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【外国語対応】足場の組立て等作業主任者能力向上教育の受講するメリットなどを徹底解説!

公開日:2025年8月27日 更新日:2025年8月27日

【外国語対応】足場の組立て等作業主任者能力向上教育の受講するメリットなどを徹底解説!

【外国語対応】足場の組立て等作業主任者能力向上教育の受講するメリットなどを徹底解説!

足場の組立て等作業主任者能力向上教育は、建設現場での足場作業の安全性を確保するために必要な知識・技術力を再度理解するための教育です。足場組立等作業主任者技能講習・前回の能力向上教育の修了から5年を目安に受講が推奨されています。

この記事では、足場の組立て等作業主任者能力向上教育の概要や外国人労働者に受講してもらう方法について解説します。注意点やおすすめの受講方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。


CIC足場の組立て等作業従事者特別教育

目次

足場の組立て等作業主任者能力向上教育とは

足場の組立て等作業主任者能力向上教育とは

足場の組立て等作業主任者能力向上教育は、建設現場での足場作業の安全性を確保するために必要な知識・技術力を再度理解するための教育です。

労働安全衛生法では、作業主任者が従事する業務に関する能力の向上を図るための教育、講習等を行うことが規定されており、おおむね5年ごとの受講が推奨されています。

講習の内容は、最新の足場技術・安全施工方法・災害事例分析・関連法令など広範囲です。作業主任者は、足場作業を安全に管理するための知識と経験を有することが求められるため、講習を通して知識・技術力をアップデートさせる必要があります。

受講対象者は、過去に足場組立等作業主任者技能講習を修了した人で、受講方法には主催講習、出張講習、Web講習があります。

足場の組立て等作業主任者能力向上教育の受講対象者

足場の組立て等作業主任者能力向上教育は、足場の組立て等作業主任者が受講の対象です。主に以下に該当する場合、受講が推奨されています。

  • 技能講習の修了から5年程度経過している方
  • 前回の能力向上教育の受講から5年程度経過している方

能力向上教育は受講が義務づけられているわけではありませんが、労働災害防止の観点から受講が強く推奨されています。知識・技術力のアップデートによってよりよい現場づくりに役立つため、必ず受講しておきましょう。

足場の組立て等作業主任者能力向上教育の受講内容

以下の表は、足場の組立て等作業主任者能力向上教育の受講内容をまとめたものです。

受講科目 受講時間
最近の足場、部材等及びそれらの選択と管理 1時間
足場の組立て等安全施工と保守管理 4時間
災害事例及び関係法令 2時間
合計 7時間

足場の組立て等作業主任者能力向上教育は、学科講習のみ実施されます。実技講習はないため、合計7時間の中で必要な知識を身につけなければなりません。

また、上記の受講時間は最低受講時間なのであくまでも目安です。実際の受講時間は、講習機関によって異なるため、気になる方は公式サイトなどからカリキュラム・受講時間をチェックしてみるとよいでしょう。

足場の組立て等作業主任者能力向上教育の受講方法

足場の組立て等作業主任者能力向上教育の受講方法

足場の組立て等作業主任者能力向上教育は、主に以下3つの受講方法があります。

  • 各講習機関が実施する講習の参加
  • 講師を招いて実施する出張講習
  • Web(オンライン)による講座受講

一般的な受講方法は、各講習機関が開催する講習への参加です。講師の手配が不要で、円滑に受講できるメリットがある一方で、会場までの移動が必要になります。外国人労働者の場合、交通機関に不慣れなため迷う可能性もあるでしょう。運転免許を保有していない場合は、企業側が送迎の準備を行うなどの負担が生じるリスクもあります。

別の受講方法として挙げられるのは、出張講習の依頼です。これは講師を職場に招いて実施する方法で、受講者の移動負担を解消しつつ、普段の環境で学習できるのがメリットです。一方、講師の交通費や宿泊費などが生じる恐れがあり、費用がかさみます。また、受講者数が少ないと講習の開催を拒否される可能性もあります。

受講者と事業者の両方にメリットがある受講方法としては、Web(オンライン)講座があります。インターネット環境があれば受講できるため、送迎の手配や出張経費の負担も生じません。自由な視聴ができるため、受講者の学習速度に応じた進め方が可能です。

