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2級電気工事施工管理技士・
検定問題と総評

令和6年度 2級電気工事施工管理技士
(前期:一次)検定問題と総評

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問題と総評が公開されましたのでご案内いたします。

検定問題および正答肢・配点

令和6年度2級電気工事施工管理の第一次検定問題及び正答肢・配点につきましては、下記よりご覧下さい。

総評

【第一次検定の傾向】

今回の第一次検定は、前年度(全64問中40問解答)より問題数が変更され、全62問中40問解答する形式でした。問題数が減り、解答しなければならない問題数は変更しなかったということで、相対的に解答しなくてはいけない問題数が増えたという様に考えられます。

今回から、問題.1~4では必須問題として計算問題が出題されました。内容としては過去の電気理論、電気機器で出題されていた問題と同レベルとなっており、過去問をしっかりと学習していた方にとっては、難しくない内容だったと思います。

今回必須問題となった電気理論・電気機器以外の問題については、昨年度までと分野・出題数とともに変更はありませんでした。関連分野(契約・設計)については、易しい。電気工学、法規はやや易しい。電気設備、関連分野、能力問題、施工管理法については、標準的な難易度という印象です。

試験全体の難易度としては、新たに電気理論の計算問題が必須問題として出題があったものの、他分野の問題は過去に出題があった問題が多く、過去問題を繰り返し学習している受検生であれば十分に合格できる試験であったといえます。

分野 出題数 必要解答数 難易度
電気理論・電気機器 4問 4問 標準
電気工学 6問 4問 やや易しい
電気設備 19問 10問 標準
関連分野 6問 3問 標準
関連分野(契約・設計) 1問 1問 易しい
施工管理法(能力問題) 4問 4問 標準
施工管理法 10問 6問 標準
法規 12問 8問 やや易しい
62問 40問 標準

■令和5年度「2級電気工事施工」第二次検定の傾向

ポイント
  • 出題区分は昨年度と同様
  • 問題4の「有効電力の値を求める問題」はやや難しい
  • 試験全体の難易度としては標準的だった印象
  • 過去の出題内容と同様のものも多く、過去問をしっかり学習していたことが合格のポイント

第二次検定は、出題区分は昨年度と同様、施工経験記述1問、施工全般3問、法規1問からの出題でした。
問題1から問題3までは記述式の問題、問題4及び問題5は、四肢択一式(マークシート)での解答形式となっています。

問題1

経験記述の出題内容は、令和3年に出題された安全管理と同内容でしたので、過去問でひと通りの経験記述対策を行っていれば解答できたはずです。

問題2

電気工事に関する語句の中から2つ選び、施工管理上留意すべき内容についてそれぞれ2つ記述する問題、及び図に示された機器の名称又は略称を解答し、その機能を記述する問題でした。電気工事に関する語句は過去に出題されたものが多くあり、過去問をしっかり学習していれば、高得点も可能な内容でした。また、機器の名称と機能の記述についても、同様の図が過去に出題されていました。

問題3

電気工事に関する用語の中から3つ選び、技術的な内容をそれぞれ2つ記述する問題でした。過去に出題されたことのある用語で多くが構成されており、得点源にできる問題でした。

問題4

計算問題については、RLC直列回路の電圧の値を求める問題と、配電線路の線間電圧を求める問題が四肢択一式で出題されました。RLC直列回路の電圧の値を求める問題については昨年出題された問題の応用問題であり、落ち着いて取り組めば解ける問題でした。一方、配電線路の線間電圧を求める問題については、過去に出題がない問題であり、やや難しく感じた受験生も多かったかもしれません。

問題5

法規の問題については、内容は例年通り「建設業法」、「労働安全衛生法」、「電気工事士法」からの出題でした。過去に出題されている問題もあり、確実に得点したい問題でした。

試験全体の難易度としては、標準的だった印象です。今回の試験は過去問を繰返し解き、日々記述の練習をしていたかどうか、また初見の問題に冷静に対処できたかが合否を分けたポイントとなったでしょう。

問題番号 出題区分 備考
問題1 施工経験記述 工程管理 必須問題
問題2 施工全般 語句の内容、機器の名称・機能
問題3 施工全般 用語の説明
問題4 施工全般 計算問題
問題5 法規 建設業法・労働安全衛生法、電気工事士法

