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土木施工管理技士試験の難易度は?合格率や合格基準、合格するための学習の方法も解説

公開日:2023年11月24日 更新日:2026年2月10日

土木施工管理技士試験の難易度は?合格率や合格基準、合格するための学習の方法も解説

土木施工管理技士試験の難易度は?合格率や合格基準、合格するための学習の方法も解説

「土木施工管理技士の難易度ってどのくらい?」

「土木施工管理技士の合格率や合格基準も詳しく知りたい」

とお考えではありませんか?

土木施工管理技士は、土木工事の施工管理業務に従事できる施工管理技士の国家資格です。

受験資格はありますが、難易度が極端に高いというわけではありません。スケジュールを立てて計画的に対策すれば、合格する力は十分に身につきます。

本記事では、土木施工管理技士の試験難易度について解説します。合格するための学習方法についてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。


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目次

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土木施工管理技士とは?

土木施工管理技士は、1級2級に分類されている施工管理技士の国家資格の1つです。

取得することで、土木工事に関する施工計画の作成工程管理安全管理品質管理といったさまざまな業務に従事できます。

ちなみに、土木工事には以下のようなものが該当します。

  • 河川工事
  • 道路工事
  • 橋梁工事
  • 海岸工事
  • トンネル工事
  • 上下水道工事
  • 土地区画整理工事
  • ダム工事
  • 空港建設工事
  • 災害時の復旧工事

上記のような現場では、土木施工管理技士が主任技術者や監理技術者として従事して施工管理業務を行います。

資格を有していることで現場責任者として従事できるため、土木施工管理技士は非常に貴重な存在といえるでしょう。

土木施工管理技士の合格率と合格基準

土木施工管理技士の資格を取得する場合、試験に合格しなければなりません。

ここでは、土木施工管理技士の合格率と合格基準について、1級・2級に分けてご紹介します。

2級土木施工管理技士の過去5年間の合格率と合格基準

2級土木施工管理技士の合格基準は、第一次・第二次検定ともに「総得点が60%以上」です。全体の6割以上正答すれば合格となります。

2級土木施工管理技士の過去5年間における合格率は、以下の通りです。


実施年度 区分 受験者数 合格者数 合格率
令和7年度 第一次検定 14,030人 7,274人 51.8%
第二次検定 21,111人 11,341人 53.7%
令和6年度 第一次検定 13,593人 5,840人 43.0%
第二次検定 18,806人 6,646人 35.3%
令和5年度 第一次検定 15,526人 6,664人 42.9%
第二次検定 26,178人 16,464人 62.9%
令和4年度 第一次検定 16,041人 10,175人 63.4%
第二次検定 32,916人 12,409人 37.7%
令和3年度 第一次検定 14,557人 10,229人 70.3%
第二次検定 32,847人 11,713人 35.7%

参照:日本建設情報センター「土木施工管理技士 合格率の推移」

合格率を見ると、第一次検定が60%〜70%の合格率なのに対して、第二次検定の合格率は30%〜40%と低い傾向です。

そのため、合格するためには第二次検定の対策が重要になります。

また、第一次検定も受験者の3〜4割は不合格となっています。合格率が高いからと油断せず、合格者側になるための対策を怠らずに行いましょう。

1級土木施工管理技士の過去5年間の合格率と合格基準

1級土木施工管理技士の合格基準は、2級と同様に第一次・第二次検定ともに「総得点が60%以上」です。

第一次検定は、全体の6割以上正答するだけでなく、施工管理法(応用能力)も6割以上の正答が必要です。

1級土木施工管理技士の過去5年間の合格率は、以下の通りです。


実施年度 区分 受験者数 合格者数 合格率
令和7年度 第一次検定 47,715人 20,547人 43.1%
第二次検定 24,667人 9,603人 38.9%
令和6年度 第一次検定 51,193人 22,705人 44.4%
第二次検定 27,220人 11,224人 41.2%
令和5年度 第一次検定 32,931人 16,311人 49.5%
第二次検定 27,304人 9,060人 33.2%
令和4年度 第一次検定 38,672人 21,097人 54.6%
第二次検定 24,462人 7,032人 28.7%
令和3年度 第一次検定 37,726人 22,851人 60.6%
第二次検定 26,558人 9,732人 36.6%

