電験三種の年収や手当の平均は?仕事の流れや年収アップのコツも徹底リサーチ!

電験三種の年収や手当の平均は?
仕事の流れや年収アップのコツも徹底リサーチ!

第電験三種コラム6

電気業界に身を置く人は、必ずそのなかで「電験三種」という言葉を聞くことになります。 ここではこの電験三種の「年収」に注目をし、下記5点について解説していきます。



  • その平均年収
  • 現場の声
  • 電気主任技術者の1日の仕事の流れ
  • 電験三種取得のメリット
  • 年収をアップさせる方法

電験三種(第三種電気主任技術者)の平均年収は300万円~600万円

電験三種を取得し、第三種電気主任技術者立場で働く人の平均年収は300万円~600万円程度です。
また、月給計算の場合は25万円程度~とされることが多いです。

もちろん職場ごとで違いもありますが、下記の3パターンになっています。

  • 400万円~650万円
  • 350万円~480万円
  • 350万円~500万円

これは、求人サイトに出されていた求人広告を元に算出した数字です。
そのため、「どのような求人サイトを参考にしたか」で数字は変わってきますが、実際に現場に働く人の話でも同じような数字が出てきます。

※「収入・年収」は、職場を決めるうえで重要な要素となります。実際に就職・転職活動を行う際には、必ずその職場の情報を集めるようにしてください。

出典:求人ボックス「第3種電気主任技術者」の求人情報

月給と手当

月給に関しては、だいたい20万円~40万円程度が基本となるでしょう。

電験三種の資格手当は決して高くはなく、1万円前後にとどまるところが多いといえます。

ただし、「電験三種を取得した場合には、報奨金が出る」という会社もあります。
もっともこの「報奨金」は一時的な収入にとどまるものであり、継続的な収入ではありません。
そのため、「年収」としてではなく「臨時収入」と考えるべきでしょう。

年収と仕事内容のつり合い

年収が高くても、仕事の内容がきつすぎればそれは「割の合わない仕事」となります。

逆に、年収がそれほど高くなくてもいろいろな意味で楽な仕事であるのならば、それは「割の良い仕事」となるでしょう。
第三種電気主任技術者の場合はどうなのでしょうか。
現場の声を集めてみました。

責任と年収のバランス

電験三種は、「電気」を扱うことを許可する資格です。

電気の維持・保安・監督を業務とする仕事であり、第三種電気主任技術者の下で電気は安全に運用されるわけです。
電気事業法においても、「事業用電気工作物を設置する業者は、電気主任技術者を置かねばならない」とされています。
万が一のことがあれば、経済的損失だけでなく人的被害までをももたらすのが「電気」です。
それを維持・保安・監督をする電気主任技術者の責任は非常に重いものですが、「責任の重さに比べて給料が安い」という声はよく聞きます。

勉強時間に比べて年収が低い

その人一人ひとりによって違いますが、電験三種をとるために必要な時間は約1000時間といわれています。
これはだいたい、社会保険労務士(以下「社労士」)とほぼ同じくらいです。
しかし社労士の場合、平均年収は670万円ともいわれています。
このため、「多くの勉強時間を必要とするにも関わらず、年収が低い」という不満が出やすいわけです。

引用:平均年収.jp「社労士(社会保険労務士)の年収

残業は生じにくい傾向にあり、手当は出やすい

職場にもよりますが、「残業が少ない」という声はよく聞きます。
また、「残業があってもきっちり残業代が支払われる」「深夜の業務もあるが、深夜勤務手当がつく」というところも多くみられます。
労働環境自体はそれほど悪くはないことが多いといえるので、ライフワークバランスを大切にする人には比較的働きやすいかと思われます。

電気主任技術者の仕事の流れ

ここからは、第三種電気主任技術者の1日の仕事の流れについて解説していきます。
※第三種電気主任技術者に限らずほかの仕事にもいえることですが、業務内容や仕事の流れは勤務先によって大きく異なります。あくまで一例と考えてください。

7:30~8:00

出社~朝礼、仕事内容の確認

8:30~12:00

電気設備の機械の確認や保守を開始する。巡回するスタイルで、1つずつ見ていく

12:00~13:00

昼食及び昼休みをとる

13:00~15:00

電気の使用量をチェックし、異常がないかを確認する

15:00~17:00

会議を行う。必要に応じて、新しい設備の設計などを行う

17:00~18:00

1日のまとめ、翌日の準備などを行い退社する

勤務先によっては深夜勤務・早朝勤務が入ることもあります。
また、「通常は日勤だが、12月などは夜勤が増える」「必要に応じて、日勤と夜勤が連続する」という場合もあります。
「家庭の事情で、深夜勤務には絶対に対応できない」「体調上の理由で、早朝勤務の対応が難しい」などのような事情があるのであれば、就職する前に確認するとよいでしょう。
また、「残業なし」「夜勤なし」などのように謡っている会社だけを狙って就職・転職活動を行うのもひとつの手です。
後述しますが、第三種電気主任技術者は需要>供給になっていくことが予想されているため、実務経験があるのであれば就職・転職先にはあまり困らないでしょう。

電験三種取得メリット

電験三種はさまざまな厳しさを持つ資格ではありますが、同時に、非常に得難いメリットがあるのも事実です。
ここでは電験三種を取得することのメリットについて解説していきます。