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令和6年度 2級電気工事施工管理技士
(後期)検定問題と総評

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検定問題および正答肢・配点

令和6年度2級電気工事施工管理(後期) 検定問題及び正答肢につきましては、下記試験実施団体のサイトへのリンクからご確認ください。第二次検定の記述形式の正当は公表されません。

総評

【第一次検定の傾向】

 今回の第一次検定は、令和6年度前期と同様に、前年度(全64問中40問解答)より問題数が変更され、全62問中40問解答する形式でした。

 前期試験同様に、問題.1~4では必須問題として計算問題が出題されました。内容としては過去の電気理論、電気機器で出題されていた問題と同レベルとなっており、過去問をしっかりと学習していた方にとっては、標準的な難易度の問題だったのではないでしょうか。

 必須問題の電気理論・電気機器以外の問題については、関連分野(契約・設計)、能力問題については、易しい。法規はやや易しい。電気工学、施工管理法については、標準的な難易度という印象です。電気設備、関連分野については、やや難しい難易度という印象でした。

 全体的な難易度としては、標準的な印象ですが、選択問題では、ご自身の知識や経験と十分に照らし合わせていかに自分の解ける問題を選び出せたかが合否の鍵だったといえるでしょう。

分野 出題数 必要解答数 難易度
電気理論・電気機器 4問 4問 標準
電気工学 6問 4問 標準
電気設備 19問 10問 やや難しい
関連分野 6問 3問 やや難しい
関連分野(契約・設計) 1問 1問 易しい
施工管理法(能力問題) 4問 4問 易しい
施工管理法 10問 6問 標準
法規 12問 8問 やや易しい
62問 40問 標準

【第二次検定の傾向】

 大きな変更点として、本年度より経験記述に係る問題に変更がありました。その他の問題に関しては例年通りであり、試験全体の難易度としても標準的だった印象です。

問題1

 本年度からは試験問題の見直しがあり、工事概要を記述する設問がなくなりました。かわりに、設定された条件に対して自身の電気工事の経験を踏まえ、工程管理上の留意すべき事項とその理由を記述する問題が出題されました。

 出題形式の変更がありましたが、二次検定を受けることができる、多くの実務経験をお持ちの皆様は、問題なく解答することができたのではないでしょうか。

問題2

 安全管理に関する語句の中から2つ選び、その内容についてそれぞれ2つ記述する問題と、単線結線図に示された機器の名称又は略称を解答し、その機能を記述する問題でした。安全管理に関する語句は過去に出題されたものが多くあり、機器の名称と機能を記述する問題で出題された単線結線図は、過去10年以上大きく変わっていないため、CICのテキスト&過去問題集でしっかり学習していれば、高得点が可能な内容だったと思います。

問題3

 電気工事に関する用語の中から3つ選び、技術的な内容をそれぞれ2つ記述する問題でした。問題2と同様、過去に出題されたことのある用語で多くが構成されており、CICのテキスト&過去問題集で用語の技術的な内容をしっかり記憶して得点源にしてもらいたい問題でした。

問題4

 計算問題については、直流回路網の起電力の値を求める問題と、変圧器の一次電流の値を求める問題が四肢択一式で出題されました。どちらの問題も過去に類似の問題が出題されたことがあり、しっかりと過去問を学習していた受講生には、簡単な問題だったのではないかと思います。

問題5

 法規の問題については、内容は例年通り「建設業法」、「労働安全衛生法」、「電気工事士法」からの出題でした。しかし、過去数年で、扱われていなかった条文からの出題もあり、やや難しい印象でした。

 試験全体の難易度としては、試験問題の見直しがあったものの、CICのテキスト&過去問題集で施工経験記述の文章のまとめ方をしっかりと学習し、過去問を中心に受験対策を続けてきた受講生であれば高得点を狙えた試験だったと考えます。

問題番号 出題区分 備考
問題1 施工経験記述 工程管理 記述問題
問題2 施工全般 語句の内容、機器の名称・機能
問題3 施工全般 用語の説明
問題4 施工全般 計算問題 四肢択一式
問題5 法規 建設業法・労働安全衛生法、電気工事士法

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