
「未経験からでも施工管理に挑戦できる?」
「施工管理技士として働く魅力や注意点について教えてほしい」
現在、施工管理技士の仕事に就くことをお考えの方の中で、このようなお悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。施工管理の仕事に就く際は、各業界の施工管理技術検定に合格しなければなりません。
また、施工管理技士は安定した給与や将来の安定性だけでなく、働き方の柔軟度や活躍できる機会の多さなどでもメリットがあります。
この記事では、未経験から施工管理に挑戦する場合に必要な資格について詳しく解説します。ほかにも、施工管理の魅力や注意点、向いている人の特徴も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

施工管理には資格が必要!

施工管理技士は、誰でもいきなり就ける仕事ではありません。各業界で設けられている施工管理技術検定に受検して合格する必要があります。まずは、資格の概要や資格取得のステップ、メリットや勉強方法について簡単にみていきましょう。
施工管理技士の資格とは?
施工管理技士にはさまざまな種類が設けられています。以下の表は、各業界の施工管理技士資格をまとめたものです。
資格 |
詳細 |
建築施工管理技士 |
建築業界の施工知識に関して有していることを証明する資格 |
電気工事施工管理技士 |
受変電設備や送電設備、配線や照明などさまざまな電気設備工事の施工管理に関する知識を有していることを証明する資格 |
土木施工管理技士 |
土木工事での施工知識を有していることを証明する資格 |
管工事施工管理技士 |
配管工事の施工知識を有していることを証明する資格 |
電気通信工事施工管理技士 |
電気通信工事の施工管理に関する知識を有していることを証明する資格。2019年に施工管理技士の資格として新設された |
造園施工管理技士 |
公園の建設や街の緑化工事など造園工事の施工管理に関して知識を有していることを証明する資格 |
施工管理技士資格を得るために受ける施工管理技術検定には1級・2級が設けられています。それぞれで第一次検定・第二次検定があり、第二次検定に関しては受験資格を満たさなければなりません。
また、令和6年から制度が変わっているため、第一次検定に関しては受検しやすくなっています。こちらの記事では、施工管理技士の受検制度に関してご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
【こちらをチェック】施工管理技術検定の受検資格の改正について【令和6年4月1日~】
資格取得のためのステップ
施工管理技士には1級と2級がありますが、比較的取得しやすいのは2級のほうです。ただし、いずれにしても第二次検定の受検には実務経験を満たす必要があります。第一次検定に関しては未経験者であっても挑戦可能です。これから取得する方は、2級から1級の流れで取得すると良いでしょう。
また、資格取得には試験対策に特化した勉強が必要です。試験日から逆算して計画を立てて、効率的に対策を進めましょう。
資格を取るメリット
施工管理技士の資格を取得するメリットは、主に以下の通りです。
- 給与がアップする
- 「監理技術者」や「主任技術者」になれる
- 「専任の技術者」になれる
- 経営事項審査で加算される
- キャリアアップしやすくなる
施工管理技士の資格を取得することで仕事の幅が広がります。さまざまな現場で経験を積むことで技術者としての付加価値が高まり、キャリアアップなどにもつながるでしょう。
また、技術者側だけでなく企業側にもメリットがあるのも特徴です。
公共工事を受注するには、入札時に「経営事項審査」を受ける必要があります。この審査では、企業規模や経営状況だけでなく、国家資格を保有する技術者の人数も該当し、1級施工管理技士保有者がいると5点、2級施工管理技士保有者がいると2点が加算されます。
資格取得のための勉強方法には、主に以下の2種類あります。
独学で勉強する場合、コストは最小限に抑えられます。ただし、モチベーションの維持や分からない箇所の解決などを自分でしなければなりません。
通信講座で受講する場合、コストはかかりますが効率的な勉強が可能です。合格に必要な知識を最短で勉強できるため、社会人の方におすすめします。CIC日本建設情報センターでも、施工管理技士の講座を提供しておりますので、ぜひ受講をご検討ください。
施工管理に向いている人の特徴

では、どんな人が施工管理技士として働くのに向いているのでしょうか。施工管理に向いている人の特徴は、以下の通りです。
- コミュニケーション能力
- 責任感とリーダーシップ
- 問題解決能力
- 体力と柔軟性
- 先を見越した計画力
施工管理技士は、ほかの技術者と関わりを持つ仕事です。そのため、コミュニケーション能力が求められます。また、非常に責任が求められる仕事でもあり、責任感やリーダーシップ、問題を柔軟に解決するための能力も必要です。
また、現場仕事となるため体力も必要です。施工計画も仕事の一環なので、現場ごとに柔軟に対応したり先を見越して計画を立てたりする力も求められます。これらの能力をある程度有している方は施工管理の仕事に適しているでしょう。
施工管理の魅力

