フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育は、フォークリフトの運転業務に従事する方に対し、必要な知識を再学習・アップデートするために実施されます。特別教育と違って受講が義務づけられているわけではないものの、労働者と周囲の人間の安全を守るために受講が推奨されているのが特徴です。
この記事では、フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育について詳しく解説します。ほかにも、受講対象者や受講のタイミング、修了証に関してご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
公開日:2025年5月13日 更新日:2025年5月13日
フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育は、フォークリフトの運転業務に従事する方に対し、必要な知識を再学習・アップデートするために実施されます。特別教育と違って受講が義務づけられているわけではないものの、労働者と周囲の人間の安全を守るために受講が推奨されているのが特徴です。
この記事では、フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育について詳しく解説します。ほかにも、受講対象者や受講のタイミング、修了証に関してご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育とは、フォークリフトの運転業務に従事する方に対し、必要な知識を再学習・アップデートするために実施される講習です。おおよそ5年に1度を目安にして受講が推奨されています。
安全衛生教育は、労働安全衛生法 第六十条に基づいて実施されます。第六十条の二項目によると「事業者は、前二条に定めるもののほか、その事業場における安全衛生の水準の向上を図るため、危険又は有害な業務に現に就いている者に対し、その従事する業務に関する安全又は衛生のための教育を行うように努めなければならない。」とされており、フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育に関しても例外ではありません。
まずは、フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育とそのほかの講習の違い、講習内容について解説します。どのような講習なのかみていきましょう。
フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育と類似した講習に、フォークリフトの運転の業務に係る特別教育やフォークリフト運転技能講習があります。
以下の表は、それぞれの違いをまとめたものです。
項目 | 安全衛生教育 | 特別教育 | 運転技能講習 |
---|---|---|---|
受講対象者 | フォークリフト運転技能講習または特別教育修了後、おおむね5年経過した方 | 最大荷重1トン未満のフォークリフトの運転(道路上を走行させる運転を除く)の業務に従事する方 | 最大荷重1トン以上のフォークリフトの運転作業に従事する方 |
受講義務 | 義務づけられていないが推奨されている | 義務づけられている | 義務づけられている |
安全衛生教育とそのほかの講習では、受講対象者や受講義務が異なります。
最大荷重が1トン未満の場合は特別教育、1トン以上になると運転技能講習を受講するのが特徴です。また、技能講習は試験があり、合格すると免許が取得できるタイプの資格となります。
CIC日本建設情報センターでは、安全衛生教育とは別にフォークリフトの運転の業務に係る特別教育に関してもWeb講座を提供しております。必要に応じて、ぜひ受講をご検討ください。
以下の表は、フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育の講習内容をまとめたものです。
講習科目 | 受講時間 |
---|---|
フォークリフトの特徴 | 2時間 |
フォークリフトの取扱と保守 | 2時間 |
災害事例及び関係法令 | 2時間 |
フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育は、学科のみの講習で実技は実施されません。学科を通して、フォークリフトの特徴や取り扱い・保守の方法、法律関連の内容を改めて学習します。
労働者と周囲の人間の安全を守るために重要な内容を学習するため、学科講習のみでも集中して取り組みましょう。また、具体的な受講時間は受講する講習機関によって異なります。気になる方は、受講前に講習時間がどのくらいか確認しておくと安心です。
フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育の受講対象者を大きくまとめると、以下の通りです。
5年と決められているわけではありませんが、おおよそ5年を目安に受講が推奨されています。また、年数に関係なく業務から一定期間離れた方がフォークリフトの運転業務に従事する場合も受講が推奨されています。
フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育の受講タイミング・更新義務は厳密に設けられているわけではありません。ただし、先ほどの受講対象者をもとに考えると、受講タイミングは以下のように考えられます。
安全衛生教育は知識を再学習するだけでなく、新しい情報にアップデートする意味合いでも大切です。義務づけられていないからと避けるのではなく、労働災害防止の観点から安全衛生教育を受講してもらうのが良いでしょう。
フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育は、受講が義務づけられているわけではないものの、目的の観点から非常に重要である衛生教育といえます。実際、安全衛生教育の受講は推奨されているためです。
安全衛生教育を受講することで、以下のメリットが得られます。
安全衛生教育では、既存の知識だけでなく新しい情報への更新・アップデートを図れます。より、安全に留意してフォークリフトに従事できるため、従業員と周囲の人間の安全を守ることにつながるというわけです。
逆にいえば、安全教育を怠ることで事故や労働災害発生につながり、企業の生産力低下が生じる可能性があります。安全衛生教育は積極的に受講してもらうのが良いといえるでしょう。
フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育を修了すると、受講者には修了証が発行されます。修了証は主にPDF版とカード版の2種類あるのが特徴です。
PDF版は、Web講座修了後すぐにダウンロード可能です。一方で、カード版の修了証は携帯できるため、現場で修了証の提示を求められた場合に、すぐに対応可能です。
カード版の修了証を発行しなければならないという義務はありませんが、現場では修了証保有の証明を求められることがあるため、カード版だと便利です。CIC日本建設情報センターでも、カード版の修了証を発行していますので、修了証の携帯をお考えの方で受講方法にお悩みの場合は、ぜひご検討ください。
CIC日本建設情報センターでは、フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育のオンライン講座(Web講座)を用意しております。安全衛生教育で大切なポイントをわかりやすくまとめたテキスト、専門講師による丁寧な動画講義によって必要な知識・技術力を短期間で学習できるのが特徴です。
CIC日本建設情報センターのWeb講座は、以下の手順で受講できます。
また、Web講座で受講する場合、事業者側からすると「きちんと受講対象者が席の前に座って受講しているかわからない」と不安に感じることもあるでしょう。CIC日本建設情報センターのWeb講座は、顔認証システムを導入しているため、受講者本人が席から離れると学習が進まない仕組みです。そのため、受講を修了したら受講者が画面の前で学習し終えたことの証明につながります。
受講方法でお悩みの場合は、ぜひCIC日本建設情報センターの講座をご検討ください。
この記事では、フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育について詳しく解説しました。
フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育は、フォークリフト運転技能講習を修了後、おおむね5年経過した方や業務から一定期間離れ再び当該の業務に従事する方が対象です。ほかにも、職場で大幅な変更、新規導入等があったら更新を目的に実施するのも良いでしょう。
CIC日本建設情報センターでは、フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育やフォークリフトの運転の業務に係る特別教育のWeb講座を用意しております。モチベーションを維持しながら効率的に学習を進められる内容ですので、ぜひ受講をご検討ください。