
現在、施工管理者等足場点検実務者研修のWeb(オンライン)講座の受講をお考えの方で、「Web講座のメリットやデメリットを知りたい」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
施工管理者等足場点検実務者研修は、建設工事の現場で足場の安全性を確保するための点検を担当する方が受講する研修のことです。満18歳以上の方で施工管理者等の足場点検に従事する可能性がある場合、受講の対象となります。
この記事では、施工管理者等足場点検実務者研修のWeb(オンライン)受講について詳しく解説します。ほかにも、Web講座のメリットやデメリットもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

施工管理者等足場点検実務者研修のWeb(オンライン)講座の概要

まずは、施工管理者等足場点検実務者研修のWeb講座の概要について詳しく解説します。Web講座を受講する流れとあわせてみていきましょう。
施工管理者等足場点検実務者研修とは
施工管理者等足場点検実務者研修は、建設工事の現場で足場の安全性を確保するための点検を担当する方が受講する研修のことです。足場の構造や設置基準、点検手順などを学び、足場の安全を保つ能力を高めることを目的としています。
足場の組立て、一部解体又は一部変更後の点検、つり足場における作業開始前の点検は、「足場の点検に関する十分な知識・経験を有する者」を指名するのが望ましいとされています。例えば、以下に該当するような方です。
- 足場の組立て等作業主任者能力向上教育を修了済みの足場の組立て等作業主任者
- 労働安全コンサルタント(試験の区分が土木又は建築である者)など、労衛法第88条に基づく足場の設置等の届出に係る「計画作成参画者」に必要な資格の保有者
- 全国仮設安全事業協同組合が行う「仮設安全監理者資格取得講習」を受けた者
- 建設業労働災害防止協会が行う「施工管理者等足場点検実務者研修」を受けた者
建設工事の現場で足場の安全性を確保するための点検に関する知識・技術力を学ぶため、非常に大切といえるでしょう。
Web講座の受講登録と初期設定の手順
施工管理者等足場点検実務者研修のWeb(オンライン)講座を受講する場合、以下の手順で登録や初期設定を進められます。
- 利用端末(パソコン・スマートフォン・タブレット)などから申し込む
- 支払い方法(クレジットカード・銀行振込など)を設定して支払いする
- 必要な資料・情報が届くのを待つ
- 受講登録と初期設定をおこなって受講を開始する
Web講座は、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末を用いて学習します。そのため、初めてログインする際は、ユーザー名やパスワードの設定が必要です。
施工管理者等足場点検実務者研修のWeb(オンライン)講座の内容紹介

続いて、施工管理者等足場点検実務者研修がどのような内容で実施されるのか解説します。受講対象者や受講内容についてご確認ください。
施工管理者等足場点検実務者研修の受講対象者
施工管理者等足場点検実務者研修には、満18歳以上という年齢制限があります。18歳未満の方は受講できない点にご注意ください。
また、以下の項目に該当する満18歳以上の方が実務者研修の受講対象者となります。
- 建設工事の施工管理の実務に従事した経験がある者
- 店社の安全衛生部門で足場設置計画書の審査や現場の安全パトロール等の業務担当者
- 事業者の代理人として足場で作業を行う職長等
施工管理者等の足場点検に従事する可能性がある方は、実務者研修の受講が必要です。未受講者が作業に従事すると、点検の漏れが生じて大きな事故につながる恐れがあります。自分と周囲の人間の安全を守るためにも、必ず受講した上で点検作業に従事してください。
施工管理者等足場点検実務者研修の受講内容
以下の表は、施工管理者等足場点検実務者研修の講習内容をまとめたものです。
講習科目 |
講習内容 |
受講時間 |
災害事例及び関係法令 |
・足場からの墜落関連災害事例とその防止対策
・労働安全衛生法令(足場の組立等関係)
・手すり先 |
1時間 |
足場の組立て等の安全施工と保守管理 |
・足場、部材等の種類と特徴
・組立て、変更時の点検のポイントと記録等
・組立て、変更後等の保守管理 |
3時間 |
合計 |
4時間 |
施工管理者等足場点検実務者研修は、学科のみで実技講習は実施されません。学科を通して、足場点検に関して必要な知識・技術力を学びます。
また、上記の受講時間はあくまでも目安であり、Web(オンライン)講座の受講時間は講習機関ごとに異なります。気になる方は、事前に講習機関のホームページなどから講習時間を確認しておくと安心です。
施工管理者等足場点検実務者研修のWeb(オンライン)講座のメリットと特徴

