建設現場や土木工事などで働いている場合、重機それぞれの特徴を知ることが大切です。重機は様々な現場で欠かせない存在であるため、この機会に詳しい知識を身につけ、各業界での仕事を円滑に進めていきましょう。
この記事では、重機についての概要、代表的な重機メーカーと重機一覧について詳しく解説します。さらに、重機と建機の違いや、重機の運転に必要な免許や資格もご紹介しますので、参考にしてみてください。
公開日:2025年8月19日 更新日:2025年8月19日
フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育不整地運搬車の運転の業務に係る特別教育ジャッキ式つり上げ機械の調整又は運転の業務に係る特別教育クレーン安全教育ショベルローダー特別教育ゴンドラ取扱い業務特別教育巻上げ機の運転の業務に係る特別教育移動式クレーンの運転特別教育移動式クレーン運転士安全衛生教育フォークリフト高所作業車クレーンローラー特別教育小型車両特別教育
建設現場や土木工事などで働いている場合、重機それぞれの特徴を知ることが大切です。重機は様々な現場で欠かせない存在であるため、この機会に詳しい知識を身につけ、各業界での仕事を円滑に進めていきましょう。
この記事では、重機についての概要、代表的な重機メーカーと重機一覧について詳しく解説します。さらに、重機と建機の違いや、重機の運転に必要な免許や資格もご紹介しますので、参考にしてみてください。
重機とは、建設・土木作業・鉱業・農業などに使われる大型機械の総称です。
人の手では難しい「大規模の穴を掘る」「大量の土砂をすくう」「重量のある荷物を運ぶ」などの作業も、重機を使えばスムーズに行えるので、作業効率アップや安全性確保のためになくてはならない存在といえます。重機には様々な種類があり、それぞれ得意な作業が異なるので、現場の環境や目的に応じて使い分けられています。
重機と建機(建設機械)には、以下のような意味の違いがあります。
ただ、両者の定義は曖昧になることが多く、一般的には同じ意味で使われています。中には、「建設現場で扱う機械=建機」としている現場もあるため、場合によって使い分けていきましょう。
代表的な重機メーカーは、以下のとおりです。
コマツは国内最大手の重機メーカーであり、CATは世界最大手の重機メーカーとされています。また、「日立建機は大型油圧ショベルのメーカーで有名」など、メーカーによって得意としている重機が異なるというのも特徴です。
重機には様々な種類がありますが、こちらからは代表的な以下11の重機をご紹介します。
それぞれの重機の特徴を押さえて、業務に役立てていきましょう。
油圧ショベルとは、土木作業・解体作業・林業・農業などに使われる運転室が付いている重機であり、ショベルカーやバックホウ、ユンボといった名前で呼ばれることもあります。
油圧の力を利用してアームを動かし、「掘削」「積込」「破砕・選別」「整地・法面整備」といった作業を行うことが可能です。アームの形や先端部分を専用のアタッチメントに交換することで、1台で様々な現場の作業に対応することができます。
ホイールローダーとは、車輪で走行するトラクターショベルのことで、大量のものを一度にすくって持ち上げることができる重機です。
土砂や資材などの積み込みや運搬、整地作業や除雪作業など、幅広い作業をするためのアタッチメントが用意されており、建設・除雪・農業・畜産業・鉱物の採掘など、様々な分野で活躍しています。
ブルドーザーとは、履帯式トラクターの前方にブレード(排土板)がついている重機で、進行方向に土砂を押し出したり、地面を平らにならしたりする作業を得意としています。
爪のような装置「リッパ」が付いているブルドーザーなら大きな岩を砕くこともでき、土木作業・河川工事・地下鉄工事・坑内作業など、幅広い用途で使われます。
ダンプトラックとは、大きな荷台で大量の土砂や砕石などを運び、自動で荷下ろしまでできる重機のことで、ダンプと呼ばれることも多いです。
一般的なトラックでは、手作業やリフトで荷下ろしをしますが、ダンプトラックならスイッチ1つで荷台を傾けて大量のものを荷下ろしできるので、建設現場・道路工事・造成工事などで重宝されています。
