電験三種の科目別合格とは?合格していく順番や2回化制度を活用した合格ルートも紹介

電験三種の科目別合格とは?
合格していく順番や2回化制度を活用した合格ルートも紹介

電験三種コラム10

「電験三種の科目合格制度って何?」
「科目合格制度を活用すると合格しやすくなるの?」


とお悩みの方はいませんか?

電験三種は、合格した科目の受験が2年間免除される「科目合格制度」に対応した資格試験です。

そのため、複数回で4科目合格すると免状を取得できます。

ただしメリットの他に注意点もあるため、科目合格制度についての情報を集めておきましょう。

本記事では、電験三種の科目合格制度について詳しく解説します。

より適応される2回化制度についても活用方法をご紹介していますので、是非ご覧ください。

最終更新日:

電験三種の科目別合格制度とは

挿絵

電験三種では、理論・電力・機械・法規の4科目の試験が実施されます。

電験三種を受験する際、合格した科目の受験が2年間免除される制度が「科目合格制度」です。

”試験の結果は科目別に合否が決まり、4科目すべてに合格すれば第三種電気主任技術者試験合格となりますが、一部の科目だけ合格した場合には科目合格となって、翌年度及び翌々年度の試験では申請によりその科目の試験が免除されます。

つまり、3年間で4科目の試験に合格すれば第三種電気主任技術者免状の取得資格が得られます。

引用:一般財団法人 電気技術者試験センター

電気技術者試験センターで定められている通り、電験三種は3年以内に4科目全てに合格できると免状が取得できる資格です。

そのため一発合格を狙うのが難しい方は、科目合格制度を上手く活用した取得をご検討ください。

電験三種の科目別の合格率と難易度は?

科目合格制度を用いて電験三種を取得する場合、科目別の難易度を把握しておくことが大切です。

難易度を把握すると、難しい科目+取得しやすい科目といったように、1回の試験で合格を狙う科目を計画的に絞れます。

過去5年間における科目別の合格率の推移については、次の通りです。

横にスワイプで左右にスライドできます。

実施年度科目別の合格率
理論電力機械法規
6.7%24.8%13.8%14.1%
19.2%12.2%6.7%12.6%
13.7%13.7%20.1%9.6%
11.6%17.8%13.8%6.6%
15.5%9.1%11.6%9.3%

引用:
電気技術者試験センター「令和3年度試験科目別内訳」
電気技術者試験センター「令和2年度試験科目別内訳」
電気技術者試験センター「令和元年度試験科目別内訳」
電気技術者試験センター「平成30年度試験科目別内訳」
電気技術者試験センター「平成29年度試験科目別内訳」

上記を見ると、各科目で合格率の低い年や高い年があることが分かります。

ただし、極端に合格率が低い年が2科目以上被るのは見受けられません。

そのため科目合格制度を活用する際は、2科目以上の取得を目安に対策するのがよいでしょう。

科目合格を狙うための組み合わせについては、後述します。

科目別合格制度を活用するメリット

科目合格制度を活用するメリットは、主に以下の3つです。

  • 忙しい方でも対策しやすくなる
  • モチベーションを維持しやすい
  • 精神的に余裕を持てる

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

メリット①忙しい方でも対策しやすくなる

電験三種に合格するまでの勉強時間は、一般的に約1,000時間と言われています。

日中忙しい方であれば、4科目の勉強を対策し続けるのは容易ではありません。

ただし、科目合格制度を活用することで4科目の勉強を複数回に分けることが可能です。

結果として、1回の受験で対策する範囲が狭くなり対策しやすくなります。

ただし、対策する時間を減らして良いというわけではない点だけご注意ください。

狙った科目を深くまで勉強することでミスを減らし、効率よく取得を狙えるのがメリットです。

メリット②モチベーションを維持しやすい

電験三種を取得するまでに大変なのがモチベーションの維持です。

特に、電験三種は難易度も高いため、他の電気資格よりもモチベーション管理が難しい傾向にあります。

モチベーションを維持する上で大切なのは、成功体験を積むことです。

問題が解けるようになった、1科目でも合格できたといった結果がモチベションに繋がります。

また、1科目でも合格できると「あと、〇科目で合格だから対策を頑張ろう!」と思えるのも特徴です。

結果、1科目あたりの対策の質も良くなることでしょう。

科目合格制度を上手く活用して科目合格の経験をつないでいければ、モチベーションを維持した状態で免状取得を目指すことが可能です。

メリット③精神的に余裕を持てる

電験三種の科目合格制度を活用した場合、常に一発合格を強いられなくなるため、精神的に余裕を持てるのもメリットです。

合格までの試験回数に余裕を持って臨めます。

ただし、次に不合格になると復活する科目がある場合、不安が付きまとう可能性があります。

免除期間がずっと続くわけではないため、可能な限り早い取得を目指しましょう。

まずは理論や法規など勉強しやすい科目から対策を始めてください。

科目合格後、免除期間を有効活用して残り科目に合格するといった流れをおすすめします。

試験が2回になったことでより科目別合格が狙いやすくなる!

