【仕事が激務?】電気工事士がやめとけと言われる理由と向く人と向かない人について

【仕事が激務?】電気工事士がやめとけと言われる理由と向く人と向かない人について

電気工事士コラム7

電気工事士は、電気設備の工事に従事する仕事ですが、体力面や精神面からやめとけといった意見が多く見受けられます。

これから電気工事士の資格を取得して就職・転職を考えている方の中で「実際はどうなの?」とお悩みの方はいるのではないでしょうか?

本記事では、電気工事士がきつい・やめとけといわれる具体的な理由と資格を取得するメリット、資格が活かせる仕事について解説します。

電気工事士に向く人と向かない人についてもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

電気工事士はきつい?

インターネットを見てみると「電気工事士はやめた方が良い」「電気工事業界はブラック企業が多い」といった意見があります。

結論からお話しすると、電気工事業界にブラック企業があるのは事実です。これは、仕事の量や人間関係、金銭的な面からきついと感じるのが主な理由として挙げられます。

ただし、電気工事業界全体にブラック企業が多いといったわけではありません。結局のところ、企業によって異なります。

電気工事士が働ける主な業界は、建築系電気工事・鉄道系電気工事・電力会社です。このほか、他資格も取得するとビルメンテナンス業界にも従事できます。

そのため、電気工事に関係する企業は非常に多いのが特徴です。企業数が多いため、中にはブラック企業と呼ばれるものも存在します。

大事なのは、勤める前に自分の意見をしっかり伝えることです。自分が譲れない点を持ち、面談や就職前のタイミングで入念に確認しておきましょう。

電気工事士がやめとけといわれる理由は?

先ほどは、電気工事士がきついかどうかに注目して解説しましたが、実際にやめとけといわれる理由にはどういったものがあるのでしょうか?

