2022年度から電験三種の試験が年2回に!変更点と合格する方法を解説

2022年度から電験三種の試験が年2回に!
変更点と合格する方法を解説

電験三種コラム第5

電験三種(第三種電気主任技術者)は、合格が難しい国家資格のひとつです。この試験は2022年度から一部が変更されることとなりました。
年2回の実施やCBT方式の導入は、そのひとつといえるでしょう。

資格を取得するためには、変更される点と従来通りの部分をしっかり把握することが重要です。
本記事では「新しい電験三種」の試験制度やメリット・デメリットに加えて、合格するポイントも含めて解説します。

目次

▶2022年度以降の電験三種試験はどうなる?公表されている内容を解説

 ▶変更される部分

  ▶受験機会の増加

  ▶2023年度以降はCBT方式も導入予定

 ▶変更されない部分

  ▶科目合格の有効期限

  ▶合格すべき科目数

  ▶試験の難易度

 ▶制度が変更された理由

▶CBT方式とは?試験の実施方法を解説

 ▶パソコンとマウスを使って実施する試験

 ▶試験は広い講義室ではなく、テストセンターで行われる

 ▶問題用紙はないため持ち帰れない

 ▶CBT方式を採用する主な試験の例

▶試験制度変更による3つのメリット

 ▶受験のチャンスが増える

 ▶科目合格の積み重ねによる合格がしやすくなる

 ▶CBT方式の採用後は、会場を選びやすくなる

▶試験制度変更後に注意したい3つのデメリットと注意点

 ▶チェックするべき過去問が増える

 ▶CBT方式におけるデメリットや注意点

  ▶テストセンターの運営会社へ登録する手間がかかる

  ▶自己採点が難しい

  ▶試験そのものに加え、試験会場のルールにも従う必要がある

 ▶CBT方式におけるデメリットや注意点

 ▶教材により合格しやすさ・しにくさが顕著になる可能性がある

▶試験制度変更後におすすめの学習方法

 ▶学ぶ順番を正しく選ぶ

 ▶科目を絞って受験し、確実に科目合格を勝ち取る

 ▶通信講座など専門家が監修した教材を活用する

▶電験三種を目指すなら日本建設情報センターの講座をおすすめ

▶まとめ

※試験の変更内容つきましては、随時、試験実施機関から発表される最新情報をご確認ください。

2022年度以降の電験三種試験はどうなる?公表されている内容を解説

2022年度以降の電験三種試験には、重要な変更点がいくつかあります。
公表されている内容をもとに、変更される部分と従来通りの部分を確認していきましょう。

変更される部分

変更される部分には、受験機会の増加とCBT方式の導入が挙げられます。それぞれについて、詳しく確認していきましょう。

受験機会の増加

これまで電験三種の試験は年1回、8月に実施されていました。
しかし2022年度以降は、年2回に増えます。

電気技術者試験センターによると、2022年度の電験三種試験は以下の日程で実施されます。

試験の時期 試験実施日 受験申込受付期間
上期試験 2022年8月21日(日) 2022年5月16日~6月2日
下期試験 2023年3月26日(日) 2022年11月21日~12月8日

引用:電気技術者試験センター「令和4年度電気主任技術者試験の実施日程等のご案内」

なお合格発表日は、電気技術者試験センターから公表される情報をご確認ください。

2023年度以降はCBT方式も導入予定

2023年度以降は、CBT方式の試験も導入されます。
これにより平日も含め、都合の良い日時での受験が可能です。ショッピングセンターなど、休日に需要が高くなる職場で働く方にとっては受験しやすくなるでしょう。

なお従来のマークシート方式も残されるため、どちらか都合の良い方法を選べます。

変更されない部分

電験三種の試験制度変更では受けやすい環境を整える一方で、合格者に求めるレベルは変わらないことが特徴です。
ここでは変更されない主な2つのポイントについて、確認していきましょう。

科目合格の有効期限

科目合格の有効期限は、従来通り3年間のままとなります。

有効期限については、5~6年に延長する案も検討されていました。
しかし「合格者の質を下げたくない」「代わりに試験を年2回実施してはどうか」という意見が出されたこともあり、科目合格の有効期限延長は行われないこととなりました。

合格すべき科目数

合格すべき科目数も、以下の4科目で変更されません。

  • 理論
  • 電力
  • 機械
  • 法規

従って2022年度以降も、合格に向けてやるべき準備は変わらないといえるでしょう。

試験の難易度

今回の変更は、以下の観点で実施されています。

このため、試験の難易度は変わりません。受験の機会は増えても、しっかりした対策が必要。
スキルのある方は資格を取りやすくなる一方で、スキル不足の方は何度受験してもなかなか合格に至らないことでしょう。

制度が変更された理由

試験制度が変更された理由には、電気保安人材の不足が挙げられます。
特に電験三種の合格者のうち、外部委託業界に入職した方は2%。ビル管理や電気など関連業界に就職した方も3割にとどまります。