スキッドステアローダーとは小型でタイヤ走行する重機で、通常前方に備わったバケットで土砂をすくい上げたり運搬したりするのに活躍します。
「車高が低い」「360°旋回ができる」「アタッチメントが豊富」といった特徴があり、狭い場所での作業がしやすく、建設・農業・畜産・造園・除雪といった様々なシーンで使われています。
土工用振動ローラーとは、土や路盤を締め固めるために使用される重機で、振動と自重で土を締め固める機械です。
一般的な振動ローラーと比べて、地盤を固める能力や斜面を登る力に優れており、土木工事の中でも池の堤防・ダム・高速道路・空港の工事を得意としています。
履帯式ローダーとは、クローラーと呼ばれる無限軌道の装置で走行し、主に前面のバケットで土砂の積み込みや運搬を行う重機のことです。
クローラーで走行するため地面にかかる圧力が低く、柔らかい地面や凸凹の地面の上でも作業ができ、土木・港湾荷役・産業廃棄物処理・除雪作業などに活躍します。
コンパクターとは、振動で砂・砂利・アスファルトなどを押して締め固めるための機械です。
ロードローラーなどが入れない狭い建設現場などでも、サイズが小さいコンパクターであれば地面を押し固めて安定化させることができます。一方、あまり強い圧力をかけることはできないため、表層を固める際に使用されることが多いです。
モータグレーダーとは、主に前輪と後輪の間に備わった大きなブレードで地面を平らに整える重機です。
ブレードの傾斜角度や高さをレバーで自由に操作できる機能もあるので、地面を滑らかで高精度に整地をすることが可能です。路面を切削するといった多彩な機能もあるので、道路工事・土地整備・農業・除雪作業など、多くの場面で使用されます。
クレーンとは、ものを吊り上げて水平に運搬する重機のことで、重量のあるものでも効率的に遠くの場所へ移動させることができます。
建設現場をはじめとして、工場や倉庫、港湾といった幅広いシーンで使われており、荷物や資材などを横方向にも移動できることから、狭い場所や複雑な現場でも重宝されています。クレーンの種類は様々なので、作業内容に応じたものを選ぶことで効果的に作業を進めることが可能です。
環境リサイクル機械とは、建設工事や伐採作業などで発生した廃材を、現場で加工して再生資源をつくり出す重機のことです。
環境リサイクル機械を使用すれば、例えば解体作業で発生した骨材や石を砕き、道路整備の資材として再利用するといったことができます。建物解体・金属リサイクル・産廃リサイクル・林業など、様々な場面で活躍している重機です。
重機の運転に必要な免許や資格は、重機の種類や機体重量などによって様々です。このため、作業に必要な免許や資格を調べたうえで取得を検討してみましょう。
免許や資格のないまま重機を運転してしまうと、事業者や労働者に罰金が科される可能性があります。さらに、重大な事故を引き起こすリスクもあるので、必ず運転する重機に応じた免許や資格を取得しましょう。
重機の運転に必要な免許や資格についての詳しい情報は、「重機・建設機械の免許を徹底解説!種類や取得費用・期間をご紹介! | CIC日本建設情報センター」の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事では、重機についての概要、代表的な重機メーカーと重機一覧などについて詳しく解説しました。
建設現場などで、機体質量が3トン未満の車両系建設機械を使用する場合は、「小型車両系建設機械運転特別教育」を受ける必要があります。上記の特別教育を受講せずに該当の業務を行った場合、労働安全衛生法違反となり、罰則が科せられるので、安全衛生特別教育規程第11条に定められたカリキュラムの講座を受講することが大切です。
建設業資格講座のパイオニアCICでは、24時間好きなときにいつでもWeb受講が可能な「小型車両系建設機械運転特別教育」をご用意しておりますので、ぜひご利用ください。
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