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【外国語対応】ロープ高所特別教育の受講するメリットなどを徹底解説!

公開日:2025年5月29日 更新日:2025年5月29日

【外国語対応】ロープ高所特別教育の受講するメリットなどを徹底解説!

【外国語対応】ロープ高所特別教育の受講するメリットなどを徹底解説!

ロープ高所特別教育は、ロープ高所作業に従事する方に受講が義務づけられている講習です。ロープ高所作業とは、ロープで体を支えながらビルの外装清掃などの高所作業のことを指します。特別教育は、日本人・外国人労働者に関係なく受講が義務づけられており、未受講者が作業に従事すると罰金が適用される恐れがあるため注意しましょう。

この記事では、ロープ高所特別教育の概要や外国人労働者に受講してもらう方法を解説します。「外国人労働者に受講してもらう場合はどんな方法がいいの?」と気になるポイントを解消していきますので、ぜひ参考にしてください。


ロープ高所作業特別教育講座

目次

ロープ高所特別教育とは

ロープ高所特別教育とは

ロープ高所作業とは、ロープで体を支えながらビルの外装清掃などの高所作業のことを指します。具体的には、以下のような作業です。

  • 実施場所…作業床を設けることが困難で、高さ2m以上の場所
  • 作業内容…昇降器具を用いて行う作業

上記に示す「昇降器具」は、作業者が自分で操作をする「体を保持する器具を設置したロープ」のことです。ゴンドラのような別所で昇降の操作をする器具は該当しません。

また、ロープ高所作業が発生する仕事の例は、以下のとおりです。

  • ビルの外装清掃
  • 斜面やのり面上での工事
  • 高所の点検作業
  • 林業
  • レスキュー作業
  • 樹木の枝剪定

ロープ高所作業を行う作業者は安全に作業を行うため、「ロープ高所作業特別教育」の受講が義務づけられています。

ロープ高所特別教育の受講内容

以下の表は、玉掛け業務従事者安全衛生教育の受講内容をまとめたものです。

▼学科

受講科目 受講時間
ロープ高所作業に関する知識 1時間
メインロープ等に関する知識 1時間
労働災害の防止に関する知識 1時間
関係法令 1時間
合計時間(休憩を除く) 4時間

▼実技

受講科目 受講時間
ロープ高所作業の方法、墜落による労働災害の防止のための措置並びに墜落制止用器具及び保護帽の取扱い 2時間
メインロープ等の点検 1時間
合計時間(休憩を除く) 3時間

ロープ高所特別教育は、学科4時間・実技3時間のカリキュラムで実施されます。ただし、あくまでも上記の時間は最低受講時間なので、具体的な受講時間は講習機関によって異なります。

講習機関の公式サイトからカリキュラムや講習時間は確認できるため、事前に情報を把握しておくとよいでしょう。

ロープ高所特別教育の受講方法

ロープ高所特別教育の受講方法

ロープ高所特別教育の受講方法は、主に以下のとおりです。

  • 講習機関での集合講習
  • 講師を招いて実施する出張講習
  • Web(オンライン)による講座受講

受講方法として一般的なのは、各講習機関が開催する講習の受講です。講師の手配が不要な一方で、現地まで足を運ぶ必要があります。外国人労働者の場合、交通機関の利用に不慣れだと道に迷う可能性や運転免許を持っていない可能性も考えられるでしょう。必要に応じて事業者側で送迎の手配が必要になることが想定されます。

続いて出張講習は、講師を職場や事業所に招いて行う受講方法です。移動の負担がなく落ち着いて学べるのがメリットな一方で、講師の交通費や宿泊費が発生するとコストがかさむのがデメリットです。受講人数が少ない場合は依頼を断られる可能性もあります。

受講者と事業者の両方におすすめの受講方法は、Web(オンライン)講座です。

インターネット環境があれば場所や時間を選ばず受講できるのに加えて、移動や送迎の負担、出張費のコストが生じません。受講者のペースで学習を進められるのもメリットです。

