く安定して働くことができる

引火性液体を扱う企業は、貯蔵や取り扱う数量に応じて乙種4類などの有資格者を置くことが義務付けられています。

特に有資格者があなただけであれば、なくてはならない人材として大切に扱われることでしょう。

危険物を知る人材として重宝され、長く安定して働くことが可能です。

危険物取扱者乙種4類の試験概要

さまざまな仕事に役立つ「危険物取扱者乙種4類」(乙4)は、ぜひ取得しておきたい資格のひとつです。

どのような試験なのか、詳しく確認していきましょう。

受験資格

乙種の場合、受験資格はありません。誰でも受験できます。

過去には、小学校1年生で合格した方もいます。

試験科目と試験時間

試験科目には、以下の3種類があります。
試験時間は2時間 です。

試験科目 問題数
危険物に関する法令 15問
基礎的な物理学及び基礎的な化学 10問
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 10問

引用:消防試験研究センター「試験科目及び問題数」

すでに他の乙種危険物取扱者免状を持っている方は、申請により一部免除を受けられます。

その場合に受験すべき科目は、「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」10問のみ、試験時間は35分と短時間での受験となります。

試験内容

試験方式は、五肢択一のマークシート方式です。

鉛筆またはシャープペンシル(HBまたはBのもの)と消しゴムが必要です。

試験会場の周辺にお店があるとは限らないため、事前に準備しておきましょう。

なお実技試験はないため、筆記試験のみで合否が決まります。

試験日程

試験日程は、消防試験研究センターのWebサイトで公開されています。

主に土曜日か日曜日となりますが、東京都や滋賀県など平日の試験日を設けている自治体もあります。

試験の頻度は自治体により大きく異なりますが、東日本・北日本では開催回数が多く、西日本では少ない傾向があります。

たとえば東京都では毎週のように試験が行われている一方で、九州では年2回しか受験チャンスがない県もある
ことに注意しましょう。

また試験日によって会場が異なる場合もあるため、「希望する日には家の近くで試験を受けられない」という可能性もあります。

事前に必ず確認のうえ申し込みましょう。

受験料

乙種の受験料は4,600円(非課税)です。
なお以下の料金は、受験料と別にかかります。

  • 払込手数料(書面申請の場合は郵便局等が指定した金額。電子申請の場合は230円)
  • 書面申請の場合は、願書の郵送料

受験の申請

受験の申請方法は、以下の2種類に分かれます。

  • 願書に記入し提出する「書面申請」
  • 専用のWebサイトにアクセスし、必要事項を記入して申請する「電子申請」

それぞれの方法について、確認していきましょう。

書面申請の場合

書面申請の方法は、以下の手順となります。

  1. 受験する都道府県内の消防署や消防試験研究センター本部・支部などで、受験案内や願書を入手する
  2. 願書に必要事項を記入する
  3. すでに危険物取扱者の免状をお持ちの方は、免状をコピーし願書に貼り付ける
  4. 受験料を郵便局またはゆうちょ銀行の窓口で払い込む
  5. 「振替払込受付証明書(お客様用)受験願書添付用」を願書に貼り付ける
  6. 願書を受験案内に記載された箇所に郵送、または持参する

受験料の払込に、ATMは使えません。

このため平日の9時から16時までのどこかで、郵便局やゆうちょ銀行に足を運ぶ必要があります。

一方で書面申請は、同じ日に複数の種類を受験する方にも対応可能な方法です。

受験票は試験日の10日前頃をめどに、郵送されてきます。

縦4.5cm、横3.5cmの写真を1枚用意し、裏面に以下の事項を記入して受験票にのりづけしてください。

  • 撮影年月日
  • 氏名
  • 年齢
  • 受験する種類

電子申請の場合

電子申請の場合、事前に願書を入手する必要はありません。

消防試験研究センターのWebサイトにアクセスし、「電子申請はこちらから」を選びます。

画面の指示に従って必要事項を入力し、試験日や試験地等を選択してください。

受験料の支払方法は、以下の4種類があります。

支払方法 支払期限 申し込み完了時点の状態
クレジットカード 即時 受付完了
ペイジー(情報リンク方式) 即時 受付完了
ペイジー(オンライン方式) 3日後の23時59分 仮受付
コンビニエンスストア(受付番号) 3日後の23時59分 仮受付

