丸のこ等取扱作業従事者安全衛生教育とは、丸のこを使用する作業者が安全に作業を行うために必要な知識や技能を習得するための講習です。
この記事では、外国人労働者に丸のこ等取扱作業従事者安全衛生教育を受講してもらう方法や、講習の内容について解説します。受講の注意点も紹介していますので、外国人労働者への受講に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
公開日:2025年10月31日 更新日:2025年10月31日

丸のこ等取扱作業従事者安全衛生教育とは、丸のこを使用する作業者が安全に作業を行うために必要な知識や技能を習得するための講習です。
この記事では、外国人労働者に丸のこ等取扱作業従事者安全衛生教育を受講してもらう方法や、講習の内容について解説します。受講の注意点も紹介していますので、外国人労働者への受講に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

丸のこ等取扱作業従事者安全衛生教育(以下:丸のこ安全衛生教育)は、業務上丸のこを使用するすべての方が受講することが推奨されている講習です。
「安全衛生教育」とは「特別教育に準じた教育」であり、義務ではありませんが受講が強く推奨されています。
事業者としては、特別教育と同じくらい重要であるという意識を持ち、丸のこを使用する可能性があるすべての従業員に受講してもらうべきでしょう。
【詳しく知りたい方はこちら】丸のこ等取扱作業従事者安全衛生教育とは?教育の概要から受講方法まで全解説

丸のこ安全衛生教育を受講するには、大きく3つの方法があります。
一般的な受講方法となるのは、各講習機関が実施する講習会へ参加する方法です。
ただし日本に慣れていない外国人労働者が会場へ行くためには、公共交通機関の乗り継ぎや車の運転が必要になり、付き添いが必要になるかもしれません。
受講料に加えて交通費がかかりやすいというデメリットがあります。
出張講習とは、講師に依頼して自社まで来てもらう方法です。講師に対して出張費や宿泊費を支払う必要があるため、こちらもコストがかかります。
さらに日本語に不慣れな外国人労働者が受講する場合は、通訳の付き添いが必須になります。
また、受講者の人数がないと引き受けてくれない可能性もあります。
外国人労働者におすすめするのはWebによる講習方法です。
場所や時間を気にせず、動画を視聴するスタイルの受講方法なので、受講者のペースで進めることができます。
交通費等の経済的な負担も少なく、インターネット環境があれば効率よく進められるので、事業者としても安心できます。
CIC日本建設情報センターでは、多言語字幕に対応したWeb講座を提供していますので、外国人労働者も安心して受講できるでしょう。

外国人労働者が丸のこ安全衛生教育を受講できるかは、大きく2つの基準で決まります。
この2点の基準を満たしていないと判断された場合、修了しても修了証が交付されない場合もあります。
受講を開始する前に、該当の外国人労働者の日本語能力を十分に把握し、適切な受講方法を選択することが大切です。

日本語能力が十分にある外国人労働者が丸のこ安全衛生教育を受講したい場合、Web講座で受講することをおすすめします。
Web講座で受講するメリットは主に以下のとおりです。
Web講座は、受講者のペースに合わせて1日の受講時間を調節したり、計画的に進行することが可能です。
動画講義なので、理解が足りない部分は一時停止をしたり、何度でも戻って視聴することができます。受講者一人ひとりの理解のペースによって進めることができるので、より深く教育内容を理解することができるでしょう。

丸のこ安全衛生教育を外国人労働者が受講する際の注意点は、以下のとおりです。
事業者・受講者ともに注意点がありますので解説します。
日本語で実施される安全衛生教育を受講する場合は、日本語での読み書きができる能力が必須となります。
目安としては、日本に在留するための資格である「特定技能」を持つ外国人は、日本語能力試験(JLPT)N4級等の合格が必要です。
つまり、合格者は一定以上の日本語が理解できると判断されるため、安全衛生教育の受講が可能です。
日本語能力が不足していると判断されてしまうと、受講を断られるケースもあります。
もし日本語理解力がない外国人労働者を、安全衛生教育に受講・修了させると、事業者に責任が問われる可能性があります。
外国人の受講対象者がどの程度日本語を理解できるかをチェックする教習所などもあるため、依頼しておくとよいでしょう。
日本語で実施される安全衛生教育では、通訳の付き添いが認められています。
ただし、通訳は専門用語のみに限られており、講習の内容すべてを通訳するのは認められていません。
通訳が同伴しても、受講者本人の日本語の理解力が不十分だと、受講自体が認められないケースもありますので注意が必要です。
多言語対応のWeb講座など、通訳の要らない方法も視野にいれておきましょう。
講習機関の一部には、外国人労働者向けの講習が開催されているケースもありますが、すべての言語に対応しているわけではありません。
例えば、英語に対応している講習機関は多くありますが、イタリア語やフランス語に対応している講習機関は限られてきます。さらに、中国語には北京語・上海語といった方言があるように、一つの言語の中に複数の言語(方言)がある場合もあり、希望する言語に対応していない可能性もあります。
外国人労働者の講習方法を選ぶ際には、受講者の理解できる言語をあらかじめ把握し、それらに対応している受講方法を調べておく必要があります。

