公開日:2025年5月29日 更新日:2025年5月29日
「タイヤ空気充てん作業特別教育はWeb（オンライン）で受講できるの？」
「Web（オンライン）受講のメリットやデメリットを知りたい」
現在、タイヤ空気充てん作業特別教育の受講をお考えの方の中で、このようなお悩みを抱いている方もいるのではないでしょうか。
タイヤ空気充てん作業特別教育は、タイヤ空気充てん作業に伴う危険を防止し、安全な手順での作業を徹底するために必要な知識・技術力を学ぶ講習です。特別教育なので受講が義務づけられており、Web（オンライン）講座でも受講できます。
この記事では、タイヤ空気充てん作業特別教育のWeb（オンライン）について解説します。ほかにも、Web講座のメリットやデメリットもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
まずは、タイヤ空気充てん作業特別教育のWeb講座の概要について詳しく解説します。Web講座を受講する流れとあわせてご確認ください。
タイヤ空気充てん作業特別教育は、タイヤ空気充てん作業に従事する方に対して受講が義務づけられている講習です。伴う危険を防止し、安全な手順での作業を徹底するために必要な知識・技術力を学びます。
大型車両などに使用されるタイヤへの空気充てん作業は、空気圧の過剰充てんやタイヤの損傷によって、爆発的な破裂事故が発生するリスクを伴うものです。作業方法を誤ると、重大な労働災害につながる恐れがあります。
例えば、作業者が不適切な方法で着手すると、タイヤやリムの破損によって飛散事故を引き起こし、命に関わる危険性があります。そのため、労働安全衛生規則 第三十六条にある危険または有害な業務に該当しており、特別教育の受講が義務づけられています。もし、未受講者が作業従事すると罰金制度が適用される恐れもありますので、業務に携わる方は必ず受講しましょう。
タイヤ空気充てん作業特別教育のWeb（オンライン）講座を受講する場合、登録や初期設定の手順は、主に以下のとおりです。
Web講座は、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末を用いて学習します。そのため、初めてログインする際は、ユーザー名やパスワードの設定が必要です。
続いて、タイヤ空気充てん作業特別教育がどのような内容で実施されるのか解説します。受講対象者や受講内容についてご確認ください。
タイヤ空気充てん作業特別教育は、「空気圧縮機を用いてタイヤに空気を充てんする業務に従事する労働者」に対して受講が義務づけられています。作業従事者は必ず特別教育の受講を終えた上で着手しましょう。
未受講者の作業着手には、罰金制度が適用される恐れがあります。また、労働災害の観点からみても非常に危険です。自分と周囲の人間の安全を守るためにも、必ず特別教育で必要な知識・技術力を学習しましょう。
以下の表は、タイヤ空気充てん作業特別教育の講習内容をまとめたものです。
▼学科講習
| 講習科目 | 講習内容 | 受講時間 |
|---|---|---|
| タイヤ及びその組込みに関する知識 | 自動車（二輪自動車を除く。）用タイヤ（以下「タイヤ」という。）の種類及び構造 タイヤのリムへの組込み及びその状況の点検の方法 | 2時間 |
| タイヤの空気充てん作業に関する知識 | 圧力調節装置の種類、構造及び取扱いの方法 空気圧縮機を用いてタイヤに空気を充てんする方法 安全囲い等の使用方法 | 2時間 |
| 関係法令 | 法、令及び安衛則中の関係条項 | 1時間 |
| 合計 | 5時間 | |
▼実技講習
| 講習科目 | 講習内容 | 受講時間 |
|---|---|---|
| タイヤの組込み | タイヤのリムへの組込み及びその状況の点検 | 2時間 |
| タイヤの空気充てん | 圧力調節装置の操作 空気圧縮機を用いたタイヤへの空気の充てん | 2時間 |
| 合計 | 4時間 | |
タイヤ空気充てん作業特別教育は、学科5時間・実技4時間の内容で構成されているのが特徴です。また、上記は最低受講時間となるため、実際の講習時間は機関によって異なります。
気になる方は、受講を申し込む前に機関の公式サイトなどからチェックしてみるとよいでしょう。
タイヤ空気充てん作業特別教育のWeb講座を受講するメリットは、主に以下のとおりです。
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
タイヤ空気充てん作業特別教育をWeb講座で受講する場合、時間や場所の制限がありません。都合のよいタイミングに合わせて受講できるため、多忙な方でも計画的に学習を進められます。
特に社会人は、決まった日時に合わせて時間を確保するのが難しいこともあります。Web講座なら業務のすき間時間や空いた時間を有効に使えるため、負担を軽減しながら知識・技術力を身につけることが可能です。
ただし、受講が就業時間外となる場合、事業者は労働者に受講を強制できません。時間外での受講を求める場合には、時間外手当の支給など、適切な対応が求められます。受講者と事前によく相談し、無理のない形で学習が進められるよう配慮することが重要です。
Web講座は動画形式で進められるため、繰り返し視聴できるのが大きな特徴です。一時停止・巻き戻しといった操作が自由にできるため、1回で理解できなかった部分はその都度確認しながら学習を進められます。