安定性

電験三種を取得して第三種電気主任技術者となった場合、長期的に安定した働き方ができるというメリットがあります。

「電気」の需要はこれから先も絶えることはありません。
仮に今とは異なるかたちでエネルギーが使われるようになる世の中が来るとしても、それはずっと先のことでしょう。
電気を使う設備は今後も増えていくと予想されているにも関わらず、高圧の受電設備においては電気主任技術者を置かなければならないと定められています。
また電気主任技術者として活躍する層が定年退職の年齢に差し掛かっていることもあり、今後電気主任技術者の需要は高まり続けるといえます。

AIではできない仕事

「100パーセント安泰だ」とはいえないものの、基本的には電気主任技術者の仕事はAIにとって代わられる危険性が非常に低い仕事だといえるでしょう。
そもそも現在の法律が「高圧の受電設備を扱う場合、電気主任技術者を置かなければならない」と定めています。
さらに人とのコミュニケーションもまた必要となる仕事であるため、AIが発達していっても、仕事が奪われる可能性はほとんどないと考えて良いでしょう。

ある程度年齢を重ねてからでも仕事を続けられる

上では「第三種電気主任技術者として働いてきた人が、定年退職の年齢に差し掛かっている」としました。
これはデータでも出ている「事実」です。そのため、電験三種の試験システムも改定されることになりました。
しかし電験三種の資格を取得しておけば、「本人が希望するならば、引退後であっても働ける」という状況を作りやすくなります。

第三種電気主任技術者は、「現場で工事などに直接携わる仕事」ではありません。
維持・保安・監督を仕事とするため、肉体的にはそれほどきつくはないのです。
そのため老齢に差し掛かっても、長く続けることができます。
「40年間以上1つの会社に奉職して定年退職で円満に退職したが、認知症予防と小遣い稼ぎを兼ねて第三種電気主任技術者として働き続ける」という選択肢もとりやすくなります。
またこのようなかたちを希望する場合は、「給料は多少安くても年金が入るから、深夜勤務がないところにする」などのように条件を付けやすいでしょう。

未経験者でも資格を取得できる

電験三種の資格は、実は実務経験が全くなくても取得できます。試験に合格すればとることができますし、認定校(電位主任技術者認定校)で必要となるすべての科目を履修していれば試験自体が免除されて実務経験を積むだけで取ることができます。

つまり、

  • 実務経験がなくても、試験に合格すればよい
  • 試験を突破する自信がなくても、認定校を卒業しているなら実務経験を積めばよい

という特徴を持っているのが電験三種なのです。
「座学には自信があるけれど、まったく違う業界からの転職なので実務経験がない」という人も、
「認定校卒業で実務経験があるが、社会人になってからは勉強する時間がとれない」という人でも取得できる資格なのです。

もちろん、実際の転職においては、「実務経験がある電験三種突破者」が優遇されます。
しかし異業種からであっても入り込める余地はあるのです。


電験三種(第三種電気主任技術者)は、たしかに「年収」の面では派手さはありません。
しかしこのような特徴があるため、長期的な視点で安定したライフプランを組んでいきたいと考えている人にはおすすめの資格だといえるでしょう。

年収をアップさせるには

最後に、年収をアップさせる方法について考えましょう。

電験三種取得者が年収を確実に上げたいと考えるのであれば、転職を視野に入れても良いかもしれません。
なぜ転職が必要なのか解説していきます。

上位資格を取って転職をする

独立することでも年収は上がりますが、「電験三種以外の資格を有しておらず、コミュニケーション能力も高くなく、コネもない」という場合は少々厳しいのが現実です。
むしろ、電験三種を持っているという強みを生かして、より良い職場・転職先を考える方が堅実といえるでしょう。

しかし電験一種(第一種電気主任技術者)や電験二種(第二種電気主任技術者)を取得すれば、電験三種しか持っていない状態に比べれば戦いやすくなります。
また電験二種は電験三種の、電験一種は電験二種の上位資格ですから、これを取得することで転職先を選びやすくなります。
電験一種を取得した場合、平均年収は600万円前後、職場を選べば1000万円の大台も見えてきます。

ほかの資格を取得する

ほかの資格を取得して、活躍の場を広げるのもひとつの手です。
電気主任技術者は電気の維持・保安・監督に関わる仕事ですが、工事を担当する「電気工事士」の資格をとると電気関係のスペシャリストになれます。
また、電気工事施工管理技士や建築設備士などの資格を取るのも良いでしょう。
これらのなかには、「電験を持っていれば試験の一部が免除される」「電験を持っていて、かつ実務経験を積んでいれば受験資格がもらえる」というものもあります。

なお、電験が関わる意外な資格として「弁理士」があります。
上では「電験三種から電験二種や電験一種の取得を目指すのもあり」としましたが、実は弁理士は電験二種あるいは電験一種を持っていると、選択科目が免除されます。

電験自体も非常に強い資格ですが、これらの別の資格を取っておくとさらに転職がしやすくなります。人によっては異業種への転職も視野に入ってくるでしょう。

通信講座など専門家が監修した教材を活用する

電験三種は、合格が難しい資格です。またCBT方式の導入後は、合格しやすい教材・しにくい教材が分かれることも考えられます。

このため通信講座など、専門家が監修した教材の活用がおすすめです。技術的な観点はもちろん、試験の傾向も踏まえた対策を取れることがメリット。
もちろん日本建設情報センターの「電験三種」講座も対応しています。

まとめ

電験三種取得者の年収は、350万円~550万円です。
ただ非常に安定感のある仕事ですし、年を重ねてからでも続けられる仕事です。
なお年収アップを考えるのであれば、さらなる資格の取得を考えたり、副業に着手したりするのがよいでしょう。

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