危険物取扱者甲種の合格率と難易度は?合格するための学習方法や学習時間の目安もご紹介

危険物取扱者甲種の合格率と難易度は?
合格するための学習方法や学習時間の目安もご紹介

危険物取扱者コラム10

危険物取扱者甲種は、さまざまな危険物に対応できる資格。

取得を目指している方も、多いのではないでしょうか。

その際に気になる項目として、合格率や難易度が挙げられます。

甲種への合格は、どれだけ難しいのでしょうか。

また合格するためにはどのような学習を行い、どのくらいの期間をかければよいのでしょうか。

この記事ではこれらの点について、詳しく解説していきます。

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危険物取扱者甲種とは?

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危険物取扱者甲種は、危険物取扱者の最も上位の資格です。

すべての危険物について、取り扱いと定期点検、保安の監督を行えることが特徴。

合格者は危険物のスペシャリストであり、価値の高い資格です。

特に多種多様な危険物を扱う職場で、価値を発揮することでしょう。

なお危険物取扱者甲種についての詳しい情報は、「危険物取扱者甲種とは?できることや種別の違い、受験資格から取得のメリットまで解説」記事をご参照ください。

危険物取扱者甲種の合格率と合格の基準は?

試験の合格率は、資格の難易度を知る代表的な尺度です。

危険物取扱者甲種の合格率はどのくらいか、また合格の基準について詳しく確認していきましょう。

過去5年間の合格率

危険物取扱者甲種試験の合格率は、おおむね35~40%前後となっています。

過去5年間の合格率の推移を、以下の表で確認していきましょう。

年度 合格率 受験者数 合格者数
2020年度(令和2年度) 42.5% 17,957人 7,632人
2019年度(令和元年度) 39.5% 19,540人 7,721人
2018年度(平成30年度) 39.8% 20,977人 8,358人
2017年度(平成29年度) 37.3% 22,504人 8,388人
2016年度(平成28年度) 33.5% 22,845人 7,653人

出典:消防試験研究センター「試験実施状況」

合格基準

危険物取扱者甲種に合格する条件は、すべての科目について正答率が60%以上となっています。

以下に挙げる3つの科目について、正答率が60%未満の科目が1つでもあると合格できません。

  • 危険物に関する法令
  • 物理学及び化学
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法

合格には、弱点の科目をできるだけつくらない工夫が求められます。

特に「物理学及び化学」は問題数が10問と少ないため、ケアレスミスでとりこぼさないよう注意が必要です。

危険物取扱者甲種の難易度

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危険物取扱者甲種は、他の資格よりも難しいのでしょうか。

この点を気にする受験者も多いでしょう。

ここでは危険物取扱者の乙種や丙種、また関連する資格と比較し、難易度を解説していきます。

乙種や丙種との比較

危険物取扱者の資格全体で見た場合、甲種は乙種や丙種と比べて、試験範囲が格段に広いことが特徴です。

以下の表で確認していきましょう。

試験の種類 出題対象となる危険物の範囲
甲種 第1類から第6類まで、すべての危険物
乙種 出願した類に属する危険物
丙種 第4類の一部(ガソリン、灯油、軽油、重油等)

