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テールゲートリフター特別教育講習とは?カリキュラムの内容について解説

公開日:2024年4月18日 更新日:2024年4月18日

テールゲートリフター特別教育講習とは?カリキュラムの内容について解説



2024年2月1日から、テールゲートリフターの特別教育が義務化されました。荷を積み卸す作業に伴うテールゲートリフターの操作を担当するためには、特別教育を実施しなければなりません。もし特別教育を実施せずにテールゲートリフターに関する作業を行わせると、事業者は6カ月以下の懲役もしくは50万円以下の罰金が科せられます。テールゲートリフターの特別教育ですが、講習カリキュラムが決められています。ここでは、どのような項目を受講しなければならないのか、何時間講習を受けなければならないかについて見ていきましょう。


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目次

テールゲートリフター特別教育の講習カリキュラム

テールゲートリフター特別教育の講習カリキュラムでは、どの科目を何時間受講しなければならないか決められています。ここでは、講習カリキュラムの概要について紹介しましょう。

また、一部条件を満たした受講生は、一部カリキュラムの免除が可能です。免除の条件と何が免除になるかもあわせてみていきます。

参照:労働安全衛生規則等一部改正のQ&A④

基本は6時間

テールゲートリフター特別教育の講習カリキュラムは、全部で6時間です。特別教育は学科と実技の2種類によって構成されています。学科は4時間・実技2時間という内訳です。

学科は、まずテールゲートリフターに関する知識を1時間30分受講します。また、テールゲートリフターを使った作業をするために欠かせない知識について、2時間かけて学習します。テールゲートリフターの操作に関して、関係法令がいくつかあり、こちらを学習するための時間が残りの30分です。

実技は、テールゲートリフターを実際に操作して、その方法をマスターするためのプログラムです。こちらを2時間受講しなければなりません。

一定の条件で一部カリキュラム免除が可能

基本的には、テールゲートリフター特別教育の講習時間は、全6時間です。しかし、一定の条件を満たした人は、1時間30分のカリキュラムが免除されます。すなわち、4時間30分の講習受講で、テールゲートリフターの操作が可能になるわけです。

免除の条件ですが、2024年1月31日以前に荷の積み卸し作業を伴うテールゲートリフターの操作経験が6カ月以上ある方です。ただし、実際に6カ月以上の実務経験を有することの証明をしなければなりません。

免除される対象ですが、学科では、テールゲートリフターに関する知識が30分免除になります。また、実技に関しても、通常2時間受講しなければならないものが、1時間と半減します。

テールゲートリフター特別教育の講習スタイル

テールゲートリフターの特別教育は、外部のサービスを使って受講することも可能です。特別教育に対応したサービスはさまざまです。その中でも大きく分けて、座学(学科)のみと実技とセットで受講できるサービスに分類できます。

また、web講習に対応しているサービスも少なくありません。どこでも手軽に受講できおすすめなので、web講習の受講も検討してみてください。

座学(学科)のみ

もし実技を社内で実施できるのであれば、座学(学科)だけ外部サービスに委託すればいいでしょう。座学(学科)のみの場合、さらにweb講習とオンライン講習の2種類に分類できます。

いずれもネットを使ったプログラムですが、web講習の場合、あらかじめ収録された動画を見て学習するスタイルです。オンラインの環境があれば、いつでもどこでも受講できるのが魅力です。また、わからないところがあれば、繰り返し該当する部分を見返して着実にマスターできます。

オンライン講習は、Zoomなどを使って、ライブで講師の授業を受けるスタイルのことです。もし途中でわからないことがあれば、講師に質問できるため、疑問点がその場で解決できます。また、一度に複数の従業員が同時に受講できるので、まとめて従業員に一括で学習させようと考えている事業主におすすめです。

実技とセット

座学(学科)だけでなく、実技もアウトソーシングで講義をお願いしたい場合には、実技とセットになったカリキュラムを受講するといいでしょう。業務のできる従業員をできるだけ早く確保したい事業主におすすめです。