施工管理技士は責任感を伴う仕事ですが魅力はたくさんあります。例えば、以下のようなものが挙げられます。
- 安定した給与と職業の将来性
- プロジェクトを通じて達成感を得られる
- 多様な業界での活躍の場
- 働き方の柔軟性とキャリアパス
- 社会貢献度の高い仕事
社会的な重要度としても非常に高いのが施工管理技士の特徴です。ここからは、それぞれの内容を解説していきます。
魅力1. 安定した給与と職業の将来性
施工管理技士は、技術系の仕事の中でも安定した給与を得られます。
責任感が求められる仕事で、なおかつ技術者の付加価値が高いためです。
また、施工管理技士は現場での労働災害防止であったり施工計画を立てたりするなど作業現場の管理を行う仕事です。これからもなくてはならない仕事であるため、将来の安定性でみてもまだまだ需要は高いといえるでしょう。
魅力2. プロジェクトを通じて達成感を得られる
施工管理技士が任される現場の規模はさまざまです。
中には、大規模なプロジェクトを任せられることもあるでしょう。
大規模なプロジェクトは、その分責任感やスキルを求められますが、完遂した際の達成感は何事にも代えがたいものです。また、施工管理技士として携わった建物や設備などは残り続けるのも魅力的といえるでしょう。
魅力3. 多様な業界での活躍の場
施工管理技士は、多くの業界で活躍できる仕事です。
施工管理技士だけでもさまざまな種類が設けられており、同じ業界内でみても幅広く資格を活かせるでしょう。
例えば、電気工事施工管理技士の場合、施工管理技士としてキャリアを積むだけでなく、施工管理を通じて得た経験・知識を電気工事士として活かすことも可能です。知識・経験を活かせば多種多様な業界で活躍できるのも魅力といえるでしょう。
魅力4. 働き方の柔軟性とキャリアパス
施工管理技士の仕事は、働き方の柔軟性が高いのも特徴です。
安定性のある仕事で、自分が求める働き方を実現しやすいのは大きな魅力といえるでしょう。
例えば、仕事を通じて自分の付加価値を高めたい場合は、規模の大きいプロジェクトに参加する、たくさんの現場経験を積むといった働き方ができます。もちろん中には規模の大きくないものもあるため、プライベートと両立させながら仕事をこなすというのも可能です。
また、現場経験を積むことでさらに付加価値が高まりキャリアアップにもつながるでしょう。さまざまな職場に転職する成功率が高まるため、より自分が求める条件での仕事を見つけやすくなります。
魅力5. 社会貢献度の高い仕事
施工管理技士の仕事は社会的な貢献度が高いのも魅力です。
さまざまな建物や設備、施設がきちんと稼働する・残り続けるために必要な仕事を行います。
例えば、建築施工管理技士であればこれから設立される建物の施工管理を行います。電気工事施工管理技士であれば、社会に必要不可欠な電気設備が問題なく稼働するよう施工管理を行うのが特徴です。このようにそれぞれの区分で設けられている施工管理技士は社会にとって必要不可欠なものを取り扱います。
社会に貢献していることを直接実感しやすいのも魅力の1つといえるでしょう。
施工管理の仕事の注意点

施工管理技士として仕事に従事する際、注意点は以下の通りです。
- 仕事のストレスやプレッシャー
- 長時間労働や現場での体力的負担
- 対人関係の難しさ
- 無理なく仕事を続けるための工夫
注意点を把握しておくことで、仕事に就く場合の失敗のリスクを減らせます。それぞれの注意点を詳しくみていきましょう。
仕事のストレスやプレッシャー
まず注意しなければならないのが仕事のストレスやプレッシャーです。
施工管理技士は、責任感のある仕事ですが、過度な仕事のストレスやプレッシャーは労働者として大きな負担につながります。
解決策としては、無理な仕事は請け負わないことが挙げられます。自分で仕事量の限界をある程度把握し、限度を超えるものに関しては断るなどするのが良いでしょう。ただし、過剰に仕事に対してストレスを感じたりプレッシャーを抱えたりする場合は、転職して現場を変えてみるのも方法の1つです。
長時間労働や現場での体力的負担
続いて注意しなければならないのが長時間労働や現場での体力的負担です。
施工管理士技士は基本現場に赴く仕事なので、体力的な負担は考慮しなければなりません。
解決策としては、日頃から運動を習慣づけておくことでしょう。筋力トレーニングやウォーキング、ランニングなどの運動を習慣にし、体力をつけておけば仕事にも問題なくついていけます。ただし、過度に長時間労働を任される場合は体力以外にも問題があるため、転職などで労働環境を変えてみるのがおすすめです。
対人関係の難しさ
3つ目の注意点が対人関係の難しさです。施工管理技士としての仕事は他社とのコミュニケーションが必要不可欠です。中には、相性が悪かったり関わりづらかったりする技術者ともコミュニケーションしなければなりません。
解決策としては、コミュニケーションスキルを高めることですが、自分がいくら寄り添っても他人が変わるわけではありません。どうしても対人関係でストレスを感じる場合は部署を変えてもらったり転職によって違う環境で再スタートしたりするのがおすすめです。
無理なく仕事を続けるための工夫
4つ目の注意点が無理なく仕事を続けるための工夫です。いくら転職しても、自分が何を優先して仕事するのか決めていなければ、中々思うような結果を出せません。
- 残業の時間は極力減らしたい
- 不定期でも良いから週に2日の休みはしっかり確保したい
- 給料が高めのほうが良い
労働者によって職場に求める条件などは異なります。自分の体と相談をしつつ、無理なく仕事を続けるために何が必要か、一度考えてみましょう。
施工管理の転職なら建設キャリア転職