甲種の受験者は以下に挙げるすべての危険物を熟知し、設問に答えられるよう準備しなければなりません。

  • 酸化性固体
  • 可燃性固体
  • 自然発火性物質及び禁水性物質
  • 引火性液体
  • 自己反応性物質
  • 酸化性液体

そもそも甲種には受験資格があるため、乙種や丙種のように誰でも受験できる試験ではありません。

幅広い範囲の知識を得て試験に臨まなければならない甲種は、乙種や丙種よりも難易度の高い資格です。

関連する資格との比較

危険物取扱者に関連する資格には、以下の3つが挙げられます。

  • 消防設備士
  • 毒物劇物取扱者
  • 有機溶剤作業主任者

これらの試験は、危険物取扱者甲種よりも難しいのでしょうか。

それぞれについて、比較していきましょう。

消防設備士

消防設備士は、消防設備の整備や点検を行える資格です。

担当業務の範囲が異なるため、危険物取扱者との難易度の比較は単純ではありません。

しかし以下の情報から、消防設備士甲種のほうが難易度は高いと考えられます。

  • 甲種は1類から5類までのほかに、上位の資格として「甲種特類」がある
  • 危険物取扱者と異なり、乙種の資格を複数取得しても甲種の受験資格は得られない
  • 消防設備士甲種の資格を得ると、消防設備の工事も行える

危険物を扱う職場では、消防設備士の資格があると役立ちます。

乙種は受験資格がなく、甲種よりも難易度は低いです。

まずは乙種からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

毒物劇物取扱者

毒物劇物取扱者は、人や動物に害を与える物質を扱える資格です。

危険物に該当する物質もあるため、関連のある資格といえるでしょう。

薬剤師など、試験を受けなくても資格を得られる方がいることも特徴に挙げられます。

毒物劇物取扱者試験の難易度は、危険物取扱者甲種と比べると低いです。

一方で資格の価値や知名度は、危険物取扱者のほうが高くなっています。

有機溶剤作業主任者

有機溶剤はさまざまな産業でよく使われますが、人体に悪影響をおよぼすリスクがあるため使い方に注意が必要です。

有機溶剤にはアセトンやメタノール、ガソリンといった危険物も含まれています。


有機溶剤作業主任者の資格は、2日間の講習を受講し修了試験に合格すれば得られます。

試験は1時間、60点以上(但し各科目とも40%以上の正答が必要)で合格。

危険物取扱者甲種よりもやさしい資格です。

タイプ別・おすすめの学習方法と学習期間の目安

危険物取扱者甲種に適した学習方法は、お持ちのスキルや経験により異なります。

ここからは3つのタイプに分け、合格に近づく学習方法と目安となる学習期間を確認していきましょう。

乙種のうち4つ以上の類に合格している方

すでに危険物取扱者乙種の資格をお持ちで4種類以上の類に合格している方は、以下に重点を置いて学習を進めることをおすすめします。

  • 「物理学及び化学」の科目
  • 資格を取得していない類の「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」

勉強時間の目安は100~120時間程度、学習期間は3カ月から4カ月を目安にするとよいでしょう。

甲種では「物理学及び化学」科目の難易度が上がるため、文系出身の方は特に重点を置き、時間をかけて学ぶ必要があります。

一方、大学などで化学を学んだ方は化学の知識があるぶん、さらに短い学習期間で試験に臨むことも可能です。

大学で化学を学んだ方で、いきなり甲種を受ける方

大学等で化学を学んだ方は、化学の知識があるぶんだけ有利です。

一方でいきなり甲種を受験する場合は、以下の項目を押さえておく必要があります。

  • 危険物に関する法令
  • 危険物ごとの性質や消火の方法

これらの項目は暗記が必要であり、把握しておくべき情報も多いことに注意しましょう。

勉強時間の目安は150~180時間程度。

4~6カ月ほどをかけて、合格に必要な知識をインプットしておきましょう。

もちろん1日2時間程度の勉強時間を取れる方なら、2~3カ月での合格も可能です。

実務で危険物を扱っている方

実務で危険物を扱う方は、何らかの危険物取扱者の資格をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

仕事で扱う危険物については、取り扱いの注意点や守るべき法令などをよく把握していることでしょう。


合格の鍵は、仕事で扱わない危険物の理解度です。

「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」に、多くの時間を割くこととなるでしょう。

この科目は暗記が必要なため、合格レベルに到達するにはある程度の期間を要します。

勉強時間の目安は60~100時間程度、2~3カ月前からの学習開始がおすすめです。

危険物の資格を多く持っている方は、勉強時間を短くすることが可能です。

合格を目指した学習のポイント

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せっかく危険物取扱者甲種を目指すなら、一度の試験で合格したいもの。