また、多言語対応の講座であれば外国人労働者にとっても安心です。CIC日本建設情報センターでは、英語・ベトナム語・インドネシア語に対応したWeb講座を提供していますので、ぜひご活用をご検討ください。

外国人労働者がロープ高所特別教育を受講する場合

外国人労働者がロープ高所特別教育を受講する場合

外国人労働者がロープ高所特別教育を受講する際、主に次の2つの基準に基づいて、受講の可否が判断されます。

1. 日常生活に必要な日本語の理解力がある ・講習に関する読み書きや会話において、日本人労働者と同等の日本語力があること
2. 専門的、技術的な事項に関する日本語の理解力も十分ある ・講師の説明内容のうち、専門用語以外はおおむね理解できること

・ひらがなやカタカナが読める程度の日本語スキルを持っていること

上記の条件を満たしていないと判断された場合、受講途中で退席を求められたり受講しても修了証が発行されなかったりする可能性があります。

もし、日本語力に不安がある外国人労働者に受講してもらう場合は、Web(オンライン)講座の利用がおすすめです。Web講座であれば事業者の管理のもとで受講・修了できるのに加え、修了証も取得できます

受講を開始する前に、外国人労働者の日本語力や得意な言語を確認し、適した受講方法を選びましょう。

※なお、多言語対応のWeb講座は、あくまで上記の①に該当するような日本語能力を備えた方を対象とした補助的なサービスです。翻訳内容の正確さを保証するものではありませんので、ご注意ください。

日本語が理解できる労働者にはWeb(オンライン)講座がおすすめ

日本語が理解できる労働者にはWeb(オンライン)講座がおすすめ

日本語を理解できる外国人労働者であれば、ロープ高所特別教育の受講方法としてWeb(オンライン)講座がおすすめです。Web講座には、以下のようなメリットがあります。

  • 時間や場所に縛られずに受講できる
  • 自分のペースで学習を進められる
  • 再生・一時停止・巻き戻しなど、柔軟な視聴が可能

たとえば、日本語をある程度理解していても、講師の話のスピードについていけずに聞き逃しが生じることもあるでしょう。Web講座であれば、重要なポイントを繰り返し確認したり、一時停止して要点をまとめたりなど、受講者の理解度に合わせた柔軟な学習が可能です。

また、インターネット環境さえあれば場所を問わず受講者のペースで学習できるため、通勤中や休憩時間なども有効活用できます。ただし、事業者側が労働時間外の受講を強制することはできません。時間外に学習してもらう場合は、時間外手当の支給など、適切な配慮が求められます。

ロープ高所特別教育を外国人が受講する際の注意点

ロープ高所特別教育を外国人が受講する際の注意点

ロープ高所特別教育を外国人が受講する際の注意点は、主に以下のとおりです。

  • 日本語が理解できない場合は受講できない
  • 通訳できるのは専門用語だけ
  • 対応していない言語もある

それぞれの内容について詳しく解説します。

注意点1. 日本語が理解できない場合は受講できない

ロープ高所特別教育を外国人が受講する際、受講には基本的な日本語の読み書き力が求められます。日本語力が不十分と判断された場合は受講を断られたり、受講していても途中で退席を求められたりする可能性があるため、ご注意ください。

たとえば、在留資格「特定技能」を持つ外国人労働者の場合、日本語能力試験(JLPT)N4の合格が要件となっており、一定の日本語理解力があるとみなされます。このような方であれば、特別教育の受講もスムーズに進めやすいでしょう。

もし、日本語力が不十分な外国人労働者を十分な理解がないまま受講・修了させた場合、事業者側に責任が問われる可能性があります。中には、日本語力を確認する講習機関もあるため、不安がある場合は事前に確認しておくのがおすすめです。

