
林業の現場で活躍する伐木等機械(ハーベスタやプロセッサなど)の操作には、労働安全衛生法に基づく特別教育の受講が義務付けられています。受講方法にはいくつか種類があるものの、場所や時間を選ばずに受講できるWeb(オンライン講座)がおすすめです。
Web(オンライン講座)は、自己管理して計画的に進める必要があるものの、好きなタイミングで受講可能・繰り返しの視聴でじっくり理解を深められるといったメリットがあります。インターネット環境さえ整っていれば誰でもご利用可能です。
この記事では、「伐木等機械の運転の業務に係る特別教育」のWeb(オンライン)講座について詳しく解説します。受講の流れやWeb講座ならではのメリット・デメリットについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
伐木等機械の運転の業務に係る特別教育のWeb(オンライン)講座の概要

まずは、「伐木等機械の運転の業務に係る特別教育」のWeb講座の概要について解説します。安全衛生教育の情報から受講の流れまでみていきましょう。
伐木等機械の運転の業務に係る特別教育とは
「伐木等機械の運転の業務に係る特別教育」とは、労働安全衛生法第59条第3項および労働安全衛生規則第36条第6号の2に基づいて実施される安全衛生教育です。「車両系木材伐出機械」のうち「伐木等機械」に分類されるものが対象となり、以下の機械などが該当します。
- ハーベスタ
- プロセッサ
- フェラーバンチャ
- グラップルソー
- グラップル(伐木等の作業を行う場合)
参考:林野庁「高性能林業機械とは」
これらの機械は林業の現場で広く使用されていますが、運転・操作方法を誤ると重大な労働災害につながる危険性があります。そのため、事業者は業務に就かせる労働者に対し、この特別教育を実施することが義務付けられているわけです。
Web講座の受講登録と初期設定の手順
「伐木等機械の運転の業務に係る特別教育」をWeb講座で受講する場合、手順は以下のとおりです。
- 利用端末(パソコン・スマートフォン・タブレット)などから申し込む
- 支払い方法(クレジットカード・銀行振込など)を設定して支払いする
- 必要な資料・情報が届くのを待つ
- 受講登録と初期設定をおこなって受講を開始する
Web講座で受講する際、初回のログインのみユーザー名やパスワードの設定が必要です。講習機関から送られてきた情報は削除したり捨てたりしないよう注意してください。
また、本人確認に顔認証システムを導入している機関もあります。そのため、カメラ機能の搭載された端末(スマホ・タブレット・Webカメラ付きPC)で受講が必要です。
伐木等機械の運転の業務に係る特別教育のWeb(オンライン)講座の内容紹介

「伐木等機械の運転の業務に係る特別教育」は、どのような内容で実施されるのでしょうか。ここからは、特別教育の講習内容や受講対象者について詳しく解説します。
伐木等機械の運転の業務に係る特別教育の受講対象者
特別教育の受講対象者は、「伐木等機械の運転業務に従事する予定の方」です。林業現場や造園業での伐採作業などで、ハーベスタやプロセッサなどの機械を運転・操作する方が対象となります。
また、受講資格自体には制限はありません。経験の有無も問われないため、これから林業に従事する初心者の方も対象となります。
伐木等機械の運転の業務に係る特別教育の受講内容
「伐木等機械の運転の業務に係る特別教育」は、「学科講習」と「実技講習」の2つで構成されています。一般的なカリキュラムと時間配分は以下のとおりです。
| 区分 |
科目 |
時間 |
| 学科講習 |
伐木等機械に関する知識 |
1時間 |
| 伐木等機械の走行及び作業に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識 |
1時間 |
| 伐木等機械の作業に関する知識 |
2時間 |
| 伐木等機械の運転に必要な一般的事項に関する知識 |
1時間 |
| 関係法令 |
1時間 |
| 実技講習 |
伐木等機械の走行の操作 |
2時間 |
| 伐木等機械の作業のための装置の操作 |
4時間 |
| 合計 |
|
12時間 |
Web講座で受講できるのは「学科講習(6時間)」の部分です。オンラインで学科講習を修了した後、実技講習(6時間)を別途各事業所や実技講習を実施している教習センターなどで受ける必要があります。
Web講座の活用によって、学科部分を自宅で効率よく済ませて、実技講習のみを現場近くで受講するといった柔軟なスケジュールを組むことが可能です。
伐木等機械の運転の業務に係る特別教育のWeb(オンライン)講座のメリットと特徴

