プレス機械作業主任者能力向上教育は、プレス機械作業主任者に対して受講が強く推奨されている講習です。プレス機械作業主任者の役割・業務である安全管理や作業者への指導で必要な知識・技術力を学んでアップデートします。
この記事では、プレス機械作業主任者能力向上教育について詳しく解説します。ほかにも、受講対象者や受講のタイミング、修了証の種類などに関してもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
公開日:2025年5月29日 更新日:2025年5月29日
プレス機械作業主任者能力向上教育は、プレス機械作業主任者に対して受講が強く推奨されている講習です。プレス機械作業主任者の役割・業務である安全管理や作業者への指導で必要な知識・技術力を学んでアップデートします。
この記事では、プレス機械作業主任者能力向上教育について詳しく解説します。ほかにも、受講対象者や受講のタイミング、修了証の種類などに関してもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
プレス機械作業主任者能力向上教育は、プレス機械作業主任者に対して受講が強く推奨されている講習です。厚生労働省の通達に基づいて定期的または必要に応じて随時行われるもので、作業主任者が災害防止のための知識や技能を継続的に習得し、安全水準の維持・向上を図ることを目的としています。
プレス機械による作業は、「挟まれ」「巻き込まれ」といった重大な労働災害のリスクが高い作業の1つです。特に金型の取付けや調整といった工程では、安全確保が非常に重要となります。
このような高リスクの作業現場において、安全管理や作業者への指導を行うのがプレス機械作業主任者の役割です。作業主任者には、常に正確な知識と最新の安全対策を理解し、現場で適切に対応できる能力が求められます。
以下の表は、プレス機械作業主任者能力向上教育の講習内容をまとめたものです。
講習科目 | 講習内容 | 受講時間 |
---|---|---|
最近のプレス機械作業の特徴 | ・プレス機械の構造上の特徴 ・本質安全化の動き ・安全装置の種類と特徴 ・安全装置の選定と使用方法 |
3時間 |
プレス機械作業の安全化とプレス機械等の保守 | ・プレス機械作業の安全化 ・プレス機械及び安全装置等の故障診断と異常時の処置 |
2時間 |
災害事例及び関係法令 | ・災害事例とその防止対策 ・労働安全衛生法令のうちプレス機械に関する条項 |
2時間 |
合計 | 7時間 |
プレス機械作業主任者能力向上教育は、学科のみの講習で実技は実施されません。学科を通して、プレス作業主任者として必要な知識・技術力を学習し、アップデートします。
労働者と周囲の人間の安全を守るために重要な内容を学習するため、学科講習のみでも集中して取り組みましょう。
プレス機械作業主任者能力向上教育の受講方法は、主に以下のとおりです。
よくある受講方法は、各講習機関による講習の受講です。講習会場まで足を運んで講師の講義を受ける方法で、自社で講師を用意する必要がありません。一方で、スケジュールを調整したり現地まで足を運んだりする必要があります。
次に挙げられる受講方法が出張講習の依頼です。出張を扱っている機関に依頼して自社で講習を開催してもらう方法で、受講が楽になります。一方で、講師の出張費用や宿泊費用の負担など事業者側のコストが高くなりがちです。加えて、受講人数が少なければ出張講習を取り扱ってもらえない可能性があります。
受講者・事業者の両方におすすめな受講方法がWeb(オンライン)講座です。Web講座であれば、場所や時間を選びません。受講者が受講したいと思ったタイミングで受講できます。また、巻き戻しや一時停止なども自由なので、受講者の理解度に合わせて学習を進められます。忙しい社会人にもピッタリな受講方法といえるでしょう。
プレス機械作業主任者能力向上教育の受講対象者となるのは、以下に該当する方です。
また、プレス機械作業主任者能力向上教育の対象となる業務は以下のとおりです。
金型の取付け・調整・取外しを含む操作業務全般 | 金属加工などでプレス機械を使用する加工作業 |
---|---|
安全装置や非常停止装置の確認・点検作業 | 作業中の安全確保を目的とした設備管理業務 |
作業手順・指導内容の確認および改善指導 | ヒューマンエラーや不安全行動の防止を目的とした非常停止装置、インターロックなどの機能点検 |
単発式・順送式プレスの操作業務 | 各種プレス機械の操作を含む現場作業全般 |
上記の管理・指導業務に従事する作業主任者は、安全で効率的に作業を行うための知識・技術力が求められます。講習を受講する前に把握しておきましょう。
プレス機械作業主任者能力向上教育を受講するタイミングは、以下の通りです。
能力向上教育に関して、厳密にいえば受講が義務づけられているわけではありません。ただし、現場の作業者や周囲の人間の労働災害防止の観点から受講は強く推奨されています。
プレス機械作業主任者としての知識・技術力をアップデートさせるため、上記の受講タイミングを目安に能力向上教育を受講しましょう。
プレス機械による作業は、挟まれ・巻き込まれといった重大な労働災害のリスクが高く、中でも金型の取付け・調整作業では安全確保が大切となります。
プレス機械作業主任者は、こうした危険を伴う作業現場にて安全管理と指導を担う立場であり、常に正確な知識と最新の対策が求められます。自分を含め、作業者や周囲の人間を安全を守って労働災害を防ぐ役割を担うというわけです。
能力向上教育(定期または随時)は、厚生労働省の通達に基づき、作業主任者が災害防止のための技能を継続的に習得し、安全水準を維持・向上させるために実施されます。
プレス機械作業主任者能力向上教育を修了すると、受講者に対して修了証が発行されます。修了証の種類は、主にPDF版とカード版の2つです。
PDF版は、Web講座修了後すぐにダウンロードできます。一方で、カード版の修了証は携帯できるため、現場で修了証の提示を求められた場合にすぐ対応できるのがメリットです。
どちらのタイプを選んでも問題ありませんが、現場で修了証の証明を求められることも考え、カード版の修了証をおすすめします。カード版の修了証発行に対応した受講機関を探してみましょう。
CIC日本建設情報センターでも、カード版の修了証発行にも対応していますので、修了証の携帯をお考えの方で受講方法にお悩みの場合は、ぜひご検討ください。
CIC日本建設情報センターでは、プレス機械作業主任者能力向上教育のWeb(オンライン)講座を提供しております。能力向上教育で大切なポイントをわかりやすくまとめたテキスト、専門講師による動画講義で必要な知識・技術力を短期間で効率よく学習可能です。
CIC日本建設情報センターのWeb講座は、以下の手順で受講できます。
CIC日本建設情報センターのWeb講座は、顔認証システムを導入しており、受講者本人が画面の前から離れると学習が進まない仕組みです。そのため、受講を修了したら受講者が画面の前で学習し終えたことの証明につながります。
「きちんと受講対象者が席の前に座って受講しているかわからない」と不安に感じる事業者も安心です。受講方法でお悩みの場合は、ぜひCIC日本建設情報センターの講座をご検討ください。
この記事では、プレス機械作業主任者能力向上教育について詳しく解説しました。
プレス機械作業主任者能力向上教育は、プレス機械作業主任者に対して受講が強く推奨されている講習です。厳密にいえば受講が義務づけられているわけではありませんが、自分と周囲の人間の労働災害が生じるのを防ぐため、受講することを強く推奨します。
CIC日本建設情報センターでは、プレス機械作業主任者能力向上教育のWeb講座を用意しております。モチベーションを維持しながら効率的に学習を進められる内容ですので、ぜひ受講をご検討ください。