この状況を打破するためには、合格者の増加が欠かせません。
一方で優秀な方には合格して欲しいものの、求めるスキルに達しない方まで合格にすると電験三種の価値が下がります。このため優秀な方が受験しやすい環境を作り、合格者を増やす方向で制度変更が行われました。

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CBT方式とは?試験の実施方法を解説

2023年度以降に電験三種を受験する方は、CBT方式をうまく活用することが合格の鍵となります。
ここではすでに実施されている他の試験をもとに、どのような試験なのか確認していきましょう。

パソコンとマウスを使って実施する試験

CBT方式は、会場に備え付けのパソコンとマウスを使って実施する試験です。
画面に表示される問題を解き、マウスで選択するなどの方法で解答します。

このためパソコンやCBTの試験方式に慣れることも、試験対策には欠かせません。
テストセンターの運営会社によってはピアソンVUEなど、CBTのデモ画面を用意する場合もあります。
あらかじめ慣れておくとスムーズかつ緊張せずに試験を受けられ、実力を発揮しやすくなるでしょう。

試験は広い講義室ではなく、テストセンターで行われる

資格試験の多くは大学の大きな講義室など、広い空間で行われることが多いです。
一方でCBT方式は、試験を実施する曜日や時刻を幅広い選択肢から選べることが特徴。
一度に受験できる人数を多く取る必要がないため、試験会場は狭く感じるかもしれません。

また従来の試験では、都道府県単位でしか会場を選べませんでした。
しかしテストセンターは大都市圏を中心に、数多く設置されています。都合にあわせて会場を選べることは、大きなメリットといえるでしょう。

問題用紙はないため持ち帰れない

CBT方式の試験では問題がすべて画面での表示となるため、問題用紙・解答用紙ともに用意されません。
このためどのような問題が出たか、また選んだ回答が合っているかどうか、自宅でチェックすることはできません。

CBT方式を採用する主な試験の例

CBT方式は以下のとおり、幅広い試験で活用されています。

  • 英検
  • 漢検(2級~7級)
  • 情報処理技術者試験(基本情報技術者、ITパスポート、情報セキュリティマネジメント)
  • 日商簿記検定(2級・3級)

上記のとおり著名な試験で使われている、実績のある試験方式です。

試験制度変更による3つのメリット

電験三種の試験制度が変わることで、3つのメリットが得られます。それぞれのメリットを確認し、合格へつなげていきましょう。

受験のチャンスが増える

1年に2回受験できるようになることは、大きなメリットに挙げられます。
不合格になった方は、1年が長く感じるもの。これからは待つ期間が半年となりますので、やる気を切らさずに再受験へ挑みやすくなります。

また8月が繁忙期の方は、常に受験できないという悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
2023年からは3月にも受験のチャンスがあることは、見逃せないメリットに挙げられます。

科目合格の積み重ねによる合格がしやすくなる

受験のチャンスが年1回から年2回に増えても、科目合格の有効期限は3年のまま据え置かれます。
科目合格の積み重ねによる合格がしやすくなることもメリットといえるでしょう。

  • 2021年度まで:次回と次々回の試験のみ有効
  • 2022年度以降:最大5回後に実施される試験まで有効

たとえば以下のとおり科目合格を積み重ね、資格を取得することも可能です。

受験の回数 合格した科目 受験した年月
初回 理論 2021年8月
2回目 機械 2022年8月
3回目 電力 2023年3月
4回目 法規 2023年8月


CBT方式の採用後は、会場を選びやすくなる

CBT方式の採用後は、会場を選びやすくなることもメリットといえるでしょう。以下の要望にこたえることも可能です。

  • 自宅の近くで受験したい
  • 会社の近くで受験したい
  • 用事をこなすついでに、訪問する場所の近くで受験したい

たとえば漢検の場合は、47都道府県に150以上もの会場が用意されています。電験三種でも、受験者のニーズにあわせて会場を選べるようになることが期待されます。

試験制度変更後に注意したい3つのデメリットと注意点

試験制度の変更は、よいことばかりとは限りません。ここからは3つのデメリットや注意点を取り上げます。受験する際の参考にしてください。

チェックするべき過去問が増える

試験の回数が年1回から2回に増えることにより、過去問の数も2倍に増えます。しっかり実力を試し、誤答をチェックして自分のものにしたかどうかが合格を左右するといっても過言ではありません。従って過去問の重要性は、一層増すことになるでしょう。

CBT方式におけるデメリットや注意点

CBT方式を選んだ場合は、ペーパーテストにはない3つのデメリットや注意点があります。
合格を勝ち取るためにも、以下の項目をチェックすることが重要です。

なお2022年3月現在、CBTを実施するテストセンターの名称は公表されていません。今後の情報をご確認ください。

テストセンターの運営会社へ登録する手間がかかる

CBT方式で実施される多くの試験は、主催する団体ではなくテストセンターの運営会社に委託して実施されています。
はじめて使うテストセンターの場合は、試験自体の申し込みに加えてテストセンターへの登録も必要。アカウントの作成は、代表的な項目です。