また、多言語対応のWeb講座であれば、外国人労働者に対して母国語や理解しやすい言語での学習環境が確保されます。CIC日本建設情報センターでは、英語・ベトナム語・インドネシア語に対応したWeb講座を提供しておりますので、ぜひ活用をご検討ください。

外国人労働者が足場の組立て等作業主任者能力向上教育を受講する場合

外国人労働者が足場の組立て等作業主任者能力向上教育を受講する場合

外国人労働者が足場の組立て等作業主任者能力向上教育を受講する際、受講できるかどうかは、主に以下2つの基準に基づいて判断されます。

1. 日常生活に必要な日本語の理解力がある ・講習に関する読み書きや会話において、日本人労働者と同程度の日本語力があること
2. 専門的、技術的な事項に関する日本語の理解力も十分ある ・講師の説明のうち、専門用語以外の内容を概ね理解できること
・ひらがなやカタカナを読むことができる程度の日本語力があること

これらの条件を満たしていないと判断された場合、受講の修了が認められず修了証が発行されない可能性があります。

そのため、日本語能力に不安がある場合は、Web(オンライン)講座の受講がおすすめです。Web講座であれば、事業者による適正な管理体制のもと、受講から修了まで進行できます。修了後には修了証の発行・取得が可能です。

あらかじめ外国人労働者の日本語の理解力を確認し、適した受講方法を選択しましょう。

※なお、多言語字幕対応のWeb講座は、あくまで一定程度の日本語能力を持つ受講者(上記表①に該当)を対象としたサポートであり、翻訳内容の完全な正確性を保証するものではありません。

日本語が理解できる労働者にはWeb(オンライン)講座がおすすめ

日本語が理解できる労働者にはWeb(オンライン)講座がおすすめ

日本語を理解できる外国人労働者が足場の組立て等作業主任者能力向上教育を受講する場合、Web(オンライン)講座の利用がおすすめです。Web講座には以下のようなメリットがあります。

  • 時間や場所に縛られずに受講できる
  • 自分のペースで学習を進められる
  • 視聴方法の自由度が高い

例えば、各講習機関の講習の場合、日本語をある程度習得している受講者であっても説明に追いつけない、内容の理解に時間を要する可能性があります。重要なポイントを聞き漏らすことも考えられるでしょう。

一方でWeb講座では、動画の一時停止や巻き戻しがあるため、理解が不十分な箇所を何度でも繰り返し視聴できます。受講者一人ひとりの学習ペースでじっくりと理解を深められるのがメリットです。

また、Web講座は移動時間や休憩時間などの空き時間を有効活用できます。ただし、事業者側が就業時間外での受講を強制することは認められません。業務時間外に受講を行う場合は、時間外労働の手当を支給するなど、適切な対応が必要となります。

足場の組立て等作業主任者能力向上教育を外国人が受講する際の注意点

足場の組立て等作業主任者能力向上教育を外国人が受講する際の注意点

足場の組立て等作業主任者能力向上教育を外国人労働者が受講する際、注意点は以下のとおりです。

  • 日本語が理解できない場合は受講できない
  • 通訳できるのは専門用語だけ
  • 対応していない言語もある

それぞれの内容について詳しく解説します。

注意点1. 日本語が理解できない場合は受講できない

足場の組立て等作業主任者能力向上教育を日本語で受講する際は、基本的な日本語の読解・記述力が必要です。日本語の理解水準が不十分と判断されると、受講を断られる場合もあります。

たとえば、日本において「特定技能」の在留資格を有する外国人のケースでは、日本語能力試験(JLPT)N4レベルの合格が要件となっており、一定水準の日本語理解能力を有すると認められます。したがって、N4に合格していれば、能力向上教育を受講するための日本語能力を備えていると判断される可能性が高いでしょう。

なお、所定の日本語能力を有しない外国人労働者を受講・修了させてしまった場合、事業者側にも責任が生じる恐れがあります。講習機関によっては、受講開始前に外国人受講者の日本語能力を確認してもらえる場合もあるため、事前のチェックが大切です。

注意点2. 通訳できるのは専門用語だけ

能力向上教育が日本語で行われる際、通訳の同伴が許可されるケースもあります。ただし、通訳が認められるのは原則として専門用語に限定されており、一般的な解説や追加説明については通訳が制限される場合があるため注意が必要です。