参照:日本建設情報センター「土木施工管理技士 合格率の推移」

1級の合格率を見ると、全体的に2級よりも低い傾向です。第一次検定が50%〜60%、第二次検定が28%〜41%で推移しています。

そのため、試験対策は2級よりもしっかり行うことが大切です。とはいえ、決して合格が不可能な難易度ではありません。計画的かつ効率的に対策しましょう。

土木施工管理技士の難易度

先ほど土木施工管理技士の合格率について解説しましたが、正直なところ、資格の難易度は合格率だけでは分かりません。

さまざまな要素を踏まえたうえで、資格の総合的な難易度を判断することが大切です。

ここでは、以下3つの要素から土木施工管理技士の難易度を解説します。

  • 受験する年齢層からみた難易度
  • 試験内容からみた難易度
  • 他資格との合格率の違いからみた難易度

受験する年齢層からみた難易度

土木施工管理技士を受験する年齢層は、20代〜30代をはじめ、30代を超える社会人の方が多い傾向です。

というのも、2級の第二次検定、1級の第一次・第二次検定には受験資格があるため、誰でも受験できるわけではありません。

2級の第一次検定は受験資格がないため、17歳以上であれば誰でも受験できます。

土木施工管理技士を取得するまでには数年間の実務経験を必要とするため、学生ではなく社会人になってから取得を目指す方が多いというわけです。

そのため、受験資格を満たすことも考慮すれば、土木施工管理技士は合格率以上に取得が難しい側面があります。

ただし、試験対策は実際の現場経験をもとに新規で知識をつけながら効率よく行えば、合格する力は身につきます。

試験日までの勉強スケジュールを立てて、継続して勉強しましょう。

試験内容からみた難易度

次に、土木施工管理技士の試験内容から難易度を確認しましょう。

参考として、試験内容(例)は以下の通りです(年度により見直し・変更の可能性があります)。

項目 区分 第一次検定 第二次検定
試験時間 2級土木施工管理技士 2時間10分 2時間
1級土木施工管理技士 午前:2時間30分
午後:2時間
2時間45分
解答形式 2級土木施工管理技士 四肢択一式のマークシート方式 記述式
1級土木施工管理技士 四肢択一式のマークシート方式 記述式
出題数 2級土木施工管理技士 全61問中40問選んで解答(合格ラインは24問以上の正答) 全9問出題されて7問選んで解答
1級土木施工管理技士 全96問中65問選んで解答(合格ラインは39問以上の正答) 全11問出題されて7問選んで解答
出題範囲 2級土木施工管理技士 土木工学等・施工管理法・法規 施工管理法
1級土木施工管理技士 土木工学等・施工管理法・法規 施工管理法

参照:一般財団法人 全国建設研修センター

1級と2級の試験内容をみると、まず出題数が異なります。1級の方が第一次・第二次検定ともに多く、範囲も広くなっています。

難易度として比較した際、1級の方が難しい傾向です。

また、第二次検定はマークシートではなく記述式です。実際に自分が携わった工事内容に関して記述する問題も出題されます。

そのため、記述式に慣れていない方や苦手な方にとっては、第二次検定の難易度は高いといえるでしょう。

合格率だけで見た際は難しく感じないかもしれませんが、細かな内容を見ると対策が必要なポイントがいくつかあるのが土木施工管理技士の特徴です。

また、試験内容の見直しが行われることもあるため、最新の情報を確認しながら対策することが重要です。

他資格との合格率の違いからみた難易度

土木施工管理技士は、他の建築系の資格と比較しても難易度は高いのでしょうか?

ここでは、類似した資格との合格率の違いを確認しましょう(例)。

実施年度 1級土木工事施工管理技士 1級建築工事施工管理技士 1級管工事施工管理技士
令和7年度 43.1% 48.5% 38.7%
令和6年度 44.4% 36.2% 52.3%
令和5年度 49.5% 41.6% 37.5%
令和4年度 54.6% 46.8% 42.9%
令和3年度 60.6% 36.0% 24.0%