CIC日本建設情報センターでは、外国人労働者の方でも受講できる丸のこ安全衛生教育のWeb講座を提供しております。
ここからは、CIC日本建設情報センターのWeb講座の特徴を詳しく解説します。
日本で働く外国人労働者の多くは、ベトナムやインドネシア出身者です。
このような状況を踏まえて、CIC日本建設情報センターが提供するWeb講座ではベトナム語やインドネシア語に対応した講座を用意していますので、受講者は慣れ親しんだ言語で受講することができます。
また、受講者の中には母国語よりも英語での理解を好む方もいます。このような要望に応えられるように英語字幕版も用意しており、幅広い言語ニーズに対応する充実したサポート環境を整えています。
より理解が深められる言語で受講できるので、外国人労働者の方でも安心して修了することが可能です。
※CIC日本建設情報センターでは、英語・ベトナム語・インドネシア語に対応したWeb講座を提供していますが、あくまで一定程度の日本語能力を持つ外国人労働者を対象としたサポートであり、翻訳精度を保証するものではありません。
CIC日本建設情報センターのWeb講座では、受講者一人ひとりに専用のアカウントを発行します。
学習の進行状況や過去の受講記録については、管理画面からいつでも確認できるため、学習計画の立案や復習に最適です。
外国人に限らずすべての受講者に対して、利用しやすく続けやすい学習環境が提供されるのも魅力です。
CIC日本建設情報センターのWeb講座では、受講者が確実に画面の前で受講しているか確認できるように、顔認証システムを採用しています。
顔認証システムにより、受講者が画面から離れると学習が進まないようになっています。
ログイン時以外にも定期的に顔認証システムが作動するため、受講者がきちんと受講していることが分かります。
受講後に修了証が発行されると、画面の前で受講が完了したことの証明にもなりますので、事業者にも安心のシステムといえるでしょう。
CIC日本建設情報センターのWeb講座を修了すると、修了証が発行されます。
修了証の種類は、PDF版とカード版の2種類から選ぶことができます。
PDF版の修了証は、修了後に即時発行され、すぐにダウンロードできるメリットがあります。
カード版の修了証は携帯できるため、現場で修了証の提示を求められた場合に対応しやすくなります。現場での業務を想定すると、カード版の発行をおすすめします。
講座申し込みの段階で発行形式を選ぶため、業務に適した発行方法を選びましょう。

本講座では、労働安全衛生法および関連規則に基づき、丸のこ等取扱作業に必要な知識と技能を習得できるよう、体系的な教育を行います。
教育は以下の方法を基本とします。
特に外国人労働者が受講する場合には、言語面での理解不足を補う工夫を取り入れています。
具体的には、図解やイラストを用いた教材の活用に加え、映像教材には「英語」「ベトナム語」「インドネシア語」の字幕に対応しています。
また、使用する映像教材には下記のように字幕を表示しており、聞き取りに不安がある受講者でも内容を繰り返し確認できます。これにより、理解度の向上や教育の均質化に大きく役立ちます。下記のスクリーンショットは実際の字幕表示例です。
(※※※ここにスクリーンショットを配置※※※)
このような工夫によって、受講者一人ひとりが安心して学習に取り組める環境を整えています。

この記事では外国人労働者が『丸のこ等取扱作業従事者安全衛生教育』を受講する方法についてまとめました。
丸のこ安全衛生教育の受講は義務ではありませんが、労働災害の多さから受講が推奨されています。
外国人労働者に安全に労働してもらうために、事業者は安全衛生教育を受講させることが重要です。
安全衛生教育の受講方法は、講習会への参加や出張講習など様々ですが、日本語の理解度が低いと受講が困難な場合もあります。
CIC日本建設情報センターでは、英語・ベトナム語・インドネシア語字幕に対応したWeb(オンライン)講座を用意しております。外国人労働者が自分のペースで学習を進めやすい内容になっていますので、ぜひ受講をご検討ください。