仮受付となった場合は、期限までに支払いを済ませてください。

受験票は試験日の10日前頃をめどに、ダウンロードできる状態になります。

A4サイズの白い用紙に等倍でプリントしたのち、「書面申請の場合」と同じ要領で写真を貼り付けてください。

資格取得後の受講義務

乙4の取得後に製造所、貯蔵所又は取扱所において危険物を取扱う業務に従事している場合は、定期的に「危険物取扱者保安講習」を受講しなければなりません。

受講の期限は、以下の通りとなっています。

  • 危険物取扱者免状の交付または講習を受けた日 以後における最初の4月1日から3年以内
  • 新たに危険物取扱作業に従事する者は、従事した日から1年以内

引用:千葉県「令和3年度危険物の取扱作業の保安に関する講習」

講習区分や開催回数は、都道府県により大きく異なります。

お勤めの職場にあわせた講習区分を選んでください。

また講習時間は3時間程度が多いものの、東京都のように4時間を要する 場合もあります。

受講手数料は4,700円です。
収入証紙での納付が求められる道府県も多いですが、このような自治体でも将来は納付方法が変わる可能性があります。

事前に都道府県のWebサイトなどで最新の情報を確認のうえ、準備を進めましょう。

危険物取扱者乙4試験の合格基準

危険物取扱者の合格基準は60%です。

但しすべての科目について、60%以上正答しなければ合格できません。

たとえば以下の正答数だった方は、正答率60%未満の科目があるため不合格になってしまいます。

試験科目 問題数 正答数(正答率)
危険物に関する法令 15問 8問(53%)
基礎的な物理学及び基礎的な化学 10問 8問(80%)
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 10問 8問(80%)
合計 35問 24問(68%)

一方で以下の方は、上の方よりトータルでの正答数が少ないにも関わらず合格できます。

試験科目 問題数 正答数(正答率)
危険物に関する法令 15問 9問(60%)
基礎的な物理学及び基礎的な化学 10問 6問(60%)
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 10問 6問(60%)
合計 35問 21問(60%)

このため不得意科目に対して重点的に時間を割いて学習するなど、まんべんなく得点するための取り組みが求められます。

危険物取扱者乙4試験の合格率・難易度

近年、乙4試験の合格率は上昇しています。

平成28年度までは30%未満でしたが、平成30年度以降は40%前後の合格率。

5人に2人は合格する試験となりました。

年度 合格率
平成27年度 29.4%
平成28年度 28.9%
平成29年度 34.4%
平成30年度 39.0%
令和元年度 38.6%
令和2年度 41.7%

引用:消防試験研究センター「試験実施状況」

4割前後の合格率は、他の試験と比べて低い数字ではありません。

もちろん難関資格よりもかなり高いため、しっかり学習すれば合格できる試験といえるでしょう。

危険物取扱者を取得するなら「乙4」がおすすめ

はじめて危険物取扱者の資格を目指すなら、乙4をおすすめします。

それは以下の通り、さまざまなメリットがあるためです。

  • 受験者数が多く、参考書や試験対策講座も多数。学習方法を選びやすい
  • 資格を活かせる職場が多い
  • しっかり対策すれば、合格も十分に可能
  • 乙種の他の類を受験する際、科目免除が受けられる
  • 甲種受験への足掛かりになる

ぜひ試験に合格して資格を活かした仕事に就き、職場での活躍を目指しましょう。

危険物取扱者乙種4類の対策は通信講座も検討を

危険物取扱者乙種4類は、しっかり学べば独学でも合格できる試験です。

しかし皆さまの中には「勉強方法がわからない」「忙しくてついつい学習をさぼりがち」といった方もいるのではないでしょうか。

せっかく受験するのですから、1回で合格したいものです。

日本建設情報センターでは、危険物取扱者乙種4類への映像通信講座を開講しています。

動画も活用し、試験に出る箇所を効率よく学べることが特徴。

最短距離での合格に向けてサポートします。

学習方法にお悩みの方は、ぜひ通信講座の活用もご検討ください。


CIC日本建設情報センターの危険物取扱者受験対策講座について詳しく知りたい方はこちら


CIC日本建設情報センターの危険物取扱者受験対策講座の無料体験講座はこちら

一覧へ戻る

関連コラム

各種お問合せ

資料請求・講座申込み・ご質問などはフォームまたはお電話でお問合せください

TEL:0120-129-209
PAGETOP