他の資格と比較すると、土木施工管理技士は施工管理技士系の資格の中でも合格率が比較的高い傾向です。

ただし、受験資格があるため、誰でも簡単に取得できるというわけではありません。

取得したい資格を絞り、受験資格を満たしながら挑戦するのがよいでしょう。


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土木施工管理技士資格をとるメリット

土木施工管理技士の資格を取得するメリットは、以下の通りです。

  • 大規模工事などにも従事できる
  • 昇進などのキャリアアップが期待できる
  • 企業側であれば土木工事に関する技術評価が高まる

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

メリット①大規模工事などにも従事できる

土木施工管理技士の中でも1級を取得した場合、大規模な工事に従事できるのがメリットです。

1級を取得すると管理技術者として認められるため、今現在よりも仕事の幅を広げられます

さまざまな現場で経験を積むと、知識や技術力、現場での判断能力が高まるのが特徴です。結果、企業側からより重宝される人材となれるでしょう。

また、高い技術力や判断力を有した人材は転職や独立でも有利に働きます。

将来的な働き方も含めて、さまざまな工事で現場経験を積みたい方は、1級土木施工管理技士の資格取得を目指しましょう。

メリット②昇進などのキャリアアップが期待できる

土木施工管理技士を取得していると、昇進などのキャリアアップが期待できます。

資格を有していることで、技術者としての付加価値が高まるためです。

また、現在の建設業界では土木施工管理技士を含めた有資格者が不足しています。企業側は、有資格者や技術者がいなければ仕事を請け負えません。

そのため、土木施工管理技士は資格を取得すると転職や就職でも有利に働くのが特徴です。

キャリアアップを狙えるだけでなく、現在よりも良い待遇の企業を探して、働きやすい環境を実現しやすくなるでしょう。

メリット③企業側であれば土木工事に関する技術評価が高まる

土木施工管理技士の取得者が企業に属する場合、企業側にもメリットがあります。具体的には、土木工事に関する技術評価が高まる傾向です。

現在、入札制度を取り入れている企業は多く、施工管理技士の国家資格である土木施工管理技士を取得していると、企業の技術評価が高まります。

評価が高まると、施工会社の選定において有利に働きやすくなるのが特徴です。

また、土木施工管理技士の資格を有して企業に勤めていると、資格手当が支給される場合もあります。

資格手当は資格を取得しているだけで支給されるため、年収をアップさせるために重要です。

そのため、土木施工管理技士は積極的に取得を狙ってよい資格といえるでしょう。

土木施工管理技士コラム02

土木施工管理技士の学習時間と学習方法

ここまでで、土木施工管理技士の難易度や取得するメリットについて解説しました。

ただ、試験に向けてどのように勉強したらよいか分からない方もいるのではないでしょうか。

ここでは、土木施工管理技士に合格するための学習時間や学習方法を詳しく解説します。

土木施工管理技士の合格に必要な学習時間

土木施工管理技士に合格するために必要な学習時間は、100〜400時間程度が目安です。

決して短い学習時間ではないため、計画的に対策する必要があります。

また、試験は第一次検定と第二次検定の2種類があります。第二次検定は第一次検定と違った出題形式なので、各試験でしっかり対策することが大切です。

どのような問題が出題されるのか把握した上で、試験日までのスケジュール調整を行い、効率よく勉強していきましょう。

学習方法①独学で対策する

学習方法の1つ目が、独学での対策です。

独学はコストを抑えやすく、自分自身で試験日までの学習スケジュールを立てて継続できる方におすすめです。

一方で、独学で合格するためにはモチベーション維持だけでなく、自分の課題を見つけて克服する力も必要です。

学習する際は、参考書と過去問題を併用して試験の傾向を掴みましょう。少しずつ解ける問題を増やし、苦手分野を対策することで効率よく合格する力が身につきます。

学習方法②講習会に参加して対策する

学習方法の2つ目が、講習会に参加して対策する方法です。

講習会を取り扱う機関によっては、土木施工管理技士などを含めた国家試験の対策講習を開催しています。

講習会は、自分が受験する区分(1級・2級)などに分けて対策できるのが特徴です。

受講したい科目に絞って対策できるため、独学よりも効率よくレベルアップできます。

お住まいの地域で講習会が開かれている場合などは、受講を検討するとよいでしょう。

学習方法③通信講座を受講する

独学が苦手だけど講習会に参加するのも面倒と感じる方であれば、通信講座の受講がおすすめです。

通信講座を活用すると、場所や時間に関係なく土木施工管理技士の勉強ができます。

特に土木施工管理技士は社会人の受験者が多く、仕事をしながら勉強するのは容易ではありません。

そういった場合、通信講座を活用すれば、休憩時間や通勤・退勤途中の交通機関内など、隙間時間を活用して学習できます。

専門講師の動画講義などを通じて、苦手分野を効率よく克服できる環境が整うのもメリットです。

まとめ

本記事では、土木施工管理技士の試験難易度について、合格するための学習方法などとあわせて解説しました。

土木施工管理技士は、2級・1級ともに合格率が極端に低いというわけではありません。

そのため、試験日までにスケジュールを立てて対策すれば、合格する力は十分に身につきます。

ただし、第一次検定と第二次検定の2種類があり、出題形式が異なるため、それぞれに合わせた対策が必要です。

また、令和6年度試験から試験内容の見直しが行われることもあるため、最新情報を確認しながら準備を進めましょう。

合格率を高めるためには、試験についての知見があるCIC日本建設情報センターの受験対策講座などの着実な学習で、一発合格を目指すのが現実的です。


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