公開日:2025年4月11日 更新日:2025年4月11日
安全管理者選任時研修は、Web(オンライン)講座で受講できます。Web講座の場合、進行ペースを受講者自身が決められたり、内容をじっくりと理解できたりするのがメリットです。ただし、いくつかの注意点があるため、それぞれ把握した上で受講を判断しましょう。
この記事では、安全管理者選任時研修のWeb講座について詳しく解説します。ほかにも、安全管理者選任時研修を受講するメリットやデメリット、講座内容についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
安全管理者選任時研修とは、安全管理者を選任する際に受講してもらう研修のことです。安全な職場環境を構築するために必要な知識を研修で学習します。
まずは、安全管理者の概要やWeb講座を受講する流れについてみていきましょう。
安全管理者は、作業現場にある設備や作業方法などを確認し、危険があればすぐに防止するための措置を講じる仕事です。以下のような業務に従事します。
安全管理者は、現場で行う業務や作業に対し、危険を伴うと判断したら労働者の安全・労働災害防止に必要な措置を行います。現場で労働災害が発生しないよう、安全面に関してさまざまな業務を担うため、責任感のある仕事です。
こちらの記事では、安全管理者がどういったものかより詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
安全管理者選任時研修のWeb(オンライン)講座を受講する場合、以下の流れで登録や初期設定を進められます。
Web講座は、パソコンやスマートフォン、タブレットの端末を用いて学習します。そのため、初回ログイン時にはユーザー名やパスワードなどの設定が必要です。個人情報やパスワードなどの設定を済ませたら、自分のペースで学習を開始しましょう。
また、支払い方法に関しては受講するWeb講座によって異なります。受講前にチェックして、自分に適した支払い方法を選択しましょう。
続いて、安全管理者選任時研修がどのような内容で実施されるのか解説します。受講の対象者や講習内容についてみていきましょう。
以下の表は、安全管理者選任時研修の講習内容をまとめたものです。
講習科目 | 時間 |
安全管理 | 3時間 |
事業場における安全衛生の水準の向上を図ることを目的として、事業者が一連の過程を定めて行う自主活動(※) | 3時間 |
安全教育 | 1.5時間 |
関係法令 | 1.5時間 |
合計 | 9時間 |
※危険性又は有害性等の調査及びその結果に基づき講ずる措置を含む。
公益社団法人 労務管理教育センター
安全管理者選任時研修は、学科のみの講習で実技は実施されません。また、合計9時間の内容で構成されていますが、あくまで最低受講時間なので実際の受講時間はWeb講座の機関ごとに異なります。
労働者の安全を守り労働災害を防止するために必要な知識を学ぶため、講習は集中して取り組みましょう。
安全管理者選任時研修の受講対象となるのは、安全管理者としての職務に従事する方です。基本的に以下の部署の方から選任されます。
また、安全管理者選任時研修は誰でも受講できるわけではありません。以下の受講資格を満たしている必要があります。
安全管理者選任時研修のWeb(オンライン)講座を受講するメリットは、主に以下のとおりです。
それぞれのメリットを詳しく解説します。
Web講座は、動画講義を視聴して進めるため、場所や時間に制限されません。通勤途中の交通機関内や休憩時間など受講のタイミングが自由です。
ただし、労働時間外の受講は受講者が自主的に行うもので、事業者側は強制できません。もし、労働時間外の受講に対して時間外手当を支給するなど、柔軟に調整する必要があります。受講者側も、受講する際は無理のない範囲で効率的に受講を進められるよう、受講前に計画を立てておくとよいでしょう。
受講者と事業者側で上手くすり合わせて、Web講座の受講を効率的に済ませてみてください。
Web講座は、自分で進行を管理できるのもメリットです。他人にペースを合わせなくてよいため、自分の理解力や現状の実力に合わせて学習を進められます。
例えば、出張講習を依頼したり各講習機関の講習に参加したりする場合、進行ペースは自分で調節できません。一度で理解できなかった部分や上手く聞き取れなかった部分がある場合、すぐに確認できないのもデメリットです。
一方、Web講座は動画講義なので一時停止や巻き戻しなど自由な視聴が可能です。何度も見返してじっくりと必要な知識を理解できます。
Web講座を提供している機関は複数ありますが、中でも顔認証システムを導入しているものがおすすめです。顔認証システムは、ログイン時や動画視聴時などに本人が席に座っているか確認するための本人確認システムです。本人が席を離れると動画が視聴できないため、修了すれば本人が席に座って学習したことの証明になります。
「Web講座を受講してもらいたいけど本人が画面の前に座って学習しているか分からない…」と不安に感じる事業者側にとってもメリットのあるシステムです。受講を申込む前に顔認証システムが導入されているか確認してみるとよいでしょう。
メリットがある一方で、安全管理者選任時研修のWeb(オンライン)講座には、以下のようなデメリット・注意点があります。
デメリットまで把握することで、本当にWeb講座が自分に適した受講方法なのか判断しやすくなります。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
Web講座を受講する際、インターネット環境が整っている必要があります。通信環境が整っていないと、快適に視聴できず「ほかの方法にすればよかった…」と後悔しやすくなるでしょう。
また、毎月の通信容量に制限がある方も注意が必要です。動画講義は画像ファイルと違って大きな通信容量がかかります。通信容量に制限がなかったり余裕を持たせたりしている方は問題ありませんが、最低限の容量で契約している方であれば、上限を超えて速度制限にかかる恐れがあるため注意しましょう。
受講前にインターネット環境が整っているか確認してみてください。
Web講座は、自分で進行ペースを管理できる一方で、モチベーションの維持が大切です。モチベーションを維持できなければ、受講が後回しになって修了まで長い期間がかかる可能性があります。
モチベーションを維持する上で大切なのは、受講する段階である程度のスケジュールを決めておくことです。受講機関の公式サイトなどからカリキュラムを確認し、1日どれくらいのペースで進めるのか決めておくとよいでしょう。
ただし、一気に終わらせようと無理なスケジュールを立てるのはおすすめしません。実現しやすい範囲で計画を立ててモチベーションを維持することが大切です。
CIC日本建設情報センターでも、安全管理者選任時研修のWeb講座を用意しております。受講までの手順は、以下のとおりです。
CIC日本建設情報センターでは、PDF版とカード版の2種類の発行形式に対応しています。PDF版は、Web講座終了後すぐにダウンロードできるのがメリットです。一方でカード版は携帯しやすいため、現場で修了証をすぐに提示できます。
どちらもメリットがある発行方法なので、自分に適したタイプの修了証を選択しましょう。
この記事では、安全管理者選任時研修のWeb講座について詳しく解説しました。
安全管理者選任時研修とは、安全管理者を選任する際に受講してもらう研修のことです。安全管理者は、作業現場にある設備や作業方法などを確認し、危険があればすぐに防止するための措置を行います。
Web講座は、受講者が自分のペースで学習しやすいのがメリットです。一度で理解できなくても、何度も繰り返し視聴してゆっくり理解することで、効率的に知識を身につけられます。顔認証システムが導入されている講座であれば、本人が席に座って学習したことを証明できるため、事業者側も安心です。
CIC日本建設情報センターでは、顔認証システムを導入した安全管理者選任時研修のWeb講座を提供しております。モチベーションを維持しながら効率的に学習を進められる内容ですので、ぜひ受講をご検討ください。