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施工管理者等足場点検実務者研修とは?受講対象者や受講のタイミングについて解説

公開日:2025年5月29日 更新日:2025年5月29日

施工管理者等足場点検実務者研修とは?受講対象者や受講のタイミングについて解説

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施工管理者等のための足場点検実務者研修は、建設工事の現場で足場の安全性を確保するための点検を担当する方が受講する研修です。

類似したものに特別教育や能力向上教育がありますが、それぞれで違いがあるため受講前に情報を確認しておきましょう。

この記事では、施工管理者等足場点検実務者研修について詳しく解説します。ほかにも、受講の対象者や受講のタイミング、修了証に関してご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。


CIC施工管理者等足場点検実務者研修

目次

施工管理者等足場点検実務者研修とは

施工管理者等足場点検実務者研修とは

施工管理者等のための足場点検実務者研修は、建設工事の現場で足場の安全性を確保するための点検を担当する方が受講する研修のことです。

実務者研修は、足場の構造や設置基準、点検手順などを学び、足場の安全を保つための能力を高めることを目的としています。

足場の組立て、一部解体又は一部変更後の点検、つり足場における作業開始前の点検においては「足場の点検に関する十分な知識・経験を有する者」を指名するのが望ましいとされています。知識・経験を有する者として該当するのは、主に以下のような方です。

  • 足場の組立て等作業主任者能力向上教育を修了済みの足場の組立て等作業主任者
  • 労働安全コンサルタント(試験の区分が土木又は建築である者)など、労衛法第88条に基づく足場の設置等の届出に係る「計画作成参画者」に必要な資格の保有者
  • 全国仮設安全事業協同組合が行う「仮設安全監理者資格取得講習」を受けた者
  • 建設業労働災害防止協会が行う「施工管理者等のための足場点検実務研修」を受けた者

ここからは、関連資格との違いや講習内容についてみていきましょう。

施工管理者等足場点検実務者研修と関連資格との違い

施工管理者等足場点検実務者研修と関連した資格に、足場の組立て等作業従事者特別教育・足場の組立て等作業主任者・足場の組立て等作業主任者能力向上教育などがあります。

以下の表は、それぞれの違いをまとめたものです。

項目 概要 受講義務
実務者研修 建設工事の現場で足場の安全性を確保するための点検を担当する方が受講する研修 必要に応じて受講が必要
作業従事者特別教育 足場の組立て・解体・変更などの作業を行う労働者が受講する講習 義務づけられている
作業主任者 つり足場、張出し足場又は高さが5m以上の構造の足場の組立て・解体又は変更を行う現場で指揮監督を行う際に必要な資格 技能講習を修了すれば取得できる国家資格
能力向上教育 5年に1度を目安に受講が推奨されている教育 推奨されている

実務者研修とそのほかの講習・資格では、概要(目的)や受講義務が異なります。CIC日本建設情報センターでは、実務者研修以外にも足場の組立て等の業務に係る特別教育や足場の組立て等作業主任者能力向上教育のWeb(オンライン)講座を提供しておりますので、ぜひ受講をご検討ください。

施工管理者等足場点検実務者研修の講習内容

以下の表は、施工管理者等足場点検実務者研修の講習内容をまとめたものです。

講習科目 講習内容 受講時間
災害事例及び関係法令 ・足場からの墜落関連災害事例とその防止対策
・労働安全衛生法令(足場の組立等関係)
・手すり先
1時間
足場の組立て等の安全施工と保守管理 ・足場、部材等の種類と特徴
・組立て、変更時の点検のポイントと記録等
・組立て、変更後等の保守管理
3時間
合計 4時間

施工管理者等足場点検実務者研修は、学科のみの講習で実技は実施されません。学科を通して、足場点検に関して必要な知識・技術力を学習します。

労働者と周囲の人間の安全を守るために重要な内容を学習するため、学科講習のみでも集中して取り組みましょう。

施工管理者等足場点検実務者研修の受講対象者

施工管理者等足場点検実務者研修の受講対象者

施工管理者等足場点検実務者研修の受講者は、まず満18歳以上でなければなりません。18歳未満の方は受講できない点にご注意ください。

年齢の条件を満たし、以下の項目に該当する方が実務者研修の受講対象者となります。

  • 建設工事の施工管理の実務に従事した経験がある者
  • 店社の安全衛生部門で足場設置計画書の審査や現場の安全パトロール等の業務担当者
  • 事業者の代理人として足場で作業を行う職長等