やめとけといわれる主な理由が次の3つです。

  • 肉体労働である
  • 繁忙期が激務である
  • 見習い時代の年収が低い

ここからは、それぞれの内容について詳しく解説します。

理由①肉体労働である

電気工事士の中でも屋外作業が多い企業で仕事する場合、暑さや寒さを強く感じやすいです。また、重い荷物の運搬や高所作業など力仕事以外にも体力が必要な場面もあります。

電気工事士自体が電気を取扱うため危険を伴いますが、肉体労働による怪我などを含めてやめとけといわれる理由に繋がります。

休憩時間などは設けられていますが、電気工事士の仕事は立ちっぱなしが多いため、そういった面でも体力が必要な仕事といえるでしょう。

理由②繁忙期が激務である

エアコンの取付け・取外しなどを担っている企業は、6~8月などのエアコンを頻繁に稼働する時期が繁忙期となります。

エアコンの取付けや取外しなどは、大人数ではなく少人数で回すこともあるでしょう。そのため、若い時はサポート役として現場を行ったり来たりすることが多いです。

ただし、少人数での作業は人手不足にも関わらず仕事を受注している企業側にも問題があるため、きついと感じる場合は転職を視野に入れることで解決できます。

理由③見習い時代の年収が低い

電気工事士は、一人前になるまで2~3年の期間を要します。それまでは見習いの期間となりますが、給料が安いといった面でやめとけといわれる理由に繋がりやすいです。

見習い時代の年収相場は250万円~350万円です。

経験を積むごとに年収は上昇しますが、仕事の忙しさに対して割に合わないと感じる部分がきついと感じる理由に繋がるでしょう。

ただし、年収をアップさせる方法もあります。具体的には、第一種電気工事士やボイラー技士・電験三種などの資格を取得する、経験を積んで独立するといった方法です。

電気工事士が年収を上げるためには、資格手当やキャリアアップ、独立を視野に入れて仕事するのがよいといえるでしょう。

資格取得のメリット

電気工事士を取得するメリットとしては、主に次の3つあります。

  • 転職に有利になる
  • 社会的な信用度が高くなる
  • 資格手当がつく職場もある

ここでは、それぞれのメリットについて詳しくご紹介します。

メリット①転職に有利になる

電気工事士は、第一種・第二種の両方ともに需要が高いため、資格を取得すると転職で有利に働きます。

転職先としては、電気工事会社が主な職場です。消防設備士やボイラー技士などの資格を取得している場合は、ビルメンテナンス業界への転職も狙えます。

「今の職場がブラック企業で辛い」といった方は、別の職場へ転職するのも1つの方法です。ブラック企業で精神や肉体を摩耗し続けるのは避けた方がよいでしょう。

大手転職サイトの求人でも電気工事士を募集している企業は600~1,900件あるため、自分が好む勤務スタイルで働ける企業を探してください。

メリット②社会的な信用度が高くなる

電気工事士は、業務独占資格に該当します。業務独占資格とは、資格保有者でしか、仕事に従事することを認められていない資格のことです。

そのため、電気工事士の資格を取得していると社会的な信用度が上がります。特に、電気は現代社会になくてはならない存在であるため、電気工事士の仕事は需要が高いです。

業務独占資格に関係した仕事がすぐになくなることは考えづらいため、電気工事士は将来的にも残る可能性の高い資格といえるでしょう。

メリット③資格手当がつく職場もある

第一種・第二種電気工事士を取得していると、職場によっては毎月の給料に資格手当がつく場合もあります。

具体的な支給金額は企業によって異なりますが、第二種電気工事士の資格手当の目安としては3,000円~5,000円です。第一種電気工事士になると5,000円~10,000円の資格手当が期待できます。

資格を保有しているだけで自動的に年収がアップするため、第一種・第二種電気工事士を取得する大きなメリットといえるでしょう。

電気工事士の資格を活かせる仕事

電気工事士の資格を活かせる仕事には、主に次の3つがあります。

  • 屋内・屋外電気配線工事
  • ビルメンテナンス(ビル管理)
  • エアコンの取付け・取外し
  • サービスエンジニア
  • 電気主任技術者

ここでは、それぞれの仕事内容について詳しくご紹介します。

仕事①屋内外電気配線工事

電気工事士が従事することの多い配線工事には屋外配線と屋内配線の2種類あります。屋外配線は、高所作業による配線工事となるため、体力のない方には厳しい仕事です。

更には、直射日光や風などの影響を受けます。天候や季節の影響をあまり受けたくないといった方は、屋内配線工事に従事しましょう。

屋内配線は、完成前の公共施設や既存の施設内の電気工事を行う仕事です。落下などの危険も屋外配線よりかは伴いません。

大きな公共施設の屋内配線であれば、数ヶ月単位の仕事となることもありますが、完成した時の達成感を得られるため、電気工事士の資格を存分に活かせる仕事といえます。

仕事②ビルメンテナンス(ビル管理)

通称「ビルメン」と呼ばれるビルメンテナンスは、ビルにおける設備・管理を行う仕事です。具体的には、次の設備における点検・管理を担います。

  • 電気設備
  • 水道設備
  • エレベーター管理
  • ボイラーなど

そのため、ビルメンテナンスの仕事では、電気工事士以外の資格(ボイラー技士や危険物取扱者、第三種冷凍機械責任者)が必要です。

このほか、消防設備の点検が担える消防設備士の資格を取得していると更に働きやすくなるでしょう。

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仕事③エアコンの取付け・取外し

エアコンの取付け・取外しを行う仕事は、室内機を持ちあげる際に体力が必要です。ただし、高所作業などはないため、落下による怪我などの危険性はありません。

また、屋内であれば季節や天候による影響も少ないのが特徴です。作業時間に関しても2~3時間で終わるため、配線工事と比較して長時間同じ現場で従事することがありません。

経験を積んで技術を身につけた後は、件数をこなして実績を作り、キャリアアップや年収アップを狙えるでしょう。

仕事④サービスエンジニア

サービスエンジニアは、医療機器やセキュリティ機器など、専門的な機械が故障した際に修理に応じる仕事です。

仕事に従事する際には、第二種電気工事士の資格が必要になるため、誰でも従事できるわけではありません。

電気工事の基礎知識から修理する製品の構造・修理箇所などを瞬時に把握し、柔軟に対応する力が求められます。

仕事⑤電気主任技術者

電気工事士の資格は、電気主任技術者の仕事にも活かせます。ただし、電気主任技術者が行う点検の作業には電験三種以上の資格が必要です。

電気主任技術者は、保安・管理をメインとする資格・仕事であるため、電気工事には従事できません。そのため、点検時に電気設備の不良箇所を発見し、その場で修理するといった際には電気工事士の資格が必要です。