座学(学科)の場合、まず作業者のみを対象としているスタイルが基本です。学科とあわせて1日で修了するようなサービスも見られます。実技も外部に委託する場合、どこで実技講習が行えるか確認しましょう。事業所の近くに教習所があれば、従業員を気軽に派遣できるためです。

また、中にはインストラクターになるための講習(講師養成講座)にも対応しているサービスも見られます。自社内で特別教育を行うために、従業員にインストラクター(講師)のための知識やスキルなどが学べます。こちらも1日のカリキュラム構成としているサービスも少なくありません。

手軽に受講できるweb講習はおすすめ

もし、これから本格的にテールゲートリフターの特別教育を実施するのであれば、web講習がおすすめです。社内で実施するには、特別教育のできる講師を育成しなければなりません。しかし、講師を育成するためには、一定の時間がどうしてもかかってしまいます。

web講習を行っている外部機関に委託すれば、今すぐにでも特別教育が実施できるわけです。web講習のおすすめポイントは、インターネット接続できる環境であればどこでも受講できる点です。24時間好きな時に受講できるため、作業の隙間時間を使って学習をコツコツ進められるでしょう。

また、何度も繰り返し復習できるのもおすすめポイントです。わからないところを繰り返し受講することで、疑問点を解消できるわけです。外部に委託する場合は、web講習に対応しているサービスの中から選んでください。

テールゲートリフター特別教育の受講方法

テールゲートリフター特別教育を受講する方法は、社内で実施するもしくは外部機関で受講するのいずれかになるでしょう。それぞれ特徴があるので、どのような形で従業員に受講させるか判断する際の材料にしてください。

社内で実施する

テールゲートリフターの特別教育は、社内で受講しても構いません。社内で受講する場合、従業員で講師になれる人がいない場合、2つの方法のいずれかから選択します。まずは外部からインストラクター(講師)を招いて、講義をお願いする方法です。もう一つの方法は、web講習を受講させるスタイルです。

講師を招いて講義する場合、わからないところがあれば、直接講師に質問できます。しかし講師を招く場合、費用対効果を考えないといけません。受講生が少なすぎると費用対効果が悪くなってしまいます。一方受講生が多すぎる場合、講習を行う部屋を確保できない恐れがあります。

web講義であれば、従業員それぞれが空いている時間を使って、各々のペースで受講可能です。しかしwebで実施できるのは、学科のみです。実技は、責任者を社内で用意して別途で行わなければなりません。社内で講師を用意できない場合、外部に委託して教えてもらう必要があります。

テールゲートリフターを社内で行うための講師の資格については、こちらのページで詳しく紹介していますので、こちらもご覧ください。

外部機関で受講する

テールゲートリフターの特別教育を社内で受けられない場合、外部機関で受講する形で必要な知識やスキルを学びましょう。特別教育を実施している団体や協会は、日本全国にあります。

東京都を一例にとると、一般社団法人の労働技能講習協会や東京技能講習協会などが、特別教育を実施しています。ほかの道府県でも実施していますが、中には県内で一つの機関しか実施していない場合もあるため注意が必要です。

また、一部学科講習のみ対応というところもあるようなので、注意してください。講習の実施日時や申し込み手続きに関しては、受講しようと思っている団体に直接問い合わせてみましょう。

まとめ

2024年2月1日より、荷の積み卸し作業のためにテールゲートリフターの操作を担当するためには、特別教育を受講しなければならなくなりました。もし特別教育を受講させないと罰則の対象になるので、事業主は正しく理解しておきましょう。

講習を実施するにあたって、いくつかの方法があります。その中でもインターネットに接続できる環境にあれば、いつでもどこでも受講できるweb講習はおすすめです。web講習を中心に、最も適切な方法で受講するにはどれがいいのか検討しましょう。


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