施工管理者等の足場点検に従事する可能性がある方は、実務者研修を受講する必要があります。未受講者が作業に従事すると、点検の漏れが生じて大きな事故につながる恐れがあるため、必ず受講者が点検作業に従事してください。

施工管理者等足場点検実務者研修の受講タイミング

施工管理者等足場点検実務者研修の受講タイミング

施工管理者等足場点検実務者研修の受講タイミングとしては、点検作業に従事する前段階が挙げられます。

点検作業者として指名される際に必要な「足場の点検に関する十分な知識・経験」には、施工管理者等足場点検実務者研修が含まれるためです。

実務者研修を修了した後、実際の現場で点検作業に従事するのが一般的な流れといえるでしょう。

施工管理者等足場点検実務者研修の重要性

施工管理者等足場点検実務者研修の重要性

施工管理者等足場点検実務者研修では、災害事例や関係法例、足場の組立て等の安全施行や保守管理について学習します。このことから見ると、実務者研修を受講することで得られるメリットは以下のとおりです。

  • 足場の組立てに関して正しい知識・技術力が身につく
  • 災害の防止対策を学ぶことで従業員と周囲の人間、企業を守ることにつながる

実務者研修では、足場の組立ての点検に関して必要な知識・技術力が身につきます。そのため、自分や作業従事者、周囲の人間の安全を守るためにも必要不可欠なものです。

また、改正労働安全衛生規則では事業者等に対して、足場等の安全措置と点検の充実が義務付けられています。このことから、足場点検実務者研修の受講は企業を守ることにもつながるといえるでしょう。

施工管理者等足場点検実務者研修の修了証

施工管理者等足場点検実務者研修の修了証

施工管理者等足場点検実務者研修を修了すると、受講者に対して修了証が発行されます。修了証は主にPDF版とカード版の2種類です。

PDF版は、Web講座修了後すぐにダウンロードできます。一方で、カード版の修了証は携帯できるため、現場で修了証の提示を求められた場合にすぐ対応できるのがメリットです。

修了証はどちらのタイプを選んでも問題ありませんが、現場では修了証保有の証明を求められる可能性があるため、カード版のほうをおすすめします。

CIC日本建設情報センターでも、カード版の修了証発行にも対応していますので、修了証の携帯をお考えの方で受講方法にお悩みの場合は、ぜひご検討ください。

CIC日本建設情報センターの施工管理者等足場点検実務者研修

CIC日本建設情報センターの施工管理者等足場点検実務者研修

CIC日本建設情報センターでは、施工管理者等足場点検実務者研修のWeb(オンライン)講座を提供しております。実務者研修で大切なポイントをわかりやすくまとめたテキスト、専門講師による動画講義で必要な知識・技術力を短期間で効率よく学習できるのが特徴です。

CIC日本建設情報センターのWeb講座は、以下の手順で受講できます。

  1. CIC日本建設情報センターのWeb講座に申し込む
  2. 入金確認後、メールでログイン情報が送付される
  3. 受講(視聴)が開始する
  4. 受講完了後、自分が選択した修了証を受け取る

また、Web講座の場合、事業者側からすると「きちんと受講対象者が席の前に座って受講しているかわからない」と不安に感じることもあるでしょう。

CIC日本建設情報センターのWeb講座は、顔認証システムを導入しており、受講者本人が画面の前から離れると学習が進まない仕組みです。そのため、受講を修了したら受講者が画面の前で学習し終えたことの証明につながります。

受講方法でお悩みの場合は、ぜひCIC日本建設情報センターの講座をご検討ください。

まとめ

まとめ

この記事では、施工管理者等足場点検実務者研修について詳しく解説しました。

施工管理者等足場点検実務者研修は、建設工事の現場で足場の安全性を確保するための点検を担当する方が受講する研修です。

満18歳以上でなければ受講できず、建設工事の施工管理の実務に従事した経験がある方や店社の安全衛生部門で足場設置計画書の審査や現場の安全パトロール等の業務担当者が受講対象となります。

CIC日本建設情報センターでは、施工管理者等足場点検実務者研修のWeb講座を用意しております。モチベーションを維持しながら効率的に学習を進められる内容ですので、ぜひ受講をご検討ください。


CIC施工管理者等足場点検実務者研修

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