CIC日本建設情報センターでは、施工管理を含めた建設業への転職に特化した「建設キャリア転職」サービスを提供しています。CIC日本建設情報センターは、建設業向けの教育事業27年間の実績を持つ企業です。ここでは、建設キャリア転職の強みや利用の流れについて解説します。
建設キャリア転職の特徴
建設キャリア転職の特徴を大きくまとめると、以下の3つです。
- 長年の教育事業で築いたネットワーク
- 「土日休み」「残業月平均10時間程度」の求人も紹介可能
- 新たなキャリア構築をしたい方にも適している
それぞれ詳しく解説します。
特徴1. 長年の教育事業で築いたネットワーク
日本建設情報センターは、長年のキャリアを有しており、多くの優良企業様とのお付き合いがあります。希望の条件に合った求人をオーダーメイドでご紹介させていただくため、自分で探しても条件にあった求人が見つからないという方にぴったりです。
特徴2. 「土日休み」「残業月平均10時間程度」の求人も紹介可能
中には、休みやプライベートの時間をしっかり確保したくて転職する方もいるでしょう。建設キャリア転職では、ワーク・ライフ・バランスを考えた働き方を実現しやすいような求人も紹介可能です。
「土日休みを確保したい」「残業月平均10時間程度に抑えたい」「転勤はしたくない」などご要望に合わせた求人を紹介できます。
特徴3. 新たなキャリア構築をしたい方にも適している
建築キャリア転職は、新たにキャリア構築したい方にも適しています。例えば、「建設業にブランクがある、でももう一度建設業で働きたい」「知識はあるけど経験はない」という方でも問題ありません。
施工管理の仕事は未経験からでも転職できますが、資格を取得すればより転職しやすくなります。資格を取得したいとお考えの際もぜひご利用ください。
建設キャリア転職利用の流れ
建設キャリア転職を実際にご利用される場合、流れは以下のとおりです。
- ご紹介担当からご連絡
- 求人のご紹介
- 面接・入社サポート
まずはプロフィールをご登録頂き、確認完了メールを送付いたします。その後、お伺いした条件をもとにぴったりな求人をご紹介する流れです。中には、会社からオファーが届いたご連絡をする場合もございます。
その後、会社との仲介役として間に入り、面接の設定や雇用条件の確認などのサポートを行います。不明な点や不安なことなどもお伺いしておりますので、ご相談ください。
まとめ

この記事では、施工管理業界に未経験で挑戦する場合に必要な資格について、施工管理の魅力や注意点をあわせて解説しました。
施工管理は、各業界の施工管理技術検定に合格することで仕事に従事できます。検定は第一次・第二次検定が設けられており、第一次検定は年齢さえ満たしていれば学歴や資格問わずに受検可能です。また、施工管理技術検定は1級と2級に分類されています。
施工管理技士は安定した給与や将来性だけでなく、働き方の柔軟性や活躍の場の多さなどでも多面的なメリットがあります。
ただし、無理なく仕事を続けるために自分が求める条件をしっかり決めて工夫することが大切です。
CIC日本建設情報センターでは、建設業に特化した建設キャリア転職(運営会社:CIC日本建設情報センター)を提供しています。長年のキャリアがあるからこそ実現できる独自の強みを活かし、さまざまな希望条件に適した求人をご紹介します。求人選びでお悩みの方は、ぜひ利用をご検討ください。
