「社会インフラを支えるプラント建設で働きたい」「プラント建設の大手企業はどんな会社なのか知りたい」と考えていませんか。
この記事では、プラント建設業界の概要、プラント建設大手8社の売上規模や得意分野などについて詳しく解説します。
公開日:2025年7月24日 更新日:2025年7月24日
「社会インフラを支えるプラント建設で働きたい」「プラント建設の大手企業はどんな会社なのか知りたい」と考えていませんか。
この記事では、プラント建設業界の概要、プラント建設大手8社の売上規模や得意分野などについて詳しく解説します。
まずは、プラント建設業界とはどんな業界なのかについてご紹介します。
プラント建設とは、複数の設備や機械が組み合わさった施設「プラント」を、設計から調達、建設まで手掛ける業務であり、このような業務を引き受ける事業者を「EPC事業者」と呼んでいます。
プラント建設では、基本設計や企画、詳細設計などを立案し、必要な設備や資材を選定・発注してから、設備の建設・施工を行っていきます。
建設対象としては、石油・化学・電力・製鉄・水処理などが挙げられるでしょう。各プラントでは生産する製品や必要な設備が異なるため、建設内容も企業によって様々です。
こちらからは、プラント建設大手として以下8社をご紹介します。
売上規模や得意分野、代表的なプロジェクト例などを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
こちらからは、国内プラント建設の御三家の1社目である日揮ホールディングスについてご紹介します。
有価証券報告書によると、売上高は8,325億9,500万円です。
約80カ国で2万件以上のプロジェクトを手掛けており、「LNGプラント建設実績は世界の30%以上のシェア」など、驚異の実績を誇っています。
事業別の売上割合は、多い順からLNG関係が39%、石油・ガス関係が31%とされており、エチレンプラント分野において世界的に高い評価を得ています。
活動エリアは海外71%を占めており、特に北米や中東で多くの売上を伸ばしています。
船の上にLNGプラントを建設するプロジェクト「PFLNG2」や、サウジアラビアでの3Dプリンタ技術を用いた化学品保管庫の建設などが挙げられます。
世界に通用する技術・ノウハウを磨き、数々のプロジェクトを成功させている会社です。
こちらからは、国内プラント建設の御三家の2社目である東洋エンジニアリングについてご紹介します。
公式ホームページによると、売上高は2,780億9,100万円です。
石油化学・化学プラントや石油精製プラント、船上プラントや発電所など、様々なプロジェクトに邁進しており、大きな売上を上げています。
化学プラント分野の強さが知られており、アンモニア・尿素プラントやエチレンプラントの実績が高く評価されています。
国内はもちろん、インドネシアやマレーシアなどのアジア、アメリカやブラジルなど、幅広い地域に拠点があり、地域に根差した事業を展開しているのです。
タイ・バンコク周辺7ヶ所で並行してガスコンバインドサイクル発電所の建設を進めるプロジェクトは、高いプロジェクトマネジメント能力が立証された代表例です。
また、ベネズエラの肥料プラント建設プロジェクトも、自社技術を活かしたことから高い評価を得ました。
こちらからは、国内プラント建設の御三家の3社目である千代田化工建設についてご紹介します。
有価証券報告書によると、完成工事高(売上高)は5,059億8,100万円です。
その時代に求められる事業を追い求めながら、およそ60の国や地域でプロジェクトを遂行しています。
世界のLNGプラントの4割以上に関与してきた実績があり、売上高も56%がLNGやその他ガス関連です。
国内はもちろん、カタールやインドネシア、アメリカなど幅広い地域で大規模なプロジェクトを実施しています。
サウジアラビアで超大型グラスルーツ製油所を完成させたプロジェクトは、世界における石油製品の安定供給に貢献しました。
また、トヨタ自動車株式会社と共同で、水から水素を作る大規模水電解システムの開発を行っていることも注目を集めています。
こちらからは、栗田工業株式会社についてご紹介します。
有価証券報告書によると、売上高は3,848億2,500万円です。
生産性の向上や環境負荷低減など様々なニーズに応えながら、超純水供給やプラント洗浄などの事業を幅広く展開しており売上を伸ばしています。
水処理に関する総合的なソリューション提供が得意分野であり、工場向けの産業用水処理では、国内トップシェアを誇っています。
活動エリアとしては、日本だけではなくアジアや北南米などが挙げられ、世界各地で多様なサービスを展開しています。
中国にて、「冷却塔ブロー水回収システム」による工業用水の使用量削減を提案し、節水目標の達成に貢献しました。
さらに、国内では「CORR™システム」を活用した「再生水供給サービス」を提案し、上水使用量削減につなげています。
こちらからは、東芝プラントシステム株式会社についてご紹介します。
公式ホームページによると、売上高は2,150億円です。
東芝グループの一員として、発電所や受変電設備、上下水道などのインフラ設備の建設を担いながら大きな売上を叩き出しています。
火力発電設備において、国内外を問わずにEPCC事業を展開しており、数多くの実績を積み重ねています。
活動エリアとしては、東京や神奈川、北海道など全国にわたり、海外でも多くのプロジェクトを遂行しています。
天然ガス炊き複合コンバインドサイクル発電所(CCPP)建設プロジェクトや、主排気筒管理建屋固定式消火設備工事などが挙げられるでしょう。
どのプロジェクトも高い技術力を結集して完工まで進められています。
こちらからは、レイズネクストについてご紹介します。
公式ホームページによると、売上高は1,573億円です。
顧客者は430社を誇っており、協力会社数は4,000社以上に達します。
石油精製・石油化学を中心に、幅広い分野のプラントやメンテナンスを行っています。
愛媛県や岡山県など、主要工業地帯で高いシェアを獲得しており、拠点数は全国で90箇所以上です。
敷地内に設備容量8.58MWの太陽光発電所を建設するプロジェクトや、ライセンサー設備をマザープラントとする化学品製造設備設計などを実施しています。
各分野のスペシャリストの知識と技術を結集しながら、プロジェクトを進めている会社です。
こちらからは、太平電業についてご紹介します。
公式ホームページによると、売上高は1,168億4,900万円です。
経常利益は2025年度3月期で138億円を達成しています。
火力発電所や原子力発電所など、幅広いプラント建設に携わっており、重量物の運搬・据付、ボイラの保守点検、足場構築などの技術にも高い評価を得ている会社です。
東京や東北、北海道などはもちろん、香港や台湾などの海外にも拠点があります。
広島県に建設した西風新都バイオマス発電所では、脱炭素社会への取り組みを行っています。
長年のノウハウを活かした独自の技術や工法が、他社に真似できないプラント造りを進めています。
こちらからは、メタウォーターについてご紹介します。
公式ホームページによると、売上高は1,790億9,400万円です。
機電一体型の水・環境プラントエンジニアリング企業として、国内外で活躍しています。
水・環境分野における総合エンジニアリングを得意としており、セラミック膜ろ過システムやオゾン処理システムは業界トップクラスの納入実績です。
北海道から東北、関東や関西など、日本全国から海外まで拠点があり、幅広い地域で活動しています。
滝沢浄水場更新整備等事業や豊川浄化センター汚泥処理施設等整備・運営事業など、一貫した維持管理体制をもとにプロジェクトに取り組んでいます。
上下水道施設の開発や設計、施工や維持管理を行いながら、さらなる進化を目指しています。
この記事では、プラント建設業界の概要、プラント建設大手8社の売上規模や得意分野などについて詳しく解説しました。
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