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【外国語対応】熱中症予防管理者教育の受講するメリットなどを徹底解説!

公開日:2025年7月2日 更新日:2025年7月2日

【外国語対応】熱中症予防管理者教育の受講するメリットなどを徹底解説!

【外国語対応】熱中症予防管理者教育の受講するメリットなどを徹底解説!

熱中症予防管理者教育は、熱中症にかかる恐れのある作業を行う労働者を教育・指導する立場の人が必要なことを学ぶための講習です。建設業のみならず、暑い時期に差し掛かると注意すべき熱中症の予防・応急処置などの必要な知識を学習します。

この記事では、熱中症予防管理者教育の概要や外国人労働者に受講してもらう方法について解説します。注意点やおすすめの受講方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。


CIC管理者向け熱中症予防管理者

目次

熱中症予防管理者教育とは

熱中症予防管理者教育とは

熱中症予防管理者教育は、熱中症にかかる恐れのある作業を行う労働者を教育・指導する立場の人が必要なことを学ぶための講習です。熱中症予防や応急処置などを学習します。

熱中症による労働災害は現在も生じており、2024年の職場での熱中症による死傷者数は1,257人、そのうち31人が亡くなっています。中でも建設業の割合が最も多く、次いで製造業や運送業が多い傾向です。

経験豊富な40歳以上の労働者の方も「自分は大丈夫」と思わないことが大切です。熱中症予防管理者教育を受講し、熱中症の症状や予防方法、緊急時の処置などを学習しましょう。

熱中症予防管理者教育の受講対象者

熱中症予防管理者教育は、建設業等に従事している者で、熱中症予防のための教育や指導を行う立場である方が受講の対象者です。たとえば次の職業の方々が該当します。

  • 衛生管理者
  • 労働衛生コンサルタント
  • 施工管理者および職長・安全衛生責任者

熱中症予防は、現場全体・労働者全員がリスクを把握し、体調不良者の早期発見・情報共有から体制を整備して環境を整えることが大切です。その際、熱中症予防管理者として計画・実施していく力が求められるでしょう。

熱中症予防管理者教育の受講内容

以下の表は、熱中症予防管理者教育の受講内容をまとめたものです。

受講科目 受講時間
熱中症の症状 0.5時間
熱中症の予防方法 2.5時間
緊急時の救急処置 0.25時間
熱中症の事例 0.25時間
合計 3.5時間

熱中症予防管理者教育は、学科講習のみ実施されます。実技講習はないため、合計3.5時間の中で必要な知識を学習することが大切です。

また、上記の受講時間は最低受講時間なのであくまでも目安となります。実際の受講時間は、講習機関によって異なるため、気になる方は公式サイトなどからカリキュラム・受講時間をチェックしてみるとよいでしょう。


CIC管理者向け熱中症予防管理者

熱中症予防管理者教育の受講方法

熱中症予防管理者教育の受講方法

熱中症予防管理者教育は、主に以下3つの受講方法があります。

  • 各講習機関が実施する講習の参加
  • 講師を招いて実施する出張講習
  • Web(オンライン)による講座受講

一般的な受講方法は、各講習機関が実施する講習への参加です。講師の用意が不要で、スムーズに受講できるメリットがある反面、会場への移動が必要となります。特に外国人労働者の場合、交通手段に不慣れだと道に迷うリスクもあるでしょう。運転免許を所持していない場合は、企業側が送迎の手配を行うなどの負担が生じる可能性があります。

別の方法としては、出張講習があります。これは講師を職場に招いて実施する形式で、受講者の移動負担を軽減し、慣れた環境で学習できるのがメリットです。一方、講師の交通費や宿泊費などが必要となり、コストが高くなりがちな傾向があります。加えて、受講者数が少ない場合、講習の実施を断られるケースもあります。

受講者と事業者の両方にメリットがある受講方法としては、Web(オンライン)講座があります。インターネット環境があれば受講できるため、受講者の学習ペースに合わせた進行が可能です。移動の手間も不要なので、送迎の準備や出張費用の負担も発生しません。

