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建設業における事務の仕事内容は?建設業ならではの業務を解説

公開日:2025年9月30日 更新日:2025年9月30日

建設業における事務の仕事内容は?建設業ならではの業務を解説

建設業における事務の仕事内容は?建設業ならではの業務を解説

「建設業の事務に興味があるので仕事内容を詳しく知りたい」と考えている方は多いでしょう。

この記事では、建設業における事務の仕事内容、建設業ならではの業務、建設事務のメリットとデメリットを詳しく解説します。さらに、建設業務ならではのやりがいや、役立つスキルや資格についてもご紹介するので、参考にしてみてください。


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目次

建設業における事務の仕事内容

建設業における事務の仕事内容

建設業における事務の代表的な仕事内容は、以下の6つです。

  1. 電話・メール・来客の対応
  2. 備品の管理
  3. 帳票作成
  4. 請求管理や経費精算
  5. 労務管理
  6. イベントや株主総会の準備

こちらでは、上記6つの仕事内容について解説します。

電話・メール・来客の対応

建設事務の代表的な仕事として、代表番号やアドレス宛に来た電話・メールの対応をしたり、来客があった際に会議室などへ案内したりする仕事があります。

このように、建設事務が会社の窓口となってお客様の応対をする場面は多いでしょう。

備品の管理

会社で使用される文房具・コピー機・パソコンなどの備品の管理を行うのも、建設事務の仕事です。

様々な備品の個数や場所を適切に管理し、不足したときの発注や不具合があったときのメンテナンス依頼などを行います。

帳票作成

建設事務の仕事には、見積書・請求書・納品書・契約書・発注書といった各種帳票の作成も挙げられます。

官公庁へ提出する申請書類や安全書類なども、建設事務の職場によっては作成することになるでしょう。

請求管理や経費精算

請求管理や経費精算も建設事務が行う仕事の1つです。

請求管理とは、請求書を発行してから代金を回収するまでの管理業務であり、請求書の送付や入金額の確認といった仕事があります。一方で経費精算は、従業員から提出される領収書の金額や内容に問題がないか確認し、データ入力を行う業務です。

労務管理

建設事務では、従業員の労働環境や健康維持を管理する「労務管理」を任される場合もあります。

建設事務が任される労務管理には、出勤簿のチェックや労働時間の記録、健康診断の管理などが挙げられるでしょう。

イベントや株主総会の準備

職場によっては、イベントや株主総会の準備を担当することもあります。

従業員の親睦を深めるための社内イベントや、顧客向けの社外イベントの準備、株主総会で事業報告をするために使われる書類の事前準備など、様々な行事のサポートを行います。

建設業ならではの業務

建設業ならではの業務

建設事務が担う建設業ならではの業務としては、以下の3つが挙げられます。

  1. 労務安全関連の業務
  2. 現場事務
  3. 図面や写真データの管理

こちらでは、上記3つの建設業ならではの業務について解説します。

労務安全関連の業務

建設現場では作業員が事故に巻き込まれるリスクがあるため、事故を防ぐための事前準備の一貫で建設事務が労務安全関連の業務を担うことがあります。

労務安全関連の業務には、「労務安全書類の作成」や「協力会社への会議や行事の参加依頼」などがあり、どれも作業員の事故を防止するのに大切な業務です。

現場事務

建設現場で業務を行う「現場事務」も、建設業ならではの業務だといえます。

現場事務の仕事は、工事プロジェクトに参加する従業員を建設現場の事務所でサポートすることであり、書類作成や来客対応、会計処理などの仕事が挙げられます。

図面や写真データの管理

建設事務は、工事プロジェクトに必要な図面や写真データを管理するという業務を担うこともあります。

設計図面や施工計画書といった書類を保管して必要な場面で担当者へ配布したり、施工管理者が撮影した現場写真のデータを管理したりします。場合によっては、CADソフトを使用して簡単な図面の修正を行うこともあるでしょう。

建設業務ならではのやりがい

建設業務ならではのやりがい

建設業務ならではのやりがいは、「ものづくりの達成感を味わえること」です。

建設事務が直接工事に参加することはありませんが、間近で工事プロジェクトが完成していく様子を見られる貴重な体験ができます。建設業の工事プロジェクトでは、建設事務も含め大勢の人々が一丸となって建物を作り上げるため、仲間との絆が生まれ、成功の喜びをみんなで分かち合えるでしょう。