「伐木等機械の運転の業務に係る特別教育」のWeb講座を受講するメリットは、以下のとおりです。
- 場所や時間に制限されずに受講できる
- 何度も動画を見直して学習できる
- 顔認証システムが導入されていれば安心できる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
メリット1. 場所や時間に制限されず学習できる
Web講座の最大のメリットは、場所や時間を選ばずに受講できる点です。インターネット環境さえあれば自宅はもちろん、出張先のホテルや移動中の空き時間など、どこでも学習を進められます。
例えば講座機関による講習に参加する場合、指定された日時に講習会場へ足を運ぶ必要があり、丸一日または二日間拘束されてしまいます。遠方の場合は移動時間や交通費もかさむでしょう。
Web講座であれば、受講者の都合に合わせて受講できるため、仕事が忙しい方や近くに講習会場がない地域にお住まいの方でも無理なく資格取得を目指すことが可能です。
メリット2. 何度も動画を見直して学習できる
Web講座は、事前に録画された講義動画を視聴する形式が一般的です。そのため、聞き逃してしまった箇所や、理解が難しかった部分を巻き戻して何度も見直せます。
例えば対面講習では、講師の説明を聞き逃してしまうとそのまま進んでしまいますが、Web講座なら自分の理解度に合わせて学習ペースを調整可能です。重要なポイントを繰り返すことで、じっくりと理解を深められるでしょう。
メリット3. 顔認証システムが導入されていれば安心できる
「オンラインだと従業員が画面の前で受講しているか確認できないから不安」と感じる事業者の方もいるかもしれません。しかし、Web講座の中には「顔認証システム」などの本人確認技術が導入されているケースがあります。
受講開始時や講義の途中でカメラによる本人確認が行われるため、席を外したまま動画が流れ続けてしまうといったトラブルの防止にもつながります。本人が画面の前で受講していることを証明できるため、事業者側にとっても安心です。
伐木等機械の運転の業務に係る特別教育のWeb(オンライン)講座のデメリット

「伐木等機械の運転の業務に係る特別教育」のWeb講座には、メリットがある一方で、以下のようなデメリット・注意点があります。
- インターネット環境が必要
- 学習のモチベーション維持が難しい
メリットだけでなく、デメリットまで把握しておくことが大切です。ここからは、それぞれのデメリット・注意点を詳しくみていきましょう。
デメリット1. インターネット環境がなければ受講できない
Web講座はインターネット経由で動画を再生するため、安定した通信環境が必要です。Wi-Fi環境がない場所や通信速度が極端に遅い環境では、動画が止まってしまいスムーズに受講できない可能性があります。
また、スマートフォンで受講する場合、データ通信量が大きくなるため、通信制限にかからないよう注意が必要です。加えて、顔認証システムが導入されている講座の受講では、カメラ機能付きの端末(スマホ・タブレット・Webカメラ付きPC)が必要になります。
デメリット2. モチベーションの維持が大切
Web講座は「いつでも受講できる」という自由度が高い反面、モチベーションの維持が大切になるという側面があります。「あとでやればいいや」と先延ばしにしてしまい、なかなか受講が完了しないというケースは考えられるでしょう。
そこでおすすめなのは、事前に無理のない学習スケジュールを組んでおくことです。「毎日1時間ずつ進める」「今週末までに終わらせる」といった具体的な計画を立てることで、モチベーションを維持したまま、修了できるでしょう。
CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座

CIC日本建設情報センターでも、「伐木等機械の運転の業務に係る特別教育」のWeb(オンライン)講座を提供しております。ここでは、CIC日本建設情報センターのWeb講座について特徴をご紹介します。
1. 専用アカウントの発行
CIC日本建設情報センターでは、受講者一人ひとりに専用のマイページ(アカウント)を発行しています。マイページからいつでも講義動画にアクセスでき、ご自身のスマートフォンやパソコンを使って、場所を選ばず学習可能です。
また、管理画面では学習の進捗状況(どの科目をどこまで見たか)が分かるようになっており、途中で中断しても続きからスムーズに再開できます。自己管理がしやすく、計画的な受講のサポートに特化した講座です。
2. 顔認証システムでの受講確認
CIC日本建設情報センターのWeb講座では、顔認証システムを導入しています。受講ログイン時や講義の途中で自動的に顔認証が行われ、受講者本人が画面の前にいることを確認します。
そのため、受講が完了すれば「本人が画面の前で受講したこと」を証明可能です。企業の担当者様にとっても、安心して教育カリキュラムに組み込んでいただけます。
3. 修了証の多様な発行形式
講座をすべて修了すると、修了証が発行されます。CIC日本建設情報センターでは、以下の2つの形式で修了証を提供しています。
- PDF版:修了後、全員がすぐにダウンロード可能。急いで証明書が必要な場合に便利。
- カード版:全員に発行されるプラスチック製のカード。現場での携帯や提示に最適で、耐久性にも優れています。
特にカード版の修了証は、顔写真入りで作成されるため信頼性が高く、多くの現場で活用されています。修了証カードが発行されたら、常に携帯しておくと良いでしょう。
まとめ

この記事では、「伐木等機械の運転の業務に係る特別教育」のWeb(オンライン)講座について解説しました。
Web講座は、インターネット環境があれば時間や場所を選ばずに受講できる点が最大のメリットです。業務や通勤途中のスキマ時間を有効活用して効率的に資格取得を目指せます。
一方で、モチベーションの管理や通信環境の準備が必要という注意点もありますが、計画的に進めれば効率的かつ柔軟に学習できる受講方法です。
CIC日本建設情報センターでも「伐木等機械の運転の業務に係る特別教育」のWeb講座を用意しております。モチベーションを維持しながら効率的に学習を進められる内容ですので、ぜひ受講をご検討ください。