また、通訳が同伴していても、必ずしも受講が保証されるものではありません。講習内容の理解度が一定基準よりも不足していると判断されると、別の受講方法を検討する必要があります。

注意点3. 対応していない言語もある

外国人労働者向けの講習を実施する機関は存在しているものの、すべての言語に対応しているわけではありません。

たとえば、英語に対応した講習を開催する機関は比較的多く存在しますが、フランス語やイタリア語による講習を行っている教習所や団体は、かなり限定されます。また、中国語に関しても、北京語や上海語など地域ごとの違いがあるため、受講者が希望する特定の言語に対応しきれないケースも想定されます。

外国人労働者の能力向上教育受講を考える場合、あらかじめ対応可能な言語を確認しておくことが大切です。

外国人労働者がCIC日本建設情報センターの講座を受講する場合

外国人労働者がCIC日本建設情報センターの講座を受講する場合

CIC日本建設情報センターでは、外国人労働者の方でも受講できる足場の組立て等作業主任者能力向上教育のWeb講座を提供しております。ここからは、CIC日本建設情報センターのWeb講座の特徴を詳しく解説します。

英語・ベトナム語・インドネシア語字幕付きWeb(オンライン)講座を提供

日本国内で働く外国人労働者は、ベトナムやインドネシア出身者が多数を占めています。CIC日本建設情報センターのWeb講座は、外国人労働者の出身国の状況を考慮し、ベトナム語版・インドネシア語版の講座を準備している点が大きな特徴です。

また、外国人労働者の中には、母国語よりも英語での理解を好む方もいます。CIC日本建設情報センターは英語字幕対応の講座も提供しており、外国人労働者が不安なく能力向上教育を受講できる体制を整えています。

受講者の専用アカウントを発行

CIC日本建設情報センターのWeb講座は、各受講者に専用のアカウントが発行されます。管理画面を通じて、学習の進行度や受講履歴を確認できる仕組みとなっており、自身の学習ペースを見ながら無理のない範囲で進められます。

計画性を持って学習に取り組みたい方にも適したシステムといえるでしょう。

顔認証システムでの受講確認

CIC日本建設情報センターのWeb講座には、顔認証システムが搭載されています。この顔認証システムは、受講者が画面から離れている間は学習が自動的に停止する仕様となっており、修了証発行時には本人が確実に受講を完了したことが保証されます。

「受講者本人が実際に画面に向かって学習しているか判断できず不安…」とお考えの事業者側から見ても安心して受講を任せられるシステムです。

修了証の発行形式

足場の組立て等作業主任者能力向上教育の修了者には、受講完了の証明書類として修了証が発行されます。CIC日本建設情報センターのWeb講座においては、「PDF版」と「カード版」の2つのタイプから選択可能です。

PDF版は、講座完了と同時にダウンロード可能なため、証明書を急ぎで必要とされる方に適しています。一方で、カード版は携帯性に優れており、作業現場で修了証の確認を求められた場合にも即座に提示できます。現場での業務を想定すると、持ち歩きに便利なカード版での発行をおすすめします。

申込手続きの際に、希望の形式を指定できるため、使用目的に応じて適した修了証をお選びください。

まとめ

まとめ

この記事では、足場の組立て等作業主任者能力向上教育を受講する方法について詳しく解説しました。

労働衛生教育の受講方法には、講習会への参加や出張講習の依頼などがあります。ただし、受講者の日本語の理解度が足りないと受講を断られる可能性があります。また、交通機関で迷ったり送迎の必要性が出てきたりするリスクや講師の出張費や宿泊費の負担による費用面での問題など、別のことに関しても事業者は検討しなければなりません。

事業者と受講者の両方にメリットがある受講方法としておすすめなのは、Web講座です。Web講座であれば、日本語が聞き取れなかった箇所や分からない部分を巻き戻しや一時停止するなど、受講者のペースでじっくりと理解を深められます。

CIC日本建設情報センターでは、英語・ベトナム語・インドネシア語字幕に対応した足場の組立て等作業主任者能力向上教育のWeb講座を用意しております。外国人労働者の方でもモチベーションを維持しながら計画的に学習を進められる内容となっておりますので、ぜひ受講をご検討ください。


CIC足場の組立て等作業従事者特別教育

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