施工管理者等足場点検実務者研修のWeb講座を受講するメリットは、主に以下のとおりです。
- 場所や時間に制限されず学習できる
- 何度も動画を見直して学習できる
- 顔認証システムが導入されていれば安心できる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
メリット1. 場所や時間に制限されず学習できる
施工管理者等足場点検実務者研修をWeb講座で受講する場合、時間や場所に縛られず、受講者のペースで学べる点が大きなメリットです。受講したいタイミングに合わせて学習を進められるため、スケジュールを柔軟に調節できます。
たとえば社会人の場合、対面講習のために日程を調整したり、まとまった時間を確保したりするのは簡単ではありません。Web講座であれば、仕事の合間やすき間時間を活用して受講できるため、負担を最小限に抑えられます。
ただし、事業者側が労働者に労働時間外での受講を一方的に求めることはできないので、注意しましょう。勤務時間外にWeb講座を受講してもらう場合、時間外手当の支給など適切な対応が必要です。事前に受講者と十分に話し合い、無理のない形で学習を進められるよう配慮してください。
メリット2. 何度も動画を見直して学習できる
Web講座は動画講義を受講する形式なので、繰り返し視聴できるのが特徴です。巻き戻しや一時停止などの操作も自由で、自分の理解度に合わせて学習できます。
例えば、各講習機関の講習では、講師の説明を一度聞き逃した場合にその場での再確認が難しい可能性があります。理解が追いつかないまま進行してしまうと、復習しづらくなるのもデメリットです。
一方でWeb講座であれば、わからない箇所を何度も視聴することで、じっくりと理解を深められます。自分のペースで学べることは、学習効果の向上やモチベーションの維持にもつながるでしょう。
メリット3. 顔認証システムが導入されていれば安心できる
事業者の視点で見ると、「Web講座は受講者がきちんと画面の前で学習しているか分かりにくい」と不安に感じることもあるのではないでしょうか。そうした懸念に対して有効的なのが、顔認証システムを導入している講習機関の利用です。
顔認証システムは、ログイン時や講義中に受講者本人が画面の前にいることを自動で確認するシステムです。受講者が画面の前から離れると受講が停止するため、学習の確実性が担保されます。修了することで、「本人が画面の前で受講した」という証明につながるというわけです。
CIC日本建設情報センターのWeb講座では、顔認証システムを採用したWeb講座を提供しております。Web講座の利用をお考えの場合は、ぜひ検討してみてください。
施工管理者等足場点検実務者研修のWeb(オンライン)講座のデメリット

施工管理者等足場点検実務者研修のWeb(オンライン)講座には複数のメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
- インターネット環境がなければ受講できない
- モチベーションの維持が大切
メリットだけでなく、デメリットも踏まえた上で本当に適しているのか判断することが大切です。ここからは、それぞれの内容について詳しく解説します。
デメリット1. インターネット環境がなければ受講できない
Web講座を快適に受講するためには、安定したインターネット環境が必要不可欠です。通信環境が整っていないと動画の再生がスムーズに行えず、途中で止まったり読み込みに時間がかかったりするなど、学習にストレスを感じる可能性があります。
また、動画コンテンツはデータ通信量が多いため、モバイル回線を利用している場合は通信容量の上限に達して速度制限がかかることも考えられます。あらかじめ、ご自宅や利用予定の場所で、Web講座が快適に視聴できるためのWi-Fi環境が整っているか確認しておくと安心です。
デメリット2. モチベーションの維持が大切
Web講座は、自分のペースで学習を進められる一方で、学習を継続するためのモチベーションの維持が必要です。気持ちが続かないと、つい後回しにしてしまったり、十分に理解しないまま受講を終えたりしてしまう恐れがあります。
対策として、あらかじめ無理のない学習スケジュールを立てておくことをおすすめします。「1日にどの程度学習するか」「どのくらいの期間で修了を目指すか」などの目標設定をすることで自分に適したペースを作りやすくなり、モチベーションも維持できるでしょう。
Web講座の受講時間は、機関の公式サイトなどで確認可能です。スケジュールを立てる際の参考として、確認しておくのもよいでしょう。
CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座

CIC日本建設情報センターでも施工管理者等足場点検実務者研修のWeb講座を用意しております。CIC日本建設情報センターは、建築系資格試験対策と特別教育・安全衛生教育など、建設業向けの教育を25年以上実施してきた企業です。
ここでは、CIC日本建設情報センターが提供するWeb講座の特徴をご紹介します。
1. 専用アカウントの発行
CIC日本建設情報センターでは、受講者ごとに専用のアカウントが発行されます。このアカウントを利用することで、自由なタイミングでの受講が可能です。
また、アカウントの管理画面では、学習の進捗状況や過去の履歴をいつでも確認できます。そのため、施工管理者等足場点検実務者研修を計画的かつ効率的に進められるでしょう。
セキュリティ面についても十分に配慮されており、個人情報や学習データが適切に管理されているため、安心して受講に取り組めます。
2. 顔認証システムでの受講確認
CIC日本建設情報センターのWeb講座では、顔認証システムが導入されています。このシステムにより、受講者が画面の前にいない場合は学習が進まない仕組みとなっており、確実に本人が受講していることを証明可能です。
また、受講中も定期的に顔認証が行われるため、学習の信頼性がより確保されています。受講者と事業者側の両方が安心できるWeb講座です。
3. 修了証の多様な発行形式
Web講座の修了後、受講者には修了証が発行されます。CIC日本建設情報センターのWeb講座では、修了証の形式として「PDF版」と「カード版」の2種類が用意されています。
PDF版は、講座修了後すぐにダウンロードできるため、迅速に提出が必要な場面でも便利です。一方、カード版の修了証はコンパクトで携帯しやすく、現場で提示を求められる際にもスムーズに対応できます。現場に就くことも考えると、携帯しやすいカード版タイプでの発行がおすすめです。
申込みの段階で選択できるので、自分に適したタイプの修了証を選択しましょう。
まとめ

この記事では、施工管理者等足場点検実務者研修のWeb講座について詳しく解説しました。
施工管理者等のための足場点検実務者研修は、建設工事の現場で足場の安全性を確保するための点検を担当する方が受講する研修です。Web(オンライン)講座を受講する場合、受講者のライフスタイルや理解力に合わせてじっくりと学習を進められます。
CIC日本建設情報センターでも施工管理者等足場点検実務者研修のWeb講座を用意しております。モチベーションを維持しながら効率的に学習を進められる内容ですので、ぜひ受講をご検討ください。