ここからは危険物取扱者甲種に合格するポイントを5つ取り上げ、その理由を詳しく解説します。

未修得分野のマスターに多くの時間を配分しよう

「タイプ別・おすすめの学習方法と学習期間の目安」でも解説したとおり、甲種の合格は未修得分野のマスターが鍵を握ります。

まだ合格していない類や仕事で扱ったことのない危険物を中心に、学習を進めましょう。

また学校で学ばなかった分野への取り組みも重要です。

文系出身の方は物理化学、理系出身の方は法令などの暗記科目に重点を置いて学びましょう。

満点を目指すよりも弱点分野に重点を置いた学習を

危険物取扱者甲種の試験は、すべての科目で6割以上の正答が必要です。

たとえば「法令は満点。しかし物理化学では半分しか正解できない」

という方は、トータルで6割以上の正答率をあげていても合格できません。

合格に近づくためには、弱点分野に重点を置いた学習がおすすめです。

得意科目で満点を狙う必要はありません。

わからない分野は時間をかけてテキストを読む、正解できなかった問題の復習をていねいに行うことは、合格への近道です。

市販のテキストや問題集など、専門家が監修した教材を使う

危険物取扱者は受験者の多い資格であるぶん、さまざまな教材から選択できます。

試験対策サイトや動画のなかには、無料で公開されているものもあります。

「無料の教材を使えばコストパフォーマンス抜群」と思う方も多いと思いますが、利用には注意が必要です。

なぜなら無料の教材は、必ずしも専門家が監修しているとは限らないため。

誤った知識を覚えて試験に臨むと、合格が遠のいてしまいます。

そもそも資格試験の問題は、専門家が作成しています。

このため学習にも市販のテキストや問題集など、専門家が監修した教材を使いましょう。

正しい知識を得ることは、合格への重要な条件です。

過去問を活用する

甲種の合格には試験の形式に慣れること、時間内に解答を終えられることも重要です。

過去問を活用し、試験に慣れておきましょう。

また出題傾向を押さえておくことも、重要なポイントに挙げられます。

あなたが誤答しがちな分野の問題は、裏返すと試験で重点的に問われやすいポイント。

復習し理解を進めることで、合格へ近づけます。

効率よく学びたい方は通信講座の活用もおすすめ

危険物取扱者甲種を目指す方のなかには現場の第一線で働く方など、多忙な方もいます。

「最短の時間で効率よく学び、合格を勝ち取りたい」という方もいるのではないでしょうか。


このような方には、通信講座の活用がおすすめです。

合格に必要なポイントを厳選していることが大きなポイント。

もちろん教材は、専門家が監修しています。

なにより「送られた教材でしっかり学べば合格できる」という安心感を得られることは、大きな魅力です。

甲種を目指すなら、日本建設情報センターの試験対策講座をおすすめ

これから危険物取扱者甲種を目指す方は、日本建設情報センターの試験対策講座がおすすめです。

テキストや問題集はもちろん、動画教材の提供もあります。

専門家が解説するわかりやすい講義を、いつでもどこでも視聴し学べることは大きな魅力です。


特にWebコースなら、スマートフォンによる視聴も可能。

通勤時間やすきま時間を使って学べます。

日本建設情報センターの試験対策講座を活用することで、無駄なく最短の時間で合格を勝ち取ることが可能です。

まとめ

危険物取扱者甲種は、乙種や丙種よりも難しいことは事実です。

しかし甲種の受験資格がある方なら、全く歯が立たないことはないでしょう。

学校や試験勉強で学ばなかった分野や実務で扱わない危険物を重点的に学習することで、合格への道が開けます。


甲種は難しい資格だからこそ、資格の評価も高くなっています。

早めに学習を始めて弱点の強化を行い、合格へつなげましょう。

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