施工管理として働く際に悩みがちなのが、「都市部」と「地方」のどちらで働くかということではないでしょうか。中には、地元での就職のみを考えている方もいるかもしれませんが、都市部のプロジェクトに携わればキャリアアップを図ることも可能です。
この記事では、都市部と地方における建設物の種類や規模の違い、地域別における施工管理の平均年収について詳しく解説します。ほかにも、都会×地方のキャリアプラン例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
公開日:2025年5月2日 更新日:2025年5月2日
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施工管理として働く際に悩みがちなのが、「都市部」と「地方」のどちらで働くかということではないでしょうか。中には、地元での就職のみを考えている方もいるかもしれませんが、都市部のプロジェクトに携わればキャリアアップを図ることも可能です。
この記事では、都市部と地方における建設物の種類や規模の違い、地域別における施工管理の平均年収について詳しく解説します。ほかにも、都会×地方のキャリアプラン例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
まずは、都市部と地方における建設物の種類の違いについて見ていきましょう。
経済の中心地である都市部では、オフィスビルや美術館、ショッピングモールなどバラエティに富んだ建設物が揃っています。多くの人が集まるビジネスチャンスがあるからこそ、利便性だけではなくオリジナリティ溢れるデザインなど、フォトジェニックな名建築も珍しくありません。
文化の発信地として、都市部の建設物は最新のトレンドを押さえながら日々飛躍しているといえるでしょう。
地域によっても異なりますが、地方では市役所やスーパーマーケットなど住んでいる方が利用することを目的にした建設物が多く見られます。過ごしている人の需要から、都市部と比べると建設物の種類は少ないといえるでしょう。
また、観光客があまり訪れなかったり豊かな自然が魅力だったりする地方では、先進的な建設物を建てていくよりも、昔ながらの風景を守っていくという考えもあります。
都市部と地方では、集まる人のニーズから建設物の規模も異なります。
都市部では、社会・経済の多機能化や大型化に対応するため、大規模な建設物が建てられることは珍しくありません。エリア全体を都市的な魅力で活性化するため、先駆的技術を採り入れることで、多くの人が注目するような建設物が建てられています。
一方、地方の建設物は都市部と比べると小規模であるといえます。都市部へ働きに出ている方が多いため、ビジネスチャンスのために大規模な建設物を建てるよりも、自然と調和した暮らしが優先されているのかもしれません。
こちらからは、施工管理における都道府県別の平均年収を「都市部」と「地方」にわけてご紹介します。地域によって平均年収は異なるため、ぜひ転職前に確認しておきましょう。
都市部における施工管理の平均年収は、以下のとおりです。
都道府県名 | 平均年収 |
---|---|
東京都 | 713.5万円 |
埼玉県 | 581.1万円 |
千葉県 | 604.5万円 |
神奈川県 | 624.9万円 |
愛知県 | 647万円 |
大阪府 | 643.3万円 |
参照:jop tag
多くの人や情報が集まる都市部では、大企業が集中しているため、地方と比べると平均年収が高い傾向にあります。高給を提示しなければ優秀な人材を獲得しづらい環境であるうえ、先進的な技術を用いた大規模な建設をすることで大きなお金も動くので、転職を考えている方は高年収を狙いやすいでしょう。
地方における施工管理の平均年収は、以下のとおりです。
都道府県名 | 平均年収 |
---|---|
北海道 | 654.1万円 |
青森県 | 450.7万円 |
岩手県 | 521万円 |
宮城県 | 561万円 |
秋田県 | 522.9万円 |
山形県 | 495.9万円 |
福島県 | 526.2万円 |
茨城県 | 570万円 |
栃木県 | 564.3万円 |
群馬県 | 558.4万円 |
新潟県 | 543.2万円 |
富山県 | 504.2万円 |
石川県 | 539.9万円 |
福井県 | 569.1万円 |
山梨県 | 617.1万円 |
長野県 | 506.6万円 |
岐阜県 | 552.8万円 |
静岡県 | 615.9万円 |
三重県 | 566.3万円 |
滋賀県 | 573.9万円 |
京都府 | 533.2万円 |
兵庫県 | 542.5万円 |
奈良県 | 630.1万円 |
和歌山県 | 627.9万円 |
鳥取県 | 515.7万円 |
島根県 | 510万円 |
岡山県 | 543.2万円 |
広島県 | 617.2万円 |
山口県 | 615.3万円 |
徳島県 | 537.1万円 |
香川県 | 581.6万円 |
愛媛県 | 563.2万円 |
高知県 | 494.2万円 |
福岡県 | 578.2万円 |
佐賀県 | 471.4万円 |
長崎県 | 536.3万円 |
熊本県 | 476万円 |
大分県 | 544.9万円 |
宮崎県 | 556.5万円 |
鹿児島県 | 463.6万円 |
沖縄県 | 522.2万円 |
参照:jop tag
都市部の平均年収と比べると、100万円以上の差がついている地域も珍しくありません。このような年収の差は、都市部と地方における建設物の種類や規模の違いによって生まれていることが考えられます。
都市部で行われるような大規模建設に携わることで、施工管理技術者としての市場価値を上げることができます。
大規模建設では、工事の進捗や安全、品質、予算を管理することが難しいため、成功させることによって企業から高く評価されやすいです。若い方のほうが挑戦をしやすいため、施工管理の仕事に就きたいと考えている今だからこそ、大規模プロジェクトで様々な経験をし、キャリアアップにつなげていきましょう。
こちらからは、都会×地方のキャリアプラン例として下記3つをご紹介します。
「キャリアアップはしたいけど地方での暮らしも捨てがたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
Uターンとは、「生まれた故郷ではないところで働いた後、再び自分の故郷に戻って働くこと」です。
例えば、一度都市部で施工管理として経験を積むことができれば、自分の市場価値を上げることができるため、故郷でも好条件で勤務することができます。生まれ育った環境だからこそ、ストレスの少ないゆとりのある暮らしが叶うでしょう。
Iターンとは、都心で育った人に多く使われる言葉で、「故郷で働いた後、出身地ではない場所に移り住んで働くこと」を指します。
都市部で施工管理としての実績を積み上げておけば、様々な会社で歓迎されるようなスキルを身につけられるため、地方への移住も行いやすくなるでしょう。
Jターンとは、「故郷から離れて都心で働いた後、ワークライフバランスや自然豊かな場所での生活を求め、故郷とは異なる地方に移住して働くこと」です。故郷に近い地方都市へ移住するケースに、使われることが多いでしょう。
こちらも、UターンやIターンの場合と同様に、都心で施工管理として大規模建設に携わることで、その経験を活かした転職がしやすくなるメリットがあります。
施工管理をはじめとした建設業の転職を考えている方は、転職エージェントを利用することがおすすめです。
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この記事では、都市部と地方における建設物の種類や規模の違い、地域別における施工管理の平均年収について詳しく解説しました。
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