「フルハーネス型墜落制止用器具」特別教育の義務化
2019年2月1日施行の労働安全衛生規則の改正により、墜落の危険性がある作業のうち、特に危険性の高い業務を行う労働者は、特別教育を受講することが義務付けられています。
特に危険性の高い業務とは、「高さが2m以上の作業床(一般的には足場の作業床、機械の点検台等)、手すりや囲い等を設けることが困難な場所でフルハーネス型安全帯を使用して行う作業(ロープ高所を除く)などの業務」を指します。
墜落制止用器具は「フルハーネス型」の使用が原則
墜落制止用器具の使用はフルハーネス型を採用することが原則ですが、フルハーネス型を着用する者が墜落時に地面に到達するおそれがある場合(高さ6.75m以下)は、「胴ベルト型(一本つり)」を使用することができます。

安全衛生特別教育の義務化
高さが2m以上の箇所であって作業床、手すり、囲い等を設けることが困難な場所において、墜落制止用器具のうちフルハーネス型を用いて行う作業(ロープ高所を除く)に係る業務を行う労働者は、特別教育(学科4.5時間、実技1.5時間)を受けなければなりません。但し、保有する資格や実務経験などにより講習の一部が免除されます。
特別教育の受講対象
労働安全衛生規則第36条第41号で義務付けられているのは、「高さが2m以上の箇所であって作業床を設けることが困難なところにおいて、フルハーネス型墜落制止用器具を用いて行う作業に係る業務」に限られます。
但し、一連の作業過程の一部で、作業床を設けることが困難な箇所でフルハーネス型墜落制止用器具を使用する場合も対象に含まれます。
具体的には、「建築鉄骨の組立て、解体又は変更作業」、「柱上作業(電柱等)」、「送電線架線作業」、「木造家屋等の低層住宅での作業」、「足場の組立て等作業の足場板設置、撤去作業」等が一例として挙げられます。
特別教育を受講せずに作業を行うと適用される罰則
フルハーネス着用と特別教育の義務化にも関わらず、未受講者を従事させた場合、作業者と事業者の両方に対し罰則が適用されます。 作業者に対しては50万円以下の罰金、事業者に対しては6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金となります。
講座案内
受講料 13,200円(税・教材費込)
開催地域 | 日程 | 講義時間 | 講習会場 |
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注意事項
- ※申し込み後、CICより送信する「受講申込内容ご確認メール」(自動返信)をもって受講票といたしますので、会場でメールの画面または印刷したものをお見せください。
- ※FAXでお申込みの方は、FAXお申込み用紙をもって受講票といたしますので、講習会当日はFAX用紙をご持参の上会場にお越しください。
- ※教材は、会場にて直接お渡しいたします。
- ※厚生労働省の教育実施要領に基づき合計6時間のカリキュラムをすべて修了したことを証明する修了証を講習会終了時に交付いたします。
講座カリキュラム
フルハーネス型墜落制止用器具特別教育
【注】当社の講座カリキュラムでは、学科の一部受講免除は行っておりません。受講者には全科目を規定時間以上受講していただき、修了証は全科目を受講された受講者にのみ発行いたします。
横にスワイプで左右にスライドできます。
科目 | 範囲 | 講習時間 | |
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学科 | 作業に関する知識 |
①作業に用いる設備の種類、構造及び取扱い方法 ②作業に用いる設備の点検及び整備の方法 ③作業の方法 |
1時間 |
フルハーネスに関する知識 |
①墜落制止用器具のフルハーネス及びランヤードの種類及び構造 ②墜落制止用器具のフルハーネスの装着の方法 ③墜落制止用器具のランヤードの取付け設備等への取付け方法及び選定方法 ④墜落制止用器具の点検及び整備の方法 ⑤墜落制止用器具の関連器具の使用方法 |
2時間 | |
労働災害の防止に関する知識 |
①墜落による労働災害の防止のための措置 ②落下物による危険防止のための措置 ③感電防止のための措置 ④保護帽の使用方法及び保守点検の方法 ⑤事故発生時の措置 ⑥その他作業に伴う災害及びその防止方法 |
1時間 | |
