
「チェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育って何?」
「チェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育ではどんなことを学ぶの?」
現在、チェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育の受講を考えている方の中で、このようなお悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。
チェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育は、チェーンソーを取り扱う上で必要な知識・技術力を学ぶための教育です。林業・土木工事業・造園工事業などの業種に関係なく、伐木作業を扱うすべての業種・作業者が受講の対象となります。
この記事では、チェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育について詳しく解説します。具体的な業務や受講方法などもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

チェーンソーを用いた伐木業務とは

チェーンソーを用いた伐木業務とは、その名のとおり、チェーンソーを使用して行う木の伐採や、枝払い、丸太にする造材作業などのことです。林業だけでなく、土木工事業や造園工事業など、幅広い現場で行われています。
伐木業務に従事するために必要な教育の正式名称は、「チェーンソーを用いて行う伐木等の業務従事者安全衛生教育」です。一般的には、「チェーンソーによる伐木等特別教育」や「伐木特別教育」といった呼称で広く知られています。伐木業務は労働災害の件数が非常に多く、常に危険を伴う仕事でもあります。
厚生労働省の情報によると、 伐木作業の労働災害件数の約60%以上がチェーンソーの取り扱いによるもの とのことです。そのため、チェーンソーを取り扱う作業者は特別教育の受講が義務づけられているとともに、チェーンソーの取り扱いに必要な知識とスキルを有していることが求められます。
安全衛生教育を修了していることで、正しくチェーンソーを取り扱えることの証明にもなるため、技術者としてのキャリアアップも狙えます。技術者としてのキャリアアップや、現場の安全レベルを向上させるためにも、まずは教育の概要を把握しておきましょう。
チェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育とは

チェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育は、業務としてチェーンソーを取り扱う作業者に対して 義務づけられている安全衛生教育 です。安全衛生教育の受講をとおしてチェーンソーに対する知識とスキルを身につけ、安全に作業を行って労働災害を防止することを目的に実施されます。
先ほどもご紹介したとおり、 伐木作業で生じている労働災害の半分以上がチェーンソーの取扱によるものです。 もし、未受講者が作業従事すれば、自分だけでなく周囲の人間のケガや労働災害につながる恐れがあります。
必ず安全衛生教育を受講し、チェーンソーを取り扱うようにしましょう。
チェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育の受講方法と講習内容