また、多言語対応のWeb講座であれば、外国人労働者に対して母国語や理解しやすい言語で学習できる環境が提供されます。CIC日本建設情報センターでは、英語・ベトナム語・インドネシア語に対応したWeb講座をご提供しておりますので、ぜひご活用をご検討ください。

外国人労働者が熱中症予防管理者教育を受講する場合

外国人労働者が熱中症予防管理者教育を受講する場合

外国人労働者が熱中症予防管理者教育を受講する際、受講できるかどうかは、主に以下2つの基準に基づいて判断されます。

1. 日常生活に必要な日本語の理解力がある ・講習に関する読み書きや会話において、日本人労働者と同程度の日本語力があること
2. 専門的、技術的な事項に関する日本語の理解力も十分ある ・講師の説明のうち、専門用語以外の内容を概ね理解できること
・ひらがなやカタカナを読むことができる程度の日本語力があること

これらの要件を満たしていないと認められた場合、受講修了が認められず修了証が交付されない可能性があります。

もし、日本語能力に懸念がある場合、Web(オンライン)講座の受講を検討することをおすすめします。Web講座であれば、事業者による適切な管理のもとで受講から修了まで進められます。修了した後は修了証を受け取ることが可能です。

事前に外国人労働者の日本語レベルを把握し、受講方法を選択しましょう。

なお、多言語対応のWeb講座は、あくまで一定の日本語能力を有する受講者(上記表1に該当)を対象とした補助的なツールです。

日本語が理解できる労働者にはWeb(オンライン)講座がおすすめ

日本語が理解できる労働者にはWeb(オンライン)講座がおすすめ

日本語を理解できる外国人労働者が熱中症予防管理者教育を受講する場合、Web(オンライン)講座の利用がおすすめです。Web講座には以下のようなメリットがあります。

  • 時間や場所に縛られずに受講できる
  • 自分のペースで学習を進められる
  • 視聴方法の自由度が高い

たとえば、日本語をある程度理解している場合であっても、各講習機関の講習では講師の話すペースが早く、内容の理解に時間がかかる可能性があります。学習の中で大切な部分を聞き逃してしまう可能性もあるでしょう。

一方でWeb講座は、動画の再生を停止したり、理解が不十分な箇所を何度でも視聴し直したりと、受講者の学習速度に合わせて進められます。必要な知識について十分に時間をかけて習得可能です。

また、Web講座は通勤時間や休憩時間といったスキマ時間を効果的に利用して学習できます。ただし、事業者が労働時間外での受講を義務づけることはできません。勤務時間外に受講を実施する際には、時間外労働に対して手当を支払うなど、柔軟な対応が求められます。


CIC管理者向け熱中症予防管理者

熱中症予防管理者教育を外国人が受講する際の注意点

熱中症予防管理者教育を外国人が受講する際の注意点

熱中症予防管理者教育を外国人労働者が受講する際、注意点は以下のとおりです。

  • 日本語が理解できない場合は受講できない
  • 通訳できるのは専門用語だけ
  • 対応していない言語もある

それぞれの内容について詳しく解説します。

注意点1. 日本語が理解できない場合は受講できない

熱中症予防管理者教育を日本語で受講するには、基礎的な日本語の読み書き能力が求められます。日本語の理解度が十分でないと判断された場合、受講が認められないこともあるため、ご注意ください。

例えば、日本で「特定技能」の在留資格を持つ外国人の場合、日本語能力試験(JLPT)N4レベルの合格が条件となっており、一定程度の日本語理解力があるとみなされます。そのため、N4に合格していれば、熱中症予防管理者教育を受講できる日本語力があると判断されやすいでしょう。

もし、必要な日本語力を持たない外国人労働者を受講・修了させた場合、事業者が責任を問われる可能性もあります講習機関によっては、受講前に外国人受講者の日本語能力を確認する場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。

注意点2. 通訳できるのは専門用語だけ

特別教育が日本語で実施される場合、通訳の同席が認められることもあります。ただし、通訳が許可されるのは基本的に専門用語に限られており、一般的な説明や補足事項については通訳できない可能性があるため注意が必要です。