電気工事士を取得することで直接電気主任技術者として従事できるわけではありませんが、両方の資格を取得することで仕事の幅が広がるといった点では、大いに役立つ資格といえるでしょう。

電気工事士に向く人と向かない人

ここまでで、電気工事士がきつい・やめとけと言われる理由や資格を取得するメリットについて解説しました。

では、電気工事士に向く人と向かない人にはどんな違いがあるのでしょうか?ここからは、それぞれの特徴について詳しくご紹介します。

電気工事士に向く人

電気工事士に向いている人の特徴としては、次の通りです。

  • 参考書で基礎を固める図面通りに施工できる
  • コツコツと努力を継続できる
  • 体を動かす仕事がよい
  • 一人前になるまで経験を積める人

屋内配線工事などは配線図があるため、図面通りに施工できる力が必要です。

また、電気工事士は新しい知識を学ぶことが必要であるため、電気の分野について日々勉強できる努力が求められます。健康や体力を維持するための努力も大切でしょう。

このほか、学生時代運動部に所属しており、事務的な仕事よりかは体を動かす仕事の方が好きといった方も電気工事士に向いています。

一人前になるまでに2~3年の期間が必要となるため、電気工事士を通して自分なりに目標を立てておくことも重要といえるでしょう。

電気工事士に向かない人

一方で、電気工事士に向かない人の特徴としては、次の通りです。

  • 自己判断で施工する
  • 図面通りに施工できない
  • 努力の継続が苦手な方

上記に該当する場合は、体力の有無に関係なく厳しいです。というのも、電気工事士は電気を取扱うため、責任感が必要な仕事となります。

図面通りに正しく施工できない、自己判断で図面と異なる施工をした場合、大きな電気事故に繫がる可能性があります。

電気事故が発生した場合、自分以外も巻き込む可能性が高いため、配布された図面通りに施工できない方は電気工事士の仕事に向いてないといえるでしょう。

また、一人前になるまでは新しい技術や知識を吸収し続けることが大切です。自分には無理だとすぐ諦めるのではなく、コツコツと継続する力も電気工事士には必要といえます。

一種と二種どちらがおすすめ?

電気工事士には第一種と第二種の2種類設けられていますが、どちらを取得すればよいのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

結論としては、両方の資格がおすすめです。これは、第一種まで取得することで資格手当などによる年収アップが狙えるといった理由が挙げられます。

ただし、最初に取得するのは第二種電気工事士がおすすめです。試験内容に電気の基礎的な分野が多く登場します。

筆記と技能、両方の観点から電気工事士に必要な力の基礎を培えるため、電気業界にこれから従事する方にとって入門資格といえるでしょう。

また、第二種電気工事士を取得した後は、第一種電気工事士の取得がおすすめです。第二種電気工事士の範囲(600V以下の低圧)に加えて高圧の電気工事に従事できます。

高圧の電気工事に興味がないといった場合にも資格手当や転職しやすくなるといったメリットを得られるため、積極的に資格取得を狙いましょう。

まとめ

今回の記事では、電気工事士がきつい・やめとけといわれる理由について資格を取得するメリットや資格を活かせる仕事とあわせてご紹介しました。

電気工事士は、屋外による仕事といったイメージが強く、高所作業や天候・季節の影響を強く受けるといった点から体力的に厳しいと感じる方が多いようです。

また、業界全体としてブラック企業が多いといったイメージを持たれています。ブラック企業があるのは事実ですが、ホワイト企業も多く存在します。

もし、自身が就いた職場がブラック企業だった場合は、転職を視野に入れましょう。無理に体力・精神を摩耗するのは避けてください。

電気工事士は、従事できる仕事の幅が広く社会的な需要が高い資格なので、無理に1つの企業で働くのではなく、自分に合った企業を見つけることが大切です。

電気工事士の資格を取得するメリットは多いので、第二種・第一種の試験を積極的に挑戦しましょう。

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