関係法令 | 安衛法、安衛令及び安衛則中の関係条項 |
0.5時間 | |
実技 | 墜落制止用器具の使用方法等 |
①墜落制止用器具のフルハーネスの装着方法 ②墜落制止用器具のランヤードの取付け設備等への取付け方法 ③墜落による労働災害防止のための措置 ④墜落制止用器具の点検及び整備の方法 |
1時間30分 |
- ※実技教育で、普段使用されているご自身の体型に合ったフルハーネスを使用されたい方は、当日会場にご持参いただいて構いません(※会場にはサイズの異なるフルハーネスを5つご用意しております)。
- ※当日は実技教育を行いますので、作業服または動きやすい服装でお越しください。
教材・修了証
フルハーネス型墜落制止用器具特別教育
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学科講義では「フルハーネス型墜落制止用器具の知識 ー特別教育用テキスト- 改訂第3版(中央労働災害防止協会編)」を使用します。実技講義は、担当講師と同一施設にて対面での講義を行います。
- ※受講料には、教材費及び消費税等すべて含まれています。
- ※教材は、実施日に会場にてお渡しします。
- ※修了証は、受講条件を満たした受講者にのみ、講義終了後にお渡しします。
※画像はイメージです。
申込みから受講までの流れ
クレジットカード・郵便振替・銀行振込
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1.
お申込みボタンをクリック数量等を選択して次へ進み、受講お申込み確認画面が表示されたら内容を確認してください。
間違いがなければ次のお客様情報の入力に進んでください。 -
2.
お客様情報、
お支払方法を入力し送信お客様情報を入力し、次へ進むとお支払い方法の選択画面に移ります。ご希望のお支払方法を選択して次へ進みます。
お支払方法は、クレジットカード・郵便振替・銀行振込をご利用頂けます。 -
3.
お申込の確認お申込み内容の確認画面が表示されたら内容を確認し、間違いがなければ「同意します」にチェックを入れ申込みを完了してください。
お申込み後、弊社よりお申込内容を確認できるメールを送信いたします。 -
4.
会場で受講入場の際に、お申込み後にCICからお送りしたメールをお見せください。
教材は、会場にて直接お渡しいたします。 -
5.
修了証の発行講義終了後、修了証を発行しその場でお渡しいたします。
※ご本人様が確認できる身分証明証をご持参いただきますようお願い致します。
(免許証・健康保険証・パスポートなど)。
FAXでのお申込み
下記のボタンからFAX用紙をダウンロード・印刷し、必要事項をご記入の上送信ください。
※FAXでお申込みの方は、FAXお申込み用紙をもって受講票といたしますので、講習会当日はFAX用紙をご持参の上会場にお越しください。
受講申込みに際しての注意事項
- ご連絡用としてメールアドレスを登録していただきます。
- 本講座で得た個人情報は 弊社プライバシーポリシーに則り取扱います。
- 虚偽の内容で申告した場合、当社は一切の責任を負いかねます。
- 修了証を発行する際に、身分証明証のご提示をお願いいたします。
- 発行した修了証は、必ずその場で氏名等をご確認いただき、誤り等はその場で運営スタッフにお申し付けください。
- 発行した修了証の紛失等について、当社は一切の責任を負いかねます。
- 申込みいただいた日程にてご参加が困難になった場合は他の日程にて振替え致します。こちらからご連絡ください。
- 会議室から退室またはお帰りの際には、貴重品の紛失やお忘れ物をされないようお気を付けください。当社は一切の責任を負いかねます。
「受講申し込み」をもって上記の全事項に同意したものとみなしますので、必ず受講申し込み前に各注意事項の内容をお読みください!
建設事業主等に対する助成金制度
フルハーネス型墜落制止用器具を用いて行う作業に係る特別教育は助成金の利用が可能です。
<注意点>
平成30年6月19日以降に開始された実習のうち、賃金助成については1日3時間以上の実習が支給対象となります。
・受講料の一部、受講期間の賃金の一部が助成されます。
・助成金をご利用の際は、最寄の都道府県労働局またはハローワークに受給資格があるかどうかをお問い合わせの上お申し込みください。