注意点2. 通訳できるのは専門用語だけ

日本語で実施される特別教育は、一部のケースにおいて通訳の同席が認められます。ただし、通訳の役割は原則として専門用語の補足に限られており、一般的な説明や全体の講義内容をすべて翻訳することは認められていません

また、通訳が同席すれば必ず受講が認められるわけでもない点にご注意ください。受講者本人の理解度によっては受講を断られるケースもあり、その際は別の受講方法を探す必要があります。

注意点3. 対応していない言語もある

外国人労働者向けの講習を提供している教育機関は増えていますが、対応できる言語には限りがあります。例えば、英語に対応した講習は比較的多いものの、フランス語やイタリア語、中国語の方言(北京語・上海語など)にまで対応している機関はごく一部です。

そのため、受講を希望する外国人労働者が得意な言語で学べるかどうかを事前に確認しておくことが大切です。

外国人労働者がCIC日本建設情報センターの講座を受講する場合

外国人労働者がCIC日本建設情報センターの講座を受講する場合

CIC日本建設情報センターでは、外国人労働者の方でも受講できるロープ高所特別教育のWeb講座を提供しております。ここからは、CIC日本建設情報センターのWeb講座の特徴を詳しく解説します。

英語・ベトナム語・インドネシア語字幕付きWeb(オンライン)講座を提供

日本で働く外国人労働者の多くは、ベトナムやインドネシア出身です。CIC日本建設情報センターでは、こうした労働者に配慮し、ベトナム語・インドネシア語での学習に対応した講座を提供しています。

また、「英語のほうが理解しやすい」といったニーズにも応えるため、英語字幕つきの講座も用意しています。言語の壁を感じることなく、ロープ高所特別教育のWeb講座を安心して受講可能です。

受講者の専用アカウントを発行

CIC日本建設情報センターのWeb講座では、受講者ごとに専用アカウントが発行されます。学習管理画面を通じて進捗や履歴をいつでも確認可能です。受講者のペースで効率よく学習を進められるため、計画的に学びたい方や自主的に取り組みたい方にも適したシステムを導入しています。

顔認証システムでの受講確認

CIC日本建設情報センターのWeb講座では、顔認証システムを導入しています。顔認証システムは、受講者が画面前にいない場合は学習が進行しない仕組みのため、修了時は「画面の前で本人が受講した」ことを証明可能です。

「Web講座を利用したいけど本人がきちんと画面の前で学習しているか分からない…」と不安に感じる企業や事業者の方にも安心して導入いただけるシステムといえるでしょう。

修了証の発行形式

CIC日本建設情報センターのWeb講座では、ロープ高所特別教育の修了時に、「PDF版」または「カード版」の修了証を発行しています。

PDF版は講座修了後すぐにダウンロード可能なため、急ぎで提出書類を整えたい場合に便利です。一方のカード版は携帯しやすく、現場での提示が求められる場面にも対応しやすいのが特徴です。現場で働くことの観点から見ると、携帯・提示のしやすいカード版での発行をおすすめします。

講座のお申し込み時に修了証の発行形式を選択できるため、自分に適したタイプの形式を選んでみてください。

まとめ

まとめ

この記事では、外国人労働者がロープ高所特別教育を受講する方法について解説しました。

ロープ高所特別教育は、ロープ高所作業に従事する方に受講が義務づけられている講習です。日本人・外国人労働者に関係なく受講が義務づけられているため、未受講者が作業に従事すると罰金が適用される恐れがあります。

受講方法として、各講習機関の講習の受講・出張講習の依頼・Web講座の受講があります。中でも、多言語に対応したWeb(オンライン)講座であれば、外国人労働者の得意な言語でじっくりと理解を深められるためおすすめです。

CIC日本建設情報センターでは、英語・ベトナム語・インドネシア語字幕に対応したロープ高所特別教育のWeb講座を用意しております。外国人労働者の方でもモチベーションを維持しながら計画的に学習を進められる内容となっておりますので、ぜひ受講をご検討ください。


ロープ高所作業特別教育講座

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