建設事務のメリットとデメリット

建設事務のメリットとデメリット

建設事務のメリットとデメリットには、以下のようなものがあります。

【建設事務のメリット】

  • メリット1:業界の安定性が高い
  • メリット2:事務職の中でも給料が比較的高い
  • メリット3:未経験でも挑戦しやすい
  • メリット4:働くことでスキルが身につく

【建設事務のデメリット】

  • デメリット1:長期的な雇用が多い
  • デメリット2:職場には男性が多い
  • デメリット3:細かな確認作業がある
  • デメリット4:従業員とのコミュニケーションが必要

建設事務が自分に合っている仕事かどうか知るためにも、ぜひメリットとデメリットを把握しておきましょう。

メリット1:業界の安定性が高い

建設業界は、インフラの改修や都市再開発などで工事需要が継続的に発生しているうえ、人手不足の影響を受けているため多くの求人があるのが特徴です。

このため、「建設業界で長く安定して働きながらキャリアを築いていきたい」という方にぴったりな仕事といえるでしょう。

メリット2:事務職の中でも給料が比較的高い

建設業界は他と比べて平均年収が高いため、事務職の中でも給料が比較的高い仕事を見つけやすいでしょう。

また、CADなど専門性の高いスキルを身につけ、任される業務の幅を広げてキャリアアップにつなげることも可能です。

メリット3:未経験でも挑戦しやすい

特別な資格がなくても建設事務の仕事は始められるため、未経験の方でも挑戦しやすいです。

必要な知識は実務を通して学べるうえ、人材育成の環境が整っている企業が多いので、「難しい資格を取らずに就職して現場で成長したい」という方にも最適でしょう。

メリット4:働くことでスキルが身につく

建設事務として働くことで、様々なスキルを身につけることができます

例えば、パソコンでの書類作成スキルを向上させたり、CADを扱う場合は製図のスキルを身につけたりもできるでしょう。

デメリット1:長期的な雇用が多い

建設事務の仕事は基本的に1年半〜3年といった長期採用がほとんどのため、「短期的な仕事が欲しい」という方は仕事探しが難しいケースもあります。

期間の条件を確認して自分に合った採用があるか確認してみましょう。

デメリット2:職場には男性が多い

建設業界は男性の割合が多い業界なので、多くの男性と同じ職場で仕事をすることになります。

男性の多い職場が苦手な方は、女性が働きやすい職場かどうかをチェックすることがおすすめです。

デメリット3:細かな確認作業がある

大きな金額が動くプロジェクトの書類作成をする仕事であるため、ミスのないように細かく確認することが求められます。

パソコン操作自体は基本的なものになりますが、契約書の作成ミスで会社に巨額の損害の発生が出てしまうこともあるので、注意深さが必要になるでしょう。

デメリット4:従業員とのコミュニケーションが必要

建設事務はチームワークでプロジェクトを遂行していくため、他の従業員とのコミュニケーションが必要となります。

積極的にチームをサポートする気持ちを持ち、明るく挨拶をしたり困っている人を気にかけたりといった行動を心がけましょう。

役立つスキルや資格

役立つスキルや資格

建設事務に役立つスキルや資格は、以下の通りです。

役立つスキルや資格 概要
建設業経理士 建設業界における会計全般の知識を試される資格で、2級以上の合格者は公共工事の入札の経営事項審査の評価対象になるため企業へのアピールポイントになる
日商簿記 仕訳処理や会計記帳、決算業務などに役立つ資格
基本的なパソコンスキル 「Word・Excel・PowerPointを使うスキル」「メールを作成するなどの基本的なパソコンスキル」は事務作業をスムーズに進めるうえで活躍する
事務処理能力 正確にデータを入力したり、書類を読み解いたりする事務処理能力は大きな金額を扱う建設事務に大切なスキル
コミュニケーションスキル 社内担当者とのやり取りや来客対応、電話やメール対応が必要になるため、ビジネスマナーに沿った適切なコミュニケーションスキルがあると活用できる

上記のように、役立つスキルや資格は様々なものがあり、企業へのアピールやスムーズに業務を進めることに活用できるので、事前に資格やスキル取得に向けて挑戦してみましょう。

まとめ

まとめ

この記事では、建設業における事務の仕事内容や、建設業ならではの業務、建設事務のメリットとデメリットについて詳しく解説しました。

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