また、通訳が同行していたとしても、必ず受講できるというわけではありません。講習内容の理解が不十分と判断された場合、他の受講方法を検討する必要があります。

注意点3. 対応していない言語もある

外国人労働者を対象とした講習を行う教育機関は存在しますが、あらゆる言語に対応しているとは限りません。

例えば、英語での講習を提供する機関は多く見つけられますが、フランス語やイタリア語での講習を実施している教習所や団体となると、選択肢が限られてしまいます。

また、中国語についても、北京語や上海語といった地域による言語の違いがあるため、受講者が求める具体的な言語バリエーションに対応できない可能性も考えられるでしょう。

外国人労働者が労働衛生教育の受講を検討する際には、事前に対応している言語について調べておくことが大切です。

外国人労働者がCIC日本建設情報センターの講座を受講する場合

外国人労働者がCIC日本建設情報センターの講座を受講する場合

CIC日本建設情報センターでは、外国人労働者の方でも受講できる熱中症予防管理者教育のWeb講座を提供しております。ここからは、CIC日本建設情報センターのWeb講座の特徴を詳しく解説します。

英語・ベトナム語・インドネシア語字幕付きWeb(オンライン)講座を提供

日本で働く外国人労働者は、ベトナムやインドネシア出身の方が多い傾向にあります。CIC日本建設情報センターのWeb講座では、外国人労働者の出身地の傾向を踏まえて、ベトナム語やインドネシア語に対応した講座を用意しているのが大きな特徴です。

また、中にはベトナム語やインドネシア語よりも英語の方が理解しやすいという外国人労働者もいるでしょう。CIC日本建設情報センターでは英語字幕付きの講座も提供しており、外国人労働者の方が安心して熱中症予防管理者教育を受講できる環境を整えています。

受講者の専用アカウントを発行

CIC日本建設情報センターのWeb講座では、受講者一人ひとりに専用のアカウントが発行されます。管理画面からは、学習の進捗状況や履歴をいつでも確認できるため、自分のペースを把握しながら無理なく学習を進めることが可能です。計画的に学習したい方にも適しているといえるでしょう。

顔認証システムでの受講確認

CIC日本建設情報センターのWeb講座では、顔認証システムを導入しています。顔認証システムによって、受講者が画面の前にいない場合は学習が進まない仕組みとなっているため、修了時には受講者本人がきちんと受講していたことを証明可能です。

「本人が画面の前で受講しているのか確認できないから心配…」という事業者の方にも、安心してご利用いただけます。

修了証の発行形式

熱中症予防管理者教育を修了すると、受講者には修了証が交付されます。CIC日本建設情報センターのWeb講座では、「PDF版」と「カード版」の2種類の修了証から選択可能です。

PDF版は、講座修了後すぐにダウンロードできるため、すぐに証明書が必要な方におすすめします。一方、カード版は持ち運びしやすく、現場で修了証の提示が求められた際にもすぐに対応可能です。現場で働くことを考えると、携帯しやすいカード版での発行をおすすめします。

お申し込み時にご希望の発行形式を選択できるので、用途に合わせて修了証を選んでみてください。

まとめ

まとめ

この記事では、熱中症予防管理者教育を受講する方法について詳しく解説しました。

労働衛生教育の受講方法には、講習会への参加や出張講習の依頼などがあります。ただし、受講者の日本語の理解度が足りないと受講できない可能性があります。また、交通機関で迷ったり送迎の必要性が出てきたりするリスクや講師の出張費や宿泊費の負担による費用面での問題など、事業者側はどう受講してもらうべきか考えなければなりません。

事業者と受講者の両方にメリットがある受講方法としては、Web講座があります。Web講座であれば、日本語が聞き取れなかった箇所や分からない部分を巻き戻しや一時停止するなど、自由な視聴が可能です。受講者のペースでじっくりと理解を深められます。

CIC日本建設情報センターでは、英語・ベトナム語・インドネシア語字幕に対応した熱中症予防管理者教育のWeb講座を用意しております。外国人労働者の方でもモチベーションを維持しながら計画的に学習を進められる内容となっておりますので、ぜひ受講をご検討ください。


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