講習機関による講習の場合、講師の話を一度聞き逃すとその場で内容確認するのが難しく、十分に理解しきれないまま先に進んでしまうこともあります。結果として、復習しづらくなるというデメリットが生じることもあります。
その点、Web講座であれば疑問点を何度でも見返せるため、自分の理解度に合わせた柔軟な学習が可能です。自分のペースで学べる環境は、効率的に勉強できるだけでなく、継続的なモチベーションの維持にもつながるでしょう。
事業者の立場からすると「Web講座では本当に受講者が画面の前で学んでいるのか分からない」と不安に感じることもあるでしょう。そうした不安を解消する手段の1つが、顔認証システムを導入した講習機関の受講です。
顔認証システムは、ログイン時や講義の途中で受講者の顔を認識し、本人が画面の前にいることを自動的に確認する仕組みです。受講中に席を離れた場合は学習が中断されます。そのため、修了時には「受講者本人がきちんと受講した」という証明にもなり、事業者も安心です。
CIC日本建設情報センターのWeb講座では、顔認証システムを採用したWeb講座を提供しております。Web講座の利用をお考えの場合は、ぜひ検討してみてください。
タイヤ空気充てん作業特別教育のWeb（オンライン）講座にはいくつかのメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
メリットだけでなく、デメリットも踏まえた上で受講を判断してみましょう。ここからは、それぞれの内容について詳しく解説します。
Web講座をスムーズに受講するためには、安定したインターネット環境が欠かせません。通信が不安定な場合、動画が途中で止まったり読み込みに時間がかかったりと、学習がスムーズに進まなくなる恐れがあります。
特に動画形式の講義は通信量が多いため、モバイル回線を利用している場合は注意が必要です。契約プランによっては、一定のデータ使用量を超えると速度制限がかかり、快適な視聴が難しくなることもあります。
そのため、受講前には自宅や受講予定の場所でWi-Fiが利用できるか、通信環境が十分整っているかを確認しておくと安心です。快適な環境を整えることが、効率的な学習の第一歩となります。
Web講座は自分のペースで学べるのが魅力ですが、一方で学習を続けるためのモチベーション維持が大切です。モチベーションが維持できないと、つい受講を後回しにしたり、理解が不十分なまま修了してしまったりする可能性があります。
モチベーションを維持するためには、あらかじめ無理のないスケジュールを立てておくことが効果的です。「1日にどのくらい進めるか」「いつまでに修了を目指すか」といった具体的な目標を設定しておくことで、計画的に学習を進めやすくなります。
講座の受講時間や講習内容は、各講習機関のWebサイトなどで確認できます。スケジュールを立てる際には、事前にチェックしておくと安心です。
CIC日本建設情報センターでもタイヤ空気充てん作業特別教育のWeb講座を用意しております。CIC日本建設情報センターは、建築系資格試験対策と特別教育・安全衛生教育など、建設業向けの教育を25年以上実施してきた企業です。
ここでは、CIC日本建設情報センターが提供するWeb講座の特徴をご紹介します。
CIC日本建設情報センターのWeb講座では、受講者一人ひとりに専用のアカウントが発行されます。このアカウントを通じて、学習の進捗状況やこれまでの受講履歴を確認できるため、自分のスケジュールに合わせた柔軟な学習が可能です。
また、セキュリティ面にも十分な配慮がなされており、個人情報や学習データは適切に保護されています。安心して受講に集中できる環境が整っているのも特徴です。
CIC日本建設情報センターが提供するWeb講座では、顔認証システムが導入されています。この仕組みにより、受講者が画面の前にいない場合は講義が進まないため、本人が画面の前で受講していることを証明できます。
さらに、受講中にも定期的に顔認証が行われることで、学習の確実性と信頼性がより高まります。事業者が安心して受講を任せられる環境が整っているのも大きな特徴です。
Web講座の修了後、受講者には修了証が発行されます。CIC日本建設情報センターのWeb講座では、修了証の形式として「PDF版」と「カード版」の2種類が用意されています。
PDF版は、講座修了後すぐにダウンロードできるため、迅速に提出が必要な場面でも便利です。一方、カード版の修了証はコンパクトで携帯しやすく、現場で提示を求められる際にもスムーズに対応できます。
修了後に現場で働くことも踏まえると、携帯・提示がしやすいカード版での発行がおすすめです。申込みの段階で選択できるので、自分に適したタイプの修了証を選択しましょう。
この記事では、タイヤ空気充てん作業特別教育のWeb講座について詳しく解説しました。
タイヤ空気充てん作業特別教育は、タイヤ空気充てん作業に従事する方に対して受講が義務づけられている講習です。伴う危険を防止し、安全な手順での作業を徹底するために必要な知識・技術力を学びます。受講方法はいくつかありますが、Web講座であれば受講者のペースで学習を進められるのが特徴です。
CIC日本建設情報センターでもタイヤ空気充てん作業特別教育のWeb講座を用意しております。モチベーションを維持しながら効率的に学習を進められる内容ですので、ぜひ受講をご検討ください。