ここまで、チェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育の概要について解説しました。
では、安全衛生教育はどのような内容で実施されているのでしょうか。ここからは、チェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育の受講方法や講習内容について解説します。
チェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育の受講方法
チェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育の受講方法は、主に以下のとおりです。
- 各講習機関による講習を受講する
- 出張講習を依頼して自社で受講する
- オンライン講座(Web講座)で受講する
よくある受講方法が、各講習機関による講習の受講です。受講手続きが簡単なメリットがある一方で、スケジュールの調節や現地まで足を運ぶ必要があります。講師の解説を聞き逃すと復習しづらいのもデメリットといえるでしょう。
次に出張講習を依頼して自社で受講する方法です。こちらは、現地に足を運ぶ必要もなく、講師の用意も不要です。一方で、講師の出張代や宿泊費などを負担することが多く、コストがかさみます。
そこで おすすめなのが、オンラインでの受講です。
オンライン受講であれば、受講者の都合にあわせて学習を進められます。巻き戻しや一時停止など自由な視聴スタイルで学べるため、何度も復習しやすいのもメリットです。 顔認証システムが導入されていれば、画面の前で座っていないと学習が進まないため、事業者側からみてもいえるでしょう。
チェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育の講習内容
チェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育は、学科講習のみで構成されています以下の表は、それぞれの講習内容をまとめたものです。
| 科目 |
講習の内容 |
実施時間 |
| 伐木作業等の特徴と作業の安全 |
伐木造材作業の安全 |
- 作業着手前の準備
- 伐倒方向の決定方法
- 伐木作業の方法
- 造材作業の方法
|
1.5時間 |
| 大径木、偏心木等の伐木及びかかり木の処理 |
- 大径木の伐倒の方法
- 偏心木の伐倒の方法
- 腐れのある木及び空洞木の伐倒の方法
- 転倒木及びかかり木の処理の方法
|
| チェーンソーの特徴と保守管理 |
チェーンソーの特徴と保守管理 |
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2.0時間 |
| チェーンソーの取扱作業の安全 |
- 作業姿勢の基本
- キックバックの防止等作業上の注意事項
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| チェーンソー取扱作業時間の管理 |
- チェーンソーの操作時間及び操作の方法
- 防振手袋の着用等作業上の注意事項
- 体操の実施
- 通勤の方法
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| チェーンソー及びソーチェーンの点検整備 |
- チェーンソーの故障の原因及び点検整備
- ソーチェーンの点検整備
- ソーチェーンの目立て
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| 健康管理 |
健康診断及び事後措置 |
- 振動障害のあらまし
- 特殊健康診断
- 診断結果に基づく事後措置
|
0.5時間 |
| 災害事例及び関係法令 |
災害事例とその防止対策 |
|
2.0時間 |
| チェーンソーを用いて行う業務に係る労働安全衛生関係法令 |
労働安全衛生法・労働安全衛生法施行令・労働安全衛生規則中のチェーンソーを用いて行う伐木等の業務に係る条項・チェーンソーの規格 |
| 合計 |
6.0時間 |
チェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育は、学科講習6時間の内容で実施されます。労働災害防止のためにチェーンソーの操作から伐木の方法まで深く学習するため、集中して取り組みましょう。
受講料金
受講料金は、特別教育の受講方法や実施期間ごとに異なります。相場としては、10,000~15,000円程度です。
受講対象者
チェーンソーによる伐木等特別教育には、受講資格がありません。年齢や学歴に関係なく誰でも受講が可能です。
林業・土木工事業・造園工事業などの業種に関係なく、伐木作業を扱うすべての業種・作業者が受講の対象となるため、受講対象者は忘れずに受講しましょう。
開催地
チェーンソーによる伐木等特別教育の講習は、全国各地で行われています。講習を受講する場合、近くで実施されていないかスケジュールとあわせて確認してみましょう。近くで講習が実施されていない場合はオンラインでの受講がおすすめをおすすめします。
2020年(令和2年)の法改正
伐木作業における安全水準を向上させるため、2020年(令和2年)8月1日に労働安全衛生規則が改正されました。
この改正により、従来は「胸高直径が70cm以上の樹木」や「かかり木」などの危険な作業と、それ以外の作業で分かれていた特別教育が統合され、すべての伐木作業者に共通の教育が義務づけられました。あわせて「チェーンソーによる伐木等作業の安全に関するガイドライン」も刷新され、作業計画の作成や、かかり木の処理に関する安全対策がより具体的に示されています。
法改正後の新基準に基づいた教育を受けることは、現在の現場で求められる安全対策を正しく理解し、法令を遵守する上で極めて重要です。
CIC日本建設情報センターのチェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育

CIC日本建設情報センターでも、チェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育のWeb講座を用意しております。受講手順は、以下のとおりです。
- CIC日本建設情報センターのWeb講座に申し込む
- 入金確認後、メールでログイン情報が送付される
- 受講(視聴)が開始する
- 受講完了後、自分が選択した修了証を受け取る
CIC日本建設情報センターのWeb講座は、PDF版とカード版の2種類の発行形式に対応しています。PDF版は、Web講座終了後すぐにダウンロード可能です。
一方でカード版は携帯しやすいため、現場で修了証の提示を求められた際に役立ちます。
自分に適したタイプのチェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育の修了証を手にしましょう。
なお、本Web講座で完了するのは「学科教育」のみです。伐木業務に従事するには、別途、自社や講習機関にて定められた時間の「実技教育」を実施・受講する必要があります。
まとめ

この記事では、チェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育の概要や受講方法などをご紹介しました。チェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育は、チェーンソーを正しく取り扱うために必要な知識とスキルを身につける教育で、伐木の作業従事者に対して受講が義務づけられています。
もし、未受講者を作業従事させた場合、労働災害発生の観点からみても非常に危険です。ケガや死亡事故などにつながる恐れもあるため、必ず安全衛生教育を受講した方が従事しましょう。
CICでは、チェーンソーを用いた伐木業務安全衛生教育のWeb講座を用意しておりますので、受講方法にお悩みの方はぜひご検討ください。