初回だけの手続きとはいうものの、2つの手続きを行う必要があります。この手間に対して、煩わしさを感じる方もいるかもしれません。

自己採点が難しい

「問題用紙はないため持ち帰れない」の項目でも解説した通り、CBT方式では試験問題が紙で用意されないため、持ち帰ることができません。
このため試験後に自己採点を行い、合格ラインに達しているかどうか判断する対応は取りにくくなります。

試験そのものに加え、試験会場のルールにも従う必要がある

CBT方式で受験する場合は試験そのものに加えて、試験会場のルールにも従う必要があります。
たとえばピアソンVUEのテストセンターで行われる試験では、以下のルールに従わなければなりません。

  • 受験には本人確認書類の提示が必要
  • 私物はすべてロッカーに入れる
  • 試験会場に入ったら、参考書などは読めない

試験会場に到着できたものの、受験できなかったという事態はぜひとも避けたいもの。
事前にテストセンターのルールを確認しておくことで、このような事態を防止できます。

教材により合格しやすさ・しにくさが顕著になる可能性がある

CBT方式の試験が始まった場合、問題は従来の方式とは異なることが想定されます。またCBTでの出題分は、非公開となる可能性が高いでしょう。
これまでのように、すべての過去問をチェックすることは難しくなると考えられます。

このため過去問から、試験の傾向をすべてつかみきれるとは言い切れません。
試験対策の問題も、予想で作成する場面がこれまで以上に増えることでしょう。

従って今後は、用いる教材により合格のしやすさ・しにくさが顕著になる可能性があります。
テキスト作成部門に優秀な専門家を揃えているかどうかが、受講者の合格を左右するともいえるでしょう。

試験制度変更後におすすめの学習方法

電験三種の試験制度が変わっても、おすすめの学習方法に大きな違いはありません。
合格につながる3つのポイントを、しっかり確認していきましょう。

学ぶ順番を正しく選ぶ

電験三種を学ぶ際には、以下の順で進めると効率的です。

  • 1番目:理論
  • 2~3番目:電力、機械
  • 4番目:法規

理論は他の科目を学ぶ基礎になること、法規は他の科目を学んでからでないと理解しにくいことは主な理由に挙げられます。
詳しい解説は「電験三種に独学で合格できる?勉強方法やスケジュール感、勉強時間も解説」記事をご参照ください。

科目を絞って受験し、確実に科目合格を勝ち取る

これまでの試験は1年に1回の開催でしたので、勉強を始めるタイミングによっては次回の試験まで1年後という場合もありました。
全科目を一度に受けた方も、多いのではないでしょうか。

一方で2022年度からは、半年ほど待てば次回の試験日がやってきます。
このような状況では科目合格制度を上手に活用し、2~3科目に絞って学習を進めると効率的。合格にも近づくことでしょう。

但し科目合格は、合格の翌々年まで有効という点に注意してください。
不合格になる可能性を考えると、毎回1科目に絞って受験する方法はおすすめできません。最低でも2科目準備し、受験するとよいでしょう。

通信講座など専門家が監修した教材を活用する

電験三種は、合格が難しい資格です。またCBT方式の導入後は、合格しやすい教材・しにくい教材が分かれることも考えられます。

このため通信講座など、専門家が監修した教材の活用がおすすめです。
技術的な観点はもちろん、試験の傾向も踏まえた対策を取れることがメリット。
もちろん日本建設情報センターの「電験三種」講座も対応しています。

電験三種を目指すなら日本建設情報センターの講座をおすすめ

電験三種を目指すなら、日本建設情報センターの「電験三種」講座がおすすめです。受講により、以下のメリットが得られます。

  • 合格に直結する項目を精選したカリキュラム
  • 人気No.1講師が講義を担当
  • 専用のスタジオで収録。講義内容が見やすく聞きやすい
  • 動画も活用。スマートフォンも活用でき、いつでもどこでも学べる
  • テキストに加えて過去問題集もセット。教材探しに悩む必要がない

上記のとおり、最短の時間で合格を目指せます。お持ちのスキルや学習にあてられる時間によっては、一発で4科目に合格することも可能です。

まとめ

2022年度から電験三種の制度が変わりますが、合格に求められるレベルは変わりありません。
一方で職場との調整が難しいなど、実力がありながらなかなか受験できなかった方には朗報といえるでしょう。

受験のチャンスが増えるとはいえ、限られた回数で合格を目指す必要があります。
できるだけ少ない回数で、合格を目指したいもの。日本建設情報センターの「電験三種」講座を活用することにより、合格へ大きく近づけます。
ぜひ活用をご検討ください。

CIC日本建設情報センターの電験三種(第三種電気主任技術者)受験対策講座について詳しく知りたい方はこちら CIC日本建設情報センターの電験三種(第三種電気主任技術者)受験対策講座に関する資料の請求はこちら