挿絵

より電験三種の実施回数が年2回に変更されました。

科目合格制度の年数は3年と変化がないため、今までよりも更に科目合格を上手く活用することが可能です。

例えば社会人の方の場合、1年間を通して仕事が忙しい季節とそうでない季節に別れることがあります。

そういった際、勉強を集中しやすいシーズンに絞って重点的に対策を行い、自身の状態が優れている時に科目合格を狙うことが可能です。

また、他資格と試験日が近いといった場合でも調整しやすくなりました。

電験三種は例年秋頃に実施されていましたが、これは電気工事士試験の下期筆記試験やエネルギー管理士などの試験と近い日程です。

そのため電気工事士から取得を始めた方は、電気工事士取得後から1年後に受験と非常に長い期間ありましたが、以降は半年に縮まります。

結果として、試験に対するモチベーションが高い状態で資格試験に臨むことも可能です。

以降の試験実施回数が2回化したことでチャンスが2倍に増えました。

科目合格制度と上手く組み合わせて、より自分の生活スタイルにあった電験三種の対策方法を確立しましょう。

科目別合格制度の注意点

科目合格制度を活用する場合、以下の3つに注意が必要です。

  • 勉強の質を落としてはいけない
  • 勉強期間は一発合格よりも長くなる
  • 1回あたりの受験料金は変わらない

それぞれの注意点について詳しく解説します。

注意点①勉強の質を落としてはいけない

科目合格制度の注意点1つ目が「勉強の質を落としてはいけない」ことです。

勉強する科目数を減らしたからといって勉強の質自体を落として良いわけではありません。

むしろ、科目合格制度は総合の勉強期間を長くするかわりに、1科目あたりの対策の質を上げるために活用します。

「1年で勉強する科目数が減ったから今は勉強しなくても時間に余裕ある」といった考えは辞めておきましょう。

科目合格制度を活用しようとして1科目も合格できなければモチベーションも維持しづらくなります。

そのため、勉強の質は落とさず限られた対策の時間を有効に活用してください。

注意点②勉強期間は一発合格よりも長くなる

科目合格制度の注意点2つ目が「勉強期間は一発合格よりも長くなる」です。

科目合格制度を活用する場合、最低でも1年以上の勉強期間が必要となります。

そこで大切となってくるのが「モチベーション管理」です。

先ほども解説した通り、電験三種の対策ではモチベーションの維持が重要なポイントとなります。

長期間でも挑もうといった覚悟がない方やモチベーションが長く続かない方は一発合格を狙うのがおすすめです。

科目合格制度の活用を前提とした取得方法ではなく、一発合格を狙って不合格だった科目がある場合のみ、科目合格制度を活用するといった方法を取りましょう。

注意点③1回あたりの受験料金は変わらない

科目合格制度の注意点3つ目が「1回あたりの受験料金は変わらない」です。

電験三種は年に2回の実施に変更しましたが、年2回受けたとしても8,100円(ネット申込7,700円)と1回あたりの料金は変わりません。

年2回に増えたからといって1回の受験料金で2回分受験できたり、1回あたりの受験料金が半額となったりしない点にだけご注意ください。

チャンスが2倍に増えた分、できる限り短い期間と回数で取得することを目指しましょう。

電験三種資格取得までの科目別合格ルート例

挿絵

ここまで電験三種の科目合格制度について概要を詳しく解説してきました。

では、実際に活用する場合、どのようにするのがよいのでしょうか?

ここからは、電験三種の科目別合格ルートについてご紹介します。

年数別の合格ルートについて確認してください。

電験三種はどの科目から勉強するのがよい?

合格ルートを考える上での前提として、電験三種は理論科目から勉強することをおすすめします。

理論は、その他の科目で登場する計算問題を解くための基礎を身につける科目であるためです。

そのため、電験三種の取得を目指す場合は、理論を軸に考えましょう。

ご紹介した合格ルートでも、理論は1年目の取得をおすすめしています。

1年目は「理論+その他科目」2年目以降は残った2科目といった形での取得がおすすめです。

中でも法規は、暗記問題も出題されるため電力や機械よりも対策しやすい傾向にあります。

まずは、理論を対策して並行しながら法規の合格を目指しましょう。

その後、電力や機械などの専門性の高い科目を徹底的に対策して合格を狙ってください。

科目合格制度を活用して2年で合格を狙う場合

科目合格制度を活用して2年で電験三種の合格を狙う場合、以下の流れがおすすめです。

年数合格を狙う科目
1年目理論+法規
2年目電力+機械

また、年2回の実施も活用すると更に取得しやすくなります。

半年で1科目を徹底的に対策して取得を狙うといった方法を取ると更に科目を絞った勉強が可能です。

ただし、科目を絞りすぎると受験回数を増やすことになる点だけご注意ください。

時間を作れるのであれば、半年で2科目を徹底対策して落ちた科目だけもう半年対策する方法もあります。

自分の生活スタイルにあわせて電験三種を対策しましょう。

科目合格制度を活用して3年で合格を狙う場合

科目合格制度を活用して3年で電験三種の合格を狙う場合、以下の流れがおすすめです。

年数合格を狙う科目
1年目理論+法規
2年目電力
3年目機械

3年で合格を狙う場合、大切となるのが「不合格の余裕が多く残されていない」ことです。

最初に取得した科目の免除期間ギリギリに電験三種の合格となるため、不合格の猶予はあまり多くありません。

そのため、科目合格制度を活用するのであれば2年を目標にすることをおすすめします。

3年目に突入する場合は、2年間での取得を狙って余った資格のみを3年目で取得するといった流れで科目合格制度を活用しましょう。

まとめ

本記事では、電験三種の科目合格制度についてご紹介しました。

科目合格制度はうまく活用することで電験三種を効率よく取得できます。

科目合格制度は、忙しい方でもモチベーションを維持しながら対策できるのもメリットです。

理論を勉強の軸にして複数回での取得を目指しましょう。

ただし、勉強の質を落として良いわけではないのでご注意ください。

勉強期間も一発合格よりかは長くなるため、長期間にかけてモチベーションを維持できる方のみ科目合格制度を活用しましょう。

また、CICでは科目ごとの通信講座も取り扱っております。

日々の時間を有効活用しつつ科目合格制度を活用して合格を目指す方はぜひ受講をご検討ください。

もちろん、一発合格を狙う方向けに全科目セットの講座も取り扱っております。

電験三種を取得するための勉強スタイルにあわせてお申し込みください。

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